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私の家では何も起こらない
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私の家では何も起こらないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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最初の方はちょっととっつきにくかったけど、読み進めていくうち徐々に輪郭が見えてきて面白かった。 這う音とかね。残穢を思い出しました。 想像を膨らませながら読む必要があり、文字数が少ないわりに少し時間がかかったように思います。 しかしこんな小説を書くなんて頭の中はどんな構造をしているのかと脱帽しちゃいますね。 | ||||
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サラリとした読み心地です。幽霊屋敷の話ですが怖くはなく、美しいです。 設定ゴリゴリのミステリーや、アハ体験をくれる本が好きな方には向かないかもしれません。 自分は起承転結より雰囲気を求めるタイプなので、十分楽しめました。 全編を通して漂う食べ物ネタがまた好みでした。塩漬け肉が食べたい。 | ||||
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各話の配置、繋がりがお見事で連作短編の長所をこれでもかと使った一冊でした。 なかなかにグロいお話も出てくるのですが、するりと読めてしまう言葉運び、言葉選びで想像力を掻き立てられる怖さです。 一部、難しいお話もあって好みが分かれるかもしれません。 | ||||
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何も起こってないです。 | ||||
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小さな丘に佇む古い洋館を中心に巻き起こる、生きる者と死ぬ者の対話。 家自体に刻み込まれた記憶が、新たな物語を紡ぎ続けていく。 全体を通して流れている、ひんやりとした怖さが癖になる一冊。 | ||||
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9編の連作短編+付記で構成。 過去に色々凄惨な殺人の歴史を持つ丘の上の一軒のおうち。 それぞれの殺人の顛末は全く救いようのない展開のまま過去のものとなっていくのに、8編目で痛快な結末となり、9編目でなにか爽やかな読後感を生じさせます。 ただ最後の付記がどうも余分な感じがして、それが必要だという人もいるはずだけど自分は違和感しか残さず抵当に読み飛ばしてしまいました。 | ||||
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何度も何度も読み返した作品です。 上品でホラーで謎が多くて 何度読み返してもあぁ素敵な小説だったと 読み終わったあと思わせてくれます。 とてもオススメです。 | ||||
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とてもストーリーの作り方がウィットある上手な作り方をしているホラー小説だと思いました。怖いはずなのに、一度はそこに行ってみたいような気にもさせてくれる感じで、良かったです。 | ||||
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ふわ~っとした女性的で詩的な文と、しっかりした構成という、二律背反した性質を合わせ持つ連作幽霊屋敷短編集です。 ほぼ口語体で書かれており、ショッキングなシーンは想像を促す程度のもので変に神経を煽ったりせず、ホラーでありながら言葉を選んで書かれた文章は見る者の疲れた心を癒します。 ようやく物語のつながりが見えてきて、全貌がおぼろげにわかった思ったら本編が終わり、付記という名のややズレた視点のポエムで謎にさらに謎の薄布をかけて締める、うーむ、これぞまさに幽霊小説ですねえ。 | ||||
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幽霊屋敷を買った女性作家とその家で起こったコワイ話。 あぁ、長編じゃなくて怖い話の短編集なのね~、と思って読んでいて、途中ダラダラつまらなくなってきたらいきなり見事に綺麗につながり驚く。 ラストはきれいに終わらせたなぁと思いました。 そう、どの家も新築だろうとボロだろうと全て幽霊屋敷なのです。 | ||||
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上品な文章でホラー感はさほどなく読みやすかった。 ただ、解読が難しい話があって最後まで引っ掛かったままでスッキリしない。 もう少し最後に説明が欲しかったと思った。 | ||||
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正統派『幽霊屋敷モノ』。 古い屋敷で起こった凄惨な事件、不幸な事故、そして小さな澱が瓶の底に少しずつ少しずつ積もっていき、 芳醇なワインになるように、この作品も名作になる。 この作品に付けられた評価は概ね高いが、中には低いものもある。 そうした人は多分、ある事に気づいておられないのだろうと思う。 本文の紹介に『驚愕のラスト!』とあるだろう。もはやどの作品にも付けられる陳腐な文言だ。 しかしこの作品は『驚愕のラスト!』に相応しいと思う。 これからこの作品を読む人はぜひそのしかけに気付いてほしい。 | ||||
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恩田陸さんの本は大体いつもそうですが、途中のドキドキ感がたまらない。小説世界の構築の仕様と読者を引き込む言葉の巧みさで、まるで夢の中でこの幽霊屋敷を訪れているような気にさせてくれる。時々読み返して、このドキドキ感を楽しみたいと思うような本ですね。 | ||||
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幽霊屋敷、恩田陸って感じでした とても良かったですよ\(^o^)/ | ||||
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恩田さんの作品はちまちまとびとびで読んでいて、色んなジャンルがあるのですがこれはもう私好みの大変ツボな作品でした。 なんとなーく見かけてあらすじも読まずに、そう、それこそなんとなくいいような気がして買ったのですが、することも忘れて吸い込まれるように読んでしまいました。 怖さも残酷さも、不思議な雰囲気でまとまりまさにひとつの家に集まった家族のようになじみ、いいー感じに心地よくゾクゾクしつつ。 個人的にはラストのデジャビュで、ああそうか、と私の持論にも取り込もうかとおもいます。昔から、あれ、前もあったような、忘れてるだけかな?でも、とそんなデジャビュに首を傾げることがあったので、ひじょうに感覚が一致しました。 私もいつか丘の上の家に迎えてほしいですね。 | ||||
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一見怪談のように見え、実際に怪談めいた出来事も起こるのだが、しかし、怖さというものがそれ程あるわけではない。 それはおそらく、本書に収められている十の短編において、「怖さ」に物語の焦点が当てられているわけではないからだろう。そのためどこかしら、ドールハウスの中で人形たちが動いているような、作り物めいた印象を受ける。実際作者自身が「文庫版あとがき」で、ドールハウスに言及している(それを読んだからこそ、こちらの印象が遡って「ドールハウスめいた」というものへと改変されたということも否定できないのだが)。 さらにこのことは、最終章「附記・われらの時代」に現われた次の文章へと接続する。 世界は人類なしに始まったし、人類なしで終わるだろう。 この言葉はレヴィ=ストロースの『悲しき熱帯II』からの引用である(「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう。」中公クラシックスp425)。これ以上の記述は本文にはなく、したがって暗示でしかないのだが、この引用があることで明らかになることがある。「物語の主体」についての問題だ。主体はだから「人間」ではない。そう考えれば、タイトルの「私」が誰であるのかということの意味が突如転倒する。 なるほど、からくりの中心はタイトルにあったわけだ。 | ||||
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小さな丘に立っている古い家。 そこに住む女性作家に、男はこの家がどんなに恐ろしい場所なのかということを懇々と説きます。 何を言っているのか、この家、"私の家では何も起こらない"というのに…… 言いがかりのようにも聞こえる男の言葉で始まる物語は、ストンと転換します。 12編の短編小説は、舞台となる家で起こる・起こったゴーストストーリー。子ども、姉妹、工事に入った大工……この家に関わった様々な人々を通じたストーリーは小粒ながら、一篇一篇がぞくっとする寒さを感じさせます。 古い家の籠もったほこり臭い香りとともに、この物語は様々な匂いを喚起させます。 特にいくつかの物語に登場するアップルパイの香り。この言葉が物語に登場する度に、良い香りがする気がして……怖くなってきます。 恩田陸さんの作品の中でも、読者置き去り感の少ない作品で久しぶりに大満足でした。 | ||||
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これだけ色々なジャンルに挑戦するというのは、「書き癖」を意図的に封印しないといけないので、読者が思っている以上に困難極まりない作業。 それをこの方はヒョイヒョイやってのけているみたいに感じる。もう脱帽です。 そんな恩田さんの作品群で一つ選べとなると、やっぱりこの作品ですね。 プロットのパズルの組み方がすごくシームレス。 この幾重にもあるクライマックスシーンの緊迫感はなんだ? 遂に「『小夜子』の体育館のシーンを量産できるようになったのか!」と肝を抜かしました。 恩田さんはクライマックスが滅茶苦茶上手い。 スタッカートは日本随一なのではないでしょうか。 | ||||
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装丁家の方(名久井直子さん)が以前、「情熱大陸」に出ていたこともあり、いつか読みたいと思っていた作品。 カバーやヘドバン(背の内側についている布)のデザインを目で楽しみ、しっとりした音楽を聴きながら、雰囲気を楽しんで読み終えました。 一つ一つの物語が、『優雅なグロテスク』であったり、『爽やかな残酷さ』であったり…怖いのに、穏やかな気持ちで読める、不思議な作品です。 読後の余韻もホラー小説(?)なのに、何故かすっきり。 お気に入りの作品になりました。 乱文失礼しました、気になっている方はぜひ! | ||||
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恩田陸さんの本はほとんど読んでいるのですが、この本はその中でも 好きな一冊です。まず表紙の可愛さ☆本棚に飾ったりもしてましたが 内容と雰囲気がばっちり合っていると思います。 内容はそれぞれに関係しあっている短編集みないな感じで、読み終わった後 もう一度バラバラに読み返しても面白かった。 リアルでそれでいてファンタスティクでゾクゾクしながら読んでいるのに 一冊読み終えるまで一気に読んでしまう(量も多くないので)感じです。 | ||||
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