■スポンサードリンク


QED 竹取伝説 



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)
QED 竹取伝説 (講談社文庫)

QED 竹取伝説 の評価: 3.77/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

事故が多発する場所の秘密

このシリーズそのものがそうなのですが…基本的に著者が望むような
展開では終わりません、
そしてある種の時代を扱う以上、結構胸糞な事柄が
多数提示されます。不快感を覚えることがあるかもしれません。

事件は転落事故が多発する箇所で起きた
一人の男の殺人事件でした。
しかも奇妙なことにその男の腹には竹が突き刺さっていたのです。

現場の地域ではある言い伝えがありました。
呪われている場所ではないか…と。

真相に関してはあるものが絡んできます。
ある物質の作用が事故を起こした、といっても
過言ではないでしょう。

それとどこかで聞いたことのある人物が
どうも絡んでいますが、それは読んでからのお楽しみ。

今回はページ数も多めでしたが様々な事柄が
出てきており、タタル節もさえるだけあり
面白く読めました。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.6:
(5pt)

面白い!!

凄く考えさせられる作品でした。
これを機に古典や歴史を調べつつ、学んでいこうと思います!
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.5:
(4pt)

竹をめぐる壮大な黒歴史のネットワーク

知的興奮に満ちたこのシリーズも六冊目になりました。
 文庫版の解説で、細谷正充氏が本シリーズを歴史ミステリと位置づけ、また本作の趣向は横溝正史の『悪魔の手毬歌』に似ているとしています。
 たしかにこちらも「笹姫」の不気味な童謡にのっとった見立殺人のようにも見えます。しかし、『八つ墓村』以来横溝作品のとりあげる過去の因縁が、せいぜい数十年ほど前の世代に帰せられるのに対し、このQED作品ははるか平安朝のあたりまで歴史を眺望し、綿々と水面下で(というより当時は当然のこととして)営まれてきた支配と差別の暗いネットワークを掘り起こします。
 背景のそうした広大さゆえ、現代でそれをわがこととして殺人を起こす、という動機の面はやや弱くなるかもしれません。

 本作では村どうしの背負ってきたある歴史的文脈・そして「竹」の文化史的意味、「たたら」の民と蜘蛛、小野小町、出雲王朝・・・タタル探偵の弁舌に一気にひきこまれて読みました。

 そして、竹が光る、という実際の殺人のトリックはやや専門的ながら、あっと驚くものでした。

 さきほども書いたように、横溝作品のような具体的な血縁の怨念よりもさらに遠いところから動機が発しているため、ミステリとして納得しきれたかといえば、微妙です。
 ですが、『竹取物語』からこれだけの背景の深さを見せてもらった満足感は大きく、QEDシリーズならではの底力と思います。


QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.4:
(4pt)

竹取物語の作者が暴かれる

知り合いの紹介で読み始めたQEDシリーズ。

竹取物語の作者が暴かれる。
竹取物語の作者の子孫は、現在も生存しており、私の顔見知りでもある。
今度、彼女に贈呈しようと思っている。

この作家のQEDシリーズは片っ端に呼んでいる最中だが、殺人事件の内容よりは、作家の蘊蓄を楽しむ作品だろう。
時代に虐げられた人々の姿を知る良い啓蒙書でもある。
小説を楽しみたい方や、推理を楽しみたい方には、お薦めしない。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.3:
(4pt)

竹取物語裏解釈

前作の式の密室から話は微妙に続いているので式の密室を読んでから本書を読むほうがより楽しめるかもしれない。今回は有名な竹取物語を取り上げ、定番の鬼やら出雲を絡めた裏解釈を繰り広げられます。
メインのはずの殺人事件の方は回が進むにつれてインパクトがなくなってきている気がするが、QEDは殺人推理というより歴史推理小説なのでまあ標準以上には楽しめる作品になっていると思う。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.2:
(5pt)

かぐや姫の正体見たり…

 今度は「かぐや姫」こと「竹取物語」に隠された真実に迫ります。
 もともとあの時代に書かれたとは思えないくらい、想像力豊かな伝奇物だよな…とは思っていたのです。様々な解説などを読むと、その影に暗喩された貴族達に当世一流の皮肉が見え隠れしている…らしいことも知ってはいましたが…そうか、「鬼」かぁ。
 お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、タタルさんの歴史論には必ず「鬼」が登場します。
 「鬼」=「まつろわぬものたち」=「被差別民」。
 基本的人権の尊重だの、男女平等だの…こんな思想は戦後のものです。それまで日本では、ずっと支配する者とされる者、差別する者とされる者の二極に人間は分けられてきました。
 そういう時代のほうがずっと長かったわけです。現代の感覚で、歴史を掘り起こしてみたところで、隠された意味が解けるはずもない。価値観が全く違う…いわば「異世界」の文化なのですから。
 私たちの目にかかった「現代の価値観」というベールを、タタルさんはいつもいつも見事に剥ぎ取ってくれます。それが…読んでいて快感に繋がるのでしょうね。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.1:
(4pt)

民俗学的テイストの強い佳作です

現代の殺人事件と語られる民俗学的な考察との関連が今一つ弱いような気がします。
しかし、語られる内容は実に興味深く、竹がかつては忌まわしい植物だったことやかぐや姫の正体は誰か、そして竹取物語は何を描いているのか、引き込まれるように一気読みでした。
殺人事件の方のトリックは、まぁ・・・。
QEDシリーズの中でも民俗学的テイストが強いので、そちらに興味のある方には楽しめると思います。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!