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孤島の鬼
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【この小説が収録されている参考書籍】
孤島の鬼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 1~20 1/8ページ
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主人公(男)に好意を寄せる天才金持ち(男)と、それを知りつつ普通にノンケの主人公が繰り広げる探偵冒険譚。 謎の孤島に、そこを牛耳る闇の一族と彼らの壮大な野望…などなど、江戸川乱歩らしさの詰まった傑作小説。一気に読めます。 | ||||
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大正時代を舞台に繰り広げられる緊迫のミステリー小説である。主人公の蓑浦金之助は、婚約者の木崎初代が密室で殺害されるという悲劇に見舞われる。この衝撃的な事件を契機に、物語は予想もつかない展開を見せていく。 本作の最大の見どころは、緻密に練られた謎解きのプロセスだ。特に、諸戸道雄という医学研究者が登場し、事件の真相に迫っていく様子は圧巻である。諸戸の論理的思考と鋭い洞察力は、読み進めるごとに引き込まれる要素となっている。彼の存在が物語に深みを与え、単なる殺人事件から複雑な人間ドラマへと昇華させているのだ。 物語は、初代の死の真相を追う過程で、登場人物たちの隠された欲望や葛藤を浮き彫りにしていく。特に、蓑浦と諸戸の関係性の変化は興味深い。諸戸の蓑浦への想いが明らかになるにつれ、二人の間に生まれる緊張感と信頼関係のバランスが絶妙に描かれている。 また、本作は単なるミステリーにとどまらず、当時の社会背景や人間性の闇を巧みに織り込んでいる。例えば、諸戸の医学研究に対する情熱と、それが引き起こす倫理的問題の描写は、科学の進歩と人間の尊厳の問題を鋭く問いかけている。 「孤島の鬼」を読み終えて、人間の欲望や執着が引き起こす悲劇の深さに圧倒された。同時に、真実を追求する人間の姿勢や、困難な状況下での人間関係の変化に深い感銘を受けた。江戸川乱歩の鮮やかな筆致が、複雑な人間心理と社会の闇を見事に描き出している点に感心させられた。 | ||||
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大正十四年、帝都・東京・貿易商に勤める美青年・蓑浦金之助は、最愛の許嫁・木崎初代を何者かに殺されてしまう。 完全なる密室での殺人。 そんな時、昔から何故か彼に想いを寄せていたエリート医学研究者・諸戸道雄が現れる。 本屋さんで「元祖BL」というポップで売り出されていたが、そんな言葉では表現しきれない。 本格的推理小説であり本格的同性愛小説であり伝奇小説。 今では不適切と言われている言葉だが、「かたわ」である丈五郎(諸戸の育ての親)は非道な人体実験を行い結合双生児や奇形人間を製造しこの世を「かたわもの」だけにすることを目論む歪んだ思想の持ち主。 主人公の箕浦くんは自分でも認める儚げな美青年でいろいろな男性から好意を寄せられている。その1人である箕浦くんファンの探偵に助けを求めるがなんと丈五郎の仲間に殺され早々に退場。その後は丈五郎の悪事を暴きにこれまた箕浦くんファンの諸戸と共に壮大な旅に出る。 ちなみにこの小説に出てくる結合双生児の名前は「秀ちゃん」「吉ちゃん」 豊臣秀吉が指が6本ある「奇形」と言われていたことから作者はこの名前を付けたのかと推測。(わからんけど) 現代では規制がありすぎてこんな話は誰も書けないと思う。 長編だがノンストップで読める面白さ。 | ||||
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大正十四年、帝都・東京・貿易商に勤める美青年・蓑浦金之助は、最愛の許嫁・木崎初代を何者かに殺されてしまう。 完全なる密室での殺人――。 そんな時、昔から何故か彼に想いを寄せていたエリート医学研究者・諸戸道雄が現れる。 本屋さんで「元祖BL」というポップで売り出されていましたが、そんな言葉では表現しきれない。 結合双生児や奇形人間などが出てくる、壮大すぎるミステリー。 今では不適切な表現とされるが、「かたわ」である丈五郎(諸戸の育ての親)は非道な人体実験を行い結合双生児や奇形人間を製造しこの世を「かたわもの」だけにしようと目論む歪んだ思想の持ち主。 主人公の箕浦くんは自分でも認める儚げな美青年であり様々な男性から好意を寄せられている。 婚約者を殺害された箕浦くんは真相を暴くため自分に好意を寄せている探偵に事件を依頼。しかし探偵さんは丈五郎の仲間に殺害され早々に退場。 その後、これまた自分に好意を寄せているエリート研究者、諸戸と共に丈五郎を倒す旅に出る。 ちなみにこの小説に出てくる結合双生児の名前は「秀ちゃん」「吉ちゃん」 豊臣秀吉が指が6本ある「奇形」と言われていたことから作者はこの名前を付けたのかと推測。(わからんけど) 現代では規制がありすぎてこんな話は誰も書けないと思う。 でもノンストップで読める面白さ。 ラストの二文がこれまでにないくらい泣けました。 | ||||
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江戸川乱歩はまだたくさん読んでませんが、いままで読んだ作品は気狂いの独りよがりみたいな印象を受けてましたが、この作品は今読んでも多分普通に面白いです。下手に現代の小節読むよりミステリーが好きな方にはこちらおすすめします。 | ||||
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推理小説は、名探偵が登場するのが醍醐味ですかと。謎の迷宮から脱出するのは、ハラハラドキドキ悪鬼との対決に胸を撫で下ろしますかと。 | ||||
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1929年(昭和四年)から1930年(昭和五年)にかけて、雑誌『朝日』に連載された作品。 初出時の竹中英太郎の挿絵が載っています。 わくわくしながら頁をめくっていったのは、「人外境便り」から「奇妙な通信」の章にかけての、ある人物による告白手記でした。 異様なんだけれど真に迫った感触がなんとも言えず、ぞくぞくしながら読み耽ってしまいました。 舞台を紀州の一孤島に移してからのくだりは、やや長過ぎて緊張感を欠いているように感じました。 それと、竹中英太郎画伯の挿絵は、途中から絵の感じが(特に人物画が)かなり変わっていたこともあり、いまいちかなと。むしろ、話を読みながら邪魔に感じるほうが多かったのは残念です。 ラスト二行。 しみじみとした妙味がありました。合掌。 | ||||
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江戸川乱歩の長編の最高傑作との評判です。 乱歩といえばエログロで本作は男色の要素があるとのことでしばらく本作を避けていましたが、 男色のグロはあまりないです。その変わり奇形といったグロはあります。 推理小説として期待すると物足りなさがありますが、怪奇冒険小説としては満足できました。 「孤島の鬼」は各出版社から刊行されています。 創元推理文庫の特色は初出掲載誌の挿絵つき、 ドラゴンボールの単行本のように背表紙が繋がることでしょうか。 | ||||
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この創元推理文庫の乱歩シリーズは挿絵が復刻されているのが大きな特徴でしょうか。 挿絵があることで、連載時の雰囲気を感じられて、とても良いです。 | ||||
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今から50年くらいは大きなお祭りでは「見世物小屋」がかかり、奇形(使いたくないが適切な単語が思いつかない)や障害のある人(蛇女)などが働いていた。学校では見に行かないようにと指導されていた。 当時は他に生活していくための手段が無く仕方ない点もあったのだろうが、本作の黒幕は真の鬼である。 あの方たちはその後どのような末路を辿ったのか、少しでも安らぎが得られたことを祈るのみである。 | ||||
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イーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』は昔読んだけど、ほとんど内容は忘れていたので面白く読むことができた。「悪い奴は誰か」ということだけは強烈に覚えていたので、だいたい犯人の目星はつけながら読んだが、○○○(一応伏字にしておきます)がいたことはさっぱり忘れていた。 しかし見事に翻案に成功しているというか、変装趣味や神出鬼没な怪人の描写など、いかにも乱歩らしい作品に仕立て直されていることには感心しかない。でも、さすがに明智小五郎を登場させるのはためらわれたのか(ふさわしくないと判断したのか)本作では乗杉竜平という探偵が活躍する。 ラストの謎解き場面は、そこだけサスペンスが停滞して知的なパズラーが顔をのぞかせるという意味で、ちょっと乱歩っぽくない。本来、乱歩はこういうロジックが苦手だったと思うが、そこはさすが翻案ものだ。乱歩らしさと本格ミステリの融合によって、一連の通俗長編の中でも独自の味わいを持った作品になっていると思う。 追記 それにしても…ジャケットもシャツもネクタイも靴下も靴も、何から何まで緑色の怪人って…どうしても僕には吉本新喜劇の中條健一を思い浮かべずにはいられないのである(わかる人にはわかってもらえるでしょうか)。 | ||||
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読む前は、ゴリテスクな怪奇ものではないかと思っていました。 いい意味で、もっと普通でした。 松本清張さんの作品を読んだような読後感です。 納得感がありました。 古臭くもありませんでした。 いいと思いました。 | ||||
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小学生当時から、ポプラ社のシリーズで存在は知っていたが、読むのは初めて。 まさか『赤毛のレドメイン家』の翻案だったとは…… それを知って、同書と合わせて読み較べることにした。 ちなみに、連載時期は完全に『怪人二十面相』と重なっている。 登場人物は↓のように該当しているが、プロットに建造物の間取りが密接に絡んだ『三角館の恐怖』よりも、筋立ては思いのほか自由に設定変更されている。まさに翻訳でなくて翻案。乱歩作品の中ではマイナーなものだが、物語る乱歩の才能が発揮された一冊のように感じる。 マーク・ブレンドン(刑事) --> 大江白虹(作家) マイケル・ペンディーン(技師) --> 笹本静雄(絵本作家) ジェニー・レドメイン(その妻) --> 笹本芳枝(その妻) アルバート・レドメイン(レドメイン家長男) --> 夏目菊太郎(夏目家長男) ロバート・レドメイン(三男) --> 夏目太郎(その息子) ベンディゴ・レドメイン(次男) --> 夏目菊次郎(次男) ジュセッペ・ドセリ(その雇用人) --> 山崎(その秘書) ピーター・ガンズ(探偵) --> 乗杉龍平(探偵) 『赤毛のレドメイン家』の魅力に繋がる景観の描写やいわゆる恋愛の要素は大胆に刈り込んだ分、ジェニーの魅力は芳枝には十分伝わっていないが、元の430頁から本書の276頁にコンパクトになって、反面で冗長だった展開は随分スピーディーになった。 大江が民間人にされたことで、結果的に彼が蒙った職業上のダメージは大きく軽減したのは、必要性というよりも乱歩の優しさか? そして特筆すべきは、――それでツッコミ処も増えているが――レンズやガラス越しの異世界という乱歩大好物のガジェットが随所に追加されて、より乱歩作品らしくなっているということが挙げられる。 さらに忘れてはいけないのが、そういった小物の演出だけでなく、芳枝の周囲に出現する緑衣の男の動機を周囲に誤認させ、ある登場人物の性格を変更することで、原作で極端に少なかった容疑者を増やすことに成功している。 未だ全乱歩作品を読んだわけではないが、わたしのベスト3作品中2作が翻案である。 正直言って、プロットは他から借りて、それに自分の特長を付け加える手法が、乱歩にはよく合っていたと思う。 ん? これは乱歩の性質でもあるが、日本人全般の特長であり欠点ではないのか。 | ||||
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百年前に書かれた小説ということもあって、今書いたら問題になりそうな表現があることはさておき。 やはり江戸川乱歩は面白いし、現代が舞台でも違和感がないストーリー(ただし今はインターネットや携帯電話があるのでその点はちょっと違ってくるかもしれないが)当時の社内恋愛の様子が今と変わりないというのも私的には興味深かった。 | ||||
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本書を読み出して、なによりまず驚くのが、以下の情報を冒頭4頁までに威勢良く開示して、自らハードルを上げまくっているところである。 ・語り手は、まだ二十代ながら髪の毛が一面真っ白。 ・語り手の妻の右太腿には、火傷やおできの治療痕などではない大きな傷跡。 ・語り手の恋人(妻ではない)が殺される。 ・その犯人捜しを依頼した探偵もまた殺される。 しかもその次には、主要キャストの一人の諸戸道夫が、どうやら同性愛嗜好者で箕浦に御執心だという説明が続く。 なんとも不穏な始まりと言っていいだろう。 箕浦と妻とのなれ初めが本文中で語られること確実でありながら、殺される恋人の初登場シーンでは、彼女の容姿の描写に5行以上も費やすというのもなかなか尋常ではない。 そして、探偵/推理小説としては、冒頭に言及される二つの不可能犯罪がメインになるが、この謎は100頁あたりで解明されてしまう。 あまり本書でこのトリックに言及されることはないように思うが、なかなかのものだと思う。推理小説史に残るところまではいかないけれど、どちらの殺人もうまく盲点をついたもの<で、しかもそこに乱歩の嗜好がしっかり入っている。 本書には、アングラな彼の嗜好がたっぷりと使われるが、後年の作品とは違って演出的装飾に使われるだけではない。そこが、本書が乱歩の代表的傑作に挙げられる所以であろう。 さて、そこから先は、ある島を舞台に怪奇な冒険小説へと変貌する。 ある島とは、先日読んだ『大金塊』に登場するのと同じ、岩屋島である。 という情報を、『江戸川乱歩の「少年探偵団」大研究』か『乱歩おじさん』で得たのが本書再読のきっかけだが、こうして読み直してみると、二つの島が同一であるとするのは少々無理があることが判った。 同じ紀伊半島を囲んだ海に浮かぶとは言え、『大金塊』の岩屋島は三重県長島沖に位置するのに対して、本書の岩屋島は、和歌山県最南端のK港の沖に浮かぶという。Kとは串本のことであろう。 10年後に著者が『大金塊』を書くにあたって、自著をパクッたのは間違いのないところだが、おそらく本書を読み直して確認するとかの拘りはまるでなかったのだろう。それなら島の名前も変えればいいのにと思うが、乱歩の迂闊さなのか、時代の鷹揚さなのか…。 いずれにせよ、クライマックスの島での胎内巡りは、少年向けの『大金塊』でのそれよりずっと印象的で、ある人物に追われるくだりは、『八つ墓村』に繋がるイメージ。 戦後の少年探偵団シリーズを何冊か読んだキリで評価している人も多かろうが、そんな人はぜひ本書を読んでみてほしい。コケオドシでない乱歩らしさがたっぷり詰まった本書で、乱歩の日本推理小説史に占める重要性の一端が解るだろう。 また、本書は昭和4年の作品で、大正10年が舞台である。 意味をつかむのに苦労しない現代日本語でありながら、当時の時代を感じることができるのも、昭和初期に書かれた小説の魅力。 大正10年、つまり西暦1921年といえば、第一次世界大戦から間がない。戦場にならなかった日本は景気が上がり、日露戦争からの借金苦もなくなった。そして関東大震災で大ブレーキがかかるまでの短い期間。後に大正デモクラシーと呼ばれる時代だ。 実際、箕浦と木戸初代のデートの描写などは、TVやスマホが登場しないことを除けば現代とさして変わらない印象で新鮮。 また25歳の箕浦は18歳の初代に敬語で話しかけたりしている。 本書の例をもって一般論になどできないが、当時が男尊女卑と決めつけるのは間違ったレッテル貼りだろう。もちろん女性の社会進出は遅れていたし、女性が男性の後ろで三つ指ついて待つような態度を美徳とするような風潮ではあっただろう。しかしそれは、男尊女卑というのとはまったく違う。 赤ん坊のことを赤ちゃんでなくて赤さんなんて呼ぶのも、へぇ~って感じ。 ところで、本書の黒幕“孤島の鬼”の動機というか、思想というか、ぶったまげますな。 | ||||
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マチネとソワレで取り上げられていたので、興味本位で買ってみたら一気に読了。不思議で恐しい事件に巻き込まれ翻弄される主人公と小悪魔的で美少年な主人公に翻弄される周囲の人々…色々な要素が絡み合いながら最後に綺麗に回収されて行くのがとても面白かった… 時代を超えても引き込まれる作品。 初めての江戸川乱歩にオススメです。 | ||||
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初期の短編名作群がひときわ光輝をはなつ乱歩作品だが、長編ではやはり本作に代表作の称号を冠したい。密室殺人や衆人監視下での殺人と、不可能性の高いトリッキーな謎解き推理を中心とした前半から、人外境のような孤島を舞台に、暗号、宝探し、怪奇な手記、暗黒の洞窟での息詰まる冒険に、同性愛も含めた恋愛小説的な興趣までまみえた、息つく暇もない怒濤の後半へと展開する。 あらゆるエンタメ要素を凝縮させながら、詰め込みすぎに崩れることなく、バランスの取れた完成度を誇っており、乱歩の代表作にして、日本のミステリ史に残る名作でもあるとも思う。また『孤島の鬼』というタイトルが、筆者の脳裏には、とても意味深い印象をもって焼き付いている。素直に読めば舞台となった孤島を住処とし、鬼畜のような悪行を重ねていた一人の登場人物を指する題名だろう。しかし筆者は、なぜか初読の時から“孤島となった人の心には鬼が棲む”―、そう語っているタイトルと読んでいた…。 | ||||
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高校生の頃、江戸川乱歩にハマってその作品を片っ端から読んだ。「孤島の鬼」は読んだが定かではなかったが、読み進めるうちに記憶が蘇ってきて、前に読んだことがわかった。当時もそう思ったが、乱歩の長編では傑作である。グロテスクな話の割に、淡い恋の話が挿入されていて、それがこの物語を救っている。 後半の「猟奇の果」は話としては面白いのだが、前半で終えていればいいものを、無理やり明智小五郎を登場させて引き延ばして、結局おとぎ話のような話にしてしまった。全集とはいえ、この二つの作品を一つの本に収めてしまったので、600頁にわたる分厚い本になってしまった。 | ||||
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乱歩って変態だよね よくぞ現代まで再版を重ね読み継がれてきて下さった 受け継がれるべき変態なのだと思う 乱歩の変態精神を喜ばせるために想像されたキャラクター達の 乱歩が喜ぶためだけに描かれたストーリー上での扱い それをとくとご覧いただきたいです 推理小説の振りをしたポルノ 定期的に読みたくなる理由が理解できた | ||||
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細かく目次が分かれているので孤島の鬼以外だと何が収録されてるんだろうと思っていましたが、猟奇の巣でした。話はどちらも面白くて満足しました。 | ||||
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