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真赤な子犬
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【この小説が収録されている参考書籍】
真赤な子犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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1959年に桃源社から刊行されたものを82年徳間書店が文庫化。 自殺にみえる五ツ木守男と扼殺された染尾博士の一見何の関係もない 連続殺人で、前者は、いわゆる倒叙形式で描写されています。 探偵役は、四道警部、多古刑事、三渡国務大臣の影武者・山東老人ですが、 徐々に真相に近づくとはいえ、彼らの推理はどこかピンボケで、 精確無比なロジックを駆使する他の有名どころの名探偵と違っています (しかも第二の殺人は既知の人物より明らかになる)。 著者はわざとそうした惚けたミスディレクションで読者を翻弄しているかの ようです。 第一の殺人は単純であり、第二のそれはまあそこそこといって良いと 思います。 全体的に程よいユーモアが漂っており、三渡真規嬢のおバカなキャラが 何故か憎めない。チャプターがアルファベット A 〜 Z まで 26 あり、 クイーンその他の影響かもしれませんが、遊び心も感じられます。 また、本作は社会性に富んでおり、企業・経済小説的な色合いも持ち、 しかも事件に食い込んできています。 | ||||
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