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ダイナー
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ダイナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 81~100 5/6ページ
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自身の著書ミサイルマンを全世界の小学校の教科書に載せて欲しいという、鬼才・平山夢明。 色んな意味で絶対に実現不可能なので、この発言は平山さんお得意のジョークの一種だろうが、どこか本気で思っていそうと思えるあたり平山さんの狂気と逆説的な優しさも伺える。そんな著者の長編傑作小説が待望の文庫化。 実在の猟奇殺人鬼をモデルにした殺人鬼達が集う食堂で、図らずもウェイトレスとして働くことになったオオバカナコを軸に展開するストーリー。受け答えを一つ間違えるだけで殺されるという緊張感は秀逸で怖い物見たさも手伝いページをめくる手が止まらない。確かに猟奇的で陰惨な描写も多いが、どこか物悲しさを感じさせる殺人鬼達の背景や、食堂の主人ボンベロとオオバカナコの関係性、実に食欲をそそる料理の描写が良いアクセントになり、胸焼けせずに最後まで一気に読み進めることができる。 猟奇的な話に耐性があれば是非おススメの一冊。 なお文庫化にあたり最終章が大幅に加筆修正されています。ハードカバー版を持っている方も読み比べのため購入しても良いかもしれません。 | ||||
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殺し屋の集まるダイナー 実際の大量殺人者のおいたちみたいのがでてきたり 夢明氏の本を読んでる人なら面白いって思うかな 拷問の描写がもっとあってもいいかな とんとん拍子に話が進んで映画を見てるような感覚 夢中で読みました もっと夢明氏には本を出してもらいたい 良かったです | ||||
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単行本において、大藪春彦賞・日本冒険小説協会大賞のダブルクラウンを得た単行本の文庫化。 最終章が大幅に書き直されていて、結末は変わらないものの小説の完成度は一層アップしている。 「オオバカナコが料理をしていない」というのは、確かに単行本において、いかばかりかの瑕疵ではあったが、そこを書きなおされることによって、いっそう素晴らしい構成になった。 余人の作家には代え難い著者の現時点での最高傑作。 | ||||
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平山夢明氏の小説を読んだのはダイナーが初めてですが、もともと乙一や川端康成の様な猟奇的でサスペンスやホラーなものを探し求めていたので、大満足でした。 じっくりこってりと残酷なシーンの描写があって重たいのに、速く次のページを読みたいと思わせるくらい魅力的で狂気的。 自分の持ってる道徳こそが間違っているかの様な悪の道に、肉の焼ける匂いに、どうしようもなく惹かれます。 ただ、ラストだけ映画LEONを思わせる様な感動的なエンディングを演出していて、個人の好みかと思いますがちょっと詰め込み過ぎだし、ハッピーエンドに上手くまとめ過ぎたような気もしました。 下手に日本で映画化とかされないといいのですが。 | ||||
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文庫化を待ってました!! ダイナーというと、アメリカン、豪快、質より量、ファストフードの原形、親しみやすい…なイメージでしたが、店長ボンベロは心地よく裏切ってくれます。 ハードカバーと一部内容が変わっていますので、読み比べても面白いかと思います♪メニューが追加されてますので、ハードカバーで既読の方も、是非。結末にいたるまでの展開としては、ハードカバーの方が好みですが、追加メニューに込められた思慕が結末にすんなり導いてくれてます。 ノワールな世界、スプラッタありの小説ですが、騙されたと思って、ダイナーに飛び込んで下さい。 魅惑な世界を、ご堪能あれ!! | ||||
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「畜生。天才だ。俺にもボンベロを回せ、コフィ」 そういう感じです。 とにかく腹が減ります。 床に人間の内臓が飛び散っていようとも。 面白いお話に飢えた方々、お待たせいたしました。 七百七拾七円の、肉感たっぷりの定食です。 | ||||
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読後、一本の長い映画を観終えたような気分になりました。 この本は、面白すぎる。 まだ読んでない人は絶対に読むべし。 | ||||
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ネタバレになるので今回は控えますが、 読後感は悪くないです。 終始、性描写や人が死ぬ場面が露骨です。 読者を選ぶ本ではあると思います。 出だしもラストも、主人公は絶望的な状況にいます。 眉間に皺が寄りっぱなしで、 半分まで読み進めて疲れました。 この本は精神的に余裕がないと読み進められない気がします。 作者は、書いていて気持ちが悪くなったりは、しないのだろうか? 気軽に読める本へ品を変えまいた。 そうして何冊も違う本を手に取り続け、 手元に読む本が無くなったとき、 思い出したように再び本書を読み返してみました。 2、3ヶ月ぶりでしたでしょうか。 そこからは数時間で読みきりました。 この展開は予想していなかった。 というより、どう着地するのか想像する、 余裕がなかった本です。 そういう意味では、没頭できる作品でした。 あとがきを読んでも、納得です。 カバーとはまったく違うイメージの本書。 しかし、食事のシーンを空腹で迎えるとなかなかつらいです。 読み終えたこの足で、ハンバーガーを買いに行こうと思います。 作者の筆力には脱帽します。 | ||||
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ネタバレになるので今回は控えますが、 読後感は悪くないです。 終始、性描写や人が死ぬ場面が露骨です。 読者を選ぶ本ではあると思います。 出だしもラストも、主人公は絶望的な状況にいます。 眉間に皺が寄りっぱなしで、 半分まで読み進めて疲れました。 この本は精神的に余裕がないと読み進められない気がします。 作者は、書いていて気持ちが悪くなったりは、しないのだろうか? 気軽に読める本へ品を変えまいた。 そうして何冊も違う本を手に取り続け、 手元に読む本が無くなったとき、 思い出したように再び本書を読み返してみました。 2、3ヶ月ぶりでしたでしょうか。 そこからは数時間で読みきりました。 この展開は予想していなかった。 というより、どう着地するのか想像する、 余裕がなかった本です。 そういう意味では、没頭できる作品でした。 あとがきを読んでも、納得です。 カバーとはまったく違うイメージの本書。 しかし、食事のシーンを空腹で迎えるとなかなかつらいです。 読み終えたこの足で、ハンバーガーを買いに行こうと思います。 作者の筆力には脱帽します。 | ||||
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美食と拷問と殺人の本。 主人公以外、ビッチとロクデナシしか出てきません。 けど、何故かみんな魅力があります。 バーガー、美味しそうなんですけど、読んでてちょっと胸やけしてきました。 同著者の『異常快楽殺人』と合わせて読むと1.2倍くらい面白さが増すかなあと思います。 異常快楽殺人 (角川ホラー文庫) | ||||
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カバー装丁につられて購入。 もちろん予想していない内容。 前半で思わずやめようとも思ったけど、 最終的には、ぐいぐいと引き込まれるかのように読了! 登場人物たちの関係がもう少し整理できると よかったんだけど、室内劇だからしょうがない部分もあるかなと納得。 誰にも感情移入できなかったのは残念。 ダイナーのハンバーガーはホント、美味しそうだったな−! | ||||
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普段からS.キングやJ.ケッチャムといった、大きな声では「大ファンです!」と言い難い作品を好んで読んでいます。 どなたかのレビューで平山氏の作品とケッチャム氏の作品を比べたものがあり、そこから興味が沸いて購入しました。 登場人物右も左も異常者ばっか!の環境にいきなり放り込まれたカナコの成長に、手に汗握ること間違いなしです。 痛い・ひどい・グロい、描写については、ケッチャム氏の『オフシーズン』を読めた方でしたら何とかなるかと…。 最後はもしかして、あの有名な映画のオマージュか?と思わせる描写があり、ニヤリとします。 勢いのある飽きさせない展開、魅力あるキャラクター、次々起こる事件、ゆっくり 読もうと思っていたのに、気付けば一気読みでした。…次はどれを買おうかな。 | ||||
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「平山さんの、人として間違ってるところが好きです。」 こんなオビを書かれたら読まない訳にはいかないじゃないですか。 という訳であっという間に読了いたしました。はい、確かに間違ってました。 いや〜ビックリした。普通に生きてたら考えもつかないようなグロテスクな表現が盛り沢山です。 設定の良さはもちろんですが登場人物のキャラも立っていて、とても読みやすかったです。 ただ一つワガママを言わせてもらえるなら店の主であるボンベロが主人公カナコに特別な感情を抱くまでの過程をもう少し丁寧に描いて欲しかったなと思いました。少し急ぎすぎた気がしたので。 | ||||
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残虐なシーンを挟みつつも、 登場人物たちの過去を少しづつ浮き彫りにして行くことで、 物語はクライマックスに向けて急速にドラマティックになって行きます。 特に、ボンベロとカナコの関係が 少しづつ変化して行くところがいいですね。 最初は冷血でスパルタなボンベロが、 最後にはめちゃくちゃかっこいいヒーローのように思えてしまいました。 終盤ちょっと駆け足になって急いだ感じがなきにしもあらずでしたが、 一冊を通して楽しめる エンターテイメント作になっています。 | ||||
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平山さん、SINKERで知って、 超怖い話でもっと好きになって、 メルキオールでもっと好きになって、 独白でもっともっと好きになって、 この作品でまた好きになった。 ボンベロもカッコイイけど、 個人的には九も好きw 異国の話みたいやのに、 完全に日本なのな。 世界中の俳優を勝手に配役して読んでたけど、 最終的には全員が日本人になってしまうのな。 でも九だけスティーブ・ブシェミにお願いしたいw この人のん、えげつない描写が多くて 女の子におススメしたら嫌われる事が多かったけど この作品なら大丈夫。 いつもの平山印で、でも色んな人が読める作品。 オレの中では、ここ何年かでベスト1決定。 | ||||
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組織の名うての殺し屋が集う定食屋(ダイナー)『キャンティーン』。ほとんど絶望的な状況から、ウェイトレスとして働くことになったのが、本作品の主人公・オオバカナコ。店の王にしてたぐいまれな料理人・ボンベロのもとでしごかれ、鍛えられるうちに、徐々にタフな女ウェイトレスとして蘇生し、成長していきます。 最悪の展開に必死に頭を働かせ、立ち向かい、息を吹き返し、変貌していくオオバカナコの姿は、見ていて酸欠になるような、とても胸苦しい気持ちになりました。と同時に、そのサバイバルな姿がすごく痛快で、いつの間にか「負けるな、オオバカナコ!」と、声援を送っていましたね。 本書のあとがきで作者が、<自分のなかにあるエンターテインメント的なものを読み易い形ですべて注ぎ込んだ作品を書いてみたいと思っていました。読者の方々が、時間と世の中の憂さを忘れて没頭できるような物語を一作でも多く書きたい──という欲求は“祈り”に近いものがあって、そうしたなか生み出されたのが本作であり(後略)>と語っている言葉に偽りはなく、これはすごく面白くて、単行本470頁を約一日かけて、一気読みに走らされました。 この作品の魅力としては、旨そうな料理の描写、イカれた殺し屋たちの個性的なこと、拷問や殺しのシーンのむかつくばかりの凄惨さなど挙げられますが、わけても心にヒットしたのは、ウェイトレスのオオバカナコと雇い主のボンベロとの間に次第に結ばれていく信頼関係、試練にさらされたなかで太くなっていくふたりの絆でしたね。この味わいが良かったからこそ、エンディングの三頁が生き、読後の余韻が後を引くものになったんじゃないかな。 本作品に登場する特異なキャラのなかでも、格別目を引き、印象に残ったのは、ボンベロの最強の相棒であるブルドッグの菊千代と、美しくも凶暴な女殺し屋・炎眉(えんび)。見かけも強烈な彼らの一挙手一投足に、わくわくしました。 | ||||
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平山夢明氏の作品は『独白するユニバーサル横メルカトル』だけしか読んだことがありませんでした。もう痛くて(文字どおり肉体的な苦痛)、こわくて、きたなくて、読むのがつらく、氏の作品は当分読まずにおこう、と思いました。 しかし、今回、さまざまな評価の高さにつられて『ダイナー』を読んでしまいました。こわいもの見たさもあったと思います。 ああやはり、痛くて、こわくて、きたないことが満載でした。次から次に登場する、痛そうなシーン(いえ、「痛そう」なんてレベルをはるかに超えています)は、平山氏の、いえ人間の、人を痛めつけることにかけてのあくなき情熱というか、想像力というか、探求心というか、そのおそろしさの暗い淵をのぞかされた気分になります。 そのへんにあるものを使ったわざとか、ルーマニアの秘密警察が使っていた(本当なの?)XXとか、こわい。こわすぎる。 なのに、この小説、おもしろかったのです。なんといっても主人公男性の存在感。異常なほどの料理のうまさ。また、ふわふわと適当に生きてきた主人公女性の成長物語としてもじつに読み応えがありました。 主人公男性の、じつはこういう人だった、みたいな部分がちょっと余計だったかも。彼には、得体の知れない、なのに悪魔的に料理が上手なやつ、だけで終わってほしかったです。 | ||||
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「いったい、どうなるんだろう?」と引っ張られるように一気に読んでしまいました。 とても刺激的な小説で、アミューズメントパークの人気アトラクションに乗ったような気分になります。 でも、現実の生活には関係ない夢の中の小説だと思いました。 | ||||
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本とは文字によって構成された二次元の世界であり、 映像で視覚に与えられる効果はTVや映画に比べると圧倒的に少ない。 けれど数多ある本の中には、稀にTVや映画よりも鮮明な映像をイメージできるものもある。 それがまさにこの作品。 しかも視覚だけでなく、聴覚、味覚、嗅覚、触覚にも訴えかける。 平山氏お決まりの暴力シーンはかなり痛い。 特に前半。痛くて痛くてちょっと読み飛ばしてしまった。 この本の舞台はレストラン。 シェフ、ボンベロの焼くハンバーグは、音、香り、味、あふれる肉汁までイメージできる。 本当においしそうなのだ。 ボンベロの作るメルティ・リッチと蜂蜜のスフレを食べられるなら、海外の店だろうと行きたくなる。 けれどただのレストランではなく、殺し屋専門のレストラン。云わば殺し屋の社員食堂。 ここではウェイトレスの命は紙ナプキン程度の扱いしか受けない。 そんなレストラン「キャンティーン」でウェイトレスとして働くことになったカナコ。 仕事そのものよりも、命を守ることに日々必死。 お客としてやってくる殺し屋はいずれも個性豊かで、得意とする攻撃は破天荒。 キャラが立っているので、各殺し屋を見るだけでも楽しめる。 ゴルゴ13のような凄腕スナイパーって現実にいそうだけれど、 こういう殺し屋がいたら楽しいのにな、と思わせてくれる。 後半のアクションシーンは映画よりも映画的。 自分のイメージで、自分の読みたいペースで進められる分、 映画より本のほうが楽しい時間を過ごせることを改めて実感させられる。 ボンベロ、かっこいい。 でも私は個人的にスキンに惚れました。 あまりにもおもしろくて、次に読んだ本がまったく楽しめなくなってしまった。 暴力シーンの描写がきついので、万人向けではないけれど、 耐えられそうな方はぜひご一読を。 | ||||
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著者の作品は初めて読んだのだが、殺し屋専門の定食屋で繰り広げられる先の展開が全く予測できない生と死の狭間の駆け引きが楽しめた。 何もしていなくても殺される状況におかれているオオバカナコと、定食屋の支配人でいつでもカナコを殺すことができるボンベロ。緊張感がありながらも噛み合わない二人の掛け合いもおもしろかったし、死がすぐ近くにある状況で出されるおいしそうな料理も違和感があってよかった。中盤あたりからボンベロとカナコの間の空気が徐々に変わっていくのだが、それでも、いつ・何があるか分からず、最後まで予測できない展開の連続だった。 | ||||
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