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震度0
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震度0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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N県警で同時に3つの危機が訪れた。1つが近畿地方をおそった大地震。二つ目がホステス殺しの犯人を取り逃がしたこと。3つ目が警務課長の不破が失踪したこと。不破の失踪は日がたつにつれて,それぞれの本部幹部は独自に情報を得ることになるが,それを他者と共有することを拒んでいる。さまざまな事実が判明してきたにもかかわらず不破の存在は,不明である。しかし,思わぬところから不破の居場所が明らかになった。 感想として,最後まで謎を引っ張ってきて真相が分かったとき,ちょびっと拍子抜けがしたことは間違いありません。えっそんな・・・。まあ,読んでみてください。縦社会の警察組織がよく分かりました。 | ||||
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Amazon audibleにて拝聴。 県警を舞台にした人間関係の軋轢をテーマにした本で、それぞれの権力や立場から描かれる人間模様がドロドロで生々しい。 一方で人間関係に終始してしまった印象で、ストーリー展開はあまりなく面白みを感じられなかった。 ちなみに、題名となっている地震の震度はほとんど関係ない。 | ||||
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この夏、震度0と64上下巻を読みました。両方とも約10年前くらいに読み、それ以来の2回目でした。横山秀夫の素晴らしさを改めて確認しました。私は40年来、警察官、自衛隊、消防署員などを心から尊敬し憧れている62歳会社役員です。警察と言うガチガチの大組織。その中で繰り広げられる戦い。野心、良心をめぐる命がけの戦いに感嘆します。人生がもう一度できるなら、高卒で神奈川県警に入って、ノンキャリの頂点と言われる刑事部長か総務部長の座を目指して64の世界で戦いたいと思いました。 | ||||
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旧態然とした序列重視の組織内の人間関係を描く著者の「県警物」の中でも、最もその機微が細やかに描かれている秀作です。 | ||||
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小説本文に入る前に警察署、公舎の見取り図が描かれています。 密室殺人事件などでよく見られる間取り図のようなものです。 なんでこんなものがあるのかな?と思いましたが、読んでみてよくわかりました。密室殺人事件というような内容ではありませんが、N県警の限られた人種間の人間模様がその主題であるからです。逆にいうと、長編小説であるにもかかわらず、非常にスケールの狭い内容になっています。警察官の失踪事件?に関連した、警察署内でのキャリアとノンキャリア、警備部部長と刑事部課長などの対立、人間関係が濃厚に描かれています。特に警察官同士だけでなく、その妻たちの対立は、さすが横山秀夫といった感です。震災などそっちのけ感が、警察官も公務員、お役人なんだなと痛感させられました。 一人だけ新聞記者が出てきて、キーマンとなるのかと思いましたが、珍しくちょい役でした。 最後まで展開がドキドキで見入りますが、そんなことかって最後は少し残念な結果でした。 横山秀夫作品の中では今ひとつだと思います。 | ||||
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題名どおりです。震災とは全く関係ないです。ただ警察と言う組織は、多分、こんな感じだろうと思います。それぞれが自分達の出世や天下り先について、我が身の保身ばかり。警察小説って、格好良く描かれているけど、実際、日本の警察は、本当に優秀か?常に疑問がありました。殺人事件など、注目を引く事件には、威信をかけて捜査するかもしれないけれど、一般人の目線には立っていない。 長編小説だけれども、これはおススメです。我が身の保身の為の心理の読み合い、面白いです! | ||||
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余りに小さいな、話題が。とある県警本部の内部抗争的な描写ばかり。余りに日本的。べっとりと絡みつくような表現多し。しかし、悔しいけれど読ませる。ミステリーベストテンの上位にランクされたのはわかる気がする。 将来ある警察官僚の失踪。事件自体は何でもないこと。それが内部の軋轢を生んで行く。まずはキャリア同士の諍い、そしてキャリア対ノンキャリへと進み、最後には・・。いやー、これ実話に近いんですかね。暗澹とします。 | ||||
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これって、阪神大震災という、最大級の災害と、ちっぽけな警察の派閥争いっていうのを対比させた小説だと私は感じました。 最後のほうになるにつれて、話がつながって、面白くなるけど、最初の伏線の部分がつまらないので、星4つで。 | ||||
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阪神大震災がおこった。 最初は壊滅的な震災だったので、情報が伝わらなかった。 徐々に 被害の状況が 伝わってくる。 遠くはなれた、N県の警察署では、警務課長が行方不明になった。 キャリアの椎野本部長、冬木警務部長。 準キャリアの堀川。たたき上げの藤巻、蔵本、間宮。 その6人の人間模様が 時間軸で 描写されていく。 その保身と意地の張り合い。人品はあまりよろしくない。 警官の幹部たちのあまりにも 幼稚な駆け引き。 宿舎が一緒であるが故に、夫人たちの見栄の張り合い そして、事件に複雑にからんでいくことになる。 冬木は 椎野を見限ることで、その地位を高めようとするが、 その後について来るものや味方になるものはない。 『腰掛け』的な存在のキャリアは 大過なくすごすことに汲々とする。 失踪した警務課長の不破のさまざまな憶測が、飛び交い、 振り回されるさまは滑稽でさえもある。 阪神大震災が起こりながら、N県の警察幹部は、 意地の張り合いをしている。まさに 震度 ゼロの状態。 大震災が起こりながら、警察の人間模様は、喜劇のように見える。 震災救援の指示が来たにも関わらず、本部長は自己都合で延期させる。 誠に、みっともない警察の無様な姿が むき出しになる。 実に、おそろしい物語となっている。 不破警務課長の汚れちまった悲しみ。 夫婦での情報の共有。そして、夫の裏切り。 結末の畳み込みかたは、流石ですね。 震度 ゼロ。結局 何もなかったことにしよう。 沈黙すれば、大過なく過ごせます。 | ||||
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警察庁キャリアの警務部長冬木が高く評価しているノンキャリアの不破が突如行方不明。 冬木とそりのあわないキャリアの椎野本部長、準キャリアの堀川警備部長、ノンキャリアの藤巻刑事部長、倉木生活安全部長、間宮交通部長。 不破の行方不明の原因究明に県警幹部の交錯が始まる。 というような内容です。 | ||||
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横山秀夫の作品が好きで、ほとんど読みました。 「震度0」はAmazonでのレビューが低かったので、購入前は期待していなかったのですが、思ってたより面白かったです。 阪神大震災を想起させるタイトルと、警察内部の不毛な時間の消費を描くのはさすがだと思いました。 一気に読むことができます。 時間のある週末に良いのではないでしょうか。 | ||||
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スケール的には狭いけど、その中でも上手にまとめられてると思いました。 | ||||
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ご本人の他の作品に引けを取らない傑作でした。 震度0という題名は、いかにもという感じで 読み終わってから妙に納得のいく内容でした。 | ||||
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横山秀夫作品はほとんど読み切ったと思ってたが・・・・ ホントに引きづりこまれます。 | ||||
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横山秀夫さん『震度0』は(悪い意味ではなく)イラつく警察小説である。 著者の警察小説は、生き馬の目を抜く警察機構の中で繰り広げられる、男たちのつばぜり合いに感情が昂ぶっていくのが常だ。正義につらぬかれた人々が主役であるから、沸騰するようなストーリー展開であっても、どこかに爽快感は残している。 しかし、本作品は登場人物たちのいやらしさが渦巻いていて、入り込んでしまうと抜け出せなくなってしまう。端的にいうと厭な奴らしかいない。だから、イラつかせるのである。男の押し隠しているどろどろした部分が見せつけられると、良い気はしない。このリアルな不快感が、本作品に読み応えを与えている。 阪神大震災のさなか、そこから700km離れたN県警が本作品の舞台である。 主要登場人物はN県警本部長 椎野、同警務部長 冬木、警備部長 堀川、刑事部長 藤巻、生活安全部長 倉木、交通部長 間宮の6人だ。椎野は46歳の、冬木は35歳の警視庁キャリア、堀川は51歳の警視庁の警視庁準キャリア、他の3人は50代後半の地元ノンキャリア。この複雑な縦社会の中で、警務課長 不破の失踪事件に端を発し、N県警は激震に見舞われる。大震災そっちのけで己の野心と保身にかまけ、裏切りや足の引っ張り合いを演じる警察幹部たち。『深追い』の三鐘署の同様、職住一体の息苦しさが、登場人物、そしてその家族たちの軋轢に輪をかけていく。 不破の行方を秘密裏に探ろうと腐心する警察幹部たちは、それぞれの思惑で行動し、徐々に疑心暗鬼に陥ってしまう。この混乱が、事件を一層不可解にしするのだが、一向に進展しない成り行きに読んでいて焦燥感にかられるだろう。じわじわとした展開はストレスが溜まるが、それが本作品の味なのだ。 徐々に明かされていく不破の過去は、警察幹部たちを大きく揺さぶっていく。あまりに遣る瀬無い事件の真相は、N県警にとって史上最悪の事態に発展してしまうのだった。警察機構における欺瞞を描くのに効果的なのだけど、ちょっと考えられない結末ではある。本作品は、そこだけを見るべきではないのだろう。 最後の最後に警察幹部たちが下した決断は何か。散々イラついた後に、正義の重さが心に残る一冊であった。 | ||||
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まぁ、ちょっと全員ステレオタイプという気もしますが(特に奥様方は)、 ストーリー展開に芯が通っており、緊張感を保ったままラストまでしっかり 読ませてくれます。 読後感も悪くないし、警察モノとしては十分な完成度ではないでしょうか。 | ||||
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臨場 の作者の作品ということで、あまり予備知識を入れず読み始めました。 一人の警察官の失踪事件を軸に、官舎住まいのキャリア、ノンキャリア、そしてその家族の行動がじっくりと描かれています。最初はあまり面白くなさそうだと思っていたのですが、真相が次第に明らかになっていき、脛に傷持つ登場人物たちがそれぞれの思惑で右往左往するさま、そしてラストがはっきりと描かれないまま終わるあたり、ぐいぐいと引き込まれ「さすが!」とうなりました。もう一度読み直そうっと。 | ||||
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好きな作者やつたら、この評価するやろ。 この作者」が好きな人やつたら、読むやろな...と思う。 | ||||
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うまいな、と思う反面、とても無力な気持ちになった。あと半日分を誰か足してほしい。 | ||||
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神戸大震災の日、その神戸から遠く離れたN県警で幹部が失踪する。その上司を含め、県警の幹部達は、キャリアやノン キャリを含め、自己保身と自分の将来のために、その失踪幹部の行方を追う。皆が自分のことだけを考え、保身や組織の 安寧のために奔走する姿は、醜さを超えて滑稽でもある。将来の警察庁長官を目指すキャリア組のエリート冬木警務部長、 同じくキャリの上司椎野本部長、将来は天下りで建設会社の専務理事のポジションを狙う、刑事部長藤巻、自宅では無口だが、 外では軽薄なまでのおしゃべりと化す、生活安全部長倉本、そして、部下をこき使い、無能さを恥とも思わぬ交通部長 間宮。どれもが、醜く、官僚臭さの塊。やがて、失踪と思われた幹部、不破は、自宅で死体となって発見される。彼の 昔の愛人に生ませたと思っている子供。不破の妻の切ない感情などが絡まって、一流のエンターテインメントに仕上がっている。 流石、横山の警察小説は、隙がなく、また、重い。 | ||||
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