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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全414件 161~180 9/21ページ
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面白い、一冊です。また、面白い本に、出会いたいな。オススメします。 | ||||
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○○賞というのはあてにならない、といいつつ、やはり賞を取った話題作品には興味が引かれる。この本を手に取ったのも、第2回本屋大賞に輝いた作品、ということからだった。 話の筋としては、いたって単純だ。全校生徒が夜を徹して80キロ歩きとおすという学校行事を題材に、ずっとわだかまりを持ち続けていた異母兄妹とその仲間の、何でもなさそうで、それでいてかけがえのない青春の1ページが描かれている。 奇抜な設定も、ドラマチックなストーリーの展開もなく、日常からかけ離れた事件が起こるわけでもない。青春小説定番の恋愛さえも、垣間見える程度であって、全面には出てこない。あくまで登場人物は、どこにでもいるような、平凡な等身大の高校生であり、ストーリーも実際にあっても全然おかしくないようなものだ。 不自然に意識し合い、ずっと話さないでいた貴子と融は、歩行祭の終わり、いつの間にか普通に会話をするようになっている。 「――もっと、ちゃんと高校生やっとくんだったな」 「損した。青春しとけばよかった」 「ちゃんと青春してた高校生なんて、どのくらいいるのかなあ」 これは、青春を通過した大人たちの大多数がもつ感想ではないだろうか。え、青春ってこんなにあっけないものだったの、と。しかし、やはり振り返って思うのだ。ドラマチックな恋愛も、全てをかけた勝負もなくても、やはりあれが私の青春だったのだと。この本は、そんなありのままの青春を思い出させてくれる本だった。 | ||||
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まず間違いなく、主人公と同年代のときに読むか、それともその時代を過ぎ去ってから読むかで感想が変わってくるであろう小説。 舞台はとある高校行事である「歩行祭」。変わったことは何もなく、ただ夜通し歩くだけ、という行事で、主人公たち含め、登場人物の様々な思いや感情が揺れ動く。 この作品の中でもっとも印象深いのは「タイミング」という言葉。「めぐり合わせ」と言ってもいい。 登場人物の一人が「ナルニア国物語」を最近読んで、勧められた当時に読んでおけば…!という感想は深く共感できた。それと同時にこの作品に対してもそう思う。 いくつで読んでも作品そのものきらめきは変わらないが、読み手の感性や経験というものはそうではないからだ。 登場人物たちを取り巻く関係というのもまさにそのめぐり合わせの妙で、特に主人公たちの持つそれは中々にドラマチックだ。(早々に読者には明かされるのだが) ただ思うに、そのめぐり合わせが持つ意味というものを理解するのにもまたタイミングが重要となってくる。 主人公たちが最後に感じるあの爽快感は歩行祭というイベントを経てこそのものだ。同じように、長きにわたって彼らの歩行祭に寄り添う読者だからこそ、その爽快感を味わえる。 この本とめぐり合った後、それにどういう意味を持たせるのかは読み手に委ねられるのだろう。 | ||||
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初めて読んだ恩田陸作品。 すごく良かったです。 融と貴子、忍と美和子たち高校生たちが、夜を徹して80キロをただ歩くというイベント「歩行祭」の話です。 この4人を中心に、それぞれが、様々な思いを抱きながら、ひたすら歩き続けます。 人生と同じですね。 作中、忍が、融を評し「そりゃ潔くて感情安定しててマイペースだっていうのは偉いよ。だけど、何も見ないふりするっていうのは気に食わないね」と言い、 貴子が「見ないふり?何を?」 「なんていうのでしょう、青春の揺らぎというか、煌めきというか、若さの影、とでも言いましょうか」という文が出てくるのですが……私の感想は、「青春の揺らぎ、煌めき、若さの影」が十分に表現されている本だと思いました。 できることならば、10代で出会いたかった本です。物理的に無理ですが……。 爽やかな風を頬に感じるような本でした。 他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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評判の本をようやく読みました。 水戸一高の「歩く会」のことは、予備校時代に卒業生から聞いており、面白い行事だなぁと思ってました。 この本を読み始めると、気持ちの良いテンポで、惹きこまれます。 奇抜ではありませんが、甲田貴子と西脇融の設定が意外で、榊杏奈のおまじないなど、面白い伏線があり、終盤に向かって、どんどん興味がそそられます。 登場人物も、普通+αぐらいの特色を持っていて、ユニークで親しみがもてます。 高校時代は、もう遠い遠い昔ですが、何気なく書いてある言葉、会話に、ハッとするものに沢山出会いました。 「今思い返すと全てが一瞬だったように感じるのに あのときだって今と同じように1分1秒の積み重ねだったなんて信じられないね」とか、大人になって、わかることがたくさんあります。 読み急がないよう、ゆっくりゆっくり味わって読みました。 久々に、いい本読んだ〜!って感じです。 (178) | ||||
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今では失ってしまった、若かりし頃の感覚を蘇らせてくれた不思議な小説でした。 読みながら「俺、今ノスタルジーを感じてるわ」となりました。ノスタルジーを感じることを忘れてしまった人におすすめ。 “小説の力”を体感した作品でした。こういうのもいいですね。 | ||||
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高校生活最後のイベントー歩行祭,80キロを夜を徹して歩き通すというもの。生徒たちの想いー想い、多感な時期の懐かしさが込み上げてきます。過ぎ去った青春が蘇る感覚にしてくれる名作です、ぜひ読んでください。 | ||||
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私が学生の時にも同じ様な行事ありました。 女子高だったんですけどね。 これと言った話の山場とかはないんだけど、恩田ワールドに引き込まれちゃっていつの間にか自分も一緒に歩いてました。 学生時代に戻った気がして、話が終わるのが切なかった。 | ||||
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とくに面白いことが起きるわけではない。ただ、高校生たちが歩くだけの地味な話です。 しかし、その中での会話や行いがとても胸に残りました。 『今思い返すと全てが一瞬だったように感じるのに あのときだって今と同じように1分1秒の積み重ねだったなんて信じられないね』 とゆう文章がなぜか胸に残っています。 今は今の楽しさ 未来は未来の楽しさがある そんなに急がないで。ゆっくり味わえばいいじゃないか。たまに立ち止まったり、寄り道なんかもしてみてさ。ほら、こんなに夜空は綺麗だよ。 と、言われているようでした。 大人になった今だからこそ面白いと思える本なのかもしれません。 | ||||
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登場人物たちのように、思春期のちょっと自意識過剰でナイーブに過ごした高校時代が蘇りました。 卒業や大学受験を控えた学生たちが内面に抱える不安や葛藤、希望がみずみずしく映し出されています。 設定にやや強引な感じも受けましたが、かけがえのない青春の息吹に包まれ、爽快な気分で読み終えました。 | ||||
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仲良し三人娘と男二人の友情が良く書けてる。青春小説の金字塔。高校生なら必読書でしよ。 | ||||
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高評価、宣伝、映画化、本屋大賞などで、作者のことは全然知らなかったのですが、 読みました。(今はかなりの作品を読了しておりますが。) 作者、恩田陸さんは、茨城?栃木?辺りのご出身?かな。 私の地域には、どうもその辺の出身者が始めたらしい、大学の寮生が夜通し歩くという なんとも馬鹿らしい、しかしながら、とても楽しい、そしてとても苦しい行事がありました。 (現在もあるのかな。)私も混じって一回だけ参加しました。面白かったですね。 有名なのは、何と言っても自治医科大学ですね。それこそ全員寮生ですから、しかも 全員出身地がばらばらなので、入学時にはまとまりなんか無いわけです。その医学部生が、 大学から宇都宮まで歩くとか。なんて言ったって、エリートですから。そうじゃなくても そんな距離、歩いたことなんか無いのです。殆ど男ですから、色気もそっけもない。誰が 始めたんですかね。歩きながら、毎年話し合うんだそうです。辛いんだそうです。足が 痛いんだそうです。最初先を行っていた人が、段々遅くなる。最初から遅い人は、最後まで 遅い。徐々に早くなる人もいる。 そんな中で、芽生える友情も、恋も、喧嘩も、終わってしまえば、お疲れ様でした。 ってことで。苦しいほど印象に残るんでしょうか。自治医科大学の連中は、みんながその 経験を誇りにしています。 そんな歩行祭が舞台で、つまらないわけがありません。 設定も、サプライズも、ドンピシャリでした。わざわざアメリカから?というのはさすがに 意表を衝かれた、というよりインチキ?けど、面白かったです。 結構、わたしの地域と、栃木、茨城、福島って共通した文化があって、安積高校と私の 母校の応援歌が一緒だったりして。歩行祭が最もPopularなのは、栃木、茨城と言うことで、 やっぱり同じ青春してたんだ。そんな感覚に郷愁を覚えたりして。 でも、私には、一つのロマンスもなかったなあ。それが残念。 お勧めします。80点かな。 | ||||
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上京して数年。まだ一度も田舎に帰ってないが、この本を読むと、田舎に起いてきた青春や淡い恋、友情といったものが急に愛おしく思えてくる。 これから大人になり、社会人になり、おっさんになっていくのだろうけど、田舎においてきた記憶を、今後、大切にしたほうがいいのか、もう過去は振り返らないほうがいいのか、何だか切なくなってくる。 | ||||
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事件と呼べる事件は特に起きず、何かが劇的に変わるわけでもない、ただ歩くだけの物語。 しかし、最後の方は読みきってしまうのが惜しくなった。 複雑な事情を抱えている人、とても個性的な人物(高見、お前のことだ)、ありふれた高校生…特に自分と共通点があるとは言えない人もいたが、皆のことを見守りたい、そんな気持ちになった。 この辺り、各人物が丁寧に描かれていたんだなと思う。 それでいてメインの2人のイベントをしっかりと消化する展開。 歩行祭というワンアイディアの勝利という側面もあるかもしれないが、最初から最後まで魅せる良い小説だった。 | ||||
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人から薦められて読みました。 さらっと読めて、読後も爽やかな感動が残りました。 この作品をよんだ人ほとんどが、「こういう青春を送りたかった」と思うのでは、と思います。 高校生の時にリアルタイムで読みたかったと思う反面、今読んだからこそ、自分にはできなかった青春や学生時代を愛おしく思い、より一層この本がいいと思える気がします。 特に西脇君の友人で登場する、戸田君という少年が最高です。 自分にも戸田くんみたいな友人がいたら何か変わっていたかも、と思うくらい非常に魅力あるキャラクターで 「戸田語録」という本を作りたいくらい、言葉ひとつひとつが高校生とは思えないほど達観しています。 大人の自分でさえも、目からウロコが落ちる感じでした。 他のキャラクターもひとりひとり素敵ですが、やはり、主人公二人の微妙な関係や心理描写が「よく表現できるな」というくらい丁寧に書いてあります。 この物語は、もちろん最後が一番の盛り上がりなんだろうけど、私個人としては、貴子が「賭け」に勝ったきっかけの場面が一番がぐっときました。このへんの貴子の感情を書いた流れがすごくいいんです。泣きそうになりました。 渡米した友人の弟が現れる設定は無理があるかと思いますが、この弟の視点からみたラストがよかったと思います。 嫌味なく心から感動できる作品だと思います。 。 | ||||
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歩行祭を通して繰り広げられる様々な出来事。進路、恋愛、友情。青春と呼べる宝物がギッシリと詰まった作品です。僕の学校でも歩行祭があればいいのに〜(笑) 夜は人を大胆にする。夜だからこそ盛り上がれる。そんな夜を舞台にした人間関係がこの作品に詰まっている。とても面白いと思った。 | ||||
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久々に青春ものを読みたいと思い、この本を手にしました。 物語は歩行祭というイベントを通して、二人の男女が心を通わしていくストーリーでした。 恋愛といより友情を主題としており、高校生が持つ不器用さや真っすぐさが描かれていたと思います。 作品を読みながら自分の高校時代の雰囲気を懐かしめるような作品でした。 | ||||
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皆さんいろいろおっしゃってますが、高校って案外いろいろ考えますよ〜 登場人物とほぼ同じ年代の自分から言うと、よくかけてる、の一言。 もしかしたら、ある人と同じような関係になったことがあるからかもしれません ただ、一つ気に食わなかったのは、青春ってもっと醜いよ、ってこと。 悪役だけじゃない、ほんとは主人公だって醜い。 ところどころそういう記述はありましたけど、負の部分ももっと描いてもよかったのでは?と思います。 | ||||
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ただひたすら歩く・・・ これは、自分に問いかけるいいチャンスだと思う。 日々忙しく過ごしていると、自分と向き合う機会はなかなかない。 それが、この夜通し歩く行為によって、 自分自身に問いかけることができるのだ・・・ | ||||
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私も学生時代に似たようなことをやりました。(男だけでしたけど・・・) 普段、あまり話さない人とも話すことができるし、真剣な話やバカな話もできる。 修学旅行よりもある意味楽しいのかもしれないです。 それぞれに秘密があって、もしかしたら、小さな賭けをしているのかもしれない。 そして、本のなかでの彼らは生き生きと躍動している。 遂、昔の自分を思い出し、彼らと照らし合わせてみたりする。 良い本に出合えました。 学生時代に読むべきだと思います。 | ||||
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