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聖フランシスコ・ザビエルの首
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聖フランシスコ・ザビエルの首の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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日本にキリスト教を伝道したフランシスコ・ザビエルをテーマにした連作短編。 なぜか日本人ジャーナリスト(?)がザビエル周辺の人物に憑依してミステリー(すべて殺人事件)を解き明かす。 ただ、この主人公があまり人間的に魅力がないため共感を覚えにくい。 ミステリー自体も後半(より遠い過去)に行くほど質が下がる感じだ。 ザビエルに関して、最後にオチ(といっていいのか?)のエピソードがある。 ザビエルとイエズス会(軍事組織でもある)が布教の過程で何をやってきたのか描かないと、彼が背負う精神的重みが感じられないだろう。 同じ作者の『はじまりの島』 『黄金の灰』 の密度の濃さにはほど遠い。 はじまりの島 (創元推理文庫) | ||||
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「はじまりの島」、「新世界」に続いて本作を読んだ。歴史上の人物の事蹟とミステリ的趣向・作者の思惟を巧みに組合わせた本シリーズは高水準にあると思う。だが、本作はレベルがやや落ちるか。本作の対象はザビエル。現代のフリーライタである主人公がザビエルと精神観応し、闇の中に現われる「ザビエルの首」に魅入られたかのように、過去にタイムスリップし、ザビエルの関係者に憑依した上で、4つの事件を解くという連作中編集。時代・舞台設定は以下で、ザビエルの年譜を基にしたようだ。 (1) 1599年 鹿児島 (2) 1542年 ゴア (3) 1533年 パリ (4) 1514年 ザビエル城(バスク地方) 趣向としては面白いが、上二作と比べると読後の充実感が希薄。ミステリ的興趣に乏しく、ライトノベルを読んでいる感がある。作者の意図としては「宗教上の教義と個人の罪悪感との交錯」を描きたかったのだと思うが、肝心の宗教観が画一的で読者に深く迫って来るものがない。「新世界」と比べて隔絶の感がある。全編を貫く糸も脆弱である。 「こういう状況を考えました」という単なる思い付きの域を出ず、作品としての練達度が不足している印象を受けた。 | ||||
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要するにタイムトリップもの(タイムスリップが大好きな人ならば読んでOK)。 現代人が、あのザビエル周辺の人に、意識だけがトリップ・憑依するという、おはなし。 以上。 | ||||
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