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捨て猫という名前の猫
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捨て猫という名前の猫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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美しくて強い女性にロマンチックで弱い男。本作も楽しませてもらいました。 | ||||
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創元推理文庫版は、加筆修正があると言うので 加筆修正して良くなる作家さんと逆の方がいて 樋口有介さんは圧倒的に良くなるパターンです だから文庫版を購入してもそれなりに美味しい | ||||
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自殺した絶世の美少女、瑠璃。 荒んだ生き方をする野良猫のような少女、麦。 一見して縁の無さそうな二人を結び付けたものは一体なんだったのか。 幼くも奇妙な気高さを感じさせる麦は、瑠璃の死に対してどう向き合うのか。 そんな感じのキャッチーな展開に惹かれながら読み進めていき読了………あれ? 普通に主人公が隠された人間関係と罪を暴くだけで終わってしまった。 瑠璃と麦の関係が特別なものであったと感じられるようなエピソードは特になし。 麦がとった行動もごく普通。何なら軽率な印象の方が強い。 話の引きや前評判は、麦という少女の力強い生き様を見せつけられるようなラストを期待させるものだったが、最終的な彼女の扱いは事件を取り巻く他の登場人物数名と大差無いものだった。 うーん…期待の仕方を間違えたのかな…。 | ||||
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「秋川瑠璃は自殺じゃない。そのことを柚木草平に調べさせろ」月刊EYES編集部の小高直海が受けた一本の電話。その事件とは、女子中学生が三軒茶屋の雑居ビルから飛降りたものだった。街を歩けば芸能スカウトが群がるような、人も羨む絶世の美少女は、なぜ場末の雑居ビルの屋上へ向かったのか? 柚木草平は鋭い推理を巡らせる。柚木を事件調査へと導く“野良猫”の存在。そして亡くなった少女の母親、彼女の通っていた原宿のアクセサリーショップの経営者……。 | ||||
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ルポライター柚木草平シリーズ、久しぶりの長編です。 今回は、女子中学生の自殺から物語が始まっていきます。 携帯電話が出てきたり、柚木の年齢は変わらずとも、 時代に合わせた舞台設定となっています。 なんとも救いようのない顛末でしたが、なかなか良かったです。 | ||||
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柚木草平の会話はやはり巧みでリズムがありカッコいい。 こういった会話ができればモテるんだろうなと思う。 相変わらず美女ばかりが出て来て柚木を悩ませる。事件については最初から出てくる殆どの登場人物は最終的に繋がってきて、ストーリーを引き立てる為に出てくるほのぼのキャラが皆無だった。 | ||||
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すみません。ちっとも面白くなかったです。久々に途中で読むのをやめました。主人公に感情移入できません。 | ||||
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題材はともかく。とこだわらないのがだいじかな? チャラチャラ中年男性が自分は若い女に弱く金もない。とずーと言い続けている。オカマのママに管を巻く。 こんなんちょい悪な奴はワシは嫌だなーって思うけど何処かに共感したんだろうなと思った。ちゃんと最後まで読んだから。 たぶん〜ネコ。捨て猫に優しくなければって事はたぶんハードボイルド。 | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 久しぶりの「柚木草平」シリーズ。長編としては12年ぶりだったという。 個性的な女性たちと、柚木のどこかダメ男っぽい格好よさが魅力の物語だが、ちょっと以前とはテイストが変わったかなと思う。より救われなさが増し、また「不思議ちゃん」っぷりが控えめになっているかと。 先を予測させないストーリーは健在。いいミステリだ。 | ||||
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樋口有介にはまってしまい、色々読んでいます。主人公のパターンが似ているのは皆んなが指摘するとおりですが、そこもまたいいです。なんとなく好きな一冊です。 | ||||
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登場する人物の人物像や背景など、軽妙かつ繊細に描かれており、世界に引き込まれてしまいます。 (見逃しただけかもしれませんが)冒頭から感じていた違和感の解明がなかった気がするのと、論理的に推理をする主人公にしては、後日談が少し強引な気がしました。 このシリーズは主人公が調査を進めていくなかで、ひっかかる違和感を突き詰めていくストーリー。 完全犯罪のトリックやアリバイを破る。というようなジャンルとは異なるミステリー小説です。 読み始めると、とまらない面白さです。 | ||||
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これはなんというか、 柚木探偵シリーズの中でも、 けっこう悲しい、なぁ。 いつも、そういう要素があるんだけど、 これは、今まで読んだ中でも、 群を抜いてさびしいな。 ある意味、リアリティが強くあるせいかな。 一人の少女が死んだ。 自殺とか事故か。 しかし、一本の電話が事件であることを告げる。 だんだんと真相に近づくにつれ、 自らが出会った少女が死んでしまう。 少女を救えなかっただろうか……。 そんな思いが、 柚木を駆り立てていく。 自分の娘とあまり変わらない少女。 この少女の描写が良く、 この作家の力、とも言える。 これもある愛情の物語とも読める。 | ||||
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中学生の美少女が飛び降り自殺した事件の背景を、頼まれて探りはじめる柚木草平。 シリーズのいつもながらのトーンが心地よく、つぎつぎ取材してゆく女性たちとの会話が、すこし芝居がかったところもありつつ、柚木の、飄々とロマンティックな性格をあらわしています。 ミステリとしてというより、男女の機微を描く小説として読む楽しみが大きいです。 生物学の蘊蓄にくわしい編集者の直海、死んだ少女の母親で野心的なエステサロン経営者、捨て猫のようにずぶぬれになって飛び込んできて一夜明けて去ってゆく謎の少女、七宝焼きの女流作家、宇宙人のような不良少女、いずれもひとすじなわではゆかない魅力的な女性たちで、柚木のワイズクラックへの切り返しで、それぞれの個性が立ち上がってくるのはみごとです。 本作は特に女性論がテーマとして書きこまれている感じがあり、「売春」をめぐる彼女たちの共通した言葉が、キーテーマでもありました。「女は金がほしいのではなくて、自分にどれだけの値がつくのか知りたいのだ」という主張に驚く柚木。どの女性もみな気が強く存在感がありますが、なかでも、この意見をめぐっては、名コンビともいえる編集者の直海との(チンパンジーをめぐる)たがのはずれたやりとりがユニークでした。 この意見はただのエピソードではなく、事件ぜんたいをつらぬく通奏低音をもなしていて、最後にすべてが明かされたときに、物語の哀切さを深くしています。 そして中盤、もうひとりの少女が殺され、事件だという様相が濃くなってくるなかで、最初に自殺した少女の父親の、身を落としても潔い生き方、娘への愛をかげから貫く姿が、痛々しく、忘れられないものでした。彼の姿勢は、加奈子という娘を持つ柚木には深く共感できるもので、最後の解決は、このふたりの父性が合わさってもたらされたもののように思われ、胸にひびきました。 解決自体は、いつもと同じく、取材した幾人もの相手のなにげない言葉尻をつきあわせて、浮かんでくる、といったもので、警部補だった柚木の綿密な調査力はうかがわれますが、謎解きは最後に駆け込む感じで、終盤近くまでは、どこに行くのかが読めず、一見漂流しているかに見える会話とエピソードがぶあつく積み重ねられてゆきます。 それだけに、最後にすべてが解けて一点に収束したときには、「急転直下の謎解きへの驚き」よりも、今回も、事件ぜんたいに対するしずかな理解が生まれて広がってゆくような後味です。 女性的なるものと対峙しつつ、抱擁する柚木の「ハードボイルドな」スタンスには、この作者独特の甘美さがにじんでいます。 (ミステリ作家小泉喜美子がフィリップ・マーロウについて、「つらいときには彼を思う」と書いていましたが、柚木草平も日本のマーロウの末裔のひとりであろうと思います)。 | ||||
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以前創元クライムクラブで出ていた本の文庫本化です。樋口さんの本は、ぼくとぼくらの夏でデヴューして以来かなり多くの本を読んでいます。本作は、柚木草平シリーズの最新作です(スピンオフ作は除く)。 ストーリーは、今日非常に稀な純情な、芸能スカウトがつきまとう位美人の高校生が投身自殺します。あれは自殺じゃないと匿名の電話があり、小高直海は、柚木にこの事件の調査を依頼します。そこに自殺した娘の母(美人)、その別れた夫、原宿の七宝焼きの女店主(美人)、その店のアルバイト青井麦、警官だった頃の上司、当然別居中の妻と娘も絡んできます。柚木は聞き込みを開始しますが、不審な点が次々と出てきて・・・・・ しいて分類すれば、ハードボイルドという事になるんでしょうが、派手なアクションが出てくるわけではないし・・まあ何時もどおりの柚木とそれに絡んでくる美女達の間に交わされる、少しとげを含んだ軽妙な会話、展開を楽しむものでしょう。今回はそれに加えて、娘の加奈子との絡みが中々面白いです。ただし、推理自体は、偶然的要素があまりにも多く、感心できません。 主人公の柚木は、永遠の38歳、しかし、作者の樋口さんは、1950年生まれの今年62歳・・なんと私と同年齢、しかも虎年・・若作りもいいが、少し無理が出てきているのではないかなという気もします。ここらで自身の年齢と同じ目線で書かれた作品にチャレンジするというのも、また、良いのではないかなという気もしますが・・・ | ||||
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シリーズの9作目は,09年03月の単行本の文庫化.復刊が続いていましたが久々のオリジナルです. 冒頭からニヤリとさせられるキザなセリフ回しはもちろん,美女を目の前にしたときの言動の数々, かと思えば,愛娘相手ではお手上げの主人公がおかしく,特に序盤はコミカルささえ漂う雰囲気です. これが,中盤あたりになると深みが増し,主人公と女性たちのやり取りは相変わらず続きながらも, 世代や性別,育ちに環境など,決して交わることのない人物たちが,わずかな点から少しずつ繋がり, それらが,やがて線となり物語を広げ,さらなる背景へ踏み込まれていく様子に目が離せなくなります. 誤解を恐れずに言えば,一つ一つの所作や思考にまつわる表現は,明らかに冗長なレベルだと思います. ですが,豊富な語彙であったり,主人公をはじめ登場人物たちの魅力が,それをマイナスには感じさせず, また,町並みの何気ない風景,季節を感じさせる細かい描写が,これらをさらに引き立たせているようです. 結末自体は,正直なところミステリ的にはアンフェアな部分が多く,あっさり語られてしまいますが, 続けられる後日談は,これまた「実はあのとき〜」的な話が大半も,これまでの何倍も『濃い』もので, 被害者の少女と同じ年ごろの娘を持つ主人公の,彼女たちだけではなく親や大人へのやり切れない思いは, いささか長めではあるものの,胸の奥をえぐられる後味の悪さと,何とも言いがたい強烈な余韻を残します. 上でも少し触れましたが,ミステリとしてではなく,入り交じる人間模様を楽しむ作品,シリーズでしょう. | ||||
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このシリーズ9年ぶりの続編だが、これまで著者も自ら苦手と言っている短編集や、だいぶ前に書いた作品の主人公を柚木にしたものとか、柚木らしくないキャラクター描写が多く、ちょっと残念な感じだったが、今作は面白い。女たらしで飲んだくれでだけど実は純粋でロマンチストで熱いハートを持つ、僕の知っている柚木草平が帰ってきた。樋口さん、もう短編は書かずに時間をかけて長編を書いてください。 | ||||
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このシリーズ9年ぶりの続編だが、これまで著者も自ら苦手と言っている短編集や、だいぶ前に書いた作品の主人公を柚木にしたものとか、柚木らしくないキャラクター描写が多く、ちょっと残念な感じだったが、今作は面白い。 女たらしで飲んだくれでだけど実は純粋でロマンチストで熱いハートを持つ、僕の知っている柚木草平が帰ってきた。 樋口さん、もう短編は書かずに時間をかけて長編を書いてください。 | ||||
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懐かしい感じすらする典型的なハードボイルドだと思います。よい意味でお約束どおりで安心して読めます。謎解き要素よりも登場人物の描写に力が入れられていて、登場人物が魅力的。軽口をたたきながらきっちり仕事をする主人公も魅力的。 | ||||
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懐かしい感じすらする典型的なハードボイルドだと思います。 よい意味でお約束どおりで安心して読めます。 謎解き要素よりも登場人物の描写に力が入れられていて、登場人物が魅力的。 軽口をたたきながらきっちり仕事をする主人公も魅力的。 | ||||
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『刺青白書』以来、九年ぶりとなる《柚木草平》シリーズの長篇。 あの永遠の38歳・柚木草平がついに携帯電話を持つことに!! というのが、本書最大のトピック。 (ちなみに表記は「ケータイ」でなく「ケイタイ」) 時代の波がこんなところまで、と思うと感慨深いものがあります。 そうした、時代への譲歩が示されたのですから、IT関連のディテールや 業界の内幕の書き込みが浅く、偏見があるのはスルーすべきでしょうw ストーリイ展開や人物配置、扱われる事件などは、良くも悪くも著者の王道パターン。 軽妙な会話も健在で、相変わらずの“樋口節”が堪能できます。 ただ、著者の年齢のせいか、ハードボイルドというより、都会の人情話 といったテイストに、微妙にシフト・チェンジしているようにも感じました。 (著者がもう、ベテラン刑事の山さんの年代ですもんね) | ||||
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