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エッジ
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エッジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 41~60 3/4ページ
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「エッジ」の前半は,主人公・冴子による「一家失踪事件」の謎解きを中心にストーリーが展開します。ミステリー(あるいはサスペンス)の要素が色濃くて一気に読ませますが,冴子が単なるファザコンのように思えてしまい,その点がいただけません。そこまで父親にこだわる理由付けが弱い気がします。 後半は怒涛の展開です。特に「エッジ」が出現してから話は一気に壮大なスケールになりますが,宇宙物理学というサイエンスを軸にしていながら,結局のところ次々と消えていった人たちがどうなったのかということは明らかにされずじまいです。そこに論理的な説明は一切ありません。小説なんだから当たり前かもしれませんが,個人的にはそこが不満です。前半と比べると,後半は話の展開を急ぎ過ぎているような感じもします。 それでも,十二分に面白い小説であることは事実なのですが。 | ||||
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なぜ人がいなくなってしまったのか、その謎を解く為の話の展開には引かれました。 ただ、自分としてはもう少し単純でアグレッシブな展開の方がよかったのではと感じました。 ストーリー全体を通して見るとやや専門的な色合いが強すぎてその分、物語全体が難解なイメージに感じられてしまうのではと思いました。 今回、文庫本で始めて読みましたが、上から下の2/3くらいまでは強く引かれるものがありましたが、最後の結末には思わず、どうしてと疑問に感じました。 | ||||
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ハードカバー版上巻の表紙にはこう記されています。 「本書で、長年解き明かしたいと願い続けた世界の仕組みについてのいくつかのヒントを提示できたのではないかと自負している」 私はこの本はホラー小説という表現方法をとった「科学書」だと思っています。 世界の仕組みについて著者の考えをまとめた「科学書」だと。 世界の仕組みを表現する方法はいくつかあると思います。 数学・物理屋さんなら数式で、哲学者なら哲学的な言葉で表現することでしょう。 本書の著者鈴木光司氏は作家なのでホラー小説という表現方法で世界の仕組みを描き出したのだと思います。 宇宙とは何か? 生命とは何か? 人間とは何か? という問いをもって本書を読めばさらに著者の伝えたいことがわかっていくのではないでしょうか? ちなみに個人的なことですが、 私は物理専攻の大学院卒で、量子力学や相対性理論を学んだ側(冴子側?)の人間です。 著者と同じように普段から世界の仕組みについてあれこれ考察しています。 だから、非常に本作品には刺激を受けました。 特に、「ホラー小説」という形式で世界の仕組みを表現する方法があるのかと。 宇宙や生命についてはいくら考えても不思議なものですね。 | ||||
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まあまあの作品 これまでこの手の小説を読んだことがないとしたら傑作に感じるかも。 いろいろ読んだ自分としては、アイデアも内容もまあまあと言わざるをえない。 らせん以降、物語に必ず家族愛、科学知識、性描写が入ってくるがどれもあまり必要とも思えない。 それでいて最後まで読ませるのだから、文章力はすばらしいと思うんだけど | ||||
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これはある程度、人生経験を積まないと理解できないかも。 結婚して子供がある程度大きくなった世代の方なら共感できるんじゃないかと思います。 最後のクライマックスでは、涙が出そうになりました。 心理描写ではこの人の右に出る方はいないんじゃないかってくらい、とても感情移入できました。 私は感動しましたよ、ラストは3回くらい読み直しました。 よかった。 | ||||
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上巻と下巻の途中まで面白かっただけに下巻のラストの展開は、、、ガッカリというか物足りない。 世界の仕組みがまさかあの場所で明らかにされるとは。。。 何故最後に昔の父の話を冴子は明確に再現できたのか、父いったいなんだったのか等 最後の方で沢山疑問がでてきてしまいました。 | ||||
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世界は盤石ではない、という作者の世界観には共感を覚えます。 ただ、人物やロケーションの設定にシナリオ風のエンタメ要素が強すぎて せっかくの壮大なテーマにどっぷりと浸るには至りませんでした。 科学と神秘とを織り交ぜたテーマ自体はとても魅力的でした。 なので、後半でエゴ全開の家族愛と安易なインスピレーションに逃げることなく 世界の仕組みを突き詰めてほしかった。 テーマ自体は好きなので、今後も期待しています。 | ||||
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ある人から、量子物理学という学問は仏教の教えをよく証明しているから、興味があったら読んでみなさいと言われました。 我々がいわゆる神と呼んでいる大いなる存在を認めざる得ないところまで、最先端の科学者はたどり着いているという話も何かの本で読みました。 つまりスピりチュアリティと科学という相反すると考えられていたものが、同じ事柄を語る時代になったということです(宗教によっては相変わらず相反することを語っているものもありますが)。 精神世界のジャンルでは、2012年のアセンションがずいぶん話題になっており、著者もきっとそういう本を多少は読んだだろうと推測します。同時に最先端科学の資料も相当読み込んだだろうと思います。その上で自分の頭で考え、想像力を発揮し、あくまで科学的側面から、人類の視点からアセンションを語ろうとした野心的で独創的作品だと思いました。 人類滅亡のように思える決定的瞬間のシーンも、あくまでも科学的側面からの記述であって、恐怖よりも感動を覚えました。読む価値のある、スリリングで知的なエンターテイメント小説です。 | ||||
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「リング」「らせん」の鈴木光司氏による長編作品です。 鈴木氏と言えばホラー小説家という評価になりますし、帯にも「超野心的ホラー」と書いてありますが、本作はどちらかというとSFです。 時代設定も2012年という近未来。内容も物理学の難解な記述が多いです。描写に鈴木氏特有のゾクゾクする恐怖表現が多少ありますが、オカルトよりはサイエンスという体裁です。 人間消失、物理学の根底の揺らぎ、地殻変動という謎を追う主人公。全ての事象が科学的に一つの方向性を示唆していく時、限られた選択肢しかない未来に対してどう生きるべきか。 上述したとおり、物理学の教科書のような記述がたくさんあって、かなり読むのに苦労します。さらに、世界史と地理の参考書もごっちゃまぜにした感じなので、理解しながら読むには相当ヘビーです。途中で止めようと思ったりもしましたが、やっぱり先が気になるので無理して読み通したというのが事実です。 終盤は一気にスピードが上がる感じですが、ここにちょっと外連味がかるところがあって、個人的には興を削がれました。ここが一番著者らしいところではあるのですが、私は好きではないですね。 エンターテインメントとしてはまあ上手に仕上がっていると思いますし、著者の他作品同様に映像化すると化ける可能性は感じました。冴子役には麻生久美子さんかなぁ。 | ||||
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女児の父親である私の感想。 --- これは「父娘愛」の物語 --- 冴子の父が、冴子に施した講義内容。 これは、著者(鈴木光司氏)が自分の娘に実際に行っている教育を、 著者自ら重ね合わせて、悦に入っているのでしょう。 『なぜ勉強するのか?(ソフトバンク新書・鈴木光司著)』を読むと、 それがよく分かります。 逆に、メインテーマが「父娘愛」でなかったならば、上下巻あるこの長さであれば、 ワームホールのその先もきっちり描くべきだし、きっと描いたことでしょう。 それを踏まえて読めば、ラストは納得ですが……。 | ||||
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エッジは、突如として世界各国の「ある場所」で人々が消えていく怪奇現象が起き、主人公がその謎に迫っていくというホラー小説です。なぜホラー小説をここで紹介するの!?と思うかもしれません。実はこの本の根底には相対性理論や量子力学の考え方が流れており、小説の中にも、それらの説明が多くでてきます。著者の鈴木光司さんは、この物語を書くために、サイエンスライターである竹内薫さんとのディスカッションを何度も繰り返したそうです。物語の鍵を握るのが、パラレルワールドやワームホール、さらには物質と反物質などの、ホラーというよりは物理に近い内容で組み立てられています。 物理の予備知識はいりません。物語を読んでいくうちに、少しずつ物理の世界をのぞくことのできる小説です。最後のドンデン返しは、僕自身はどうかな〜「?」と思うところもありました。ぜひ物理に興味のある人、ホラー好きな人は読んでみてはいかがでしょうか。上下の2巻にわかれています。 | ||||
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何とか上・下巻読み終えましたが… 難しかったです。 物理学の所で頭が付いて行かなくなり、かなり手こずりました。 読みやすさでは昔のリングやらせんの方がずっと上ですね。 内容も今一つかな… | ||||
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例に漏れず、 「リング」で心を鷲掴みにされた一人でして…。 色々意見はあるでしょうが、 最終巻の「ループ」が最も面白いと感じたこともあり 今作での人間の精神や哲学と宇宙を関連づける手法は 見事だと言わねばなりません。 テーマはSFですが、 随所にゾッとさせられるホラー的な場面もあり、 どちらでも楽しめると思います。 人が何を読んで面白いと思うかはそれぞれだと思いますが、 買う価値がないとまで言い切るのは適切ではない…。 いや、はっきり言うと「傑作」だと思います。 | ||||
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下巻のカバー(袖)のところに、ナイトシャマラン監督の推薦コメントが小さくありました。(見過ごすところでした。)「この物語は荘厳で雄大だ。」 ということは、既に英語に翻訳されていて、映画化に向けて準備が進んでいるということなのでしょう。 なんといっても、日本が世界に誇る作家、鈴木光司さんの作品です。先日も、トイレットペーパーにホラー小説を書いた(印刷した)、というニュースが欧米のメディアにも取り上げられたようです。この「エッジ」も世界に通用する小説だと思います。 これがホラ−かと言われると、それは違うと思いますが、失踪事件と古代マチュピチュや太陽黒点、銀河のかなたまでつながって話が進展してくいく壮大なスケールと、それほど破綻せずに、最後まで一気に引っ張っていく力強さはすごいです。この時空を超えて世界がつながっている感じは、どことなく「楽園」を思い出させてくれました。 「あっと」驚く仕掛けには、ちょっとやり過ぎの感がありますが、シャマラン監督にぴったりの題材ではないでしょうか。 | ||||
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「リング」という怪物的にもの凄いホラーを書いた鈴木さんですが、どうもその後のシリーズ は気が抜けてしまったような感がなきにしもあらず。並の作品では続編として霞んでしまうく らい傑作だった「リング」なので、気の毒とも言えるのですが^^; さてホラーを封印して10年、鈴木ホラーがまた帰ってきたらしい。 なにかこの「エッジ」は読む前からよさげな期待感があったのです。 うんうん、これは好物でした。 声を大にして言いますが、万人向けとはとてもとても言い切れません。 大森望さんは、駄作と切って捨てられたようですし。壁本にされても、文句は言えないような 結末。 でもね、3分の2くらいまでは本当に面白かった。結局大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなく なった、というか、この結末に至る過程の大風呂敷こそが、この作品の読みどころ・・・と言 った方がいいのかもしれない。 鈴木光司のエネルギーの強さのようなものに、また触れることができたのは、嬉しい体験でし た。SFテイストが強いこの作品、ところどころにホラー的趣向も散りばめられてかなりゾク っとする部分もありました。 B級ですが、読んで損したとは思いません。 こういうでっかい嘘を構築してくれる作家、他にはあまりいないんじゃないでしょうか | ||||
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この本はテレビで紹介しているのを見て興味を持ち エッジ上 だけを購入して 読んだのですが、エッジ下 を購入するときには近くの本屋にはなく諦めておりました。その時にこここで見つけたので迷いなく購入いい内容でした。 あるところにはあるんですね! | ||||
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5万光年彼方の星が消えるということは、5万年前にその星は消えたということです、よね。もし隣の10万光年彼方の星が消えたとしたら、その星は10万年前に消えたということですよね。 難しい科学用語の羅列の隙間に、物語りの矛盾、科学の矛盾が見え隠れし、そのうちそれらが全天を覆い尽くして・・・。NHKラジオで自信たっぷりに紹介されていた筆者の迫力に、思わず購入しましたが・・・。そしてモチーフもとても魅力的だったのですが・・・。下巻を買おうという気持ちにもさせてくれたのですが・・・。誰かにわかりやすく、実はこの物語には科学的矛盾はないのだということを説明してもらい、納得したいものです。 | ||||
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量子物理学を基軸とした物語というふれこみに引きつけられ、読んでしまいましたが、下巻の中盤あたりからなんだか雲行きが怪しくなり・・・あれだけの文献を参考にし、素人には意味不明の科学用語を羅列した割には、肝心な所で稚拙なほころびを露呈したり、宇宙の消滅と個人的事情を結びつけるなど、こじつけが目だった作品です。 また、父の絶筆原稿を発見した際は、筆者の取材における観光案内としか思えない内容を長々と列記するなど、構成的にも疑問が残り・・・物語の整合性もあまりなく、残念です。 リングの第三作、ループもそうでしたが、筆者はどうやら、作品の背景を壮大にしなければ気が済まないようですね。 過去の短編ホラー集のような秀作を期待します。 | ||||
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286頁の厚さは物語に引き込まれれば何てことない量になるのだけれど、この作品のように常に現象に対する説明挿入が多いと閉口せざるを得ない。 「ぼくは相対論も量子力学も理解していない。でも、生きていく上で、困ったことはなかったな」と、266頁で羽柴にこの台詞を言わせているからには、鈴木光司もこの作品が万人受けしない事を覚悟で書いたのだろう。日本だけでなく世界中の失踪事件に挑んだこの本、上巻は身近な熱海で集団失踪という所で終わるので、気になって下巻に進まざるを得ない。 | ||||
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途中、あたかも物語全体がハードSFからラノベに相転移でもしたかのような衝撃を覚えました。 | ||||
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