礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略
- 空き巣 (24)
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1年ぶりに当著者の作品を読了。その感想を大いに述べ、次作への期待も込めたいところだったが、著者の逝去により当作が最後の作品となってしまったのは、全く残念で仕方がない。 さて、このシリーズ(と言っても2作目だが)は不思議な死から始まる。その最初の事件から派生して過去の3つの事件に繋がっていく流れが、普通無理っぽいところをなかなか上手く仕立てている。著者らしくなくミステリーらしい(!)出来映えである。作中4人の語り手がそれぞれの視点から事件を考察する展開は著者の新基軸か?ただ4人の語り口が同じようで、一読では見分けがつかない。男女もあり、この点はもう少し工夫が欲しかった。また途中で著者本人を思わせる人物や別シリーズの主人公柚木草平が自虐的に登場するくだりにはニヤッとさせられる。この辺り益々円熟味を増した著者の余裕が感じられる。 全体として変わらぬ樋口節で、ゆるい雰囲気で流れる時間を十分楽しめた。そう思うと返すがえすも著者の逝去は残念で、このミス掲載の著者最後のエッセイに、懇意の編集者との付き合いから生まれた次作の概要が載っていたが、新作として是非読みたいという願いは叶わないだろうか? ところでこの文庫レーベルの癖か、やたらとフリガナを付けたがる。人名や地名で分かりづらいものには有り難いものの、土井や黒田、横浜や土佐に必要か!?ちょっと煩わしい。もちろん著者の責任ではないが。 | ||||
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