■スポンサードリンク
探偵は今夜も憂鬱
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
探偵は今夜も憂鬱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
柚木シリーズの特徴である軽妙洒脱な会話は、個人的には黒川博行に匹敵すると思っている(登場人物のアクの強さは正反対だが)。ただ、本格物ではないので読者をあっと言わせるトリックが肝の短編は今一つだし、逆に長編では、会話が間延びしていまいち展開が遅く感じられる。 本作は中編と呼んでいいのだろうか、3篇が収められている。どれもそれなりによくできている。程よい長さのために、謎も重くなりすぎず、複雑になりすぎずで、何より良いのは、柚木のもてっぷりもきざっぷりも適度で、嫌味で不自然なところまで行くことがない。寝る前に一杯やりながら楽しめる佳品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「雨の憂鬱」「風の憂鬱」「光の憂鬱」の3つの中編。 雨編では、原宿の総合スポーツ・クラブの美人オーナーからの依頼が、とんでもない方向へ発展する。オーナーの美しい義理の妹、爽やかなスポーツ・インストラクター、と美人も次々登場。「いい女の多すぎるこの東京自体が、おれにとっては地獄」と嘆きながら柚木は捜査を進める。 風編では、人気女優が失踪。美人マネージャーにコーヒーをかけられ、「フィリップ・マーロウも、リュウ・アーチャーも、そんなことで文句は言いません」と開き直られながら、過去をいっさい公表しない有名女優失踪の謎に迫る。 光編では、清潔な笑顔がまぶしいブティックの美人オーナーの所へ、死んだはずの夫から手紙が届く。夫の生死を確かめようと手紙の謎を追う柚木に、もちろん、いつもの「病気」が出る。が、今回は「病気が本物になりそう」で、恋の片鱗がチラホラ見える。3編の中ではこれが一番いいように思う。著者は、 3編を通して(これは著者の癖なのかもしれないけれど)犯罪の遠因ともいうべきものに相通じるところがあって、そこに少し無理を感じます。でも、推理は面白く、柚木草平の「生態」も相変わらずの魅力です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズの3作目,3本の中編集になります. 前作では,やや空まわりに感じたセリフがうまくまわり, 主人公の憂鬱(女性やお金)とともに,テンポよく楽しめました. また,トリックというか,謎がやや前に出ているようで, 主人公が解決していくため,大きく悩むことはないものの, ちょっと考えたりと,いつもと違うおもしろさもあります. ちなみに,3本とも『○の憂鬱』というタイトルなのですが, その意味や指すところが,なかなか深くてむずかしいです. 読みながら,読んだあとに,いろいろと考えてみてください. 復刊の文庫なのに,いつもあとがきを書く著者にも好感. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!