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背の眼
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背の眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 21~40 2/5ページ
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本書を手を出したきっかけは、とある雑誌で彼の記事を読んだことだ。そこには道尾秀介氏自らが設計した書斎が紹介されていた。一日きっちり10ページ。無理のないノルマを自分に課し、リラックスと集中。朝7時から夜6時まで小説を仕上げる。若手ながら次から次と賞を受賞・・・確か、そのような話だったと思うが、そんな素敵な空間&彼の才能から描き出される世界観は、きっと読者にも何か素敵な気分を分け与えてくれるに違いない。そう思った。 ■白峠村を舞台にしたミステリー小説 「背の眼」は、ミステリー小説だ。ちなみに、ホラー・サスペンス大賞特別賞を受賞している。ネタバレしない程度にあらすじを紹介しておく。 作家業を営む道尾(みちお)は、久しぶりの旅行にでかける。行き先に選んだのは白峠村。この村を訪れた際、偶然、児童失踪事件の話を耳にする。その矢先、宿泊先近くの河原で、不気味な謎の声を聞き、慌ててその村を逃げ出してしまう。恐怖体験が頭から離れなず困った道尾は藁をもすがる思いで、霊現象探求所を運営する旧友、真備庄介(まきびしょうすけ)のもとを訪れる。そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の眼が映り込む四枚の心霊写真。彼ら全員が撮影数日以内に自殺したという。そしてなんとその、白峠村周辺で撮影されたものだという。失踪、謎の声、心霊写真、自殺、白峠村。これは単なる偶然か、それとも・・・。 ■ヒーローの存在と読めない展開 さて、なぜおもしろいと思ったのか。 1つは、”強いヒーローを見たい”という欲求を満たしてくれるからだ。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ、東野圭吾のガリレオ。彼らのような聡明さを持つ存在が、この作品では真備庄介にあたる。小説の最初の方で、道尾を”ワトスン”にみたて、真備があたかもシャーロック・ホームズになったかのように推理を披露するシーンがある。実は、デタラメの推理で冗談として挿入されている場面だが、作品内での二人の立場を描写するのに、これほど的確な喩えはないだろう。 もう1つは、ストーリー性だ。処女作とは思えない良く練られた作品だ。いくつものパズルのピースがカチリとはまっていく。その流れに心地よさすら覚えた。加えて、(これがミステリー小説において最も重要なことなのだと思うが)最後の最後までストーリーが読めない。最後まで迷う。 ■憎らしいほどの才能 ところで、”ワトスンくん的立場”で小説に登場する道尾は、作者の道尾秀介氏自身のことは自明だが、現実世界での作家としての能力は”ワトスンくん”・・・というよりも、”シャーロック・ホームズ”に近いのかもと思った。 実は、この本の「あとがき」に裏話が載っているのだが、ホラーサスペンス大賞特別賞をとるためにとった戦略の話からはじまって、道尾秀介氏が短期間でいとも簡単に小説を仕上げてしまう話、そして今作品で打ち出した狙いなど・・・読者のみならず、小説の審査員の心理を的確に読み当てる彼の洞察力には、驚嘆するばかりだ。小説を読んだあと、ぜひとも、この「あとがき」を読んでほしい。 正直、ミステリー小説はあまり好きではない。しかし、道尾秀介氏の作品なら、残りの作品もぜひ読んでみたい。 | ||||
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長いけれど飽きることなくさくさく読めた。寄せられた情報もとに不可解な現象の共通する部分から過去に起こった事件を洗い出し、実際の現場に出向いて調べる。原因突き詰める地道な過程がいい。児童連続失踪事件、天狗伝説、背に現れる眼、人の死と様々な要素相まって醸し出される怪しい雰囲気も良かった。きっかけとなるとは、人の思いによるところが大きいと思った。 | ||||
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著者が賞を受賞し、頭角をメキメキ現していた頃に読みました。 サスペンスかと思いきや、妖怪のようなものが出てきて、期待していたものとは少し違ったなぁと。ホラーとしても怖くなく…。 | ||||
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道尾氏の本作がデビュー作となる。 ホラーサスペンス大賞特別賞受賞ということで、その後のイメージとは違ってやや本格ミステリーというよりは最後に一応論理的解決はされるが、一部合理性では解決できない要素を盛り込んでいることもあり、やはりホラーサスペンスとして書かれているようだ。 文体は後の作品と同じくライトタッチで書かれており、恐怖感というのはあまりないが、抜群のリーダビリティーで一気に読ませてしまう。 ネタ的にはさほど斬新なものでもないが、展開がうまいので退屈させない。 続編の本格ミステリー色を出した骸の爪よりはこちらの作風の方が合っているのかこちらの方が面白かったという印象だ。 | ||||
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このは品は色々と勉強になりました。 人間にとって「死」よりも恐ろしい「真の恐怖」とは何かと その「真の恐怖」は誰にでも様々な形で、紙一重の身近な所に 存在しているということ。 その「真の恐怖」とそれに直面する人間たちの物語だと思います。 受け入れ耐える者と、耐えられなかった者と、その間でもがき苦悩する者。 そしてその「真の恐怖」に耐えられなかった者の辿る道に「霊」が交差する スリリングな展開が見所です。 そして真備の語る科学的な「霊」と科学では説明不可の本物の「霊」の 境界線もまた紙一重であるということ。 この「背の眼」の物語で真備の求める「答え」は既に示唆されています。 (その「答え」を知っているのは道尾だけ。) でも続編に当たる「骸の爪」ではその「答え」には敢えて触れないように なっています。 個人的な意見ですが、それは真備が、まだその「答え」を知るには 早いからではないかと思いますね。 卓越した頭脳と知識と判断力を備えた彼だからこそ、今の段階で その「答え」を知ってしまった場合、真備は最善の判断(決断)を 下せることは出来ないと、物語を読んで自分は思いました。 なので続編でもその「答え」には触れなかったのは、 真備だけではなく、道尾と凛の三人はこれからも依頼を 受け捜査し、そこで様々な人間達に出会い、事件を解決 していくというその過程で得られる「経験」(修行)が 必要なのかなと。 そしていつの日か、真備が「その時」を迎えた時、 彼自身はもちろん、道尾と凛の二人も最善の 判断(決断)が下せるように・・・。 | ||||
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また機会が有れば、注文したいと思います。 大変安く手に入れる事が出来ました。 | ||||
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起こっている事件の謎があまりにも不可解で、 とても先の展開がまったく読めない緊張感が とても良いです。 霊が起こした事件なのか、人が起こした 事件なのかさえ予測できない怪しさと妖しさが 共存していて翻弄されます。\(◎o◎)/! 自分は知らずに先に続編の「骸の爪」を読んで いましたが、うまく前編にあたる本作の謎や答え につながる要素をかわしていて、順番を逆から読んで も対応しているミステリアスなストーリーに引き込まれますね。 上巻、下巻と分かれ、長編ですが全く苦にならないです!ヽ(・∀・)ノ | ||||
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表紙、レビューを見て購入しましたが 道尾さんらしさが無く残念でした。 | ||||
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内容も面白く、商品の状態もまあ良かったので、いい買い物だったと思います。 下巻とカバーの絵が違ってしまったのが、やや残念でした。 | ||||
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最近よく読んでいる道尾秀介さんのデビュー作 ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した作品です! ホラー作品はあまり読んだことがなくて 貴志祐介の『黒い家』くらいかな〜。 本当のホラー作品は読んだことがありませんw なのでどんな感じかと期待しながら読みました。 福島県にある寒村で聞こえてきた奇妙な声、 読んでいて、その意味が明瞭になっていく感じで、 デビュー作なのに、まず上手いなと思いました。 文章も読みやすく、ページを捲る手を止めさせないのはさすがの一言。 天狗や憑依に関する薀蓄も読んでいてよく調べてるなといった感じ 背に現れる眼はなぜなのか、心霊現象による自殺なのか、神隠しなのか…… 上巻の終わり方も、下巻が読みたくなるような終わり方でした。 上下巻を通読しての感想で言えば、ちょっと強引な展開や、事件解決後がやや冗長な感じでしたが 全体として悪くなったのではと思いました。 評価としては3.5といった感じですが、4にしておきました。 ホラーと言う割には、恐怖感は感じないが、ミステリーとして楽しめました。 巻末の解説も良かったと思います! | ||||
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道尾秀介のデビュー作ですが、後の作品と比べると若干肩に力が入っていると感じました。その分多少読みにくいところはあるのですが、ストーリーは練りこまれています。個人的には後の作品群の方が好きなので評価は☆3つとなっています。しかし、霊現象探求所の真備とその助手の北見、そして語り部である作家の道尾が初めて登場する作品なので、道尾ファンとしてはスルーはできないでしょう。 | ||||
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ストーリー展開がテンポよく、先が気になりどんどん読み進められます。散りばめられた伏せんも全て回収されて、納得がある終わりかたでありきれいな収束のしかたかと思いました。 心霊現象を大方は人間心理が作り出したものとしながら、少数ながらも本当の心霊現象も認めているのが、夢というかある種の希望を感じさせます。特にラストシーン。 著者の他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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怖い!!という方もおられるようですが、ストーリー仕立てとしては、次はどうなるのか?? と引き込まれる感情の方が強いと思います。 | ||||
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先が気になりどんどん読み進められます。 "あれ"とは霊の仕業か、現実の人によるものか、心理的な錯覚なのか、どう物語を収束させていくのか、下巻が楽しみです。 また、心霊現象に対する分析を登場人物が話しているのが印象に残りました。いわく、人は自分が理解できない事象に出会うと、神仏による現象と解釈しがちであること、嗅覚が発達してないので、顔や表情を認識する能力が高まり、ゆえに何でもない物まで目や顔のように見えてしまうとのこと。 先が気になるのでレビューはこのくらいにしておきます。。 | ||||
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内容、構成共に京極堂シリーズを模範にしたような雰囲気が感じられる。 京極堂シリーズよりもポップで読み易い分、薀蓄は深くまで掘り下げていない。 登場人物の軽快なやりとりを読んでいると、作者は楽しんでこの作品を作り上げた のだろうと想像してしまう。 終盤まで楽しく読めたが、ラストのインパクトが小さかったのが惜しい。 | ||||
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この方の著作、よくお見かけしてたのですが、実際に読んだのは初めてです。 良いテンポで、サクサク読めつつ、キチンと内容や、情景もイメージでき、解りやすかったです。 ミステリーとホラーと推理って、よくある組み合わせですが、 先が気になるので、一気読みしちゃいました。 薄っぺらな感想になりましたが、下巻に取りかからないといけませんのでf(^^; | ||||
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月と蟹を読んで、こちらを購入。 むつかしい事はわかりませんが、面白かったです。 なんて言っていいのか、すごく怖いところがあるわけではないのですが、心のどっかがゾクっとするというのか・・ 先を読みたい!っと思いながらというより、怖々そろりと読み続ける感じでした。 読み返してみようかな。 | ||||
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月と蟹を読んで、こちらを購入。 むつかしい事はわかりませんが、面白かったです。 なんて言っていいのか、すごく怖いところがあるわけではないのですが、心のどっかがゾクっとするというのか・・ 先を読みたい!っと思いながらというより、怖々そろりと読み続ける感じでした。 | ||||
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幽霊の存在があるとあると、ミステリーの展開は、どうにでもなってしまう この本は、ホラー、ミステリーのどっちつかずで中途半端や | ||||
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平々凡々で、単調でつまらない本。でも、カラスの親指はもっと駄作です。映画化されたけれど、ヒットは無理。でも、道尾先生は、自信満々みたいで、ツイッターで、大ヒットするから映画館を大量に押さえるため、公開日が遅れると、得意げにビッグマウスで呟いていました。こけたら、どうするのかな… | ||||
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