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ナイト・ダンサー



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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイト・ダンサー
ナイト・ダンサー (講談社文庫)

ナイト・ダンサーの評価: 3.75/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

航空アクションが好きならば

日米の戦闘機が激闘する航空アクション満載の冒険小説。

日本国内で偶然生み出された金属を腐食させる細菌。米国は生物兵器としての価値を見出し、秘密裏に入手しようと民間の旅客機に持ち込む。ところが、航行中にこの細菌が漏れ出し、旅客機は壊滅的なダメージを負ってしまう。

状況を察知した米国の女性大統領は。旅客機の撃墜の指示を決断する。北海道へ引き返す旅客機を執拗に追いかける米国戦闘機。迎え撃つは自衛隊の精鋭部隊、というお話し。

エンジンが破損し燃料だだ漏れ、悪天候で千歳への着陸が不能、しかも機長は疾病のため突然目が見えなくなるという、最悪の状況である。多くの民間人を乗せた旅客機を救うため、ドッグファイトを繰り広げる自衛隊という設定は無理があるものの、力強い描写でハラハラドキドキである。メカニカルな面での細部への拘りも、緊張感を醸し出す。

旅客機を誘導する自衛官と、機長に変わって操縦する副パイロットが兄弟であり、たまたま乗客に兄の昔の恋人が搭乗している、のだがあまりストーリーの盛り上がりに貢献していない。コクピットの様子は克明だが、乗客たちの描写が薄いため、パニック状況は伝わり難い。そもそも、米国大統領が執拗に攻撃を仕掛ける動機に疑問が付くのだ。

米国が攻めあぐねる中、コードネーム ナイト・ダンサーへの攻撃指令が下る。ナイト・ダンサーとは!と続くのだが、サプライズが今ひとつ。江戸川乱歩賞応募作品でページ数の制約があったかからだろうか。登場人物たちの人間関係や、日米の謀略合戦など、簡略化してしまったようで残念。

航空アクションが好きならば、読んで損はない。
ナイト・ダンサー (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ナイト・ダンサー (講談社文庫)より
4061857231

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