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夏期限定トロピカルパフェ事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件の評価: 4.18/5点 レビュー 45件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21~36 2/2ページ
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No.16:
(5pt)

小市民シリーズ第2弾は小鳩と小山内の知力対決。

前作で小山内の狂気が示された元で、本作では小山内の不可解な行動と誘拐事件、薬物乱用事件などが絡み合っていきます.短編2本中編1本の形を取りながらひとつの長編としてつながっている構成のしっかりとした作品でした.主人公とヒロインが探偵と犯人という関係で、将棋のように相手の手を読みながら戦う語り口が楽しいです.ミステリとしてはありきたりで、キャラ小説として楽しむのが正解だと思います.
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)より
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No.15:
(5pt)

なかなかびくっりなラスト

事件そのものは、(小説で描かれるものとしては)他愛の無いものといえるかもしれませんが、軽い文体でするすると読み進めることが出来ると思います。
で、そのまま予定調和的に終わるかと思うと、これがなかなか。
やけに解決編が長いなと思っていたら、解決”後”の話まできっちりと決着をつけてくれます。最終章のタイトルのようなただの甘い話ではありません。
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No.14:
(5pt)

スイーツめぐりの甘酸っぱい結末

小市民シリーズの2作目.
作者お得意の日常の謎を重ねながら,大きな事件に迫っていく手法は健在で
一つ一つの謎はよくできているし,ラストの真相は大掛かりである.
伏線もよくできていて,戦略とアクシデントがからみあって
大きなどんでん返しが待っている.
ミステリーとしてのできはなかなかよい.
結末では小鳩くんと小山内さんの関係にも変化が生じる.
小市民を目指す互恵関係の行く末は?
続きを読みたくなる結末だ.
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No.13:
(5pt)

スイーツめぐりの苦い結末

小市民シリーズの2作目.
作者お得意の日常の謎を重ねながら,大きな事件に迫っていく手法は健在で
一つ一つの謎はよくできているし,ラストの真相は大掛かりである.
伏線もよくできていて,戦略とアクシデントがからみあって
大きなどんでん返しが待っている.
ミステリーとしてのできはなかなかよい.

結末では小鳩くんと小山内さんの関係にも変化が生じる.
小市民を目指す互恵関係の行く末は?
続きを読みたくなる結末だ.
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No.12:
(5pt)

逆襲!!!

小市民シリーズ第2作
被害者が逆襲するというパターンは「犬はどこだ」と似ていた。
シーリーズものにありがちな、ある程度のマンネリ化があると思っていた。
しかし、予想を裏切られた
ラストではなんと互恵関係が崩れる
次回への期待が否が応でも高まる
相変わらず、キャラ造詣が秀逸だ。
前回では小佐内さんは小動物から狼へと変貌を遂げた
今回は妙にかわいらしい女の子から計算高い女性へと変貌する。
しかし、最後の最後には狼の仮面の下のもろい素顔を露呈させる。
このシーンは非常にスリリングだった
秋山瑞人著「イリヤの空、UFOの夏」の主人公達は両思いなのに、お互いのことを理解しあっていない人間関係がおもしろかった。
本作の主人公達は互いのことを考えることはでき、冷静に妥当かを判断しようとする
しかし、共感することはせず、感情でつっぱしれない
次回では二人の関係がどう変化するのか楽しみだ!
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No.11:
(4pt)

甘くて切ないミステリー

小市民シリーズはこれが初めてだったのですが、楽しめました。
小鳩君の一人称視点で書かれているのが面白い。
自称小市民の絶対小市民じゃない思考回路はすごくユーモラスです。
何気に一番気に入ったのが第一章。
ただのお菓子の横取りが相手が小佐内さんだと、こうも手に汗握る心理戦になるとは・・・。
途中、「小鳩君、あれを忘れてる!あれを!」と突っ込みたくなりました。
2人の他愛ない夏休みの日々が微笑ましかっただけに最後の展開は衝撃でした。
小佐内さんも小鳩君も割り切れていないことが分かるだけに、切なかったです。
続刊で2人が納得できる結末にたどり着けますように。
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No.10:
(4pt)

前作より面白い

主人公達、特に幼い…失礼、小佐内のコアな部分が光に照らされていく
p107の「どこにも凄みがあるわけではないけれど、微妙な引っかかりが次の展開を否応なしに
期待させ、でしゃばらない文章がなんとも心地よくて昼も食べずに読み続けている(中略)果たして主人公君の運命はいかに、続きは終章のお楽しみ」のくだりまさに著者の自作に対する本音・自負であろう。
『半』の謎解きが少々くるしかったり、誘拐事件の詳細を述べる地の文とは違った第三者の観察的視点(内通者の存在の示唆?)の存在についてなど疑問が残るところはあるが、
前著と同じく、解決の根拠をちりばめ読者に利用させようとするところは評価できる。
行き過ぎた深謀遠慮の果ての小市民密約解消は2人が結ばれるための布石と勝手に予想。
そんなに深く考える必要はないでしょう。
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No.9:
(5pt)

このせつなさは一体…。

小市民シリーズミステリー待望の二作目。これはもちろん夏に読むべきでしょう☆依然奇妙な人間関係の高校生男女ふたり。出だしはいつもの展開を踏襲し、日常に生まれるナゾを自ら作り出したり解き明かされたり。しかし、全体を通してどことなく主人公の語りに不穏な色があり、前作を読んでる身としては当然、おや?とひっかかります。でもまさかナゾがすべて解けたあとにこんな展開が用意されているとは…。恋愛関係でなくてもせつないストーリーは描けるのだなあという一例が、ラストに読者を待ち受けております。だけど、あー、この小説、続きはどうなってしまうの〜!?
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No.8:
(4pt)

ミステリ傑作だけど、ラストが辛すぎる作品

 この本は、前に紹介した「春季限定いちごタルト事件」の続編になります。
 小鳩くんと小佐内さんのコンビも、前回は高校一年生でしたが、今回は一年とちょっと過ぎて高校二年生になっています。見かけは普通ながら、それぞれ常人より推理力と復讐心が圧倒的に強い二人はその自分たちの性を押さえて隠すため、「小市民」を目指していますが、今回もまたそうはいかない展開になります。一夏の事件は二人の関係をそうした穏やかな状態で終わらせてはくれませんでした。
 幕開けはそんな劇的なことを予感させない、むしろ微笑ましい雰囲気で幕をあけます。
 夏休みになった途端に、「素敵な夏になりそう」と小佐内さんは、街にたくさんある厳選スイーツの食べ歩きに小鳩くんを誘います。その名も「小佐内ゆき 夏のスイートコレクション」と銘打って、それぞれのお店とおすすめまで書き込んだ、お手製の地図まで作って一夏の食べ歩きを提案します。甘いものがそんなに好きじゃないといいつつ、小鳩くんもそれにつきあいます。まさに、清く正しい男女交際? みたいな展開になります。そこだけみると気恥ずかいくらい青春しています。
 彼女の性格からすると違和感を感じつつも、小鳩くんはそれにつきあいますが、それは大きな事件につながることだったのです。。
 
 ストーリーはそのあたりまでで、感想ですが、正直ラストの部分は非常に辛かったです。
 どんでん返しにつぐどんでん返しで、まさにミステリーの醍醐味を感じさせる展開で、なおかつその構成力には舌を巻く思いで、それだけであれば文句なく太鼓判で大絶賛です。前作よりも非常にレベルアップしています。
 が、本当にラストの展開が辛かったです。よくできたキャラクターに惚れ込んでいたからかも知れませんが、最後の二人の選択が悲しかったし、その途中での小佐内さんの語りにも胸が苦しくなっていました。
 女性はいろいろな顔を持ち、男が思っているような単純なものでは決してないです。それはまぁもちろん人生経験で誰もが知っている筈ですが、こういうシチュエーションになって、思いがけない展開になるとなんだか全てがわからなくなってしまったり、動けなくなるのも男性心理の不可思議。読んでいて、まるで自分がそこにいるかのように苦しくなってしまいました。
 続編が「秋季限定 マロングラッセ事件」として出る予定だそうですが、ここからどうやって組み立て直すのか、二人が幸せな状態でいるのか、この作品を読んだ人は必ずやきもきしながら待つ事になりそうです。
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No.7:
(5pt)

犯罪は、お菓子じゃないよ

本シリーズにおいて、
小鳩君は〈探偵行為〉を、小山内さんは〈復讐〉を
それぞれ封印し、平凡な「小市民」を目指しています。
ともに自分の過剰な部分を抑圧し、
「普通」になろうとするのですが、
抱える問題の切実さでは、
小山内さんの方がより深刻
だといえます。
第一に、小鳩君の「探偵」は、節度さえ守れば、
十分社会に受け入れられるものであるのに対し、
小山内さんの「復讐」は、どこまでいっても
反社会的行為であり、認められないものだということ。
第二に、小鳩君の「探偵」はあくまで事件に
第三者的に関わる傍観者であるのに対し、
小山内さんの「復讐」は、自分自身の利害が
密接に絡んだ事件に、当事者として関わらざる
を得ないものだということ。
そういったわけで、小山内さんは、たまに鎌首をもたげる復讐心を
スイーツを食すことで紛らわせ、代償としているのですが……。
今回、二人の関係に決定的な転機が訪れます。
小鳩君にすれば、中学時代とは違う意味で、
「探偵」として挫折したといえるでしょう。
「秋」になって、彼が自分の資質と自意識にどう折り合いをつけるのか、
そして、小山内さんとの関係にどのような答えを見出すのか、
今から楽しみです。
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)より
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No.6:
(4pt)

パワーアップ

 「春季限定」から一年余り。高校二年になった小鳩&小佐内の活躍を描いたシリーズ第二弾。
 ふたりとも訳あって小市民をめざす・・というキャラクター設定の面白さで前作も読ませたが,今回は更にパワーアップ。性格設定的に途中「これは無理があるんじゃないか」と首をかしげたくなる部分もあったが,終盤からの種明かしで納得。小さな事件を積み重ねていき,最期に全体像を総括すると全く別の構図が浮かび上がる・・という古くは山田風太郎「おんな牢秘抄」(角川文庫)から近年では霞流一「首断ち六地蔵」(光文社文庫)などに見られた超絶テクニックを堪能。
 柔らかい題名と表紙イラスト,そしてライトノヴェルという看板に正直手を出しそびれていたが,読んでよかった。
 既に続篇が予告されているが,あの状況からふたりはどうなっていくのか,今から楽しみ。
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No.5:
(5pt)

米澤穂信最高傑作!

彼の作品は大分前からずっと追いかけていますが、この作品は個人的に最高傑作です。
やはり、彼の売りはその魅力的なキャラクターと、徹底的にロジカルなトリック、そして、青春物でありながら、最後に苦々しく心に残る毒を含んだエンディングだと思います。
今回の作品で、これらの要素がそれぞれ最高レベルに絡み合い、そして、とてつもないインパクトとして読者に伝わります。
前作の、『春季限定イチゴタルト事件』を読んでいた人ほど、キャラクターに感情移入出来るはずだし、そのキャラクターに感情移入している人ほど衝撃的なラストとなっています。
巻末の解説で小池氏も指摘していますが、この、キャラクター造詣をそのままどんでん返しに利用する手法は、まさに新たなミステリー小説のタイプだし、米澤穂信でしか書ききれないジャンルです。
彼の、ジュブナイルノベル的な魅力的キャラクター造詣や、軽妙なセリフ回しがあってこそのこのラスト。
他の作家がそうそう真似できる芸当ではありません。
今までは、ジュニア小説出身という事で文章の軽さや、リアリズムの欠如などで社会派好きの読者などには倦厭されていたかもしれませんが、この作品でこの作者は完全に一皮向けたと思います。
もしもこのまま米澤さんがこの路線でこのクオリティを維持し続けることが出来るのならば、間違いなく社会派や本格派を上回る存在となる事が出来るでしょう。
久しぶりにとてつもない才能を見せられた作品でした。
まだ読んだ事の無い方は、ぜひぜひ『春季限定いちごタルト事件』と合わせて読むことを強くお薦めします! 
ちなみに、続編については期待はしたいですが、この作品はこのままであって欲しい気持ちも少しあり、複雑な心境です。それぐらいに今作のラストは衝撃的で、そこから次へ続ける事は想像を絶するほどレベルが高いと個人的に思うのです。下手に続編を出されて残念な結果にはして欲しくないし、本当に複雑です。でも出るなら読みたい!(笑)
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No.4:
(5pt)

米澤穂信最高傑作!

彼の作品は大分前からずっと追いかけていますが、この作品は個人的に最高傑作です。

やはり、彼の売りはその魅力的なキャラクターと、徹底的にロジカルなトリック、そして、青春物でありながら、最後に苦々しく心に残る毒を含んだエンディングだと思います。

今回の作品で、これらの要素がそれぞれ最高レベルに絡み合い、そして、とてつもないインパクトとして読者に伝わります。

前作の、『春季限定イチゴタルト事件』を読んでいた人ほど、キャラクターに感情移入出来るはずだし、そのキャラクターに感情移入している人ほど衝撃的なラストとなっています。

巻末の解説で小池氏も指摘していますが、この、キャラクター造詣をそのままどんでん返しに利用する手法は、まさに新たなミステリー小説のタイプだし、米澤穂信でしか書ききれないジャンルです。

彼の、ジュブナイルノベル的な魅力的キャラクター造詣や、軽妙なセリフ回しがあってこそのこのラスト。

他の作家がそうそう真似できる芸当ではありません。

今までは、ジュニア小説出身という事で文章の軽さや、リアリズムの欠如などで社会派好きの読者などには倦厭されていたかもしれませんが、この作品でこの作者は完全に一皮向けたと思います。

もしもこのまま米澤さんがこの路線でこのクオリティを維持し続けることが出来るのならば、間違いなく社会派や本格派を上回る存在となる事が出来るでしょう。

久しぶりにとてつもない才能を見せられた作品でした。

まだ読んだ事の無い方は、ぜひぜひ『春季限定いちごタルト事件』と合わせて読むことを強くお薦めします! 

ちなみに、続編については期待はしたいですが、この作品はこのままであって欲しい気持ちも少しあり、複雑な心境です。それぐらいに今作のラストは衝撃的で、そこから次へ続ける事は想像を絶するほどレベルが高いと個人的に思うのです。下手に続編を出されて残念な結果にはして欲しくないし、本当に複雑です。でも出るなら読みたい!(笑)
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No.3:
(5pt)

飛躍的に良くなったシリーズ第二作

 ライトノベル畑に出自を持つ新進ミステリ作家、米澤穂信の新シリーズ「小市民シリーズ(と勝手に呼ぶ)」の第2作です。
 前作「春期限定いちごタルト事件」はライトノベル的なキャラクター造形の小鳩君と小佐内さんを主人公として、創元お得意の「日常の謎」本格ミステリにまとめた佳作でしたが、ちょっとこぢんまりとした印象で、作者への高い期待値もあって「良い作品ではあるけど米澤穂信の中ではもう一つ」というのが正直な感想でした。
 それに対して本作「夏期限定トロピカルパフェ事件」は数段良くなっていると思います。ネタバレを避けると抽象的な言い方になってしまいますが、前作で感じたキャラクターの魅力と本格ミステリとしての良さがやや乖離したちぐはぐな印象は払拭されて、本作では2つの要素が有機的に融合されて見事な仕上がりになっています。さらに主人公2人が「小市民」を目指すという設定をキャラクター造形の記号としてカッコに入れるのではなく、思春期の自意識を巡る物語にからめていくことで、(解説にもあるように)戯画化された青春小説としても一歩進んだものになっています。
 前作のファンはもちろん、いまいち合わないと思った人にも是非オススメする本作品、強烈な引きに続巻「秋季限定」「冬季限定」が待ち遠しくなることうけあいです。
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No.2:
(4pt)

小市民を目指す少年少女の正体は?

シリーズ1作目の「春期限定いちごタルト事件」を読めばわかってしまうことなんですけどね(笑)
高校2年生の”ぼく”は、同級生の小山内さんと、何故か事件に巻き込まれ、どうしてもソノ目指すところから踏み外し...解決してしまい...そして反省するのです。
どう踏み外すかは、本書を読んでのお楽しみ♪
その鮮やかな”お手並み”に、第1作に引き続き「無理に自分を偽らなくてもいいのに」と思っちゃいます。
また、ちょっとヒネている”ぼく”の友人(?)である直情型体育会系の堂島健吾くんも再登場。お姉様は今回登場ナシですが。
この作品の二次的な楽しみ方としては、小山内さんが大好きなスイーツの記述。
20品目以上のリストを読むと「このお菓子のモデルってどこかにない?」ってつい思ってしまいます。特に”ぼく”を魅了した<ジェフベック>のシャルロットには、ホントウにそそられました(笑)
そして、今回のラストは、小山内さんの表情がいつもと違います。
その表情の行方はどこに〜解説氏が書いているように、秋期限定、冬期限定が出ることを切に願います。
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)より
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No.1:
(5pt)

待ちに待った続編!

『春季限定』から、待ちに待った続編の刊行です♪
さっき購入して、帰り道のカフェで一気に読んでしまいました!
日常の小さな謎を解くスタイルの短編連作ですが、その中にちりばめられた伏線の数々が最後にぴたりとはまる様は見事としか言いようがありませんよ。前作よりもよ『連作長編』として完成度が高いと思います。
(前作はどの話から読んでも楽しめる…という風にスタイルの違いだけで、どちらも充分面白いのですが♪)
ミステリーとしてだけでなく、2人の主人公の考え方や微妙な関係の変化など秀逸で、甘酸っぱい思いでいっぱいになりながら読みました。
ラストの展開には「うわ〜、早く続きが読みたい!」と心底思わされますよ。
『秋季限定』『冬季限定』が今から楽しみです♪
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