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電人M
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【この小説が収録されている参考書籍】
電人Mの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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読みやすかった | ||||
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火星人を作り出す。 子供の時は子供心にも子供だましに思ったが、大人になって読み返すと、命をつくる、という発想には驚く。 ギリシア神話のピグマリオンを考えればべつに目新しくはないのだが、ミステリのなかに平然と「火星人を人工で創造する」シーンは、これは推理探偵小説(古風)を超えるドキドキワクワクではあるまいか。 乱歩のなかには生命はつくりだされたり、猟奇的に殺されたりする。 汎神論的な幼児性が乱歩にはある。(手塚治虫にもある) それは反面では万能性でもある。 江戸川乱歩が少年探偵団シリーズで一世を風靡したのは、この幼児性が、非現実のワクワクへとつながる回路を広げ、そしてその世界がゾワゾワする、汎神論的なミステリアスな雰囲気、なにもかもが繋がり、そのなかに演劇のような、祝祭のような、巨大な謎が出現する、非現実への回路を提示して見せてくれたからだろう。 火星人を作り出す。たとえそれが乱歩にとっては書き飛ばし、ページ稼ぎの小手先の技術だったとしても、電人Мがその肩に火星人を乗せて階段を降りてくる、肌が総毛立つ感覚は非現実へのカーニバルだった。 シリーズの中では、工夫をこらした一作だと思う。 | ||||
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なんと、悪人側も万歳する記述に爆笑してしまった 日本人って・・・まったく あと、ベルトコンベアー、リノリウムの記述あり。いよいよ外来語が増えてきました。 | ||||
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私の時代の、挿し絵だったので(もちろん、レイアウトの問題はありますが)懐かしく読めました。 | ||||
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東京に謎の火星人と謎のロボットMが出没。 「月世界を旅行しましょう」と書かれた紙をばらまく。 電人Mに呼び出された小林少年は車を運転してビルに向かう。 電人MのMはMAGCのMだ。 少年探偵団とは別に明智を助けるポケット小僧が出てくる。 12歳だが7歳くらいにしか見えない小さい男の子。 遠藤博士の発明を狙って、息子が誘拐された。 | ||||
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今回は,冒頭から‘火星人’や‘機械人間’が登場するなど,かなりの荒唐無稽さが目立ちますが,その分,冒険活劇の匂いが濃厚に漂っています。 しばらくはこのモチーフでストーリーが進みますが,「遠藤博士」の登場するあたりから探偵小説らしくなってきます。つまり,‘博士の発明を狙う二十面相対少年探偵団’といういつもの構図ですね。 また,本作で描かれている二十面相のアジトはかなり大掛かりで,地下に電気の国を創り上げています。 さらに,本作では二十面相が部下に対して演説をするという珍しいシーンもあります。 最後は,いつものように二十面相の逮捕では終わらず,遠藤博士の発明内容の種明かしがされています。内容は伏せますが,本シリーズには珍しく政治的色彩を帯びています。 本作が出版されたのは昭和39年ですが,前年には原水爆禁止運動の分裂・日本初の原子力発電所稼働といった出来事があり,もしかすると乱歩には核に対して思うところがあったのかもしれないと想像したりします。 そのような勘ぐりは抜きにしても,本作はSF漫画を読んでいるかのような高揚感を味わうことができます。積極的に‘荒唐無稽さ’を楽しむべき作品であると思いますよ。 | ||||
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子供の頃、シリーズで一番好きだった一冊です。 身長2メートルもあるロボットが東京の街を練り歩く。 人騒がせなテーマパークの宣伝マンと思われた怪ロボット、実は・・・という流れでお話が進むわけですが、乱歩先生もこのあたりになるとある意味開き直ったというか、とても吹っ切れたものを感じます。 昭和30〜40年代の夕暮れの東京で荒唐無稽極まる活劇を繰り広げる怪人二十面相と少年探偵団。快活に笑う明智小五郎と翻弄されっぱなしの警視庁。これでいいんです!! こ難しいトリックなんていらない。愛憎入り混じった動機なんてわからない。僕たちが読みたかったのはこういうお話だったのです。 今回の二十面相のアジトはすごいです。部下のみなさんもご苦労様です。金も手間も惜しまずにこんなことばかりするボスに全面的な信頼と尊敬なくして手下は務まらないんでしょうね。どう考えても拉致した誰かを「楽しませる」ための仕掛け満載。子供心に「おれも二十面相を尾行して捕まってみてぇ!」と本気で思ったものです。 改めて読んでみると、推理の要素なんて皆無と言っていいけれども、子供の冒険心を刺激するには最高の一冊だったと思います。 木造校舎の小学校。西日射す図書室で夏の熱気が残る中、一人読みふけった日々が鮮やかに蘇りました。 でも、できることなら旧装丁で出してほしかったですね。 鉄道の信号機がぽつんと立つイラストの半分が赤みがかった大胆な表紙デザイン。裏表紙には無人のプラットフォームに長く伸びた二十面相の影。僕の通っていた小学校にあったのはこちらの装丁だったので。 | ||||
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今回発売された4冊で全26巻のこのシリーズも完結。 どれも、子どもの頃読んだはずなのに、ろくに筋も覚えていないが、とにかく昔と同じ表紙やイラストが懐かしい。 子どもの頃はあんなにワクワク、ドキドキしながら読んでいたこのシリーズだが、さすがに、23冊目にもなると、設定やストーリーの粗ばかりが目につくようになってしまう。子どものころの純粋な気持ちが失われてしまったのかなぁ。 今回も、最後に明かされる遠藤博士の大発明も荒唐無稽だし、明智の謎解きも随分適当だけど、ただ、今回は二十面相がアジトで仲間の前で、自分の構想を語る場面は良かった。なんか悪い奴って気がしないんだよな、二十面相って。応援したくなる。 | ||||
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