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聖フランシスコ・ザビエルの首
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聖フランシスコ・ザビエルの首の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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2004年に講談社ノベルスとして出た『聖フランシスコ・ザビエルの首』の改題・文庫化。 語り手である現代日本のライターが、ザビエルの生きている過去に意識だけ飛ばされ、殺人事件の謎を解くという話。4本を収める短編集。 ミステリとしては他愛もない。むしろ、設定の怪しさで読ませるような本だ。いったい誰がザビエルを題材にこんな話を考えつくだろう。 また、過去の世界の迷信深く信心深い人たちを相手に、語り手が快刀乱麻を断つがごとく謎を解決していくあたりに爽快感があった。 | ||||
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2004年に出版された歴史ミステリの連作集。 雑誌記者の主人公が、フランシスコ・ザビエルの首が日本で発見されるという事件をキッカケに、ザビエルが生きていた時代にタイムスリップし、しかも、ザビエル周辺の人の体に精神が乗り移り、そこで起きた殺人事件を解決していくというもの。 4章に分かれ、それぞれ、若干、タイムスリップする年代が異なることで、日本におけるザビエル、インドにおけるザビエル、パリのザビエルと、フランシスコ・ザビエルが神の戦士として、各地を回ることとなった経緯から、その死に至るまでのエピソードをうまく利用している。 もちろん、そのエピソードは史実を踏まえながらも、フィクションだけど、こういった歴史ミステリ好きの私には、楽しく読めた。 また、著者らしく、エンターテイメントとしても成立させながら、キリスト教、特にカトリックの教義と仏教、ヒンズー教など、さらにはプロテスタントとの教義の違い、宗教観の違いをうまく取り入れていて、宗教批判とは言わないまでも、あの2001年9月11日のテロなどの現代の「宗教戦争」についての主張も混ぜているところがいい。 軽い読み物なんだけど、いろいろ考えさせられる1冊だった。 | ||||
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実在の人物をフィクションの殺人事件に巻き込ませ、事件を解決することでその人物に人生の転機が訪れるという、柳広司お得意なジャンルだ。 今回はフランシスコ・ザビエルの人生にまつわる殺人事件を追う。裕福な家庭に育ったザビエルがイエズス会という、ある意味過激なグループを結成してインド、日本に渡り客死するまでの情熱をもつに至ったのは何故か。その人生の転機も柳流に上手に料理される。 ザビエル城というバスク地方城主の息子だったというザビエルの人生が追えるのもたまらない。しかし、そもそも物語の発端となったザビエルの首は一体、、、。 | ||||
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面白かったです。 ノベルスにしては上品な装丁で、それに惹かれて買いました。柳広司さんの作品は他のものも読んでいますが、どれも質が高く、読み物としてとても面白いので、好きです。この本は、章毎に物語が完結しているのですが、最後に各章をきれいに繋ぐ糸が見える仕掛け。一気に読んでしまいました。ノベルスは、本屋さんでも女性には行きづらい雰囲気がありますが、この本は装丁が渋くておしゃれなので、女性でもはずかしくないのでは・・・。 柳広司という人、いまいち売れていないけど、これほど力のある作家はいないので、これからブレイクすると思います。一番注目している作家さんです。 | ||||
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