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シャドウ
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シャドウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 41~60 3/5ページ
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『ラットマン』→『鬼の跫音』と読んで、 この作品を手にしましたww まず、とても読みやすい。 そして、じわじわと全貌が見えてきて、 つよいインパクトはないけど見事な複線の回収! だけど、ラストがくどいかなって思いました! 凰介君のお父さんの手紙で終えてればいいのに その後のエピローグが邪魔でしたw | ||||
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道尾秀介は、冒頭から読者を引き込ませる能力が魅力だと思うのですが、 この小説は100頁を過ぎても面白味があまり無く、無味乾燥に感じて 読むのを止めてしまいました。 デビュー作や向日葵の咲かない夏のように、肩の力を抜いて遊び心を取 り入れた作品の方が好きです。 | ||||
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こじつけばかりで無理がある。これで賞を取れたなんて…。人材不足なのかな | ||||
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ストーリーはいたって平凡だが、その見せ方がうまい いろいろな人の視点から、事件を見ることにより、読者の想像をどんどんとふくらませる | ||||
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精神科医になる人は精神を病んでいる傾向があるとどこかで聞いたことがある。精神科医に限らず、自分のコンプレックスを解決するために必死に研究をしたり仕事をすることもあるだろう。そしてその過程で底のない深みにはまったり自分生来の、育ってきた環境による変えがたい性質であることに直面する。その相克が強いほど人は追い込まれて悪いほうへ悪いほうへと向かっていく。そんな現代の都会人的な病理が窺えた。人間的描写も細やかで文章単位で楽しめる良い小説だった。 | ||||
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文体は読みやすいの嫌いではないけど、心理サスペンス風のストーリーは突出した部分がない。あまりに平坦なストーリーなので、最後に大どんでん返しがあるのかと期待して読み進めましたが・・・ 読んだことすら速攻で忘れそうです。 | ||||
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我茂洋一郎は三人家族で、妻の咲枝と小学校五年の鳳介がいる。水城徹も三人家族で、妻の恵と同じく小学校五年の亜紀がいる。我茂と水城は相模医科大学の同期で、院を卒業後、我茂は付属病院で働く事になり、徹は研究員として大学に残った。咲枝と恵も同じ相模医科大学の同期で、卒業を待たずに咲枝は我茂と、恵は水城と結婚し、やがて各々鳳介と亜紀を生んだ。 家族ぐるみのつき合いをしていたが、咲枝が癌で亡くなり、やがて恵は自殺をする。鳳介が小学生らしくない活躍をするが、平易な文章のなか、小さな伏線があり、徐々にミステリーの結構が出てくるあたり巧いなと思う。 さて、タイトルの「シャドウ」だが、投影(シャドウ)という心理機制があり、人は自分の心の中に何か好ましくない部分を見つけたとき、それを否認して「これは自分じゃない」と考えてしまうことがあるが、それを誰かに置き換える事を云い、本書では誰が誰にシャドウを見るのが鍵なのである。 終盤近く、屋上で大きな偶然に頼るところがあり、凡百のミステリーならいざ知らず、道尾秀介にしては減点だろう。 | ||||
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正直「向日葵〜」ほどの衝撃はありませんでした。 希望のないラストを私が勝手に期待していたからかもしれません。 読み出すと止まらないのは「向日葵〜」と同じで一気に読んでしまいました。 | ||||
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次の展開を知りたくて、ついつい時間を忘れてページを繰ってしまう作品でした。 本格ミステリーと言えるのか分かりませんが、構成に上手さを感じます。 「精神科医」という人物設定が、意外な展開と結末をもたらせます。 (意外と言っても、「向日葵の咲かない夏」ほどの意外性ではなく、 推理小説の枠に収まる程度の意外性。) 推理小説として純粋に面白く、一気に最後まで読んでしまいました。 道尾秀介作品のなかでは、ザラザラした読後感の残らないとっつきやすい小説だと思います。 | ||||
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新しい作家の作品に挑戦してみようと手に取ったわけですが、非常に残念です。 これでは何でもありだな。どのキャラクターにも魂が入っていないせいか、シンクロ出来ないし、 それぞれのキャラクターの行動動機が軽薄。 実はこんなんでしたと最後にネタばらしされても、こじつけにしか感じられませんでした。 参考文献が最後に載せられていましたが、趣味で小説書いてんのか!と突っ込みを入れたくなるほどの 文献の数と内容。 大きなポイントは2点。心中の動機が足りない点。そんなんで死なない。もう一つは、探偵まがいの小学生にも無理がある。 | ||||
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直木賞もとったので初めて読みました! 非常に読みやすくサクサク進んでいきました。 精神科医の設定もなかなかサスペンス的に興味深く、 「あ!」という部分も用意されていてミステリーとしてもよくできている気がします。 しかしながら、その「あ!」という部分が多すぎて どっちがどっちだかわからなくなってしまいそうにもなり……(泣)。 個人的な好みで言うと、大きな「あ!」が1個でよかったと思います。 | ||||
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淡々と物語が進んでいって、最後に殺人が起きる。読みやすく最後まで飽きずに読んだ。なんかミステリーって気がしない。私のような素人には理解できないだけなんだろうな。ミステリーといってもいろんなジャンルがあるからやっぱりミステリーなんだろうな。最後の殺人が、まるでつけたしのようで、物語のつながりからいうと違和感を感じた。また、あの女のこと父親の関係もあやふやなまま終わった感がある。すっきりと終わらせてほしかったな。 | ||||
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読んでて気持ちいいとは言えません。誰にでもオススメできる内容でもありません。 でも、雰囲気に捕らわれます。 おもしろくておもしろくて止まらない!というのとはちょっと違い、取り憑かれたようにページを繰ってしまいます。 道尾さんは邪悪な手触りを描くのがすごく上手いと思います。 愚かさや拙さ、愛情への疑心など誰でも少なからず抱いたことがあるような暗い感情を、 『真っ正面から』ではなく浮かび上がるように、確実に描きます。 好き嫌いが激しくわかれる作家・作品ですが、入り込んだらなかなか抜け出せないかも。です。 | ||||
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『向日葵の咲かない夏』に寄せられた問いの一つの答えとして書かれた小説、らしい。 ミステリーとしては凄い。現実的かどうかはさておき、ちりばめた伏線を面白いように回収していく終盤は鮮やかで読み応えがある。 ただ結末に関しては疑問が残った。著者が度々口にしている「救い」。 これがそうなのだろうか。自分には到底、救われているようには思えなかった。 だからこそ登場人物に対する酷い仕打ちが、酷いままで消化されずに胃の底に残って気持ちが悪い。 これが救いのある終わりだとするならば、著者がミステリーを通して描く人間というのは、いよいよ分からない。 | ||||
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今のミステリー、ホラー、サスペンス系のエンターテイメント作家って、大変ですね。 ハリウッドの娯楽作品と同じ。 読者や観客が、複雑なプロット、残虐な犯罪、最後のどんでん返し、意外性、そんなもんに慣れて もっともっと工夫したものを提供しなくちゃ満足できなくなってる。麻薬みたい。 だから書くほうも大変だよね。 でも、この手の作品、100冊読んだってあとに何にも残らない。工業製品と同じ。 幼女が股間から血が出るほどの性的暴行を受けて、通常の精神の発達ができるのは困難じゃないかしら。 精神を病む人間のことも、結局物語を面白くする手段として使ってるだけだものね。 ひどく深刻なことがたくさん出てくるのに、手段にしかなっていない。 作家の力量は認めますが、こんなもんばっかりはやってどうすんのって感じ。 | ||||
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「向日葵の咲かない夏」があまりにアンフェアだとの指摘を受け、じゃあ今回はそのルールに則って書きますよ。 ということで書かれた作品らしい。 扱っているテーマは前作と被る部分が多い。 精神病。歪んだ家族。主人公の成長。 全体的に明るく、わかりやすくなった。 不愉快な無駄な伏線も減った。 だが肝心のミステリーとしては、相変わらずではないでしょうか。 それらしくもったいつけておいて、実は事件とはまったく関係ありませんでした。というパターンが多い。 がっかりだ。拍子抜けだ。 しかしながら、描写力はすごい。 家族から見た精神病を、ここまでリアルに描いている本は初めて読んだかもしれない。 P255「僕がいても、お父さんは一人だったってことですか?」 など印象的な場面も多い。 だからこそミステリーのところがもったいない。 もう少し素直に伏線を回収してほしかった、というのが正直な感想。 | ||||
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非常に、道尾秀介さんらしい作品。 読んでいくうちにいくつかの伏線があることに気づき、テトリスみたいにどんどんつみあげて、最後は全部消えちゃうような。 物語は、2人の子供と2人の父親(でも実際にはほぼ3人)で進んでいく。 登場人物もあまり多くないいs、小説を読みなれている人なら、結末はAパターンかBパターンかCパターンだな、と予想することができるでしょう。 そして多分どれか1つは当てはまる。 人によってはとってつけたような表現が鼻に付くところもあるだろう。 道尾秀介さんの作品は好きだけど、いささかドラマチック仕立てなのを感じるからね。それは若さゆえにだと思うんですけど(実際私と3つしか変わらないし)。 けど最終的にポンポンと当てはまっていくピースが心地言いし、けしてバットエンドではないので最後いやーな感じは残りません。 読みやすいところは確かだし、退屈ではないのは確か。 | ||||
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読み始めたらなかなか中断できない作品の1つは間違いなくミステリでしょう。いろんなパターンがありますので、一概に「こういう話がミステリの大道だ」とはいえません。本書はそのミステリを主に2つの<家族>にスポットライトをあてて描いています。「人間の深層心理に迫る」ことを得意とする作者のいわば原点の作品を読んだ気がしました。精神医学の知識を取り込んだ作風にしている点も新鮮でした。何気ない話かなと最初は思っていたのですが、やはり道尾秀介の作品はそうではない。登場人物は多くないのに、彼(彼女)らの関係やその距離感の微妙なゆえが物語に心地よいアクセントを与えています。本題「シャドウ」の意味も最後でお分かりになるでしょう。それもまた単純明快というわけではないようです。 道尾秀介さんの作品には、なかなか「際どい」と思える題材が取り込まれています。それは『龍神の雨』や『光媒の花』などにもあるものでした。小説は、現実から完全に乖離した「浮き離れの作品」ではなく、「ありそうでなかなかない」など、現実と空想のバランスが大事になってくるように思います。あまりに当たり前の話では退屈でしょうし、逆にありえない話を延々と書かれてもまたそれは退屈でしょう。本書の内容はそういう意味では、その狭間をゆくバランス性ある内容ではないでしょうか。精神医学の知識が盛り込まれていても、それは一般読者に必ずしも縁遠いものではありません。どんどん突き進んで読んでいける作品です。お薦めです。 主人公の一人である小学生5年の男の子の発想というか、精神の逞しさには少し驚きました。本当に今の小学生なのかと何度かと問いかけました。彼の作品ではいっぱしの大人というよりは、わりと年齢的に低い人物が主人公になっているものが多いのかもしれません。「小学生でここまで頭が回る?」という印象ですが、このことが本書の価値を減じる要素ではありません。スリリングなタイトルである本書「シャドウ」をお楽しみください。 | ||||
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「ひまわりの咲かない夏」系のサイコミステリ。主人公、鳳介は自分の母親の葬儀であった母の友人、恵にあったときフラッシュバックしたエロテックな記憶。そして、恵の死の夢を見た次の日、恵みが自殺する。その自殺の真相は? ストーリーは登場人物の一人称視点で語られ、妻、母の死という大きなストレスの中で不安定な精神状態が各人物の発言を曖昧な物とし、犯人を恵の夫、自分の父親などに疑心の目を向けさせるように話が進められ、どんでん返しの幕切れや父親の手記による陰謀の告白などで物語の解決が語られる。テクニカルにはよくできていると思うが、統合失調症の解釈に間違いがあり、それを論拠にストーリーが構築されているため、嘘くささとわざとらしさだけが鼻につく作品になってしまっている。このような作品を書く場合、バックグラウンドの医学的知識を十分にもってから望まなければ、週刊誌の記事のようないいかげんな物になってしまう。もう少し勉強してもらいたいものだ。 | ||||
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何しろ冒頭から火葬場ときたもので、前半はとにかく思い屈してしまう展開だ。まだ小学生の凰介と亜紀にまといつく暗然たる空気には幾度となく押し潰されそうになった。 風向きが徐々に謎解きへと変じてゆく後半はだから、反動的にスムーズに読めた。よしんば作者が意識してこういう書き方をしたのならば、これはかなりのくせ者だといわねばなるまい。まったくもって油断がならない。 トリックの面では、「背の眼」では弱かった伏線を張る技巧が格段に進歩しているのに感心させられる。洋一郎をめぐる二重の騙しのギミックが傑作である。途中まではなかなか話の核心がみえてこず、やきもきさせられたが、無理のない伏線の回収と凰介一家・亜紀一家共に大団円の締めくくりで大満足。俊英という、この作者のうたい文句は確かに伊達じゃない。 | ||||
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