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ブルースカイ
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ブルースカイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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私は前に他の店からいくつか買ってきましたが、いつも私には失望した点がいくつかありました。 今回は非常に満足しています。 絶対に素晴らしい商品! もし私がもっと必要ならば、私はこの店に来るだろう。 優れた経験 5つの星 この項目は素晴らしかった | ||||
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「私の男」のラインも面白いけど、この少女ラインもおもしろい。桜庭さんは時間軸の中を自由に飛び回っている。 | ||||
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著者の作品は初めてだったが、読み始めた途端、感心させられた。雰囲気のつくりかたがものすごく上手い。主として文体のなせるわざだと思うのだが、シャープな世界が緊張感を持って広がっていくのだ。ああ、これは評価されるだけの作家だなと好印象を与えられた。綺麗で透明な世界だ。 しかし、ストーリー、キャラクターという面では物足りなさを覚えた。もっと発想にオリジナリティが欲しいし、キャラクターも生きていない。なんだかもったいない。 ただ、そうした欠点を補ってあまりあるだけの力を持った作家だと思う。ほかの作品も読んでみたい。 | ||||
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過去編と未来編と現代編で構成された長編SF。 桜庭の父は理系の学者だったので、 本人は文系だが、科学解説書を夜伽話として育った桜庭には、 しっかりと本格SFの香りが漂ってます。 未来編がジェンダーSFとして凄い傑作である。 少女が存在しない素晴しい世界! 女性は存在するが、 幼女からあっと言う間に大女に成長してしまうのだ! 男性の方が小柄で性欲を持たず、 大女が男漁りする社会である。 少女というのは近代消費社会に作られた性でしかない。 経済消費の為の性、少女。 ヒット作品は若い女に受けないといけないのだよw 経済社会の為に作られ、壊れ、 買う立場から自らの肉体を売るようになる少女。 17世紀のドイツにタイムスリップした21世紀の女子高生が、 人間扱いされないのも素晴しい。 ドイツ人の10才の少女は、 17才の日本人の女子高生をケダモノだと認識する。 服を着ていたので人間かと思ったが、 服の役目を果たしてないミニスカートを自分の意思ではく人間なんているわけがない。 服を着せられた動物が女子高生。 言語を話しているようにも聞こえるが、 「いたぁい!」「きゃわいい!」「ありがと」「KY」等、 短い音節しか発しないので、動物の鳴き声と認識される。 近代経済社会では、売れる為には、 女子供を敵に回してはいけないという鉄則があるが、 女子供の両要素を持つ少女を、 科学的な正しい視線で馬鹿にした素晴しいSFである。 | ||||
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第一部186ページ、第二部120ページ、第三部60ページと一風かわった構成のタイムスリップもののSF小説です。一読すると盛り下がって終わる展開のようにみえますが、そのテーマとタイトルの『ブルースカイ』の意味について考えてみると、一定の基盤の上に成り立っているのがわかります。 「少女」という概念が存在しない時代、中世のドイツ、近未来のシンガポール、「少女」は2つの時代を渡り、最後に現代の日本に戻ります。その時代にはあるはずのないものが人と人とをつなぎ、その実、どの時代にも共通して存在していた、ということがラストシーンでわかります。 また各時代の「少女」が存在しない理由が興味深い。大人でも子供でもない少女の時期を経ず大人になる中世、男性よりも女性のほうが早熟で活動的な近未来。時代背景などの書き込みはもの足りませんが、物語の焦点は絞れているかと思います。ただし上記の理由により、典型的なSFよりも小説全体のテーマを重視している内容ですので、本格的なSF小説を期待される方は肩透かしをくらうかもしれません。 | ||||
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少女を扱った三部構成の小説です。 第一部は、「第一の箱庭」と題され、魔女狩りが盛んな1627年のドイツが舞台です。 第二部は、「第二の箱庭」と題され、2022年のシンガポールです。 第三部は、2007年の鹿児島です。 この構成や、そこに提示される様々な概念は、非常に興味深いものがあります。次元の捉え方なども面白く描かれています。 更には、「少女」「青年」の性格付けは、こんな考え方もあるのかと驚かされます。 全体的に、面白い構成、概念の提示があるのですが、第一部に紙幅を取りすぎていたりして、バランスが良くありません。第二部、第三部をもっとしっかり書いたほうが良かったのではと思います。 | ||||
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桜庭さんは「物語」を仕立て上げる才能を持っているような気がします。 『赤朽葉家の伝説』や『青年のための読書クラブ』などでそう強く思ったのですが(というか未だこの二冊しか読んでいないのですが)、この『ブルースカイ』でもその片鱗を感じることが出来たように思います。 ただ、各部のギャップが強くてなれるのに少し時間がかかりました。 三つの物語は、全く別の物語です。 つながったことで何か生まれることは無いけれど、つながったことそれ自体には確固とした意義があるような気がします。 | ||||
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この物語は第3部の60ページほどがすべて。一人の女子高生の、彼女を取り巻く世界に対して抱く思いが、そこに凝縮されている。第1部、2部はなが~い序章的なものに過ぎない。でも、その長い序章も興味深いストーリーで読ませてもらった。魔女狩りの嵐吹き荒れる中世ドイツを舞台にする第1部、そして男女の性差が極端に変化している近未来のシンガポールが舞台の第2部との比較で現代を舞台にした第3部の女子高生の思いが生きてきている。残念なのは第1部の幼女は何者であり、何者になるのか、彼女を取り巻いていた魔術的な世界は何だったのかが描かれないままになってしまった事。いつか別の物語で語られないだろうか。それも含めて全体に語り不足という気がする。歴史を管理する、強化老人なんて、言葉面だけでとても醜い印象が伝わってくるのに、書きこまれなくて残念だ。そのせいだろうか。少女の『せかい』はとてもちっぽけな世界じゃないかな、と感じてしまう。それがすべてと思いながら終わっていく彼女の人生は哀れだ。ところで、この本の装丁は非常に美しい。青い空を表現しているのでしょうが、素晴らしい色です。久しぶりに装丁、デザインに感動する書籍に出会いました。ただし、帯を取ると文字の配置やらが変わり、やや感動が薄れましたけど。だから帯のついているうちに買いましょう! | ||||
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1627年、「魔女狩り」の嵐が吹き荒れるドイツ・レンスの街に住む少女・マリーは<アンチ・キリスト>に出会う。2022年、シンガポール。CGアーティストのディッキーは絶滅したはずの<少女>に出会う。そして、2007年4月、日本…。うーん…何とも説明が難しい作品だなぁ…。一言で言うならば、「少女」を巡る物語…ということなのかな?子供から、いきなり大人へと変貌と遂げるかつての時代。モラトリアムが長くなりすぎた未来…。それぞれの時代で、それぞれの時代の人々の目から見た「少女」という存在。とにかく、終始、淡々と綴られる物語。変な言い方だけど、とんでもない展開が待っているわけでもない。けれども、読了後に何とも言えない不思議な余韻が残る作品だ。 | ||||
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