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ルパンの消息
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ルパンの消息の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 1~20 1/9ページ
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『ルパンの消息』は警察小説の第一人者横山秀夫氏のデビュー作品で、1991年にこの作品で第9回サントリーミステリー大賞の佳作に入選している。 私は、これまでに『陰の季節』『動機』『第三の時効『半落ち』『64』『震度0』など、横山秀夫作品を多数読んできたが、いずれも面白く読み応えのある作品であった。 ミステリーの文庫本を探していたところ、たまたま『ルパンの消息』というタイトルに惹かれ面白そうなので読んでみることにした。 実際に読んでみると、タイトルから私が勝手に想像していた内容とはかなり違っていたが、読み始めるとどんどんと引き込まれていく読み応えのある作品であった。 15年前に警察が自殺として処理した女性教師の墜落死は、実は殺人事件であった。一つのたれ込み情報により再捜査が開始されるが、時効成立までは残すところ24時間。 過去(高校生時代)と現在(警察署の取調室)の出来事が同時進行で進みながら頻繁に入れ替わってストーリが展開していく。殺人事件と3億円事件を絡めるなど発想は大胆であるが、ストーリー展開が緻密で最後まで殺人犯が誰なのかがわからず気が抜けない。ついつい先へと読み進んでしまう面白い作品であった。 読んでいて一つ疑問に思ったことがある。夜中に学校に忍び込み金庫から試験問題を盗み、その解答を作って朝登校し受験するのを連日行うのは、現実的には極めて難しいのではないのか?たとえ問題を盗んだとしても、普段授業をサボっているような生徒であれば、簡単に解答を作成することなどできないのではないか? 蛇足になるが、この作品はWOWWOWのドラマで映像化され放送されている。溝呂木警部を上川隆也が演じ、ほかに遠藤憲一、津田寛治、岡田義徳、羽田美智子、長塚京三らが出演していたようである。 | ||||
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著者の初期作品という事で、組織のドロドロな部分で光る漢気や無形の美学を描く現在の作風より、もっとオーソドックスなミステリー作品です。 人物描き分けは当時から上手く、ミステリーも緻密に構築され、これはこれでともかく面白いです。 ある意味暑苦しい最近の作品に比べると、爽やかとすら感じる極上の一編です。 | ||||
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おそらく10年以上振りに。通常再読は印象が落ちるものだが、全く期待を裏切らず。筆者の著作はほぼ全て読んでいる中で、ベストと言われればデビュー作の本作を挙げる。 15年の時を跨いだ壮大なプロットに加え、幾多の登場人物の名前が整然と入ってくる描写力。しかもその大半が1人の被疑者の回想によって語られる。そして、全ての伏線が綺麗に回収されていく爽快さは右に出るものが無い。 | ||||
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ネタバレを含みますが、以下レビューです。 著者横山秀夫先生の緻密に構築されたミステリーと登場人物の深い心理描写が魅力です。物語は一人の教師の死を巡る真相を追う過程で、過去の事件と現在の謎が巧妙に絡み合い、読者を最後まで引き込む力があります。特に、キャラクターの複雑な背景と動機が物語に厚みを与えており、ミステリー好きにはたまらない一冊です。結末まで緊張感が途切れず、サプライズに満ちた展開が楽しめます。 一方で、登場人物が多く、それぞれの関係性や背景を把握するのに少々時間がかかる点がデメリットです。また、物語の展開が時にやや複雑で、混乱を招くことがあります。特に、過去と現在の時間軸が頻繁に交錯するため、読み進める上での集中力が求められます。さらに、結末に至るまでの伏線が多く、それを全て理解するためには再読が必要になるかもしれません。全体的には優れた作品ですが、注意深く読むことが求められます。 | ||||
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最後はほろりとします。 | ||||
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飛行機内で号泣 一生懸命生きてる人たち その努力が報われる瞬間 一つの罪に縛られて一生を過ごしている人たち 一つの悲しみから抜け出せない人たち そして、それらが大逆転する瞬間 一つの犯罪に愉悦を味わっている犯人 そして、奈落の底に落ちる瞬間 それらの瞬間を見せられて読んでいた機内の暗闇で号泣しました 通勤電車の中ではなくてよかったです | ||||
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ストーリーの構成が緻密で、最後の展開には驚きました 読むべき一冊です | ||||
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初めて横山秀夫氏の作品を読んだ。凄く面白かった。3億円事件と殺人を絡める発想。凄い。誰が犯人なのか、ホントに悪い奴は誰なのか知りたくて、あっという間に読み進めた。凄く面白かった。このストーリーに出てくる4人組(3人組)のように、高校時代に停学になった自分を思い出した。懐かしかった。 | ||||
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青春、ミステリー、三億円事件など気を引く要素が綺麗に組み合わさっている。少年たちの悪ふざけから謎が深まり一旦解決したように見え意外な展開の後に綺麗に決着する。終始退屈することなく読めてミステリーというか物語として王道の良い作品だと思った。 | ||||
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横山秀夫は「クライマーズ・ハイ」で知ってからのファンなのですが、これは未読でした。最初期作とは思えないドンデン返しの連続と人物造形の明瞭さ。このへんは執筆当時に新聞記者をしていた経験が生きているのでしょうか。文庫版は繰り返しの改筆を経ているので、古臭さを感じると言うより「64」のような昭和をテーマにしたミステリーとして楽しめました。 | ||||
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さすが横山秀夫!最後の最後まで気が抜けない上に、きっちり回収まで。これが初期の作品。 に加筆したとか。圧巻の1冊。 | ||||
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何年前に読んだかも忘れてしまうほど眠っていた。掘り起こし読み返してみて、ハマった。ストーリーはほとんど覚えていなかったが、読み返してよかった。 | ||||
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オイオイ。。。という感じの仕掛けは所々にありますし、古い作品なだけに、この時代どうなの?と言う女性観の描写は気になりますが、時折、作者の気持ちを表すような、なるほどな。。。と思う時代考察があり、読んでよかったなと思いました。 | ||||
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運命のいたずら的な偶然が多すぎて中盤から入り込めなくなった。まあ、ストーリーとしては面白いのではありますが、やり過ぎ感だけが残りました。 | ||||
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著者のデビュー作となる長編推理小説。15年前の記憶がそんなに鮮明なわけないだろうとか、その設定は無理があるだろうとか、ご都合主義的に感じる部分もあります。著者も後記で粗削りな部分があることを認めています。しかし、それらを差し引いても読み物として面白く、推理小説の醍醐味である犯人捜しを楽しみながらページを手繰る手が止まりませんでした。 | ||||
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ミステリーを読む時は、かまえて読み初めるのですが、そんな必要がなく、1字目から、すんなり物語の中に入り、夢中で読みました。 | ||||
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面白いのは間違いない。が、時効直前のやり取りが、強引。おそらく、登場人物たちの心の重し? みたいなものがあったからこそだろうが、その重みが弱くて伝わらない。 とはいえ、オーラスの落ちは、いい! | ||||
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警察物はあまり好きではないのですが、本作品は話題になっていたので購入しました。大変失礼ですが、あまり期待せずに読み始めました。そもそも、時効直前の事件が一日で解決っていうのに無理があるのに、3億円強奪事件も絡んでいる。どうせ突飛なストーリー展開で終わるのだろうと、ひねくれた事を考えてました。 読み始め間も無くから、「面白い!」と感じ、途中で本を置くのが大変でした。久しぶりに寝る時間を削って読んだ作品です。ストーリー展開はテンポ良く、無理も矛盾もない。何よりも面白い! 一昔前の作品ですが古臭さは感じませんでした。とにかくオススメです。 | ||||
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読みやすい。構成がよくできている。最後まで一気読みさせる内容。 | ||||
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流石著者が自ら「改稿後記」で「自分の作家としての原点」と称する作品だけに、あの3億円事件の顛末までも纏めて解明してしまう、読者の予想を覆す展開満載の最高の推理小説です。今まで知らなかった横山秀夫さんの一面に気付かされました。 | ||||
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