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サクリファイス
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サクリファイスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全247件 41~60 3/13ページ
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主人公の名前がキラキラネームぽくて、もう少し普通の名前にしとけば・・・って 個人的にあくまで個人的な感覚で思う以外は、引き込まれるとてもいい小説です。 自転車乗りにしかわからない内容も多いとは思いますが、ロードレースが好きな人は、 これを読むとさらにロードレース観戦が楽しくなるかもしれません。 あくまでもかもしれません。 | ||||
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なかなかおもしろかったです。宣伝文句は「本邦初のサイクルレースミステリー」。確かに。 途中までは100%純粋な青春小説として進行します。最後にミステリー色が段々と強くなり、最後は二転三転のおもしろさ。 結末も意外でしたが、ロードレースというスポーツがよくわかったのが大きな収穫でした。 自転車レースって究極のチームスポーツなんですね。欧州は個人主義、日本は団体主義なんていうステレオタイプな見方がかなり覆されました。 主人公の青年のトラウマとして描かれる、かつての恋人との交流。ここがもっとvividに表現されていれば満点でした。 | ||||
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ロードレースの特にアシストという立場の選手の気持ち、内容が少しわかり、興味が出てくる本でした。 とても面白く、ビリビリきました。 | ||||
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競輪?ロードレース?どちらにしても、まるで興味が無い中、手にした本書。 しかし、最初から惹き込まれた。 まず、序盤でタイトルの意味「自己犠牲」と自転車競技をうまくつなげて説明しており、自転車競技について理解できた。 ロードレースは、マラソンや陸上のように個人競技と思いがちだが、意外に団体競技に近いのに驚いた。 魅力的な登場人物に、後半ミステリアスな要素が絡み、目が離せなかった。 面白い小説には、まるで興味ない分野への興味をなかば強引に開いてくれるパワーがある。この小説もそれである。 ここまでやるのだろうか?と最後は思ったけど、究極の自己犠牲を示したラストであった。 | ||||
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ロードレース×ミステリーといった触れ込みで一体どう話が展開していくのかと思ったら、最初はひたすらキャラ紹介やレースの説明が淡々と続いて「おいおい、一体いつになったらミステリーが始まるんだ?」とうんざりしながらそれでも惰性で読み続けていたら、ラストでやられました。 素晴らしい。 彼のロードレースにかける覚悟と敬意。それを、よくこのページ数で更にこの蛋白な描写で表現できたなと感服しました。そして二転三転する推理部分も面白い。 『氷菓』が好きな人ならとても楽しめると思います。オススメです。 | ||||
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ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。 | ||||
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自転車を趣味として始めたので、自転車がテーマの作品を探してたどり着く。 続く動きのあるシーンからの物語の始まり。それが否応なく自転車レースの雰囲気を感じさせてくれる。 また大藪春彦賞を受賞しているということで、期待をしながら読み進めていく。 一章はその勢いのまま、あっという間にページを捲らされてしまう。これは傑作なんじゃないだろうか。 そんな期待感が、レースの高揚感と重なり、最初のページで違和感を覚えたことを忘れさせてくれる。 ああ、そう1ページ目の違和感を2章の冒頭で再び感じた。『オンナ』という生き物のために、『サクリファイス』。 成熟していない『オトコ』にとって、『オンナ』という生き物の論理は理解しがたく、それは時に自己否定へと繋がることもあるだろう。 そういった青臭い原動力はあってもいい。まだ主人公が23歳という年齢であるからこそ、この『オンナ』の思惑に引き摺り込まれるというのも、あり得るのかも知れない。 しかしながら、このオンナの魅力はどこにも無い。棒人形のようにあちらこちらへ物語を動かすためだけに配置されたキャラクターの間を動き回る。 主人公の『サクリファイス』へ至る説得力も無く、伊庭というライバルの存在感も無く、先輩のキャラ立ちも無く(赤城と篠崎の区別が付かない)レースの高揚感が章立てで分断されていくに従い、それらの粗が浮き彫り、作品世界から求心力が急激に失われていく。 中盤以降、ライバルかと思われた伊庭は単なるモブと化し、石尾と主人公の二人だけの世界が印象的になる。 香乃というオンナはここでも、しゃしゃり出てきて、世界観が崩壊し始めていく。石尾の過去を描こうとするが、復讐劇をする人物たちの感情があまりにもレースの分量よりも薄く、トリックやお膳立てさえ単なる1点の悲惨な事故に集約していこうとする。 その事故からの時間の経過による、各キャラクターの変化なども特に描かれない。モブとなっていくキャラクターが多すぎる。 そこで、強引な香乃の関わり方が、さらに構成を破壊し、石尾のシーンへと繋がっていくことになる。 もっと人物を整理して、石尾と主人公の関わりを深く描いた方が、物語の深みはでたのではないだろうか。 主人公が必ずしも、物事を解決する鍵を見つける必要はないだろう。伏線がほとんど書かれていないので、後出し感が強い。 リーダビリティが高いため、読み切ることができるが、まあ、そんなもんかなと、障害を扱うにしては、投げっぱなしだし、構成に難があるし、熱量を分散させているし、物足りない作品だなと思うが、シリーズ化されているので、一定の評価はあったのだろう。 レースのなかのサクリファイス。負けていこうとするものの美しさ。そう言った着眼点は悪くない。 オンナさえ、出さなければ。もっとまとまったようにも思えた。 | ||||
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ロードレースにはエースとアシストという役割分担があり、主人公がアシストという話。白石は陸上の中距離走のインターハイで一位になったにもかかわらず、それが重荷になってプレッシャーが嫌い。ミステリーより主人公のアシストの性格が生きている小説。 「あのステージ、泣けたぜ。リーダージャージを着た選手が、チームメイトのパンクを待って、アシストするなんて、こっちでもなかなか見られない」「~さすが、サムライの国だ」P155 | ||||
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著者の作品は初めてだったが面白く読み、シリーズ作品にも手を伸ばそうかと思っている。 その割に評価「4」なのは、読後に少しモヤモヤ感が残ったから。 本作は自転車ロードレースの選手が主人公。けっしてメジャーとは言えないサイクルスポーツを舞台にどんな物語が展開されるのだろうと、本書を購入。 ツール・ド・フランスのドキュメンタリーをテレビで見たことがある程度なので、レースチームの在り方やロードレースでの駆け引きなどがどの程度リアルなのかわからないが、ロードレースって面白いなと感じさせる描写になっている。 チームにはエースがいて他のメンバーは彼のアシストにまわる。ロードレースはエースの勝利がチームの勝利となる。 アシストである主人公の心の動きとともに、アシストを言わば踏み台にして走るエースの思いも描かれていて、素直にいいなと感じた。 ただ、後半で起きる重大な事故とその理由にモヤモヤとしてしまう。衝撃的ではあるのだけれど、もうちょっと違う“サクリファイス”はなかったのかなと思ってしまう。 | ||||
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対応も早く、状態も非常によかったので、はいへん満足しています。 | ||||
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わたしが20歳代の後半に関心のあった、ツール・ド・フランスに代表されるサイクル・ロード・レースを舞台にした小説です。朝日新聞の書評欄を見て手に取りました。さりげなく特殊なロードレースの世界を描いて、グイグイと読ませるのはさすがです。 陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチーム、オッジに所属し、各地を転戦していた。チームには石尾豪というエースがおり、白石誓は石尾をアシストする役回りだ。ただ、石尾には、過去に、自分のエースという位置を脅かしそうになった袴田という選手を、レース中の事故を引き起こす原因をつくり、選手生命を絶ったという黒い噂がついていた。また、その袴田も、自己輸血と言うドーピングの一種となる違反行為をしていたという噂もあった。そんななか、リエージュ・ルクセンブルクという海外のレースで事故が起こる・・・。 その事故の原因が何であったのかがポイントなのですが、二転三転する物語は面白い。このシリーズは三冊出版されていますが、次も読みたくなりますね。 ところで、本書のタイトルですが、秀逸ですね。まさに、今年のツール・ド・フランスの勝者であるクリス・フルームの優勝スピーチの、「チームメートたち、そして支えてくれたチームのみんな、これは君たちのジャージでもあるんです。君たちの協力と犠牲とがなければ、僕がこの場に立っていることはなかったでしょう。本当にスペシャルなチームです。僕もその一員であることに、誇りを感じます」という言葉どおりのスポーツであることを良く示している。 | ||||
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トライアスロンをメインにロードバイクに乗っています。ロードバイクの本が読みたくなり購入してみました。 近藤さんのこのシリーズでロードレーサーの掟や暗黙のルールなどレースに出ない私でもロードレースの面白さ駆け引きなどがわかり作品の面白さはもとより、ロードバイクに乗ることやロードレース観戦もおもしろくなりました。 ロードバイクに興味がある方の是非読んでもらいたい作品です。 | ||||
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エンターテインメントとして秀逸な作品。自転車競技にまったく知識がなくてもどんどん読ませる。その筆致はさすが、という感じだが、登場人物の思惑が巧み過ぎ、そんなに計算どおりにいくのかいな、という疑問もなくはない。いずれにせよ、これを読んで自転車でスピードを出すのが怖くなったのは事実である。 | ||||
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本の内容もとてもよかったです。この著者の作品をもって読みたくなりました。 | ||||
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すごいすごいすごい! とタイトルの意味に気づいたとき、ホントに鳥肌立ちました。 ロードレースのことは知らないけど、それでもとってもおもしろい! | ||||
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元々、自転車が好きということでこの作品を見つけたのですが自転車を知らない人にも分かりやすく尚且つ自転車好きをも大いに満足させることが出来る素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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どうも本書は自転車競技に詳しい人に言わせると突っ込みどころ満載の 本らしい。個人的には自転車のロードレースにさほど詳しくはないので 楽しんで読んだが、石尾が亡くなるに至る背景はちょっとご都合主義過ぎる と言うか、少し鼻白む感じがした。 それと気になったのは、昔の彼女の位置づけが凄く残念と言うか、登場した時の 感じとその後実際に現れてからの落差が激しいというか、全く魅力的な人物に 思えないのが残念。 まあ自転車競技に詳しくないので私は違和感なく読みましたが、主人公がインターハイ 3000mチャンピオンと言う肩書なのは笑いました。高校のインターハイ陸上男子には 3000mと言う種目はありません。あるのは3000m障害か、女子の3000mです。私はそれなり に陸上の事は知ってるので読んでいて「いい加減だな~」と思ったことは事実。こんなの 調べたらすぐ分かることですから。一事が万事だと思うので自転車競技に関するリサーチも 甘いのかも知れない。 読みやすい本ですが、正直微妙な位置づけの本かな~と言う感じです。 | ||||
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自転車レースって分かりにくいんじゃないかな?と、 思っていましたが、読み始めたら止まらない。 自転車に乗らない母も熱中して読んだそうです。 | ||||
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ストーリーセラーの作品を読んで興味がわいて、この本を購入しました。自転車ロードレースの知識はなかったのですが、私が時々行くちょっと山の方のパン屋さんに、ロードレースの選手が寄ったり、その選手が優勝したり?、その選手の為に好物のパンの大きい版をお祝い?に渡したりという話が随分前ブログに書かれていて、その選手2人を思い浮かんだりしながら、どんどん話に引き込まれ夢中で読みました。読みごたえのある本でした。 | ||||
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プロのサイクルロードレースチームを舞台としたミステリー。 その序文は衝撃的な場面から始まる。 そして、チームのエース石尾 豪にまつわる忌まわしい噂。 そんな中、エースになりたくない主人公 白石 誓が謎と恐怖に翻弄されながらも、二つのステージレースを通じて真実に近づいてゆく。 サイクルロードレースという、日本ではあまりなじみの無いスポーツを舞台としているので、とっつきにくいイメージも有ろうが、ルールや戦略が随所で説明されているので、ロードレースの事を知らなくても楽しめると思う。 タイトルの「サクリファイス」とは「犠牲」という意味。 サイクルロードレースではチームで走り、チームの中にはエースとアシストという役割分担が出来ている。 チームの目的はエースを一位にする事で、アシストの順位は考慮されない。 アシストはエースの風除けになったり、他チームを撹乱したりと己の順位を無視した仕事を要求される。 すなわち、エースはアシストの「犠牲」の上でゴールに駆け込むのである。 しかし、この小説の中では他にも「犠牲」の意味があるのである。 それが、この小説の謎となっており、ある人物の人間像が後半でどんでん返しをする。 主人公は高校時代のトラウマによって勝利を期待されることを嫌うようになり、アシストという役割のある自転車レースの世界に飛び込んだという異色のキャラクタ設定であるが、エースの石尾 豪のキャラクターが強く、その威圧感が全編に満ちている。 そんな、石尾の存在の恐怖や痛ましい事故などが描かれている物の、爽やかなラストとなっており、軽い高揚感と共に本を閉じる事が出来る。 | ||||
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