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聖フランシスコ・ザビエルの首



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【この小説が収録されている参考書籍】
ザビエルの首 (講談社ノベルス)
ザビエルの首 (講談社文庫)

聖フランシスコ・ザビエルの首の評価: 3.63/5点 レビュー 8件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

散漫な印象

日本にキリスト教を伝道したフランシスコ・ザビエルをテーマにした連作短編。
なぜか日本人ジャーナリスト(?)がザビエル周辺の人物に憑依してミステリー(すべて殺人事件)を解き明かす。
ただ、この主人公があまり人間的に魅力がないため共感を覚えにくい。
ミステリー自体も後半(より遠い過去)に行くほど質が下がる感じだ。
ザビエルに関して、最後にオチ(といっていいのか?)のエピソードがある。
ザビエルとイエズス会(軍事組織でもある)が布教の過程で何をやってきたのか描かないと、彼が背負う精神的重みが感じられないだろう。
同じ作者の『はじまりの島』 『黄金の灰』 の密度の濃さにはほど遠い。
はじまりの島 (創元推理文庫)
ザビエルの首 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ザビエルの首 (講談社ノベルス)より
4061823957
No.2:
(3pt)

「宗教上の教義と個人の罪悪感との交錯」を描きたかったのだと思うが......

「はじまりの島」、「新世界」に続いて本作を読んだ。歴史上の人物の事蹟とミステリ的趣向・作者の思惟を巧みに組合わせた本シリーズは高水準にあると思う。だが、本作はレベルがやや落ちるか。本作の対象はザビエル。現代のフリーライタである主人公がザビエルと精神観応し、闇の中に現われる「ザビエルの首」に魅入られたかのように、過去にタイムスリップし、ザビエルの関係者に憑依した上で、4つの事件を解くという連作中編集。時代・舞台設定は以下で、ザビエルの年譜を基にしたようだ。

(1) 1599年 鹿児島  (2) 1542年 ゴア
(3) 1533年 パリ   (4) 1514年 ザビエル城(バスク地方)

趣向としては面白いが、上二作と比べると読後の充実感が希薄。ミステリ的興趣に乏しく、ライトノベルを読んでいる感がある。作者の意図としては「宗教上の教義と個人の罪悪感との交錯」を描きたかったのだと思うが、肝心の宗教観が画一的で読者に深く迫って来るものがない。「新世界」と比べて隔絶の感がある。全編を貫く糸も脆弱である。

「こういう状況を考えました」という単なる思い付きの域を出ず、作品としての練達度が不足している印象を受けた。
ザビエルの首 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ザビエルの首 (講談社ノベルス)より
4061823957
No.1:
(3pt)

単純な話なので煩雑なレビューは書きません

要するにタイムトリップもの(タイムスリップが大好きな人ならば読んでOK)。
現代人が、あのザビエル周辺の人に、意識だけがトリップ・憑依するという、おはなし。
以上。
ザビエルの首 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ザビエルの首 (講談社ノベルス)より
4061823957

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