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背の眼
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背の眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 61~80 4/5ページ
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最高でした! 久しぶりに物語に入り込めました。 すごく怖い話なのかなと思ってましたが 違いましたね〜 驚愕、恐怖、衝撃、感涙 どれをとっても一気読み! という帯にひかれて購入しましたが 私なら驚愕!を選びます ドキドキして目が離せない作品です | ||||
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何かと疑問点が多い作品である。まず、新人にはありがちなことだが、不必要な些末な描写が頻頻と出てきて、繰っていて徒労させられてしまう。この冗長さはいただけない。加えて、京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」をほとんどトレースしたようなプロットにも興を削がれる。人物造形から、蘊蓄の列挙、人外を匂わせながらも事件自体は人為的という設定、あまつさえ、事件のオチまで当シリーズの某作と同じときたのには、流石に面食らわされた。 しかし、随所に作者の独創的な味を堪能できたことで、これらの問題が氷解していったのは幸いだった。代表例としては、抑鬱気味になるくらいに愁嘆たる事件の顛末の中で、真備が犯人に対して施した「お祓い」の含意の美しさに救われたことが挙げられる。 これは、京極が書くような緻密に練り上げられた話でもなければ、貴志祐介が書くようなひたすら戦慄かされる話でもない。だが、読み手の記憶の中で色褪せずにあり続ける、そういう類いの佳品であることは確かであろう。 | ||||
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話の大筋は非常にシンプルで、あっさりとしていますし登場人物も少ないということで、いろんな意味でわかりやすい話ですが、だからと言って面白くないかというと、そうではなく、全体としてはなかなか面白く読めました。これまで、道尾作品を数本読んだあとにこのデビュー作を読んだので、比べるとどうしても物足りなさみたいなものはあるし、のちの作品のような切れ味はないようですが、ただ、デビュー作にしては、安定感があるというか、どっしり腰を据えて書かれてあるような印象があります。言葉の選び方や情景の表現も、言い方は悪いですが無難な感じで淡々とまとめてあり、だからこそ、対比して作中の道尾と真備のやり取りが生き生きしてみえて時々クスリとできるくらいほほえましかったりと、全体的に重苦しい雰囲気なのを緩和してくれています。個人的には、これに凜を加えた三人の今後の行方が、事件の真相よりも気になるし1番のみどころと考えています。総評として、道尾さんの近作にみられるようなアクロバティックな展開を期待しすぎさえしなければ、シリーズものとして十分楽しめる内容ではないかと。1作目の今作はまだ全体的に荒さがみられますが、シリーズが進むとともに洗練されてゆくことを期待しつつ、少し間を置いて、つづく第2第3シリーズ「骸の爪」・「花と流れ星」も読んでみようかな | ||||
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話の大筋は非常にシンプルで、あっさりとしていますし登場人物も少ないということで、いろんな意味でわかりやすい話ですが、だからと言って面白くないかというと、そうではなく、全体としてはなかなか面白く読めました。 これまで、道尾作品を数本読んだあとにこのデビュー作を読んだので、比べるとどうしても物足りなさみたいなものはあるし、のちの作品のような切れ味はないようですが、ただ、デビュー作にしては、安定感があるというか、どっしり腰を据えて書かれてあるような印象があります。 言葉の選び方や情景の表現も、言い方は悪いですが無難な感じで淡々とまとめてあり、だからこそ、対比して作中の道尾と真備のやり取りが生き生きしてみえて時々クスリとできるくらいほほえましかったりと、全体的に重苦しい雰囲気なのを緩和してくれています。 個人的には、これに凜を加えた三人の今後の行方が、事件の真相よりも気になるし1番のみどころと考えています。 総評として、 道尾さんの近作にみられるようなアクロバティックな展開を期待しすぎさえしなければ、シリーズものとして十分楽しめる内容ではないかと。1作目の今作はまだ全体的に荒さがみられますが、シリーズが進むとともに洗練されてゆくことを期待しつつ、 少し間を置いて、つづく第2第3シリーズ「骸の爪」・「花と流れ星」も読んでみようかな | ||||
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島田荘司の描く登場人物と雰囲気がやたら似てないか? 頭脳明晰でかっこいいイメージの真備が御手洗で、少々頼りなく、推理も突っ込みもイマイチの道尾が石岡・・・という感じ。 しかも、真備は相棒を「道尾君」と君付けなのに対して、道尾は「真備」と呼び捨てである。これも御手洗と石岡と全く同じだしなあ。 ま、それはさておき・・・ ストーリーの方は可もなく不可もなくという程度。霊が見える少年がいるので、都合良くことが運ぶあたり、少々安易かなとも思うが、それなりに謎解きもあって、それなりにスリリングで愉しめる作品。 | ||||
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島田荘司の描く登場人物と雰囲気がやたら似てないか? 頭脳明晰でかっこいいイメージの真備が御手洗で、少々頼りなく、推理も突っ込みもイマイチの道尾が石岡・・・という感じ。 しかも、真備は相棒を「道尾君」と君付けなのに対して、道尾は「真備」と呼び捨てである。これも御手洗と石岡と全く同じだしなあ。 ま、それはさておき・・・ ストーリーの方は可もなく不可もなくという程度。霊が見える少年がいるので、都合良くことが運ぶあたり、少々安易かなとも思うが、それなりに謎解きもあって、それなりにスリリングで愉しめる作品。 | ||||
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いまやかなり希少価値になってしまった本格ミステリです。 誰がやったのか、どうやったのか、超常現象をどう説明するのか、など非常にうまくまとまっています。 山間の山村、不気味な平野や滝、怪しげな登場人物など、ムードも満点。 初めはホラーかなと思わせながら、実はキッチリとした本格長編ミステリでした。 一部身体障害の表現があるため忠実にはムリかも知れませんが、映像化もしやすい作品です。 ホラーは陰鬱な読後感になることが多いのですが、最後に少年が見た女性の霊で作品全体が救われて爽快な印象です。 道尾さんはこれがデビュー作らしいですが、さすがです。 | ||||
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いまやかなり希少価値になってしまった本格ミステリです。 誰がやったのか、どうやったのか、超常現象をどう説明するのか、など非常にうまくまとまっています。 山間の山村、不気味な平野や滝、怪しげな登場人物など、ムードも満点。 初めはホラーかなと思わせながら、実はキッチリとした本格長編ミステリでした。 一部身体障害の表現があるため忠実にはムリかも知れませんが、映像化もしやすい作品です。 ホラーは陰鬱な読後感になることが多いのですが、最後に少年が見た女性の霊で作品全体が救われて爽快な印象です。 道尾さんはこれがデビュー作らしいですが、さすがです。 | ||||
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ホラー作家の道尾は、福島県の白峠村の河原で「…… レエ、オグロアラダ、ロゴ……」という不気味な声を聞く。 そこは、天狗の神隠しにあったとされる子どもの首が発見された場所で、 白峠村では、その子以外にも三人の子どもが失踪する事件が起きていた。 東京に戻った道尾は、霊現象を探求している旧友・真備のもとを訪れるのだが、 その際、真備に、白峠村周辺で撮影されたという4枚の心霊写真を見せられる。 それらの写真に写っている人々の背中には、二つの 眼があり、彼らは後に、全員自殺したという……。 超自然的要素を含んだホラー・ミステリである本作。 そのため、作中の謎が、どこまで合理的に解決さ れるのか、予断を許さないつくりとなっています。 ミステリ的には、前述した道尾が河原で聞く不気味な声や、天狗の面打ち職人の老人が口にする 「ゴビラザ」という謎めいた言葉が、ホラー的雰囲気を醸成しているだけでなく、事件を解くカギにも なっているのが秀逸です。 また、「背中に写った眼」という心霊写真の絵解きや犯人の特定に、民宿の主人が 所持する「東海道五十三次」の版画や天狗の頭巾などの小道具が、鮮やかな働き をしているところなども見逃せません。 犯人については、真備の薀蓄パートで伏線が張られ、さほど意外性はありませんが、 犯人との直接対決で真備が行う“憑物落とし(笑)”には、冴えた着想がみられます。 あと、忘れてはならないのが、本作で最も損な役割を担わされた といえる、認知症の老婆と、その息子である、ニートの四十男。 もともと、将来に何の展望もない暮らしをしていたとはいえ、 彼らを見舞う有無を言わさぬ悲劇には同情を禁じえません。 とはいえ、本作全体の読後感はけっして悪くなく、 結末の「怪異」も、それに大きく貢献しています。 | ||||
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最後の犯人が分かった時点で、「えっ…こんなオチかよ…」と心の中で思いました。最初に出てきた心霊写真についても、「そんな理由なの!?」とツッコミしちゃいました(笑)上巻は良かったのに、すごく残念です。 | ||||
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山奥の小さな村を舞台に、神隠しにあった子どもたち、 天狗伝説、謎の連続自殺事件の3つを絡めて、 結末がとても気になり一気に読みました。 名探偵と助手、そして著者が登場人物としてストーリーに参加する、 楽しい作品だなと言うのが第一印象です。 巻末あるこの作品に対する評の中でも言われていることですが、、 少し無駄に長い会話文があり、そこが少し退屈でした。 しかしながらそれをカバーするだけのスリル感もあり、 若い作家さんのデビュー作とは思えない作品でした。 結末もさわやかでした。 表紙の絵がこの作品にとってもあっているので、 文庫よりは是非こちらを読んで欲しいものです。 | ||||
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最初から 読者の目を釘付け! 不思議で恐ろしい世界へ誘ってくれました。 自殺・殺人・病気 山奥の猟奇的伝説と血なまぐさく悲しい話の割には 主要登場人物のキャラクターが明るい為か、 暗い感じではなく 最後はちょっと温かい気持ちにさせてくれた作品です。 | ||||
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最初から 読者の目を釘付け! 不思議で恐ろしい世界へ誘ってくれました。 自殺・殺人・病気 山奥の猟奇的伝説と血なまぐさく悲しい話の割には 主要登場人物のキャラクターが明るい為か、 暗い感じではなく 最後はちょっと温かい気持ちにさせてくれた作品です。 | ||||
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恐るべき新人作家の登場。 主人公のウンチク部分、犯人に対峙する時の一連の流れなど、確かに随所随所に京極夏彦の京極堂シリーズを思わせるところもあったけれど、でも、亡き妻への思いや少年との交流にへこむところなど、その抜け具合というか人間臭さがあたしは楽しめた。 しかしこの人の作品に流れる、妙に平坦(というか冷淡)なものはなんなんだろう? 聞き間違い、意図的な?取り違え、作品に流れるモチーフの複雑な比喩、主人公の悲恋・・ たくさんの仕掛けが並べられているのに、なぜかそこに重さを感じない。 いや、悪い意味でケイハクなのとは違う。 現実感のない・・のではない、というよりも、これだけ土着のホラー&推理ものなのに、ありえないくらいこの作品からは、土のニオイがしないのだ。 うーん、なんっていうんだろう、まるで作品の分量をまず決めて、そこに決められた仕掛けを按分して配置してからストーリーを後付けしてゆくような、本当に作者の頭からだけ、生まれてくるって言ったらいいのか・・ 小説を作品として生み出す、絞り出すのではなくこの人は、むしろ軽やかに、小説の木から無造作に次々と、小説をもいでくるのではないか。 恐るべき子供たち、ではなくて、恐るべき新人作家。 | ||||
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怖かった。小説を読んで夜眠れなくなるのは久しぶり。 ホラー小説はかなり怖いものでも、「所詮創作」とわりきってしまっていたが、自分が実際に経験したことなど、そんなことを思い出し怖さ倍増。 自殺した人々の写真の背中にうつっていた眼。 休暇に出かけた福島で奇妙な体験をした小説家が、その謎を解明すべく心霊研究科の友人と共に再び当地を訪れるが・・・ 語り口は饒舌で人々が心霊現象としてとらえてしまう数々の事例を詳細に説明している。導入部のドラマチックな部分は多少気になるというものの、世の中の科学では解明できないミステリーを無理につじつまあわせをするのではなく、ラストでまとめきった手腕は見事。 公募作品という事でラストに選者の評が載っていたが、流石プロの見方は違うと思った点と、素人だからこそ楽しめるそういった面もあると感じた。 | ||||
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ホラーだと思って読むと、がっくり来ます。特に、化け物キャラ(天狗)が全然怖くない。かと言ってミステリーとしてもどうか・・・自殺が連鎖した理由は「そんなのありかよ」と思ってしまいます。やや辛口の評になってしまいました。 | ||||
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’04年度「第5回ホラーサスペンス大賞」特別賞受賞作であると共に、本格ミステリー界注目の俊英、道尾秀介のデビュー作である。 ホラー作家道尾は、観光で訪れた福島県の田舎、白峠村で不気味な声を聞き、恐怖のあまり東京へ逃げ帰る。この周辺で4人の児童連続失踪事件が発生しており、最初の子供が殺害されて、頭部だけが発見されていたのだ。あの声はそのことに関係している・・・。 一方、道尾が相談に訪れた、大学時代の友人『霊現象探求所』の真備(まきび)の元には、白峠村周辺で写真を撮った、職業・年齢・時期もまったく別々で、まったく関連性のない4人の別々の被写体の背中にふたつの目が写っている写真と、被写体の人物たちが皆自殺しているといったファイルがあった。 真備は、自らの興味と事件の真相を求めて、助手の北見と道尾を伴って現地に向かう。村に伝わる血塗られた過去に根ざした「天狗伝説」は何を意味するのか・・・。白装束の女性は・・・。たったひとりで民宿をきりもりする主人の悲惨な過去とは・・・。 そして、3人を待ち受けていたのは悲壮な事件の真実だった。 本書は、「ホラサス大賞」応募作ということでホラー色が強いが、実際は、探偵役もワトスン役もしっかりと配されており、伏線も巧みで、最後に、ある一定のレベルのロジックによって謎が解明されるスタイルをとっており、科学的には解明できない超常現象を程よく組み込ませた本格ミステリーといったほうがいいだろう。 | ||||
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ホラーサスペンス大賞を受賞した作品です。 しかし、内容はホラーやサスペンスよりも、ミステリといった方が良いでしょう。 超常現象的な要素もあるのですが、それらはストーリー上の味付けと考えた方がスッキリします。 ホラーを期待せずに、謎解きを楽しむつもりで読むのが良いでしょう。 誤解を恐れずに言えば、個人的には鈴木 光司氏の『リング』を彷彿しました。 映画ではなく、原作の方です。 『リング』ほどホラー色は強くありませんが、謎解きの要素が強いところが似ています。 そういう意味では、将来映像化されればホラーが強調されるのかもしれませんが、本書の評価としては主題はあくまでも謎解きにあります。 | ||||
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といいつつも、これはホラーではない気がします(笑) 初めての本ということで、盛りだくさんで読んでいて楽しい。 他の方の影響を受けているかもしれませんが、わたしはその方も好きなので面白かったです。 | ||||
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ホラーを期待しては駄目です。ミステリです。何と言ってもデビュー作なので、他の作品をよんでから、「よしよし、初めから頑張って書いていたんだね」とほめてあげる気持ちで読めばとっても楽しいです。後味はよいです。 | ||||
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