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片眼の猿 One-eyed monkeys
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片眼の猿 One-eyed monkeysの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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盗聴専門の探偵が、楽器メーカーから依頼を受けた産業スパイの調査を続けていく中で、ライバル会社の部長が殺害される事件に巻き込まれる。かなり緩めなハードボイルド。 殺人事件が発生し伏線を孕んだように書かれているため期待しますが、ミステリーとしてやられた感を味わえるようなものではありません。 ミステリーのような手法も用いつつ、筆者からあるメッセージが発信されているような物語です。 | ||||
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「カラスの親指」を読んで非常に面白かったので、本書を手に取ってみました。 何やら心の傷を持っているらしい主人公で探偵の三梨が、同じように謎があり心に傷があるらしい女性冬絵とともに、依頼されたある事件の処理に奔走するうちに、・・・予想外の展開が起こっていきます。最後の最後で、「やられたなぁ!」と思うようなたたみかけるような謎解きがあることは「カラスの親指」と同様ですが、ちょっと荒削りなというかやや消化不良のような印象を受けます。 ともあれ、筆者独特の軽快な筆致と、たたみかけるような終盤の迫力はさすがで、一気読み必至かと思います。 | ||||
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著者の作品を読むのはこれが初めて。空港の本屋で何気なく手に取って、あっさり読み終えた。手短に楽しむには良い作品だと思う。 その設定と展開は漫画のように軽く、どこか伊坂幸太郎作品に通ずるものを感じたが、他のレビュアーの意見を拝見するに、どうやら著者の作品の中では変わったタイプらしい。 ミステリー作品における騙され方は、本編とも言える事件の顛末にあるのが典型だと思うが、本書では設定に仕掛けられた罠にやられた。その(自分には)新鮮な手口に、見事な不意打ちを食らった感じ。他の方々が「ミスリード」という表現を使われているが、まさにぴったりの表現。 終盤、主人公が自尊心を説く台詞がいい。 「治るはずのものを治そうとしない人間を見るのが−諦めている人間を見るのが、俺はほんとうに哀しいんだ。俺たちは、ほんとうに哀しいんだ」 | ||||
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毎度おなじみのミスディレクションやレトリックはさすが. しかしながら「向日葵の咲かない夏」や「シャドウ」で見られたダークな部分が無くなったことによって,平坦な,公約数的物語になった. 特に中盤から終盤にかけての山場で集合住宅の登場人物達がバタバタと現れ,デウスエクスマキナ的に事件が収束するのが漫画チックで気に入らなかった. (最も住人達に関しては,もう一捻りあるのだが・・・) 良く言えば万人受けするような作品,悪く言えば凡庸な作品となっている. 個人的にはダークさが好きだったので,以前のような毒のある物語を書いてくれればと願っている. | ||||
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盗聴専門の探偵である主人公の目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、ある女の存在を知る。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に事件が起きる。 欠けているということ。そして、諦めるのではなく、それを受け入れて生きるということ。 「人間の心は、ほんとうは永遠に傷ついたりなんてできやしないんだ。はじめの傷が塞がろうとしたところに、また言葉を詰め込んで、尖った爪で引っかいて、新しい傷を重ねているだけなんだよ。治るはずのものを治そうとしない人間を見るのが―諦めている人間を見るのが、俺はほんとうに哀しいんだ。俺たちは、ほんとうに哀しいんだ」 | ||||
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道尾作品を読んだのは5作目ですが、 他の作品と違う印象としては、”不親切さ”です。 伏線の為とはいえ、説明不足な感じが否めず、 なにもかも唐突な感じ。 分類としてはハードボイルドだと思うのですが、 なんだかちょっと意味をはき違えているかなと。 不思議な人たちが集まっただけで、 その内面までが伝わってきませんでした。 ”そうだったんだ!”と驚くところもありましたが、 全体を通して独りよがりが過ぎると思います。 残念ながら、 特に伝わってくることもなく、印象にも残りませんでした。 | ||||
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叙述トリック、ということで気をつけて読んでいたが、 「え、こんなところがミスリードされてたの?」とびっくり。 騙されたが、それはそれで。だって、そのために読んでいるのだから。 | ||||
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装丁も良く、「シャドウ」が面白かったので、期待して読みました。 内容は面白く、すいすい読み終わりました。 ただ、殺人事件の謎などは面目躍如でしたが、帯のうたい文句のような大技はないです。 ミスリードも伏線もなく、ただ単に伏せているだけ。でもう一歩盛り上がりませんでした。 アットホーム小説として読めば、それぞれの事実に必然性はないとは云えませんが・・・。 私が作者に求めているのは、もっとぶっ飛んだ内容で大きく飛躍して欲しいと云うことです。 トリックに大きな必然性を付けて欲しいと思います。 これは、道尾さんのファン全てが望んでいることだと思います。 | ||||
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装丁も良く、「シャドウ」が面白かったので、期待して読みました。 内容は面白く、すいすい読み終わりました。 ただ、殺人事件の謎などは面目躍如でしたが、帯のうたい文句のような大技はないです。 ミスリードも伏線もなく、ただ単に伏せているだけ。でもう一歩盛り上がりませんでした。 アットホーム小説として読めば、それぞれの事実に必然性はないとは云えませんが・・・。 私が作者に求めているのは、もっとぶっ飛んだ内容で大きく飛躍して欲しいと云うことです。 トリックに大きな必然性を付けて欲しいと思います。 これは、道尾さんのファン全てが望んでいることだと思います。 | ||||
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「著者のたくらみを見抜くことは不可能」という刺激的な謳い文句だったので、過度に期待してしまったのだろうか。 意外とたいしたことは無いな、という印象。 いや、読んでいて退屈はしないし、つまらなくはない。 オチは確かに予想できなかったし、種明かしの瞬間はそれなりに感心したけど、 一連の事件が、あの程度の一発ネタのための前振りだったなんて・・・。 あれだけ煽っておきながら、あっさりとした一発ネタを仕込んでキレイにまとめてお終いって、 それでいいのだろうか。 | ||||
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俺:三梨幸一郎は盗聴専門の探偵事務所『ファントム』を経営している。あるときクライアントの谷口楽器企画部長:刈田からライバル会社黒井楽器のデザイン盗用の疑惑の調査の依頼が巨額な報酬とともに舞い込んできた。毎日の盗聴を続ける中,社員同士の会話から通勤電車内のとある女性の事を知ることになる・・・ 騙されまい騙されまいと疑ってかかる読者を帯も含めて騙しにかかっている気がして,どうも『だまされた!』と諸手を挙げて喜べない・・・ひねた読書をしてしまう私がいけないのだろうが,先入観なしで読んだ方がまだ読後感が良かったのではないかと感じる。物語全体の謎や話の中心となる事件,また色々なところにあるサイドストーリーやプロット,トランプの謎かけなど・・・よく考えられていると毎度の事ながら感心させられる。色々細かく書きすぎたらネタバレになるのでこれくらいで・・・ | ||||
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