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新参者
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新参者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全306件 201~220 11/16ページ
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港かなえ「告白」と比べてみました。新人とはいえ本屋大賞を受賞した昨年度のベストヒットミストリーと、超ベストセラー作家の最新作です。 同じように視点が変わりながら、全体で大きなミステリー作品となっています。各作品にも、伏線・トリックがちりばめられています。 かたや人間の醜い部分の連鎖、かたや人間の温かい部分の連鎖。ともするとドキドキするのは人間の悪の部分かもしれませんが、「新参者」はドキドキするような人間の温かさを描いていて、とても楽しめました。 作品構築度・文章の美しさ・展開の自然さ、いずれをとっても、「新参者」は素晴らしいですね。 作家がミステリーを通して、何かを訴えるというのは、こういうことなのだと思いました。 | ||||
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東野さんの本、初読なんです、お恥ずかしながら。。 何で興味を持ったかと言えば、偶然入った人形町のとあるお店のレジ付近で 人形町が舞台のこの本の「宣伝」を見たから。そうなんです、そのお店も本書に 登場しています。勿論、架空の名前に変えてありますが。 他に出てくるシーン・お店も全て現地取材に基づいて書かれていることは一目瞭然。 ビジネス街の大手町からほんの2駅目という都心立地にありながらゆっくりと時間が流れる 人形町界隈の情景が(行ったことが無い方にも)はっきりと目の前に浮かび上がるかの ような鮮やかな描写。捜査を進める刑事は次はどこへ?とワクワクしながら読み進め、 あっという間に読了。 殺人事件の真犯人を探すタテ糸にちょっとホロリとさせる話を横糸に入れつつ 紡がれた心温まる下町人情話。読んだ後は舞台の人形町を訪れたくなること請け合いです。 | ||||
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すでに他のレビューで紹介されてますが、本書の構成は人形町で起きた一人暮らしの女性の殺人事件の捜査をする主人公の加賀が、聞き込みの過程で関わった様々な町の人たちのささやかな事件を解決していく短編集です。この主人公加賀の人物造形がかっこよく、仕事に物凄く真摯であり、頭も抜群に切れ、かつ人情の酸いも甘いも知ってるかっこいい大人の男性です。男の私でもこういう男性になりたいと憧れてしまいます。 短編の一つ一つも人情モノとしても推理モノとしても秀逸かつ、いい感じの長さであっさりしたものとなっています。 今までの加賀シリーズを読んでいなくても問題なく作品にのめりこめます。時間のない方が気軽に読む推理小説としてもお勧めです。 | ||||
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すでに他のレビューで紹介されてますが、本書の構成は人形町で起きた一人暮らしの女性の殺人事件の捜査をする主人公の加賀が、聞き込みの過程で関わった様々な町の人たちのささやかな事件を解決していく短編集です。 この主人公加賀の人物造形がかっこよく、仕事に物凄く真摯であり、頭も抜群に切れ、かつ人情の酸いも甘いも知ってるかっこいい大人の男性です。男の私でもこういう男性になりたいと憧れてしまいます。 短編の一つ一つも人情モノとしても推理モノとしても秀逸かつ、いい感じの長さであっさりしたものとなっています。 今までの加賀シリーズを読んでいなくても問題なく作品にのめりこめます。時間のない方が気軽に読む推理小説としてもお勧めです。 | ||||
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9つの短編集かと思いきや、どれも1つの殺人事件の捜査につながっており、長編だけでなく短編としても楽しめる工夫がされていたのが良かった。事件の舞台が人形町という人情溢れる下町という設定も良くて事件以外の部分でも楽しめた。個人的には、直接事件の解決につながるか分からないような内容であっても決して手を抜かずに真相を突き止めようとする加賀刑事の姿勢に好感が持てた。さらに、事件の関係者に話を聞きに行くのにお土産を持っていったり、散歩に付き合ったりと殺人事件の捜査をしているという意識を前面に出さないような穏やかな雰囲気になっていたのも良かったと思う。 | ||||
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9つの短編集かと思いきや、どれも1つの殺人事件の捜査につながっており、長編だけでなく短編としても楽しめる工夫がされていたのが良かった。事件の舞台が人形町という人情溢れる下町という設定も良くて事件以外の部分でも楽しめた。個人的には、直接事件の解決につながるか分からないような内容であっても決して手を抜かずに真相を突き止めようとする加賀刑事の姿勢に好感が持てた。さらに、事件の関係者に話を聞きに行くのにお土産を持っていったり、散歩に付き合ったりと殺人事件の捜査をしているという意識を前面に出さないような穏やかな雰囲気になっていたのも良かったと思う。 | ||||
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ミステリーは好きなジャンルの一つだ。 本格のトリックが決まった時に得られるカタルシスは他のものではなかなか得られない。傑作「占星術殺人事件」のように。 しかし多くの本格推理小説では冒頭の謎を魅力的にするためにありえないような事件を起こさざるを得ない面があると思う。 ミステリーファンは物語のリアリティという面は無意識のうちに片目を瞑っているのだ。 東野圭吾は以前よりそのことには気付いていたらしく、「名探偵の掟」や「名探偵の呪縛」といった推理小説のお約束をパロディにした作品を発表している。それはそれで面白かったのだが、「ミステリーのリアリティとは何か?」に真正面から向き合ったのが今回の「新参者」ではないかと思っている。 この作品は幾つかの短編が連なって一つの事件を描いており、宮部みゆきの「長い長い殺人」のような味わいがある。 一つ一つの短編で提示される謎は些細なものであり、一般人ならば見過ごしてしまうようなものですらある。しかし加賀恭一郎はそれを丹念に解き明かしていく。読んでいて感心したのはタクシーの後部座席に座る位置から同乗者の存在を推理した部分だ。このような細部の記述により加賀の観察眼の鋭さが読者に示されるわけだが、その一つ一つが突飛もない出来事ではなく地味であるがためにかえって虚を突かれる。東野圭吾はこのような小さなエピソードを積み重ねることによってリアリティを生み出すことを選択したのかもしれない。このやり方はディテールを必要とするため作家の苦労は大変なものだと思う。話のスケールは小さく、大きなカタルシスが得られるわけではないが、東野圭吾のミステリーというジャンルへのの新たなアプローチに拍手を送りたい。 | ||||
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ミステリーは好きなジャンルの一つだ。 本格のトリックが決まった時に得られるカタルシスは他のものではなかなか得られない。傑作「占星術殺人事件」のように。 しかし多くの本格推理小説では冒頭の謎を魅力的にするためにありえないような事件を起こさざるを得ない面があると思う。 ミステリーファンは物語のリアリティという面は無意識のうちに片目を瞑っているのだ。 東野圭吾は以前よりそのことには気付いていたらしく、「名探偵の掟」や「名探偵の呪縛」といった推理小説のお約束をパロディにした作品を発表している。それはそれで面白かったのだが、「ミステリーのリアリティとは何か?」に真正面から向き合ったのが今回の「新参者」ではないかと思っている。 この作品は幾つかの短編が連なって一つの事件を描いており、宮部みゆきの「長い長い殺人」のような味わいがある。 一つ一つの短編で提示される謎は些細なものであり、一般人ならば見過ごしてしまうようなものですらある。しかし加賀恭一郎はそれを丹念に解き明かしていく。読んでいて感心したのはタクシーの後部座席に座る位置から同乗者の存在を推理した部分だ。このような細部の記述により加賀の観察眼の鋭さが読者に示されるわけだが、その一つ一つが突飛もない出来事ではなく地味であるがためにかえって虚を突かれる。東野圭吾はこのような小さなエピソードを積み重ねることによってリアリティを生み出すことを選択したのかもしれない。このやり方はディテールを必要とするため作家の苦労は大変なものだと思う。話のスケールは小さく、大きなカタルシスが得られるわけではないが、東野圭吾のミステリーというジャンルへのの新たなアプローチに拍手を送りたい。 | ||||
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それぞれの伏線が最終章で 繋がり それなりに楽しめたが 物足りなかった。 シナリオを読んでいるような印象。 ジャンルが違う、、けれど、 堀江敏幸さんの「いつか王子駅で」 の「新参者」としての街の味わいの 方がよっぽど楽しめた。 | ||||
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短編集のようで実は、それぞれの人物が微妙につながっているという変わったストーリーでした。面白さもトリックも鋭さもなく、普通の仕上がりにちょっと残念。別の東野圭吾作品を読むのをお勧めします。 | ||||
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短編集のようで実は、それぞれの人物が微妙につながっているという変わったストーリーでした。面白さもトリックも鋭さもなく、普通の仕上がりにちょっと残念。別の東野圭吾作品を読むのをお勧めします。 | ||||
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下町の人間味ある登場人物達を組み合わせて構成するストーリーは、その組み立てが素晴らしく、あっという間に読んでしまいました。 後半の方に中心になる謎解きや辻褄合わせのような部分より、個人的には前半〜中盤にかけてのストーリーが好きです。 こういう作品も書ける奥深さがあるのですね。 さすがです・・! | ||||
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どんでん返しはないけどとても穏やかに終わった人情ミステリーだった。 加賀恭一郎シリーズはこれが初めてだが別の加賀恭一郎作品も読んでみようと思う。個人的には湯川より好きです。 | ||||
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下町の人間味ある登場人物達を組み合わせて構成するストーリーは、その組み立てが素晴らしく、あっという間に読んでしまいました。 後半の方に中心になる謎解きや辻褄合わせのような部分より、個人的には前半〜中盤にかけてのストーリーが好きです。 こういう作品も書ける奥深さがあるのですね。 さすがです・・! | ||||
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どんでん返しはないけどとても穏やかに終わった人情ミステリーだった。 加賀恭一郎シリーズはこれが初めてだが別の加賀恭一郎作品も読んでみようと思う。個人的には湯川より好きです。 | ||||
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「いまさら東野圭吾!?」とは絶妙のキャッチコピーである。 さらに追い討ちをかけるように「ダブル1位」の文字が躍る。 正直に言うと帯に書かれたこの文字に負けて購入した。 この本の魅力は帯に書かれた文字のように、今更ながら東野圭吾の名を前にして、購入することを躊躇っていた私の背中を押しレジまで連れて行き、財布から紙幣を出さす力があった。 「こんなことが出来ればと思った。デモ出来るとは思わなかった」と本人署名で帯裏に書いてあるが、小説現代に書かれたものを再編集してあるのか?2004年8月号から2009年7月号までの9編分を9章として、ある事件の発生から解決までを日本橋署に着任したばかりの刑事、新参者の加賀恭一郎の活躍を描いた刑事小説である。 これだけ長期に書かれた9編の文を一つの物語に繋ぎ、難解な事件をあたかも最初から意図して書き出したのだろうか?でも、大体の犯人のめぼしをつけなければ散文的になるだろうと要らぬお節介な気もした。 最初から犯人像を特定して書かないといわれる、内田康夫が描く浅見光彦シリーズに似た優しさと、下町情緒を大切に描く、現代版の大江戸捕物帳とでも言えようか。 物語は日本橋周辺で進行するのだが、江戸情緒が好きで近辺のホテルをよく利用する私にとっては嬉しい舞台背景である。 | ||||
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日本橋署に異動してきた新参者・加賀恭一郎が小伝馬町での女性殺人 事件の捜査に望むシリーズ最新作。小説現代に2004年8月から2009年7 月までの9回にわたって掲載された連作を纏めた本です。連載開始から 最後までに長い時間かかった作品ですが、連作として一体感が感じら れる作品になっています。 殺人事件の謎はたいしたことありません。犯人も平凡。でも、捜査の 過程で明らかになる小さな謎(アリバイを偽装する保険外交員、わさ び入りの人形焼、等々)ににじみ出る、下町に住む人々のやさしさや 暖かさが気持ちいい作品です。ミステリーというよりも人情ドラマと して良かった。 「容疑者Xの献身」以来期待外れの作品が続いていた著者の、久々の 会心作です。 | ||||
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「いまさら東野圭吾!?」とは絶妙のキャッチコピーである。 さらに追い討ちをかけるように「ダブル1位」の文字が躍る。 正直に言うと帯に書かれたこの文字に負けて購入した。 この本の魅力は帯に書かれた文字のように、今更ながら東野圭吾の名を前にして、購入することを躊躇っていた私の背中を押しレジまで連れて行き、財布から紙幣を出さす力があった。 「こんなことが出来ればと思った。デモ出来るとは思わなかった」と本人署名で帯裏に書いてあるが、小説現代に書かれたものを再編集してあるのか?2004年8月号から2009年7月号までの9編分を9章として、ある事件の発生から解決までを日本橋署に着任したばかりの刑事、新参者の加賀恭一郎の活躍を描いた刑事小説である。 これだけ長期に書かれた9編の文を一つの物語に繋ぎ、難解な事件をあたかも最初から意図して書き出したのだろうか?でも、大体の犯人のめぼしをつけなければ散文的になるだろうと要らぬお節介な気もした。 最初から犯人像を特定して書かないといわれる、内田康夫が描く浅見光彦シリーズに似た優しさと、下町情緒を大切に描く、現代版の大江戸捕物帳とでも言えようか。 物語は日本橋周辺で進行するのだが、江戸情緒が好きで近辺のホテルをよく利用する私にとっては嬉しい舞台背景である。 | ||||
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日本橋署に異動してきた新参者・加賀恭一郎が小伝馬町での女性殺人 事件の捜査に望むシリーズ最新作。小説現代に2004年8月から2009年7 月までの9回にわたって掲載された連作を纏めた本です。連載開始から 最後までに長い時間かかった作品ですが、連作として一体感が感じら れる作品になっています。 殺人事件の謎はたいしたことありません。犯人も平凡。でも、捜査の 過程で明らかになる小さな謎(アリバイを偽装する保険外交員、わさ び入りの人形焼、等々)ににじみ出る、下町に住む人々のやさしさや 暖かさが気持ちいい作品です。ミステリーというよりも人情ドラマと して良かった。 「容疑者Xの献身」以来期待外れの作品が続いていた著者の、久々の 会心作です。 | ||||
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短編一つひとつに下町に住む人々の小さな物語があり、 通り一遍ではいかない人情の話を混ぜ込みながら核の事件の解決へ駒を進めていく。 さすがの構成力、東野圭吾、裏切らない。あっという間に読めました。 でも、期待しすぎた感はあったかな。やや軽めの読後感でした。 オチはあっさりとしているけれど、そこまでの展開を楽しむ話。 | ||||
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