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真赤な子犬



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真赤な子犬の評価: 4.00/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

古畑任三郎のつもりが終盤にビックリ

事件の流れは序盤に被害者ととある人物の目線でおよそ掴めます。
なのに後半で予想外の展開があり、真犯人とその真相が解る過程は読者にとって予想外となります。まさかあなたが…、という結末で、1950年代の作品とは思えない新鮮さを感じました。文章も軽妙でサクサク読めます。後半は寝不足になりながら読んでしまいました。
真赤な子犬 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:真赤な子犬 (徳間文庫)より
4195672678
No.3:
(5pt)

祝復刊!

実に意外な復刊で、うれしい。
先に創元推理文庫から出た『内部の真実』の評判が良かったのだろうか。

帯のイラストは若干ネタバレ気味だが、この作品の雰囲気にはよく合っている。
細かいところまで見るのは、できれば読後のほうがいいかもしれない。

日影さんの長編では『女の家』が最高傑作だと思っている。
『応家の人々』も洒落た作品で、いずれも徳間文庫だった。
この2作品も、ぜひ復刊してほしい。
真赤な子犬 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:真赤な子犬 (徳間文庫)より
4195672678
No.2:
(4pt)

まあまあかな

冒頭の謎の導出が衝撃的で、それに引っ張られる形でとりあえずはイッキ読みでした。(てっきり染尾博士が、突然巨大化して人を襲う「真赤な子犬」を発明したのかと思いましたが、それはさすがにハズレました。) ただ、個人的には、動機が弱いというか、こういう人が一体こんなことするかねぇ、というのが読後の第一感想で、最後はやや肩すかしでしたね。なお、本書には幾つかバージョンがあるようですので(解説参照)、読み比べてみるのも一興かもしれません。
真赤な子犬 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:真赤な子犬 (徳間文庫)より
4195672678
No.1:
(5pt)

ユーモラスな本格ミステリの傑作

著者のミステリは、今では豪華全集以外は、入手が難しい。
しかし、本作はそこをクリアしてでも、読む価値のある作品である。

初刊は桃源社の書き下ろしシリーズ。
同シリーズでは、乱歩「ぺてん師と空気男」や仁木「殺人配線図」などが著名だが、城「死者の殺人」や渡辺「海底結婚式」など、珍しい作品が目白押しである。
その中の一冊として刊行された本作は、長編としては短めの作品だが、著者独特の雰囲気を持つ、本格ミステリだ。

独特の雰囲気とは、何ともいえないユーモア感というやつだ。
殺人が起きるのだが、それが現実感の非常に乏しい感じで描写される。
舞台はめまぐるしく二転三転し、誰が誰を狙ったのか、というあたりが核となる。
そして、その中心となるのが犬、というのが、なんともユーモラスなのだ。

本格ミステリ作品なので、詳しいストーリーの紹介はしない。
読んでみて、著者独特の感ミステリ感、作品スタイル、そして表現力の魅力を味わってほしい。
手軽に読めるし、読んで損のない作品である。
そして、著者の長編ミステリの中で、最も一般受けする作品でもある。
真赤な子犬 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:真赤な子犬 (徳間文庫)より
4195672678

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