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アフリカの蹄
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アフリカの蹄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。証拠品の国外持ち出しは成功するか!? | ||||
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主人公の罪の意識を解消させるためには小説中でまずたくさんの子供達が死ぬしかなかったのか?主人公が完全にアフリカ人に溶け込んでいけたのは、作品中のアフリカ人たちがまるで日本人のようだから?世の中の人は、差別主義の悪人か正義のために命を投げ出す善人に分けられるの?いろいろ考えさせてくれる小説です。 | ||||
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私は多少、南アフリカ共和国の歴史に関心を持つ者なので、日本人の小説家による南アフリカを題材とした小説が出たことに喜びをもってこの本を手にしました。ただ、おそらくあまり大して感動することはないだろうと思いながらでしたが。 私は最初から期待していなかった分だけ裏切られたというような気分にはなりませんでしたが、南アフリカの社会や歴史について知っている人にとっては読むだけ時間の無駄となる本であることは間違いありません。というのも、このお話の中で登場人物が当たり前のように「名誉白人」について話しますが、多くの南アフリカ人だけでなく英語を話す人々のうちのほとんどは"honorary white"という言葉を知りません。あまりにも、知的水準の高すぎる人々が登場しすぎるので、この物語の展開にはついていけなくなります。 ただ、この小説は日本人向けに日本語で書かれているので、あまり細かい批判をすべきでないかもしれません。日本の義務教育の教科書の南アフリカの項目に「名誉白人」なる言葉が出ているので、南アフリカで「名誉白人」という言葉が当たり前のように使われるとの前提に立つのは仕方がないのでしょう。「日本人は名誉白人だった」とされる根拠となるボタ内務相(当時)の国会答弁は「日本人は通商上の関係の重要性から公共施設などの利用についてはヨーロッパ系と同様に扱う」としか言っておらず、「名誉白人」に相当する表現は使われたことがないのですから。 この小説は「日本人による日本人のための名誉白人的(南)アフリカ小説」として学術的に研究する上では参考資料となりますが、一般には偏見を増殖させるだけで百害あって一利なしとしか言いようがありません。 私にとっては上のような意味で、再認識できたので「金返せ」とは言いませんが。 | ||||
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