■スポンサードリンク
震度0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
震度0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
神戸で起きた震災を横目に県警内部で広げられる幹部の心理戦とドロドロの人間関係を濃密に描く長編小説。 将来の警察庁長官を目指して下克上すら厭わない警務部長の冬木、大物のフィクサーから金品を受け取った事実を隠したい本部長の椎野、金品の処分という密命を椎野から託されて突然失踪した警務課長の不破。地元叩き上げの幹部はキャリアには面従腹背。警察の狭い世界では男女が複雑に絡まり、不破の行方不明になった原因も女性関係だったことが明らかにされます。結末はまさに喜劇とさえ呼べるもの。不破の品位が最後まで貶められなかったのは安堵を覚えさせるものではありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大震災の最中に何をやってんのとツッコミたくなる内容。 本当にこんな感じなら呆れるばかりです。 そう思わせるのが作者の狙いなのかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
阪神淡路大震災の発生時点から物語は始まる。しかし、舞台は遠く離れたN県の県警内部で、信望の厚かった警務課長の失踪がメインとなった群像劇。同じ日本国内で、震度7とも言われる地震災害が起きているにもかかわらず、N県警ナンバー2のキャリアは警務課長失踪をマスコミに嗅ぎつけられないように必死になったり、刑事課長は天下り先の心配をしたり、警察官の妻たちは互いの見栄の張り合いに躍起になったり……。タイトルの『震度ゼロ』は、そういう彼らの姿を的確に表現していると思う。 内容は悪くなかったのだが、分量のわりに登場人物が多かった。ミステリのトリックにこれだけの人物が必要だった、と言われればそうなのかもしれないが、もう少しスッキリしているほうが読みやすかったのではなかろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の半分は淡々とした内容で投げ出しそうになりました。しかし、後半の展開は面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大震災そっちのけでひたすら警察内部で醜い情報戦を続ける人間たちを皮肉るような 内容で、それ以外は特に無い 最初の50ページぐらいの展開が最後まで続くので盛り上がりどころは特に無く、 主人公的存在もいないので焦点もぶれまくり読んでいてやや疲れる 何か策略があるのかと思いきやただチャライだけの倉本、重要そうなのに表舞台には出てこない桑江、 特に意味も無い赤い少女など様々な要素を持て余し適当にまとめた感じで、 読めなくは無いが横山氏の作品であることを考慮するとかなり酷い一冊だろう せめてもう少しかっこよく行動するキャラがいればなと思う作品だった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良く聞く話だが、警察はどうしようもない組織だ。 話の展開は面白いものがあったが、途中で結末が見えてきて、最後は面白くない結末でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察内部のみみっちい人間関係の暴露本。 描写がリアルだから「人間て、こんなもんか」って思いがより強くなって、 読んだ後は残念な気持ちが後を引きます。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山作品ならではの魅力的な主人公たちの悩み、野望、葛藤。読了後の爽快感はさすがの一言。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて、電子書籍で小説を読みました。KidleアプリでiPad,Nexus7色々な端末で同期をとりながら読める事を非常に便利に感じました。小説自体は過去にことがあり、内容は同じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山さんの本としては・・・ 内容も、人間関係も、タイトルとの関連も・・・ 横山さんはもっと面白い本がいっぱいあるので これは自分には合わない気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件は警務課長の突然の失踪から始まります。 本部長と各部の部長たちはお互いにライバル視し、それぞれに情報を入手しようと疑心暗鬼となり、部下を動かしてしのぎを削ります。情報を一刻も早く握ったものが勝ちなのです。県警本部のなかの人間模様はいかにもドロドロしていて、野望と陰謀が渦巻いています。 官舎住まいをしている奥様連中も、夫の地位をカサに来ながら、毎日、角突きあわせています。警察官が大変狭い社会に住んでいることがよくわかります。 キャリア組の本部長が、金貸しから賄賂(英国高級紳士服のお仕立券、35万円相当)を受け取ってしまい、それを返さなければならないことがストーリーの伏線になっています。県警本部と暴力団・右翼、そして財界との結びつきは想像以上に強いようです。 同時に、県警本部の部長たちが、退職後に天下りしていく先を確保するのにやっきになっている様子も描かれています。 マスコミへの情報漏洩は、気に食わない上司を叩く、腹いせに顔を潰す目的で行われる。これは警察でも当たり前のことになっているというようなウラ話や、交通部長より生活安全部長の方が格が上。刑事部長は、さらにその上。しかし、その上にキャリア組の警務部長がいる。警備部長は準キャリアなので、公式の記者会見では交通部長より下に座らせれるというような、いろいろな意味で警察組織の内側を垣間見ることができるのもおもしろいです。 そして、本書のタイトル「震度0」というのが、なかなか粋だと思いました。 阪神大震災では、震源地付近が壊滅状態になったために、神戸の震度が報道されず、事態の深刻さが伝わらなかったといいます。本書も、本当は激震なのに、組織の機能が麻痺してしまってそれが伝わらず、事態の深刻さがわからない、まさに警察組織内の震度0状態といえそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
阪神大震災の起きた頃、ある場所でも警察署を揺るがす事件がおきていた。キャリア官僚、ノンキャリたたき上げの警部などそれぞれの思惑が絡まり、全然、事件が解決に進まない。最後に真相が明かされるという、著者の「半落ち」に似た展開である。「クライマーズ・ハイ 」の日航機墜落事故ように、阪神大震災が絡んでくると思いきや、ほぼ絡まず、ちとがっかりである。まぁ、舞台が新聞社と警察署という違いもあるけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地方のN県警本部警務課長の不破が阪神大震災の朝に失踪する。 県警では、キャリアである県警本部長、警務部長と、たたき上げである刑事部長、交通部長、生活安全部長が、それぞれの思惑を持って捜査し、捜査会議にあたり、一方、官舎ではそれぞれの妻たちが、またそれぞれの思惑で、情報戦を繰り広げる。 キャリアとたたき上げの対立や、キャリア同士の対立に加えて、たたき上げ同士のライバル感情、天下り先の確保や、不祥事の隠蔽など様々な損得勘定、自己保身といったものが邪魔をして、県警本部はばらばらで、捜査は全く前に進まない。 最後には、意外な結末が。 といったような内容です。 ここまでひどい警察官僚がいるとは、ちょっと信じたくないというのが正直な感想です。 リアリティにかけるのでは、と思いたいです。 それなりには楽しめたのですが、登場人物は幻滅するような人物ばかりで、感情移入はしにくかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀雄という作家は、非常にレベルの高い作品を書く人で、私は、彼の全作品を順番に読んできて、この「震度0」に至るまで、凡作と思う作品にはほとんど出会ったことがない。この作品に先立つ「出口のない海」と「ルパンの消息」も、「陰の季節」で作家としてデビューする前に書かれた作品を改稿したものであったにもかかわらず、いずれも彼の代表作といえるレベルの、完成度の高いものだった。それだけに、私は、純粋な新作であるこの作品には、それ以上の大きな期待を抱いていたのだが、率直にいって、この作品は、期待外れの凡作と思わざるを得ない。 この作品は、阪神大震災を題材に、県警幹部の世界を描いた作品であり、これは、御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故を題材に、ジャーナリストの世界を描いた「クライマーズ・ハイ」と相通じるところがある。おそらく、作者も、当然、人気作、「クライマーズ・ハイ」を意識し、その線を狙って、この作品を書いたのだろう。 しかし、「クライマーズ・ハイ」が、日航ジャンボ機墜落事故を題材としたことに十分過ぎるほどの説得力があったのに対し、この作品は、実質的には、N県警警務課長不破の失踪事件だけが題材となっており、あの未曾有の大惨事、阪神大震災は、刻々と被害の状況がN県警に伝えられるだけの位置付けにしかないのだ。ラスト近くに、阪神大震災の震度6の惨状に対し、「N県警の本部長室内は震度0」という記述があるのだが、私などは、阪神大震災は、この比喩を言いたいがためだけに設定された題材という気がしてしまうのだ。不破の失踪事件だけに絞れば、それなりに内容のある作品だとは思う。しかし、阪神大震災まで大風呂敷を広げてしまったがゆえに、作品としては、消化不良のままに終わってしまった感が否めないのだ。彼は、この作品の後、ピタッと新単行本の発表が止まっている。新作が書けなくなってしまっているのでなければよいのだが…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて読んだ横山作品だったが、一般社会に生きる人間から見ると 呆れるほどの警察社会の幼稚さをよく表している。 事実を知らない私にも「実際この程度のことで揉めてるんだろうな」と思わせてくれる。 それほど人間関係の点はリアリティがある。 横山氏の独特の視点に魅力を感じ、他の作品を拝読するきっかけにもなった。 ただ、事件そのものと阪神大震災の関連性は今ひとつピンとこなかった。 結末もどことなく消化不良。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警官同士の権力争い のような話が好きなので加点気味。 警察といっても地方の話で、コジンマリとした話で、登場人物 も小粒な人ばかりで大作感はないが、逆にそのせせこましい 感じは微笑ましかった。 大地震で何千人死のうが、個人の利益に繋がらないのならば おざなりになるのは当然の事であり、人間の正しい真実の姿 が描かれていると思える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾の「幻夜」を読んだ後にこの本。 両方とも阪神大震災を背景に物語りが進んでいく。 「幻夜」の神戸と、「震度0」のN県が微妙にリンクしている ような錯覚。偶然だけど、両方とも人間の本質というか、欲望の 部分にフォーカスしている題材の共通点もあり、おもしろかった。 組織の中で各々がもつ男たちの思惑のぶつかり合い。 さらには警察官の妻同士のコミュニティでの駆け引き。 その中で生き延びる=上手くやることに執着することが人間の性なのだろうか。 皆川のような準キャリアがいたことでラストは少し救われたが・・・ 久々の横山秀夫。読んでいて楽しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察公舎での内輪もめと大震災への対応。二つの激震が突如として襲う現場。錯綜する思惑に、翻弄されていく人々の姿が描かれている。 妙な世界の縮図ともいえる物語が面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説、刑事物としてはそれほどの感動はない。話は警察署内での人間関係に重点が置かれている。フィクションとは言え、実際の警察組織。官僚組織とは恐ろしいところだということがわかる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察官僚たちの出世欲と保身。自分の将来が、自分にもまた他人にも見当がついてしまう世界。 あまりに一般人と違う世界にちょっと引いてしまう。 それがファンタジー的な”別世界”なら気持ちも良かろうが‥。 キャリアとノンキャリ、立場の違いによる確執が組織に不協和音を生じさせ、やがてひずみとなってゆく。 登場人物は多くはないが、複雑に絡みあう相関図が次第に明らかになる。(ちょっと絡ませすぎだけど) 舞台にしたらいいような、猥雑な人間模様が警察社会を舞台に描かれている作品だ。 神戸の地震と不祥事に揺れるN県警の様子をダブらせ、県警トップの暗い影と NO.2の出世欲をからませて面白く読ませてはくれるが、何となく「なんだかなあ‥」 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!