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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全146件 41~60 3/8ページ
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海野藻屑と山田なぎさの対照的な二人の関係。 なぎさと兄の関係。藻屑と父親の関係。 今の世の中でも起こりうる、残酷で痛ましい現実みを感じる。 藻屑の嘘や空想という名の砂糖菓子の弾丸。なぎさの現実を見据え、お金という名の実弾。 残酷と悲しみ、そして兄のぬくもり。 人間性を突き詰めた、桜庭さん特有の発想で惹き付けられました。 | ||||
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うーん… なんか終始モヤモヤするだけでした。 ですが、皆さんのレビューを見ていると、この作品を読んで特になにも感じない私が駄目なんだと思います。 もっと若いうちに読めば、違う感想を抱けたかもしれない。 | ||||
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後書きで作者自身が述べている通り、なんとも不思議な小説です。 ミステリーでもサスペンスでも青春小説でもどれでもあってどれでもなく、一つのカテゴリにぴったり当て嵌めることができない小説で、本作をこんな小説だよと一言で人に紹介するのがとても難しい。 正直に言って読み始めて5ページ目くらいの時に「ああこれは失敗した」と思いました。ぐびぐびぐびっといった大袈裟な擬音の多用や、常識外すぎて変人の域に達している登場人物たちの多さ、わかりやすさを通り越して砕けすぎている文章など一般小説というよりラノベを読んでいる感覚に近くどうにも白けてしまったからです。 それはラストまで変わらないのですが、中盤に差し掛かる頃には夢中で読んでいました。 本筋の隙間隙間に挟まれる未来の主人公の視点から、このあとの展開はどうなるかというのはだいたい想像がつきます。つくのですが、それでも読むのが止まらない。本作は「読ませる力」というものが非常に強く、グイグイと読み手を終盤まで引っ張り続ける魅力があります。 ひきこもりの兄を持つ主人公が自分を人魚だと言う変な転校生と出会ったところから物語は始まり、どこかメルヘンな雰囲気が紛れる序盤と比べ、それを押しのけるようにリアルな雰囲気が濃くなっていった中盤・終盤の展開が印象的でした。 要所要所で不意に胸に刺さってくる言葉が多く、その中でも藻屑が置かれた環境を知った主人公が「それを知らせて十三歳の私にどうしろというんだ」と嘆くシーンはこちらが息苦しくなるほどの強烈さ。これは学生の時に読んでいたら軽く人生観が変わっていたかもしれません。 最初はあまりに変人すぎて受け入れられなかった転校生・藻屑ですが、読み終わる頃には誰より好きなキャラになっていました。砂糖菓子の弾丸を撃ちまくり、儚く、不幸で、こんな現実は全部嘘だから平気と言い切った藻屑がとても悲しくて愛おしい。 | ||||
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芸能人である父親から虐待を受けている少女・藻屑と、引きこもりの兄を持つリアリスト少女・なぎさの青春模様。 物悲しい結末なのに鬱屈とした印象を受けず、読み終えた時には悲哀、爽快感、やるせなさが胸を去来しました。 あまり類型の無い青春サスペンス作品です。 なぎさが藻屑の心を理解するまでの描写が丁寧に描かれていて、ページをめくる手が止まりません。 買って良かったと思える作品でした。 | ||||
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水中花のように嘘っぽいけど、今日も普通にそこに在る現実。 アドラー先生に読んで欲しいわ | ||||
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文章の書き方が素晴らしくグイグイひきこまれる感じです。読んだ後にも深く考えさせられます。 | ||||
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増田佳江『不規則な部屋』(2009年)を装画に使ったカバーが、情感が有って素晴らしい(カバーデザイン/鈴木成一デザイン室)。富士見ミステリー文庫版は、内容とはちぐはぐな萌え絵が表紙で興醒め。 海野藻屑は「ボク少女」で、ラノベによく有りがちで、食傷気味ですが、萌え系と違って、この子には血が通っています。藻屑は「自分は人魚」だと嘘を付きますが、私の中学時代にも「私は多重人格者だ」と言っていた女の子がいたので、リアルだと感じました。思春期の苦しさを思い出しました。十代の時に読んでいたらどう感じたんでしょうか? 舞台である鳥取県境港市のザラザラした空気感が伝わってきます。これって舞城王太郎にも通じている気がします。 イケメン嫌いな桜庭さんに申し訳ないのですが、友彦に萌えました!映像化・音声化される時は、是非とも石田彰様にお願いします。 辻原登氏の解説も秀逸。 | ||||
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物語の中で殺されるこういう少女が実際にいることを、私たちは本当は知っているはず。 学校の先生とか、自分がそこになるべく関わりたくないから 気づいていないフリをしてるんだと思う。 事件とか、何か問題が起こった後、「私は知りませんでした」と言えば とりあえずは逃げられるから。 私も、そういう大人を過去に何人か知っていたので、 この話を読んだ後、そのことばっかり頭の中によみがえってきてどーっと落ち込んだ。 だけど、それでも、私たちはこういう子供たち、少女たち、少年たちが存在することを 事件が起こる前に知るべきなんだと思う。 現実感がないようで、実際にはリアルに感じられるのは、事件に至らなかっただけで 本当は身近に何人かそういう人がいたから。 たくさんの人に読んでもらって、そういう子供や少年少女のリアルに気づいてあげてほしい。 「ただの変わり者」じゃなく、理由があるんだよ、って。 | ||||
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これはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。 少女達は救われたのか救われなかったのか。 読み終わったあとのもの凄いモヤモヤ感。 でもそれは決して不快感ではありませんでした。 私はこれを社会人になってから読みましたが、もし中高生の頃読んでいたら多分一週間ぐらい眠れなかったと思う。そのくらいインパクトのある内容でした。 登場人物の全員が、一概に善とも悪とも言い切れない。本当に考えさせられました。 表紙から漂うような「甘々」な内容ではありません。「撃ちぬけない」と銘打たれていますが、私は見事に心を撃ち抜かれました。 「ぜひ読んで見てください!」とは言いがたい小説。でも、読んで損はないと思う小説。 本当難しい。読んでる最中も、読んだ後も、そしてこのレビューを書いてる最中も、色々と考えさせられます。 二日間ぐらいぽっと休みが出来たとか、そんな心と時間に余裕がある時、気が向いたら読んでみてください。 | ||||
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序盤からぶっとんだ表現が多く、ずっとこの調子で行くのかと思えば特に読むのを止めることなく最後まで高速で読み進めることができました。 あまり多くのことを書く語彙の力はありませんが、僕の冷めてしまった読書熱を再燃させてくれた一冊だったと思います。 | ||||
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不思議な小説です。血なまぐさい内容なのに様々な哀しみを感じます。 | ||||
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☆3つ以下の評価があるのが不満なくらいとても面白い作品でした。これを初めて読んだのは中学3年生のときでしたが、こんなに面白い本があるのか!と怖くなるほどでした。 | ||||
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ラストシーンから始まる物語ですので、ネタバレとかあまり気にせずに書きます。 不思議な読後感です。 藻屑の死について、社会派的な問題提起であるとか、 青春モノとして主人公に何かきっかけを与えるための悲劇であるとか、 推理小説として謎があるとか、 どれも当てはまらないように思います。 ただ、寂寥としたなんとも言えない喪失感が残ります。 深い洞察とかそういった意味ではなく、ただ架空のキャラに対する憐憫として、 藻屑の人生とは何だったんだろう…のような 寂しいふわふわとした残滓がしばらく私の中に残りました。 ものすごい衝撃を受けたとか、飛び抜けて面白かったとか、 そういう感じではないんですが。 なにか残る作品であることは間違いないです。 | ||||
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今まで桜庭さんは男性の作家さんだと思ってました、これからも愉しく読ませていただきます | ||||
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何度も読み返すくらい 面白いです。 本の状態もすごくよかったです。 | ||||
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当たり前とはなんなのか、自分は不幸だ、と考えるどこにでもいるただの中学生の女の子が主人公。彼女の世界が変わっていく話。 | ||||
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久しぶりに怖い本を読みました。冒頭から陰惨な結末が明示されていますが、読み終えた後に、ひとしお心が寒くなります。この物語、初出は2004年にラノベとして出たとのこと。乙一、西尾維新達、当時のラノベの若手作家がファウストvol.4に競作していた頃です。 そう当時を思い起こすと、それほど特異な作風とは感じないですね。 ラノベもいろいろ変わってしまいました。 | ||||
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どうして、この作家さんは、思春期の少年少女の気持ちがわかるのだろう?と、いつも思います。 そのくらい、みずみずしくて尖った、気持ちを切り取ってきます。 この作品もすばらしかったです。 | ||||
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ちょっと、かわった本ですけど、読み始めると、人をグイグイと惹きつけるものがあります。何が本当で、何が嘘だかわからない不思議な世界観にひきこまれます。 | ||||
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薄いこともあってか、あっという間に読み終えました。 良い意味で中高生の頃に読むものかと思われます。 | ||||
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