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鉄鎖殺人事件
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鉄鎖殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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戦前の日本作家による本格長編推理小説であり、話も丁寧に大きな破綻もなく作られている。(少々の無理は感じるが) 古風な雰囲気も含めてとても楽しめた作品だった。 ただ前作の長編『殺人鬼』に比べ、死体を縛る鉄鎖や、破られた西郷隆盛の肖像画の謎といった趣向には、惹かれるところが少ない。 また事件と捜査の展開もいろいろな手がかりや出来事を盛り込み過ぎで、特にワトソン役の活躍部分は余計に感じてしまう。 影響を受けたとされるヴァン・ダインは、個性的な探偵、煽情的な口上や描写、特異な犯人の性格描写など、もっとあざといのだが、この作者の真面目さは、それを許さなかったようだ。恐らく外国に負けない本格ものを作ろうとする思いが強かったのだろう。 でも作者のそんな一途さに好感を持たずにはいられない。次は『博士邸の怪事件』の刊行を期待したい。 | ||||
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藤枝真太郎ものの長編は代表作と言われる『殺人鬼』(『日本探偵小説全集〈5〉浜尾四郎集』収録、青空文庫でもKindleでも買いやすい)を除くと手に入りづらい状況で、本作を読もうとすると高い中古本を購入しなければならない状況が続いており、何年も興味を持ちながらも購入出来ない状況にいました。 古典的名探偵とその助手というコンビが連続殺人事件に挑むという王道も王道のプロットです。 戦前には数少なかった本格派の小説という歴史的意義もありますが、全編ゆるい雰囲気で楽しく読めます。 『殺人鬼』よりこちらのほうが個人的には好みです。 電子版もありますが、絶版になるとまた手に入りづらい状況が続くと思うので探偵小説ファンは今のうちに購入をおすすめします。 | ||||
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