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幻惑密室
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幻惑密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1999年の講談社ノベルスの文庫化。 「神麻嗣子」シリーズの第1弾。しかし、刊行順とは別に、シリーズ最初の作品は『念力密室』に収録されている「念力密室」。順番に読んだ方が良い。 トリックはなかなか。設定や超能力が活かされており、ひねりも効いている。しかし、結末についてはガッカリだった。確かに、これしかないというのは分かるのだが、納得できない。 とはいえ、最近の作品に比べると、きちんと考えて執筆された一冊。 | ||||
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「神麻嗣子」シリーズ中の一作。作者はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で論理的に謎を解くというロジカル・ミステリの大家。特に本シリーズでは、事件関係者に超能力者がいて不可思議な状況を作る事を前提に話が進む。チョーモン委員会(読まないと分かりません)の嗣子、美人警部能解さん、売れない作家保科が織り成すハーモニーも見もの。本作のお題は「他人に心身共に幻惑を見せる」と言うもの。 正月に社長の突然の命令で数名の社員が社長宅に呼ばれる。宴も進んだ頃、誰も家の外に出られない事に気付く。本人達は気付かないが、誰かが"幻惑"能力を使ったのだ。家は外から隔絶された状態、即ち密室状態になる。そして、社長が殺されているのが発見される。犯人は家の中にいる筈だが、誰が何のために ? 個人的には、作者のロジカル・ミステリは短編(集)向きだと思っているが、本作も短編にした方がスッキリしたのではないか。論点はハッキリしているので、そこに焦点を絞って書いた方が印象が鮮やかだったと思う。また、根本的な疑問だが、本作のような擬似密室を構築するのに超能力は必要だったのであろうか。超能力に頼らなくとも、同じような状況は作れたのではないか ? 「念力密室 !」に感激した者にとっては、やや不満が残る作品。 | ||||
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