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ミッキーマウスの憂鬱
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ミッキーマウスの憂鬱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 101~104 6/6ページ
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ディズニー大好きで松岡さんの小説ファンでもある私には夢のような組み合わせです。しかし、松岡さんはイラク戦争のような現実の題材を、風刺的に料理して小説化する人なので、ドキュメンタリーを書いたわけではありません。だから夢が壊れるってことはないです。登場人物と、物語が優先してて、現実の情報は早いうちから「現実にアレンジを加えていますよ」と教えてくれる手法も健在です。この小説でいえばそれは「ネームタグ」だと松岡さんは雑誌で言ってました(実際のネームタグは漢字ではなくローマ字です)。「イリュージョン」のダイナミックコインの値段と同じですね。パレードの起点と終点を意図的に引き離したり(実際にはバスに乗るほど離れてはいません)、ワードローブビル内の理髪店も三階ではありません。これらを全て意図的にアレンジしたと松岡さんは言ってました。フィクションであることをはっきりさせながらも、そこで働く人々の気分にさせて物語にのめりこませてくれるのは本当に凄いです。 | ||||
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TDLには半年働いてました。最初から「こんな風に面接受けるところがあったのかな~?」とか思ってましたが、本当の情報については、やっぱりちょっとずつ変えてあるんですね。ほっとしました。ネームタグとか、バックステージの建物の色と位置とかで、変えてますよと判るようにしてくれてます。でも基本的な仕事については本物の通りなので、なつかしいなーと当時を思い起こしながら読んでました。ストーリーは面白いと思います。実際にはこんなことありえないでしょうけど…。Club33で重役会議ってのも、非現実的ですけどフィクションとしては面白いですね。ミッキーの中身はああいう人ではなく、最初に尾野さんって人が言ったほうが正解で、以後変わってません。あえて違う設定にして、ディズニーに対する愛が感じられる小説でよかったです。そういえば、悪人が凸凹コンビふたりで、キッツい仕置きを受けたりするのも、ディズニーのパターンですよね。 | ||||
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松岡作品お馴染みの「現実をベースに風刺する」手法のなかで人物をリアルに描こうとしている。ネームタグ(名札)が漢字、というところでゲストとキャスト経験のある読者に、早い段階でフィクションであることを匂わすいつものやり方(「催眠」の架空のパチンコ機フィーバーエクゼクター、「イリュージョン:マジシャン第二幕」のマジック商品の価格など)の後、現実を組み替えた舞台が続く。そこは問題が起きないようにアレンジした小説世界だと割り切って、しかしそこに描かれる人間関係の面白さは特筆である。青春時代のがむしゃらに熱かったバイト経験を思い起こさせてくれる。とにかく、松岡氏の小説はどれも爽快で、読みやすく、面白い。 | ||||
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恐らく現実のバックステージを取材したうえで「ノンフィクション半分、フィクション半分」の構成にしてあります。バイト初日の雰囲気は実によく再現されてて、あんな風です^^;夢が壊れそうなところは無難に改変して、人間ドラマ中心の物語にしてあります。だからパレード等の名称も違うしシーの倉庫もあんなに広くありませんよね。けれども、バイトの中で成長する人物を描いていくという趣旨は成功してるんじゃないでしょうか。うるっと来るところもあったし、キャストさんたちの大ファンになりました。キャストさんたち、尊敬です! | ||||
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