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大金塊
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大金塊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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少年探偵団シリーズ第四作。 日米開戦前の最後の作品にして、怪人二十面相が登場しない唯一の作品(だったと思う)。 ちなみに次の五作目になる『青銅の魔人』は、なんと10年後だ。 前半は賊に捕らわれた小林少年の脱出行、後半は徳川末期に隠された大判小判探しに大きく分かれるが、前半後半ともに、犯罪事件というより冒険色の強い作品となっている。あるいは、怪人二十面相が登場しないということも、犯罪色を少なくするための選択だったかもしれない。 以前からやや気になっていたのだが、表紙にも描かれた獅子の形状の岩が南紀熊野にある獅子岩をあまりに想起させる。乱歩の鳥羽時代の影響だろうか。『江戸川乱歩の「少年探偵団」大研究』か『乱歩おじさん』のどちらかに書かれていたと思うが、乱歩作品に南紀州が登場することは結構あるらしいので、イメージソースが熊野の獅子岩であることは間違いないだろう。 本書の獅子岩は熊野七里御浜に鎮座するそれではなく、紀伊長島の沖合に浮かぶという岩屋島(仮名)にあるが、なんでもこの島は乱歩の代表作のひとつ、『孤島の鬼』の舞台でもあるらしいと漏れ聞いた。次にはこちらを再読してみるつもり。 | ||||
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