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アニーの冷たい朝
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アニーの冷たい朝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「熊本県警に問い合わせた結果、該当する人物はいません」 免許証には「熊本県」と記載されていた。 ここら辺から詐欺犯の正体が分からなくなり、北陸の寒村出身らしいと言われても、半信半疑の状態だ。ラスボスの正体に至っては、雲をつかむような気がした。 免許証の偽装といい、契約の二重、三重の偽装といい、訳が分からなくなった。 知能犯や詐欺犯は、殺人を嫌うという話を聞いたことがあるが、この事件では両立している。参考文献として117号が掲載されているが、どういう箇所が参考になったんだろうかと、不思議な気がした。 陰惨たる結末になりそうだったが,明るい気持ちで読み終えられて,ホッとした。 | ||||
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私は作者のファンで、「後妻業」、「疫病神」シリーズ、初期の本格ミステリ色の濃い作品などを読んで来た。その中で、本作はサイコ・キラーを扱った異色作。それも、絞殺した若い成人女性に女子高の制服(次は大学生風ファッション)を着させて、陰毛を含む全身の毛を剃ってマネキン化した後、 屍姦するという異常さ。人形ゴッコという事か。 しかし、女子高の制服と言い、女物の下着類と言い、被害者達の体内に残された精液と言い、物証が多過ぎる。作者はこれをどうサバこうとしているのか ? そして、3人目の被害者はOL風の装いで、益々、人形ゴッコ(成長するからリカちゃん人形か?)という線が濃い。3人の<missing link>が"デート商法"である事も分かって来た。捜査を担当するのは大阪府警の主に2人の刑事だが、作者の特長である大阪弁での歯切れの良い会話はなく、地道である。これらと並行して、被害者候補の由実という女性教師の言動が冒頭から子細に綴られ、"デート商法"に騙された由実の探偵ゴッコが本作の横軸になっている。しかし、犯人の原体験(幼少の頃、眼前で愛猫を自動車事故で失った)を書いているのはチョット拙い感がある。犯人は今でも"洋服を着せた"猫を飼っているからである。なので、「犯人=服飾デザイナー」と考えると様々な点で辻褄が合ってしまう。 作者の事前取材も有名だが、本作では"デート商法"が対象なのだろうか。これとサイコ・キラーを組み合わせた点が本作の主眼だと思うが、今一つ冴えがない。刑事の捜査・推理に際立った点がなく、犯人が原体験から如何にしてサイコ・キラーになったかの過程の描写もなく(中高生くらいで何らかの犯罪を犯している筈)、由実に関するサスペンスにも緊迫感がなく、結局、精液の問題は逃げているしで、瑕疵が多い気がして期待外れだった。 | ||||
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