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ルパンの消息
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ルパンの消息の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 141~160 8/9ページ
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あぁ~昔ワルでも今は良いパパだったりまだ不良だったりするよねぇ~って思いながら一気に読みました。実際に起きた3億円の事件も本当にこの通りだったら・・・ちょっとありえない展開かも知れないけどそれはそれで。 | ||||
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横山さんの作品はすべて目を通しているのですが、15年もたってデビュー作を読むとは思いませんでした。はっきり言って、最初は2時間ドラマっぽくて軽い作品なのかなと思いましたが、読み進めていくうちにいつもの重厚な感じがしてきました。とはいえ、やはりデビュー作。高校生のドラマにしてはヘビーすぎませんか。女教師との恋愛があんなに簡単に進むとも思えません。でも舞台は”高校”でなくてはならなかった。むずかしいところですね。どんでん返しの連続のこの作品、最後の最後までやられました。涙してしまったのは私だけでしょうか。 | ||||
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15年前にサントリーミステリ大賞佳作を受賞した著者のデビュー作。女性教師転落死亡事故が実は殺人事件との「たれ込み」情報が入る。時効成立までわずか1日。関係者の供述から「犯行当日」が再現されていく…。 これでもかとストーリーに枝葉を付け過ぎ、全体としてボッテリとした印象だが、読み応えは十分。デビュー作ながらすでに著者の文章スタイルは確立されており、その後の活躍を十分予見させる出来栄え。 | ||||
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15年前の幻のデビュー作の改稿版ということで、他の作者にもありがちなやたらと「青い」作品を想像してしまい、なかなか読む気持ちにならなかったのだが、間違いだった。作品のはじめの部分には若干「青さ」が残っているが、その部分を我慢して読んでしまうと、あとはどんどん作品に引き込まれた。15年前に高校でおきた女教師の転落死。自殺として片付けられたこの事件の時効1日前に、殺人であるとのたれ込みがあるところから作品が始まる。犯人として名指しされた3人と事項直前の立件にかける捜査陣。3人が卒業のために計画した「ルパン作戦」を中心にした15年前と、現代の取り調べにやりとりを交互に配しながら、事件の全貌が明らかにされていく。時効という時間制限を設けた中で、ストーリーに緊迫感を持たせる手法は決して新しいものではないが、様々な要素が詰め込まれており、読者を飽きさせることがない。若干展開に強引さが見られるものの、十分に楽しめる作品である。実は題名にも仕掛けがあるのだが、これは読み終えてのお楽しみ。 | ||||
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現在の洗練された文章と比較すると明らかに若い文章で、横山ファンとしては 味わい深い作品でした。 しっかりミステリーしているのですが、青春ものとしての趣が強く、楽しんで 読めますし、生き生きした文章と、過去と現在を行き来するスリリングな展開 で最後まで飽きずに読めます。 書こうとしても二度と書けない、横山作品の中でも上位に位置する良い作品だ と思います。 | ||||
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本書は横山秀夫氏の処女作であり、第9回サントリーミステリー大賞佳作となった作品を改稿し出版したものである。 3億円事件の最有力容疑者だった内海が経営する喫茶ルパンで、「ルパン大作戦」と称した期末テストの問題を盗む計画を企て、実行した喜多、竜見、橘の3人組。そして、ときところを同じく、女教師が飛び下り自殺を図り死亡するという事件も発生した。しかし、それから15年後を明日に控えた年の暮れに、「自殺した女教師は他殺であり、喜多、竜見、橘の3人組が関与している」というタレコミが本庁に入る。手がかりは「ルパン大作戦」のみ。当時高校生だった3人組が任意同行され、作戦の全貌を明らかなる。「ルパン大作戦」と女教師殺人はどのように絡んでくるのか? そして女教師を殺した犯人とは!? | ||||
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15年前に書かれた処女作だけにちょっと強引な荒々しさが感じられます。ストーリー、心理描写などは確かに当初からさすがと思わせるところがあります。しかし、15年前のことをいくら殺人事件が絡んでいるからといってあんなに鮮明に覚えているものでしょうか?その点が一番しっくりこなかったです。それでも話しに一気に引き込まれてしまうのはさすがだなという感じがします。 | ||||
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探偵小説における「禍々しいもの」の存在を、個性的な3人のキャラクターに定着させ、さらに周到なプロット展開により、その存在を読者の眼にまざまざと見せ付けた名作集『第三の時効』。本格ミステリの骨法を押さえた上で、手法上の様々な冒険を試みつつ、「職人」としての名探偵像を追求した『臨場』。――横山秀夫のソリッドな小説世界を、「探偵小説」「本格ミステリ」のパースペクティヴで今一度観測するということは、いかにもスリリングな営為なのだ。例えば、初期の『陰の季節』『動機』と『半落ち』『クライマーズ・ハイ』、そして上記の『第三の時効』『臨場』――この三者の間には、明らかに断層があると思うのだが、しかし、横山的物語世界が地表を強固に覆う限り、この三者の間にはなだらかな連続性が担保されてしまう。横山作品を論じるということは、この深層を地表面より手探りで探っていくということに他ならない。しかも、これらの各層がそれ自身の質を更新していくかたちで、新たに作品を生み出していく。観測者には油断がならない。 本作は「幻」の処女作を改稿したもの。フリー以前の作者と現在の作者の合作、と形容したら失礼だろうか。本格ミステリ的視野で見れば、「時効」というアイテムを使って、何とスリーピング・マーダーテーマとタイムリミットサスペンスを止揚させてしまった作品なのである。果たして、このコンセプトは、初稿の段階から存在していたものか、それとも徹底的なブラッシュアップを経た賜物なのか。それによって、この作者の作家論を組み立て直さざるを得なくなる論者もいるかもしれない。 | ||||
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時効を明日に控えた15年前の女性教師墜落死は、教え子だった三人の生徒だと、警察にきたタレこみでストーリーが始まり、3億円事件も絡んで、サービス満点の小説です。横山小説のまさしく原点です。結末は、処女作ゆえに多少の強引さはありますが、泣かせ所もあり一気に読めます。 | ||||
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読むのがつらい。ワルの高校生がテスト盗むためにあんな苦労はしない。「ワル」の心理がわかってない。宿直なんて相当前からなくなってる。(昭和50年当時でも)ましてや、60過ぎた教師が学校に泊まってる? 馬鹿な。職員室が5年以上そのまま? 毎年4月に机移動して掃除するでしょう。そして、出てくる教師、校長のいかにもマンガチックな描写。ワルにおどされて停学処分を取り消す校長って何? ギャグマンガの世界だろう。読むのが苦痛だった。横山秀夫名義なら売れるから、この程度でも出しておこう、ってか。 | ||||
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この本は横山秀夫さんが15年前に書いた作品を改稿して今年出版のはこびとなった、幻の処女作です。 横山さんならではの、タイムリミットものですが、テンポがよくて、面白い。 一気にラストまで行ってしまいました。 15年前に自殺で処理されていた女性教師の死が、実は殺人だったというタレコミが時効寸前にもたらされ、その犯人と名指しされたのが当時のつっぱり高校生3人組。 偶然にも3人組が期末テストを盗み出す計画が思わぬ方向に向かって走り出し、ラストの3億円事件の犯人?にまでつながっていきます。 つっぱり3人は15年の歳月を経て、3人3様、それぞれの人生を歩んでいたところを警察に拘束され、テストを盗み出した当時の様子を自供し始めます。 その供述の中で、さまざまな教師たちの実態、夜の学校に忍びこむ鮮やかな手口が生き生きと描かれていきます。 登場人物はそれぞれパズルのように複雑に絡み合い、端役と思われた人物が実はキーパーソンであったり、最後の最後まで気の抜けない展開が続きます。 強引すぎるようなラストの持っていきかたのようにも感じましたが、ぐいぐいと読者を引きつけていく所は、さすがストーリーテラーの面目躍如!!! | ||||
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人は誰でも自分の中のみに秘めた事柄を持っているものだし、何かを背負って生きているものである。その闇というものが、人間のすべてを奪ってしまうという悲哀さを、橘という人間の半生から感じずにはいられなかった。同じ出来事に向かい合った人間でも、ある者はそれを心の中に完全に封印してささやかな幸せの中で生き、ある者はその頃のままに生きる。そしてある者は、その出来事によって人生のすべてを失ってしまった・・。ほんの少しの不運とボタンの掛け違いのために。 時は、多くのものを変えてしまうし、人から多くのものを奪ってしまったりもする。そういう意味で時間というものは恐ろしいものである。だがその時間をもってしても、二人の人間の心から闇を消し去ることが出来なかったということが、逆に時間の恐ろしさを際立たせていた気がする。 | ||||
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1991年に同著で受賞し、その後殺人罪時効と同じ年数(15年)を経て「幻の処女作」が出版されるという、出版社と筆者の心憎い演出にまずは脱帽。作品自体もひねりにひねりが加わった小説で、読者を飽きさせない。昔の作品とはいえ、十分に楽しめる本です。オススメ。 | ||||
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横山節ここにアリ、でした。ちょっと薄いのでは?いらんのでは?と思う部分もありましたが、最後までに一気に読ませる所は流石です。どこか時勢の<哀>をも感じる作品でした。横山ファンにはお勧めです。是非! | ||||
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本格デビュー後の横山作品に共通する、やや執拗なまでの重厚さのかわりに、若々しいスピード感があって、これはこれでなかなか鮮烈で素敵です。過去と現在を行き来しながらスリリングに展開して行く物語。それぞれの登場人物の関わりが二転三転して描かれ、(ちょっとどんでん返しが過ぎるかな?)最後まで一気に突っ走って読んでしまいました。読み終わると同時に読み返してみたくなる、そんな作品です。取り上げているテ-マはそれぞれ重いものなのですが、書ききれていない部分もあるように思えるのが、(強いていうなら)現在の作品群との違いでしょうか。読者の心にGを感じさせるものを書きたい…袖にあった作者のこの言葉を読んで、なるほどと納得したのですが、確かにこの作品にもGがあります。 | ||||
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展開が面白くて一気によめました!!犯人はこの人かなぁ??って思っても二転三転していって・・。結末は普通のサスペンスと違ってスッキリとはしません。加害者だけど被害者でもある。思わず胸があつくなって泣けてしまいました。 | ||||
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私の大好きな作家横山秀夫氏が15年前に書いた<幻の処女作!!ついに刊行!!満足です。当時の原稿を修正しての発表らしいですがその原稿も是非読んでみたい。自分の15年前と照らし合わせて読むことが出来ました。15年前に読みたかった。星4つ。 | ||||
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奇想的シナリオもさることながら、登場人物の巧みな描写に引き込まれる。心に湧く漠としたもの、脳を支配する思考、全ての動きを克明に動機付ける表現力は作者の天性の心理洞察力によるものか。主人公は理由も判らず警察に連行され、15年前に母校の女教師が自殺した一件について執拗な聴取を受ける。警察側、参考人共に過去の因縁に翻弄され、事実究明へのもつれた糸は遅々として解れる様相を見せない。犯人は? 動機は? 方法は?向こう見ずで多感な青春時代の回想シーンと息詰まる事情聴取結末が見えたと思いきや、二重底により隠された真実が・・・・。読後、これほど余韻を残す物語あっただろうか?若き日に読んだ標題の作品以来の傑作であると信じて疑わない。 | ||||
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超人気作家の幻の処女作の改稿版です。しかも、長編推理小説です。 現在の重くて粘りのある文体に較べると、軽くてなめらかで、イッキに読み通せました。ちりばめられた謎をどのようにしてまとめ上げるのか。意外な犯行過程、意外な犯人、意外などんでん返しの連続、意外性の連続にハラハラドキドキさせられますが、正義が実現する勧善懲悪の事件解決を迎えることになります。そして、追い打ちをかける最後の意外性が、感動的な場面として胸を打ち、さらに、最初に張られた伏線がほのぼのとした場面となって、長い1日の物語が収束します。サービス満点のエンターテイメントに仕上がっています。いま、読後の満足感と、心地よい疲労感の中にいます。 | ||||
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死体が出てくるのが遅いぞ!でも充分面白いぞ! | ||||
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