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(短編集)
アイズ
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アイズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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映画を鑑賞して、原作に興味を持ち購入。「リング」のような恐怖はないが、なんとなく失われゆく時代の香りを伝える短編集として趣があった。映画のストーリーと原作は大きく変えられているので、原作を読んだ人も映画は楽しめると思う。ただ、どちらかと言えば、映画を見てから原作を読んだ方が楽しめる順序だとは思う。鈴木光司の小説は好きだが、なぜだかどの本でも巻末の「解説」の賛辞が常軌を逸した持ち上げ方で、いつも読むとゲンナリする。ああいうことはやめた方がいい、かえって褒め殺しのようなものだ。 | ||||
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同じ短編集でも、「仄暗い・・・」のような怖さはありませんでしたが、それぞれの作品は、十分におもしろく読むことが出来ました。 日常の条理の世界と、そこから遠く離れた不条理の世界の間のエアポケットにでもはまり込んだような、不思議な感じるする話が多かったなという感じでした。 へそ曲がりかもしれませんが、個人的には、作者による後書きの部分が一番おもしろかったかな? | ||||
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このドラマの音楽を書き終えた後、1月下旬に本屋さんで並んでいたので買ってみました。ホラーって驚くからあまり見ないんですが、アイズに書かれている話は、僕の中では全く違うホラーという感覚でした。なるほど、原作はこうなっていたのか・・・2度楽しめる作品になっているのでドラマも是非見てほしいです。個人的に「櫓」が好きです。その話の描写は怖いシーンが一杯ありますが、でも過去と繋がっている何かが「妙」で、読み終えた後自分なりの答えが色々と湧き出て小説って面白いなって思いました。 | ||||
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ホラー短編集。あまりにも『リング』『らせん』『ループ』の三部作が傑出していたせいか、しばらく鈴木光司作品は低迷していたかに見えた。しかし、巻頭作品『鍵穴』を読んだ時、昔の鈴木光司が帰ってきた事を実感した。 『鍵穴』『クライ・アイズ』『夜光虫』『しるし』『檜』『杭打ち』『タクシー』『櫓』の8編が収録されており、全て恐怖の質が異なり、オトナのホラー短編といった趣きである。個人的な好みは『鍵穴』『夜光虫』『しるし』かな。 3月にBSフジで3週連続で6編がドラマ化されるようだ。ドラマ化されるのは、『鍵穴』『タクシー』『クライ・アイズ』『檜』『夜光虫』『杭打ち』。 | ||||
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本書「アイズ」は、8つの怪異譚からなる短編集です。「リング」(角川書店)のような背後から覆いかぶさってくるような強烈な恐怖話というよりは、おなじ鈴木光司が日本フアンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した「楽園」(新潮文庫)に見られるような、幻想譚の色合いが強い作品集といえます。ですから、読者を激しく打ちのめすような恐怖を期待して本書を手にすると失望するかもしれません。 しかし私はこの短編集に、ある程度の満足を得ました。 一つは鈴木光司の丁寧な筆致が私の好みとするところであり、今回もその点については全く不満を持たなかったからです。むしろ、ごくありふれた日常に生きる人々を主たる登場人物とする物語がほとんどの本書において、けれんみのない彼の日本語は大変似つかわしいものであると思います。 そしてその日常に俄かに現出する<小さな裂け目>のような物語に色濃く現れている作者の二つの大きな思想が私の心に添いました。ひとつは実直な倫理観。そしてもうひとつは生きることへの力強い肯定です。 「クライアイズ」や「杭打ち」は、利己的な生活を歩む登場人物たちに、小さな裂け目からやってきた使者(死者)たちが、律儀に鉄槌を振り下ろす物語といえます。 「タクシー」と「櫓」は、誰かの死を強く胸に感じることで明日へのさらなる一歩を踏み出す二人の女の話です。特に「櫓」の次の言葉は多くの読者に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。 「死ぬことなんていつでもできる。その権利は自分にある。嫌になったら、またいつでも、こうやって手摺の外に立てばいい。そうして、選択肢を自分の手で握っているという快感を味わいながら、生きられるところまで、生きればいい。」 死を背負った上での生への執着。メメントモリという言葉をふと思い出しつつ、私は本書を閉じました。 | ||||
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嫌なものや意表を付かれたりするなどさまざまなことで人は驚き恐怖を覚えるのかもしれません。しかし本書では特別な不思議なものが出てくるわけではなく、日常の『裏側』に潜んでいる、ちょっと目を向けるとそこにあるような恐怖体験をもとに、恐怖を追及しています。短編をひとつ読むごとに『ふっ』と訪れる恐怖心がきっとあるでしょう。 | ||||
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実際にあった怪談や都市伝説を、体験者本人に著者自身がインタビューし書き下ろされた作品。代表作「リング」「らせん」とはまた一味違った、陰湿で身近なホラーのテイストに仕上がっている。決して、夜にひとりでは読まないでほしい・・・。 | ||||
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