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ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編
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ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 81~100 5/6ページ
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平和な時代に生まれ、何不自由なく暮らすことのできる今日の日本。誰もが幸せに暮らすことができるはずなのに、同時に「孤独」という影に苦しむ人々も存在する。いつの時代にも、そして永遠に取り去ることの出来ない痛みは存在するものなのだろう。そんな中で、自分と向き合い、考え、立ち向かう勇気を学んだ気がします。不朽の名作に出会えた気がします。 | ||||
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久しぶりに、読みきれない小説を読んだと思う。 印象としては、キーワードのようなものが、頭に張り付く小説だった。クレタ・マルタ・コルシカ・シナモン・間宮中尉・ノモンハン・水・顔の無い男・ベルボーイ・泥棒かささぎ・電話。など。何よりも井戸とidをかけているのが面白いなあと思った。 ただ、庭の木の下に心臓が埋められていたのを見た子供の話が、何故入っているのかよくわからないので、もう少し熟考して、読んでみないといけないなぁと思う。 この本なら、3回くらい読み直しても、いいかもしれない | ||||
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とうとう物語は力強い鼓動を打って動き出します。第一部で変革、苦しみながらとにかく井戸の下まで降りて行き、第二部で主人公は変革の輪郭をつかみ取り、やがて来る活動の時期までじっと、しかし確かに歩みを進めていきます。そしてとうとう第三部。水が流れ出すように主人公と、その周りは力強い鼓動と共についに動き出します!!愛するものを救うため、もう一度愛するものと強く生きるため、彼は力の限り吼え、戦います!!激動の第三部。現代文学の最高峰とも言うべき傑作、喪失と空虚を埋めてほとばしる熱い情熱を、是非とも感じてみてください!!この本では「学ぶ」のでも「知る」のでもなく、「感じる」んです。最高に素晴らしい作品です!!! | ||||
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第一部、第二部と物語の中を流されてきて、たどりついた第三部。暗闇に包まれていた部分が、だんだんと全貌が見えてきます。ラストは、思わず”ほぅっ”と息をついてしまう感じ。いや、不満のため息じゃないです。”川の流れにのってゆるやかに下ってきて、 はじめは周りを木や岩に囲まれていてよく見えなかったのが、 下流にくるにつれて周りが開けて見えてきて、 最後は広く穏やかな海に帰ってきた。”とこんな印象です、この小説、私の中では。何度か登場した、戦時中のエピソードが、生々しく、戦争の悲惨さを切々と訴えてきます。どちらかというと感情のない淡々とした描写だけれど、強く心に訴えてきます。読後、あたたかいなにかが、心に残る感じがします。 | ||||
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話の流れ的には、行方不明になってしまった妻を連れ戻すという単純な話の筋である。けれども、途中で様々な風変わりな人々が登場したり、戦時中の悲惨な話が出てきたり、空想と現実の世界が入り組んだりするので、まるで、こんがらがった迷路に入っているような感覚を覚えました。村上春樹さんは、主人公岡田トオルが井戸の中で悩むのと同じように、読んでいる読者を悩ませたかったんだろうなーと思いました。そして、私はまんまとその思惑通りにはまってしまいました。ゴールに着いても(読み終わっても)まだ不思議な感覚が残ってます。 | ||||
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僕の村上春樹デビューがこの作品でした(大学の講義で「風の歌を聴け」を読んだが、あれは読書とはいえない)。僕がどうこうと言える作品ではありません。「ワタナベノボル」とは?「井戸」?「猫の失踪」?「ノモンハン事件」?「動物園」?と考えるところはいくらでもある。しかし、この作品が傑作であることは掛け値なしに保障できることです。 この小説にはジョン・アーヴィングの「熊を放つ」(村上春樹氏が翻訳)の要素が多く取り込まれている気がする。テーマとしては別のところにあるようだが・・・。 謎に満ち、メタファーの富んだ村上ワールドを思う存分堪能できる作品であることは確かです。 | ||||
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数年前に初めてこの本を手にしたとき、不思議な世界へと引き込まれるように読んだ覚えがあります。刺激的な文章に背中を押されながら、複雑に交差したさまざまな人の人生・歴史を読んだ気持ちがしました。また最近この本を読みましたが、さらに深く、人の運命とはこのように繋がっていて、何かを守るために誰かの記憶・その伝承の力をかりて無意識の中を泳ぎ、人は存在しているのかもと感じさせられました。また何年か経ったら、読んでみようと思います。 | ||||
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春樹さんの有名な作品に関しては、ほぼ完読しました。このねじまき鳥のかなり面白かったです。読む価値はあり!(僕は三部作の方や、世界の終わりと~の方が好きですが・・・)それと春樹さんの小説には必ずといっていいくらい物語に良い味を出してくれるキャラが出てきて、僕はそういうとこが春樹さんらしくていいなぁと思うんです・・・。例えば今回なら笠原メイという女の子や、間宮中尉。叔父さんも良い味だしてます。春樹さんの殆どの作品がそうなんですが、今回のねじまき鳥もはっきりと、僕はあれを食べたかった、すぐに寝てしまいたかったというような心情を表すのが主人公のみなので、それだけに彼等の存在感が光ります。(ダンス~のユキや、スプートニクのにんじんとかも僕は好きですが・・・。)しかし、春樹さんの絶頂は世界の終わりと~で、終わったのではないかと思うのは僕だけでしょうか・・・?たしかに、これは面白いです。が、僕は1973年のピンボールや羊をめぐる冒険の方が何か新鮮な感じがしてしまいます。僕が初めて読んだ作品はノルウェイの森でしたが、皆さんが絶賛するほど、よさは感じなくて・・・。ただ、意味は深いし、おもしろいなぁと・・・。さすが売れるだけのことはあるなぁと・・・。次に風の~から三部作を読んでみたんですが、そっちの方が僕はみずみずしく感じてよかったです。そして、世界の終わり~・・・。素晴しいです。僕はこっちの方が好きです。ただ単に鼠ファンなだけかもしれませんが・・・。(ただ、文章的にみると洗練されてるのはノルウェイの森だと思いますが・・・。)最後にねじまき鳥は、社会問題や歴史的視点も絡んでいて、相変わらず深いですから、面白いのに変わりありません。是非、読んでみてください。 | ||||
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先が知りたいけど、物語が終わって欲しくない、という気持ちになりました。どっぷりはまっていただけに、読み終わった時はとても名残惜しくて、「心にぽっかり穴があいたような」気持ちと言うのはこういうことだなと思いました。 | ||||
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おもしろかった。けれどフィクション。ここでの気づきをどうやってハルキが現実世界に持ち込むのか(あるいは持ち込まないのか)が問題。また、コレに衝撃を受けても自らの人生にこういったプロセスを組み込めなくてはナンセンス。(間宮中尉の二の舞です。) 正しい判断のできる自分をいかにして作り上げるか?その稀で希少なテーマに関して小説の形で試みた、実際稀で、非常にまじめな本です。 | ||||
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1通のメールがアメリカから届いた。本作品について書かれてある長いメールだった。アメリカ人の薦める村上春樹の本。そういう不思議な縁で、この本に巡り合った。猫と水を求めるストーリーから始まって、タイトル通りクロノロジカル(年代順)に行き来する物語。作品の中で読者はきっと、多くの人に出会い、彼らと同じように、何かを奪われ失い、また手にすることとなる、ミステリアスな村上3部作。文庫本で1度読み、どうしても単行本も欲しくなって買い求めました。 | ||||
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自分の語彙力の無さを痛感しつつ感想をひとつ。なんて入り組んで深くて、威圧感にあふれ、読者の心を乱す物語だろう。自分の前から消えた妻を必死に探す主人公。その失踪の“本当の”理由を知りたい、そして彼女の抱える恐怖から彼女を解き放ってあげたいと切望し、そのために必死にもがき続ける。第二次大戦や猫のこと、知り合った少女による日常に対する哲学的考察などが入り混じり、周りに起きる不可解な出来事を組み合わせ意味を繋げた結果、ついに彼は妻の抱えた恐ろしい問題と対決することになる。人間の奥に潜む、熱くいやらしく恐ろしい部分がじわじわと描かれ、読み始めたら一気に引き込まれてしまった。疲れたから途中で読むのを休む、なんてこともできなくなるほど面白いです。!一読の価値ありすぎ! | ||||
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あらかじめ断っておくと私は猛烈な村上春樹ファンという程ではなく、「海辺のカフカ」を読んだあと、その読者達とのやり取りをまとめた「少年カフカ」に目を通し、その中で「ねじまき鳥」の評判がとても高かったので今回「ねじまき鳥」を読んだという程度の俄かファンです。「海辺のカフカ」を読んだときの最初の読後感と同じように、今回も他の小説家達の作品とは比較が難しい非常にオリジナリティのある作品、まさに「春樹ワールド」だなぁと強く感じました。主題になっているテーマは、人の存在や意識、暴力や死と言ったとりたてて珍しいものではないのだが、作者の軽妙な筆致とテンポのよさでファンタジー?というか非常に読み物として面白い。私は夏休みに離島リゾートの浜辺でゆったりと読んだが、私のようににわかファンという方にもオススメできる作品です。 | ||||
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この物語は、家出した妻を取り戻したいといういたって単純なものです。しかし、過去と現在という時間軸と、登場人物と歴史的事実という関係性を通じて、物語が複雑に多様に構成されています。同時に、歴史を語ることによって、人間が本能的に持っている暴力を描写することで、人間を描ききった力作となっています。どれだけの不可思議な人物が、現象が描かれたでしょう。第1部、2部の現象や事物は、すべて第3部の謎解きにつながっていく伏線であり、最後の「闘い」のための序章だったのです。もちろん、これまでに描かれた数々の暴力も、「闘い」を描くためのお膳立てだったと考えられます。最終ページ近くに、主人公と妻との思い出が綴られています。この物語の原点を思い出させてく!れることによって、この複雑な物語を静かに終わらせることができたのだと思います。 | ||||
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妻を取り戻す鍵が、井戸にあると考えた主人公は、井戸のある土地を買い取ろうとします。しかし、それには莫大な資金が必要です。そんなことを考えていると、町の中で、ある仕事を見つけることになります。それは従来とは全くかけ離れた仕事でした。仕事に就き、ローン形式で土地を手に入れ、井戸の中に入って頻繁に思考する主人公。そして主人公は、妻を取り戻す核心に迫ります。そして奇妙な綿谷家の秘密を知ります。果たして主人公は、妻を取り戻すことは出来たのでしょうか。 | ||||
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素晴らしい読後感。強烈に物語引き込まれ、同時にそれに引きずりまわされ諦観とと共に押し流されていった。にもかかわらず最後にわずかばかり差し込んでくる何かに感情が激しく揺れてくる。 何年か先にもう一度読み返した時、また別な発見がきっとある作品。 | ||||
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完璧な作品である。ある種、完結している。ねじまき鳥は、主人公の家の近くにすんでいた、ねじを巻く音に似た泣き声の鳥である。少しづつ変容していく主人公の周りの世界。さまざまな疑問に駆られながら、ついに第三部まで、やってきた。やはり、鍵はねじ巻き鳥なのか? クロニクルとは年代記という意味で、読み終わると一見意味不明な題名の真の意味に感銘を受けるだろう。 | ||||
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春樹パラレルワールドの最高峰。多彩で不可思議な登場人物、複雑で重層的な謎、ノモンハンにまで遡る時空の拡がりはまるで雄大な交響曲の様に読者を陶酔させる。この最終刊では従来と異なり謎が全て解明されておらず(世界の終わりとハードボイルドワンダーランド)の様な満足感は残らないかも知れない。ただ、この長大な物語は主人公の勝利で終結しており未来への希望が感じられるし、何より重厚でファンタスティックなハルキワールドをこれほど堪能出来る作品は他に無い。日本文学史上に名を残すべき村上春樹の最高傑作にして最大の問題作である。 | ||||
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さまざまな謎は幽冥混沌としながら、激しい暴力を経て静かな収束に向かう。暴力は真実に満ちて、違和感は感じない。なぜと問うても答えきれない。春樹世代の感覚で言えばかすかな透明な光の元、ただそこに風が吹いているだけ。私はアイアグリーと答えたい。 | ||||
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