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死者は黄泉が得る
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死者は黄泉が得るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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二つの場面を行ったり来たりして、これがどうつながるのか全く予想がつかないまま読み続けていると、ちゃんと繋がりました!ただ、それまでの出来事の時系列が頭の中でごちゃごちゃになって、たぶんもう一度読まないと理解できません。どこが本当でどこが嘘なのか。そして、最後の謎解き。記憶をなくしているはずの人物が相手の話だけでここまでの推理が出来るものなのか・・・と、疑いながら注意深く読み進めていくと、もっと理解できるかもしれません。でももう結末がわかっちゃったので読み返さないと思います。ちょっとわかりづらかったです。面白かったかと問われれば、もう少し注意深く読めばもっと面白かったと思うと答えます。どんでん返しは好きなんですけどね。 | ||||
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西澤氏はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。本作は題名はカー「死者はよみがえる」そのまま、基本的アイデアは山口雅也氏「生きる屍の死」をベースにしていると言う、これで内容が詰まらなかったら顰蹙を買う事必死の背水の陣の作品。よほど自信があるのか、怖い物知らずなのか...。 舞台はアメリカ、死者を蘇らせる装置のある"館"に住むファミリー達。ファミリーは館を訪れる人を次々に殺して、ファミリーの一員に加える。並行して語られる、ハイスクールの同窓パーティをキッカケに起こる連続殺人事件。物語が進むうち、連続殺人事件の犠牲者が"館"に訪れる段取りになっている事が分かってくる。連続殺人事件の方は、ミステリ的に巧みと言うより、アメリカの気恥ずかしい青春物語にグロテスクな体裁を加えたような出来で頂けない。犯人も容易に分かる。事件の起こる街の名を"Hidden Valley"として通り、社会の中で隔離されている人たちへの同情と義憤が本作のテーマかと思えるが、ロジカル・ミステリを期待している身には辛い。物語の進行に連れ、登場するファミリーの人数が六人から順に減って行く点が唯一の技巧。 しかし、山口氏の作品が「死者が蘇るのが分かっていて、何故犯人は殺人を繰り返すのか」と言う強烈なテーマがあったのに比べ、本作の"館"は如何にもご都合主義で、作中に登場させる必然性があまり感じられない。蘇生に至るルールも複雑かつご都合主義で、作者の論理がスッキリと読む者に浸透しない。構想倒れの残念な作品。 | ||||
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西澤氏はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。本作は題名はカー「死者はよみがえる」そのまま、基本的アイデアは山口雅也氏「生きる屍の死」をベースにしていると言う、これで内容が詰まらなかったら顰蹙を買う事必死の背水の陣の作品。よほど自信があるのか、怖い物知らずなのか...。 舞台はアメリカ、死者を蘇らせる装置のある"館"に住むファミリー達。ファミリーは館を訪れる人を次々に殺して、ファミリーの一員に加える。並行して語られる、ハイスクールの同窓パーティをキッカケに起こる連続殺人事件。物語が進むうち、連続殺人事件の犠牲者が"館"に訪れる段取りになっている事が分かってくる。連続殺人事件の方は、ミステリ的に巧みと言うより、アメリカの気恥ずかしい青春物語にグロテスクな体裁を加えたような出来で頂けない。犯人も容易に分かる。事件の起こる街の名を"Hidden Valley"として通り、社会の中で隔離されている人たちへの同情と義憤が本作のテーマかと思えるが、ロジカル・ミステリを期待している身には辛い。物語の進行に連れ、登場するファミリーの人数が六人から順に減って行く点が唯一の技巧。 しかし、山口氏の作品が「死者が蘇るのが分かっていて、何故犯人は殺人を繰り返すのか」と言う強烈なテーマがあったのに比べ、本作の"館"は如何にもご都合主義で、作中に登場させる必然性があまり感じられない。蘇生に至るルールも複雑かつご都合主義で、作者の論理がスッキリと読む者に浸透しない。構想倒れの残念な作品。 | ||||
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