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国境の南、太陽の西



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【この小説が収録されている参考書籍】
国境の南、太陽の西
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西の評価: 4.22/5点 レビュー 233件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全233件 221~233 12/12ページ
No.13:
(5pt)

読み返したくなる

ストーリー性の高い一連の他の作品の後に、この本を初めて読んだ時は、起承転結の少ないぼんやりした作品のような印象を受けました。しかし、就職し、自分の日常生活に起承転結がないようになると、この作品のすばらしさが分かるようになりました。ただ時間のみが流れ、人生で何か重要なことを失っているのではないかというような不安・焦燥感を感じている大人のための本だと思います。
国境の南、太陽の西Amazon書評・レビュー:国境の南、太陽の西より
4062060817
No.12:
(3pt)

AN ONLY CHILD

さほど鮮烈なかんじを受けなかった。ボク自身、自分のことを語るときも「ひとりっこ」というキーワードははづせない。この物語の主人公の"ボク"もそうだし、物語中の小学生の頃の思い出の女性もそうでこれまた「ひとりっこ」である。ひとりっこであることが、この小説においてなにか示唆的な緊張感を与えているのは、お互いの関係性の源泉となるべき共通項である「ひとりっこ」が、斥力として作用しかえって、彼女とボクを遠ざけてしまっている点だ。島本さんと数十年ぶりに再会し、濃蜜な時間を戯れてるボクにとっては彼女がイマまで経過した時間の流れを逆流する結果になってしまったとしても、決して、彼女をきづつけることはないだろうという確信めいたものをかんじる。この、特別な既得権益をもつ彼らにとって、世界は流動的に変容し適応不可能なものであったとしても、日常のもつ残虐性みたいなものを突破できる”力”が内包されていると確信する。<今のボクという存在になんらかの意味を見出そうとするなら、ボクは力の及ぶ限りその作業を続けていかなくてはならないだろう>
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No.11:
(4pt)

無題

タイトルにひかれた。そもそもこの本を読もうと思ったのは学校の現代文センター試験問題集に問題が載っていたからなんだけれども、その短い一部分に強く惹かれた。それはちょうど幼い主人公が島本さんとコールの歌を聴くシーンだったんだけれども。全て読んでみて、予想とは違って大人の恋の話だった。読んでるうちに主人公と一緒に年を取ってるような気がした。きづくとまだ若い自分がいてもう一度生まれ変わったような気になった。
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4062060817
No.10:
(4pt)

ひとりっこの宿命

ひとりっこは一人が淋しいのに、一人でいることに慣れているために、一人の時間がないと息が吸えない。 他人といたいのに、いるのがとてもたいへんなのが、私を含めた「ひとりっこ」ではないのだろうか、そんなことを考えて、痛いほどよくわかってしまうからつらい感じがしたお話。 でも、それでも生きていくんだよね。人は、幸せを求めてさ。
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No.9:
(4pt)

国境の南、太陽の西

彼の代表作ノルウェイの森が”100%恋愛小説”ならば、この作品は”100%大人の恋愛”といったところでしょうか、社会にでて、何かに縛られ、自由な恋愛ができない人、過去の甘い思い出をいまだに引きずっている人、なかなか素直に相手に接する事ができない人、すべての人に読んで、そして考えて欲しい一冊です。
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No.8:
(4pt)

私も彼にとって通過点なのかなあと思い悲しくなることもありましたが、甘い夢に覚悟のようなものができたと思います。
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No.7:
(5pt)

いつもどおりというすばらしさ

いつもどおりの村上春樹による、いつもどおりのストーリー。不自由のない「僕」の生活と、よみがえる失われたはずの過去。それがこんなにもきっちりと「決まる」とはもはやすばらしいの一言。期待どおりの作品を期待どおりに仕上げるということの難しさを軽くクリアした力量に脱帽。いつになくややホットな「僕」もいい。
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No.6:
(4pt)

ノルウェイの森の次に好きな村上作品

村上春樹さんの作品では、私はどちらかというと羊男やねじまき鳥が出てこない現実的(?)な世界を描いた作品が好きなのですが、この物語もその一つです。ノルウェイの森程の没入感が無いのは、主人公がどこか理性的で、自己を保持し続けているせいか?しかし、頭は理性によって律する一方、心に倦怠感と喪失感を感じるこの作品は、物語の展開の巧さによって、私のお気に入りの一冊となっています。
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No.5:
(2pt)

分水嶺の作品

以降の作品との分水嶺になる作品。 その意味で、どちらにも属さない異質な感じがする。 まるで、テレビドラマのシナリオのような・・・ネタは作者のエッセイの中に散見されて、「主人公と自分を混同されてもなぁ・・」とぼやく作者には、首をかしげる。でもこんな作品にこそ、作者の地の部分が隠されていることが往々にしてあるので、貴重な作品といえるかも?
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No.4:
(3pt)

こころに残る言葉

別にたいした本ではないと思うし、余計な部分が長すぎるとは思うけど、構成を含めて必要な長さに感じさせるところが作者の上手さなんだよなぁ。ディテールに全然リアリティがなく、それだけいっそう奇妙な“空中庭園”を感じさせる。「でも僕は時間をかけて、自分が口にするべき言葉を見つけ出した。」と、ここで見つけられた言葉が、それにふさわしかったかどうかはわからない。それでも、「 どこでもいいから、二人で行けるところまで行こう。そして二人でもう一度始めからやりなおそう。」なんて気持ちになることが、自分にもなかったとはいえないなぁ。
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No.3:
(4pt)

自分の為のもの

 物語を読んでいるとき、その情景が思い浮ぶほど没頭できる事が好きな本の第1条件。村上作品はいつも私に不思議な世界を見せてくれるので大好きな作家の一人です。この話では特に島本さんと主人公の間に流れる自然にしっとりとした空気感があまりに美しく、私の中に堆積していった。そして私は今まで人を本当に愛していたのかわからなくなった。
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No.2:
(4pt)

村上春樹的でない村上春樹。

文体や洗練されたストーリーテリングはいつもの村上春樹なのだけれど、内容的に他の作品と異質なものがあります。なんというか、いつもの「流される」だけの主人公と少し性質の違った人物設定です。そういった意味で(決して悪い意味ではないですが)この作品は村上春樹的でない村上春樹といった感じがします。たぶん村上春樹が好きでない読者にもおすすめです。
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No.1:
(3pt)

80年代青山的な匂い

紀伊国屋、ブルータス、BMWなどの具体的な店名、商品名などがいつになく登場する。その意味で、村上作品のなかでは異色な感じを受けた。 しかし、根幹はやはり「喪失」というテーマで貫かれており、いつも通りの醍醐味を味わえる。
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4062060817

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