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QED 竹取伝説 



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【この小説が収録されている参考書籍】
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)
QED 竹取伝説 (講談社文庫)

QED 竹取伝説 の評価: 3.77/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(5pt)

事故が多発する場所の秘密

このシリーズそのものがそうなのですが…基本的に著者が望むような
展開では終わりません、
そしてある種の時代を扱う以上、結構胸糞な事柄が
多数提示されます。不快感を覚えることがあるかもしれません。

事件は転落事故が多発する箇所で起きた
一人の男の殺人事件でした。
しかも奇妙なことにその男の腹には竹が突き刺さっていたのです。

現場の地域ではある言い伝えがありました。
呪われている場所ではないか…と。

真相に関してはあるものが絡んできます。
ある物質の作用が事故を起こした、といっても
過言ではないでしょう。

それとどこかで聞いたことのある人物が
どうも絡んでいますが、それは読んでからのお楽しみ。

今回はページ数も多めでしたが様々な事柄が
出てきており、タタル節もさえるだけあり
面白く読めました。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.12:
(3pt)

新しい蘊蓄は少なめ?

わりとこのシリーズの蘊蓄は楽しんで読ませていただいているのですが、今回は今までの復習と新しいことが少しといった印象でした。あと、それ以外の殺人部分の登場人物が多くてちょっと分かりにくく、あらすじ自体もあまり興味の引かれるものではありませんでした。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
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No.11:
(3pt)

事件よりは蘊蓄が主体の作品とはいえ

山道で続いて起こる自動車事故、
運転者が見た光は かぐや姫がいた竹が発したものなのか?
動機から実際の実行までいろいろ無茶があるのは
蘊蓄が主体の作品ですから突っ込んでは行けないと思いつつ、
重要なタイミングで犯人や参考人の過剰な行動を止められないのは
警察官や武術家が揃っているのに油断し過ぎですね。
そうまでして無理に話を盛り上げようとしないでもいいのに。

テーマは踏鞴(たたら)製鉄と竹について、
以後の作品は”桑原たたら”か?というほど、
たたらだらけになるそうですが、
初出のこの作品ではさほど気にならず、
興味深く読めました。

ただ、松竹梅が全て縁起が悪かったというのは言い過ぎで、
梅については梅田についての例があるばかり、
それも江戸時代ごろの話。
松については篆書・楷書になってからは 木へんに公で変わってません。
その前の金文でムが○に描かれますが、それでも白ではありません。
さらに八白は九星において確かに方位で東北にあたりますが、
一白・六白・九紫と並んで吉星です(合わせて三白九紫)。
松は単に仙人の住まうような高山でも生育できるので、
長寿と結びつけられて縁起がいいとされてきたのでしょう。

こういうのを知ってしまうと、この作品の刊行が 2003年と
現在よりはやや情報収集に労力が必要な時代だったとはいえ、
ご自慢の蘊蓄にすら眉に唾をつけて読むことになってしまいますね。
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No.10:
(5pt)

面白い!!

凄く考えさせられる作品でした。
これを機に古典や歴史を調べつつ、学んでいこうと思います!
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No.9:
(3pt)

もっと書き込んでほしい

著者の作品を大人買いし、『鬼神伝』に続いて『QED』シリーズを読んでいるせいか、くどさが目につく。と同時に、ここをもっと書いてほしい、という欲求も溜る。また、会話文に引っ掛かる。「ね」とか「けれどもね」とか「からね」とか必要ですか!?「え?え、ええ。」はテンプレですか。最後まで「あ。は、はい」…岩築警部のセリフにもある。作品世界に没入できないんですけどね。文章をもっと推敲していただきたい。
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No.8:
(4pt)

竹をめぐる壮大な黒歴史のネットワーク

知的興奮に満ちたこのシリーズも六冊目になりました。
 文庫版の解説で、細谷正充氏が本シリーズを歴史ミステリと位置づけ、また本作の趣向は横溝正史の『悪魔の手毬歌』に似ているとしています。
 たしかにこちらも「笹姫」の不気味な童謡にのっとった見立殺人のようにも見えます。しかし、『八つ墓村』以来横溝作品のとりあげる過去の因縁が、せいぜい数十年ほど前の世代に帰せられるのに対し、このQED作品ははるか平安朝のあたりまで歴史を眺望し、綿々と水面下で(というより当時は当然のこととして)営まれてきた支配と差別の暗いネットワークを掘り起こします。
 背景のそうした広大さゆえ、現代でそれをわがこととして殺人を起こす、という動機の面はやや弱くなるかもしれません。

 本作では村どうしの背負ってきたある歴史的文脈・そして「竹」の文化史的意味、「たたら」の民と蜘蛛、小野小町、出雲王朝・・・タタル探偵の弁舌に一気にひきこまれて読みました。

 そして、竹が光る、という実際の殺人のトリックはやや専門的ながら、あっと驚くものでした。

 さきほども書いたように、横溝作品のような具体的な血縁の怨念よりもさらに遠いところから動機が発しているため、ミステリとして納得しきれたかといえば、微妙です。
 ですが、『竹取物語』からこれだけの背景の深さを見せてもらった満足感は大きく、QEDシリーズならではの底力と思います。


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No.7:
(4pt)

竹取物語の作者が暴かれる

知り合いの紹介で読み始めたQEDシリーズ。

竹取物語の作者が暴かれる。
竹取物語の作者の子孫は、現在も生存しており、私の顔見知りでもある。
今度、彼女に贈呈しようと思っている。

この作家のQEDシリーズは片っ端に呼んでいる最中だが、殺人事件の内容よりは、作家の蘊蓄を楽しむ作品だろう。
時代に虐げられた人々の姿を知る良い啓蒙書でもある。
小説を楽しみたい方や、推理を楽しみたい方には、お薦めしない。
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No.6:
(4pt)

竹取物語裏解釈

前作の式の密室から話は微妙に続いているので式の密室を読んでから本書を読むほうがより楽しめるかもしれない。今回は有名な竹取物語を取り上げ、定番の鬼やら出雲を絡めた裏解釈を繰り広げられます。
メインのはずの殺人事件の方は回が進むにつれてインパクトがなくなってきている気がするが、QEDは殺人推理というより歴史推理小説なのでまあ標準以上には楽しめる作品になっていると思う。
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No.5:
(3pt)

トリックよりも…

この本だけでなくQEDシリーズすべてに言えることですが、雑学が増えますね。
私は殺人事件そのもののトリックよりもそちらを楽しみに読んでいます。
歴史の好きな方はすごく楽しめる作品だと思います。
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No.4:
(3pt)

ちょっと今回はインパクト薄

●今回はそれほど衝撃的ではありませんでしたが、ある職業が賎しかったこと、私はこれに関してまったく存じませんでした。●ある職業やある人物、そして竹ともう相当始めの方にパズルのピースは出揃ってしまいます。もっと縮めて一気に結論へ持っていって欲しいという感じがしないでもありません。ちょっとタタルと奈々のやりとりが長かった。結構今回は彼らしくもなくてこずっています。●現代の事件の方も勇躍?乗り込みますがやっぱり今回は手際が悪い、何かいつもの快刀乱麻がなまくらっぽくなって人間味のあるタタルでした。リアリティーあってよかったです。精彩を欠くしちょっとまどろこしいから気の短い人は嫌がるかもしれませんね。●ただまだ腑に落ちないことが、ある職業が卑しいとされたのはそれに就いた人の前の職業と関係があるようです。しかしなぜ異なる生業を強制させるに及んで権力者の脳裏にそのある職業が浮かび上がったのでしょうか。私はこれに何の必然性も感じません。これについての突っ込んだ考察を続編で期待します。●小野篁、日本史の用語集で見たことあります。安倍清明以来のまたまた不可思議な御仁に言及していますが今回はほんの脇役、これも続編での追跡を期待します。●あと小角も。●出雲大社が古に誇った偉容、井沢さんの本で知ってたので衝撃ありませんでした。しかしあの工法をやめた理由は何でしょう。これも続編での追跡を期待。●もう少し犯人の言い分を知りたいです。このシリーズ通じてなんですが相手の反論がどうも物足りないです。
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No.3:
(5pt)

かぐや姫の正体見たり…

 今度は「かぐや姫」こと「竹取物語」に隠された真実に迫ります。
 もともとあの時代に書かれたとは思えないくらい、想像力豊かな伝奇物だよな…とは思っていたのです。様々な解説などを読むと、その影に暗喩された貴族達に当世一流の皮肉が見え隠れしている…らしいことも知ってはいましたが…そうか、「鬼」かぁ。
 お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、タタルさんの歴史論には必ず「鬼」が登場します。
 「鬼」=「まつろわぬものたち」=「被差別民」。
 基本的人権の尊重だの、男女平等だの…こんな思想は戦後のものです。それまで日本では、ずっと支配する者とされる者、差別する者とされる者の二極に人間は分けられてきました。
 そういう時代のほうがずっと長かったわけです。現代の感覚で、歴史を掘り起こしてみたところで、隠された意味が解けるはずもない。価値観が全く違う…いわば「異世界」の文化なのですから。
 私たちの目にかかった「現代の価値観」というベールを、タタルさんはいつもいつも見事に剥ぎ取ってくれます。それが…読んでいて快感に繋がるのでしょうね。
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No.2:
(4pt)

民俗学的テイストの強い佳作です

現代の殺人事件と語られる民俗学的な考察との関連が今一つ弱いような気がします。
しかし、語られる内容は実に興味深く、竹がかつては忌まわしい植物だったことやかぐや姫の正体は誰か、そして竹取物語は何を描いているのか、引き込まれるように一気読みでした。
殺人事件の方のトリックは、まぁ・・・。
QEDシリーズの中でも民俗学的テイストが強いので、そちらに興味のある方には楽しめると思います。
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950
No.1:
(3pt)

QEDとしては…

高田崇史のすごいところはQEDシリーズを途切れることなく、ほぼ1年おきに出しているところである。それがどんなに大変なことか、このシリーズの読者ならばお分かりのはずだ。QED的な日本史史観は、当初は「屁理屈」と受け取られかねないものだった。それだけ独特だったのである。しかし、膨大な史料と独自の視点を駆使した説得力に圧倒されて、まさしく「隠されてきた日本史の真実」と徐々に読者に認識されるようになった。今年の竹取伝説であるが、やや低調に感じられた。これは逆説的な意味があり、桑原たたる氏的な史観が浸透したからこそ陳腐化してしまったという皮肉な結果である。「東照宮」や「ベーカー街」のように時代や国をずらせばまだまだ面白いものになっただろうが、何度か取りあげられた平安時代では、驚きが薄くなるもやむを得ない。ミステリ部分も今回はややとってつけた風に感じられるが、さて、ほかの方のご意見はどうだろう?
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)より
4061822950

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