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水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪
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【この小説が収録されている参考書籍】
水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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綺麗な状態の本がきました。 | ||||
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鏡家サーガは各作品とも独自色があって、 シリーズ全体として全作品お勧めしたいのですが、 この作品は構成という意味合いからも 特筆してお勧めしたい作品です。 | ||||
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フリッカー式は楽しめたが水没ピアノはまあまあだった。結局、話の構造がどの作品も一緒で読んでて飽きてしまう。フリッカー式で味わえた00年代エロゲ感も失われていた。星は3.5コ。 | ||||
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『灰色のダイエットコカコーラ』が好きなので、こちらを購入しました。 人間の感情の、どちらかというと嫌な部分を書くのが非常に上手な作家さんだと思います。引き込まれますし、とにかく面白い。 ただ、鏡家サーガ?のシリーズは読んだことがないので、そのあたりは多少引っかかります。それはまあ、そう問題ではないのですが、 何より、最後のあたりで、わけが分からなくなります(笑)。関係のない3つの話が、最後でつながるのですが、複雑で、よく分かりません。 いや、分かるのはわかるんですけど、ところどころしっくりこないので、モヤモヤします。だからもう、読後は「え? つまりあの人は…。ん? でもそうなると、あれはどういう意味なんだ?」と考え込むことになります。ネタバレなので詳しくはいいませんが、「小学生にそこまでの殺人が可能なのか」「圭介は結局死んだのか否か」「広明=他のストーリーの主人公、だとしたら、なんだか、彼らの知能レベルが違い過ぎないか」「そもそも、脳手術ってそんな気軽にできるの?」「小学生二人のところに現れたヤクルトの人が鏡だとしたら、時間軸どうなってんの?」とか…。どうも納得いきません。そして、読み返そうという気にはなりません(笑)。本はよく読みますが、この本は、読み終わるとわりと疲れました(笑)。 だから、純文学としてとらえればとてもいい作品なのですが、ミステリーとしてはイマイチかなあと思います(めちゃくちゃ考えながら、紙に整理しながら読むのだったら、くっきり理解できるかもしれないですけど)。 初めて佐藤さんの作品を読まれる方には、『灰色の~』の方をおすすめします。 | ||||
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なんじゃないかと思う。 色物作家の印象がつよいけど、本書ではちゃんとミステリーしている。 表紙もおしゃれだね | ||||
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技巧的に稚拙な部分は多々あるが、それを補って余りある構成の巧みさ(××トリック)で、彼のキャリアの中でも突出した出来になっている。 これまでのシリーズでは設定を近未来にして、どうも作者との作品の距離感が不安定要素として不満が残るものだったが、 本作は発表当時の年代を舞台に、下流生活者の犬以下の青春を描き、かつそういった下流生活に甘んじる若者(作品に共感できたような読者)を暴力的に突き放したという点で、 リアリズム文学としても優れている。 ただ苦笑せざるをえないのが、登場人物の引用が幼い印象を与えるところ。柴田元幸とサリンジャーしか出てこない(あとは浦賀和宏ですか)のは、 いくらなんでも、と思う。 その後自分でも文学的教養がないことがコンプレックスとなったのか、最低の駄作『1000の小説とバックベアード』を書いてしまった、 『バックベアード』のようなものしか書けなくなってしまったのは、惜しい才能を失くしてしまったな、と慨嘆せざるをえない。 いずれにせよ、『メフィスト』誌上で再開された「鏡家サーガ」は本作を超えることはできないだろう。 あと、解説が糞。 | ||||
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ああ、 僕は佐藤が好きだ。 何ていうか。 淡々とした口調で語られる日常。 しかし既にもう壊れつつある世界。 平凡な人生しか生きられないダメ男。 悲しき出来事に縛られている家族。 悪意から少女を護ろうとしている少年。 そして。 そしてそして。 我等が愛する鏡一家の次男・鏡 創士が引き戻す惨めでいて慈しむべき事実。 そう、 これは紛れも無く「純愛」の物語。 そこにはもう、 馬鹿げた世界は存在しない 何故なら世界そのものが既に存在しないからだ。 | ||||
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前作の「エナメル〜」ほどの衝撃はないけど、作品としてはこちらの方が完成度が高いと思いました。何より文章が格段に読みやすくなっているのが良いですね。 そして内容。 相変わらず救いようがないですね。何度か鬱になりました。 強烈な個性を持ったキャラは身を潜めましたが、共感を呼ぶキャラが登場します。 特にフリーター青年の一人称の物語はひきこもりを自称している人にとってはかなり痛々しい内容になっているのではないでしょうか。 作者は冒頭で参考にした文献はつい最近終わった自分の青春だと述べていますが、まさにその通りというか。やはり自分の体験を乗せた主人公ってのはリアリティがあります。 そして今回はトリックの方も秀逸ですね。前二作では多重人格やら何やら常軌を逸したトリックだったので辟易していたのですが、今回はしっかりミステリ的なオチをつけています。 ユヤタンの今までの作品の中で一番の完成度を誇る今作。オススメです。('-,_ゝ-`)プッ | ||||
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フリッカー、エナメルと、段々上手くなっているのがよくわかる。まぁ、もともとの力が低すぎたので、まだ駄目だけど。 暗くてどろどろでみんな終わっているという世界を書くのは結構。ストレートにかけるのはひとつの才能で、貴重。 だけど、この本なんだか知らないが感動がまったくない。読み返す気もおきない。叙述トリックは飽きた。密室トリックはあまりに使い古された手法(と本文にも書いてある)。 そして、どんどん文章が舞城化してきている。 | ||||
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最近、メフィスト系の本を読み始めました。これだけ暗い内的世界を描いた本は、初めてです。一気にラストまで読んでしまった(=面白い)本です。しかし、陰鬱で突拍子も無く、グロテスク。読み終えて、「やっぱり」と諦めつつ「どうせフィクションなら希望を」と感じた。本当に救いがない話です。そうそう世の中、都合よくは出来ていない。改めてそう思わされた本だった。あぁ、皆暗すぎる!暗い話は苦手なので、☆4つってことで。 | ||||
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いろいろな意味で最高傑作だと思う。ただし、友達にこの考え方を知って頂きたくはない。最初から最後まで心の底から安心できるような場面が無いからだ。なのに、最初から最後まで安心しきって読めてしまう。この矛盾点がもどかしい。生々しい描写は無いのに、背筋がゾクリと来る。登場人物の考え方や行動が気になり、いっきに読み終えてしまった。途中であぁ、なんだそうだったのかと思っていた所が実はそうではなかったり、どんでん返しや登場人物の繋がりが深い。一度読んでみる事をお勧めしたい。 | ||||
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某ミュージシャンの歌詞が引用されているということで読んでみました。全くこの作家の事を知らないで読んだのですが、最初から最後まで圧倒されました。最後にあんな結末がまっているとは・・。主人公の名前が一度も書かれてないのが気になっていたのですが、そこに仕掛けがされていようとは驚きでした。でも、これは摩耶雄嵩さんの「鴉」に似たトリックだなとも思いました | ||||
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東浩紀が絶賛してたので読んでみた。一言、ああ、メフィスト賞作家だなあ、と。クオリティは決して低くないと思う。それにしても、痛い。暗い。リアルな描写ではないのに、指先がじりじりする。衝撃で電車降り過ごしました。こうしたミステリーに耐性のない人は読まない方がいい。あと子供にも読ませたくない。目次ページのイラストレーションが Radiohead の "Kid A" や "Amnesiac" のジャケットを彷彿とさせたり、オースターの引用が多かったりと、本質と異なる部分で好みに合っていたので、星は多め。 | ||||
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リアルだ。ドキリとするリアルさが下手な純文学より心にグッとくる。特にダメ人間っぷりがリアルだ。そして、いろいろなファクターがダメ人間を破壊する。メル友とのメールや、その顛末は、男なら誰しもが共感してしまうだろう。悲しい性だ。そして最後に待受ける最大級のカタストロフィ。冷たいエンタメの傑作。 | ||||
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主人公(?)がとてもダメ人間。それにすんごく感情移入できてしまう私もダメ人間ですかね。あんまり年変わらないのに女子高生やら若いにーちゃんの視線が恐いとか。服装を気にしないのは裏を返せばどんなおしゃれな服を着ても恥ずかしいということだ、とか。お話は、救いがない。なのにある意味最初から救われています。そこがどんでん返しというか。私はしっかり騙されてました。読む人を選ぶ本ですが、私はとても面白かった。 | ||||
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佐藤友哉の書く文章は、とても痛い。それは読むものに痛みを与えようとしているから、そうなわけではない。むしろ、それは読むものに届かない何かしらの存在を彼自身が言葉にしようともがいているから痛いのだろう。そして、この本ではその痛みがいっそう増している。冷静に書けば書くほど、痛みは増す。 | ||||
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愛をめぐる3つの物語、それが同時進行で佐藤友哉によって紡がれる。3つの物語、過去と現実の交錯、クレイジーで、ぶっ飛んでいて、ゆがみ、壊れている登場人物。他人の言葉を引用しまくり、それでいてどこにもおかしさが見当たらない、鏡創士の言葉攻めがすごい。 | ||||
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この人の本って、なんつーかそんな殺生な、とかそんな感じ。面白いし、こうゆう話は読みなれてるんだけども、それでもズシッとくるのはこの人の才能のせいかな?読み終わって思わず口にした擬音「ぐげっ」が全てを物語るのか? | ||||
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