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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全414件 61~80 4/21ページ
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青春小説と知らずに読んだので、いつ殺人が起きるのか、近親相姦の話なのかと、邪推して読んでしまったが、始めから青春小説と知っていれば、もっと純粋な気持ちで読めたのにと思う。大きな事件がないため、少々物足りなく感じる点もあるが、全体的に爽やかで、後味よく楽しめた。こんなイベントがあれば、学生時代に参加したかった。 | ||||
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高校最後のイベント”歩行祭” その歩行祭で、貴子は小さな賭けをする。 恩田陸さんの本の中で一番読み返している本です。 学生達が並んで歩いている様子やその風景、 読んでいるとき頭の中に映像として浮かんできて、自分が歩行祭に参加しているみたいな感覚になります。 昼間の暑い日差しを浴びて歩いているときの何とも言えない辛さ。 でもこれが最後の歩行祭だと思うと、なぜだが寂しくなる気持ち。 そして、貴子の賭けの行方―― 最後まで読んだとき、 歩行祭が終わってしまった寂しさと、一歩前に進めたようなすっきりとした気持ちにさせてくれます。 | ||||
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その評判は知っていながら、ようやく重い腰を上げて読むことができた。高校時代に似た行事があり、その時の記憶が蘇って一気に読了。様々な出来事が巧みにつながる物語も素晴らしく、期待をはるかに上回る読後感でした。 | ||||
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恩田陸さんの作品は初めて読みました。メインキャラクターというよりは、その周りの人物に引き込まれていきました。 長いこと忘れていた「大人になる」ということを改めて考えさせられる内容でした。 | ||||
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永遠不変の青春小説と銘打つように、高校時代の様々な感動を彷彿させる。恩田陸は、あらゆる小説の読み手でもあり、その読みが創作に活かされているようであり、飽きない工夫で最後まで引っ張ってくれ、何時も途中でやめられない。 | ||||
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面白くて一気に読んでしまいました。たった一日の出来事なのに、こんな物語にできるなんて…凄いです! | ||||
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歩行祭で日常の通学や勉強など決められた生活から離れひたすらゴールまで歩いていく。ただあるくという何も考えなくて良い状況の中で、主人公たちの抱える問題を周りの友人と関わりながら解決していく流れが良かった。良いと思ったのは貴子の友人の杏奈が遠くから彼女の問題を解決させる手助けをしたところです。最終的には当事者二人が認めることが重要ですが、貴子のことを配慮して協力してくれる人はいいなと思った。歩行祭のようなのんびりした雰囲気を友人と一緒にするならどんな話をするだろう。ただのせ世間話で終わってしまいそうな気はするけど、普段恥ずかしくて話せないことを話してみたい。 | ||||
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大学時代の夏休みに読んだんだけど、いやー高校時代に読みたかった。こういう青春に憧れたものよ。やはりこれは高校時代の多感な時に読むべき本だね。 | ||||
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非常に良い作品でした。恩田さんはミステリーよりもこの作品のような人物、感情描写主体の作品の方が上手いと思います。あっと言う間に読んでしまい、数回読み直しました。それだけの力の有る作品です。 | ||||
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一時よくTV等で取り上げられた、高校のかち歩きを題材にした青春もの。昔高校生だった全ての人が楽しめるはず。月並みな表現ですが、青春の甘酸っぱい味。本屋大賞受賞は伊達じゃありません。 秘密を抱えた男女二人の他に、その親友たち、そしてアメリカから来た少年。色んな登場人物がユニークです。高見君もいい味出してます。最後の最後で(読めばわかる)。映画化もされるようなので、今から楽しみです。 基本的によく出来たお話ですが、残念ながら満点はあげられません。大体こちらが予想していた通りにストーリーが運ぶので、何かが足りない、と感じます。何だか「誰でも書ける小説」のような気がしてくるのです。もちろん、誰もが書けるわけはないのですけれど。 | ||||
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この「歩くだけ」の描写を逆手に取り、さまざまな演出方法を使って、観る人を飽きさせない工夫がたくさんちりばめられていました。 1人1人が明かりを持ち、列をなしていく姿はとても幻想的です。 高校生って、「なんだかんだ楽しかったなー」という懐かしくてちょっぴり切ない思いによって、ぐんと惹きつけられる作品でした。 | ||||
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学生の頃、全学年参加のもとで駅伝大会は、あったけど歩行祭というのもいいものだなとつい思いました。いろんなことを、友達と話しながら彼の事彼女の事など気になっている事が、たくさん出てくるでしょうね。青春時代だった頃を彷彿させるいい作品です! | ||||
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80キロ歩く高校のお祭り。 自分も高校生の時にしたかった。 高校生3年生という多感な時期の いろんな登場人物のそれぞれの感情が、 切なくリアルに表現されていて読みごたえがあった。 さらにハッピーエンドというのが嬉しい。 貴子の気持ちが報われてすごくうれしかった。 感動した。一気に読み終えた。 | ||||
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恩田 陸さんの本始めて読みました。 人物描写が上手くかつ、しっかりしているので読み進めていくなかでもぶれることがない。主役じゃない人物が発する言葉も、この人ならこの場面でこの言葉を使うなぁというのがしっくりくる。 懐かしい青春の記憶を呼び起こしながら読んでいた。特段何かが起こるわけではないから、本を読む息継ぎの時間にはいろいろなことを考えていた。 そのひとつが、この本を読んだ誰もが感じる、高校時代の異性に対する心持ちや友情の共感があると思うのだが、さてその感情の記憶は本当に自分の中に存在しているのだろうか? 高校生という成長のステージでの感覚は失われていない。だって、この小説の世界に見事に反応しているのだから。ただ、リアリティがないのもそれ以上に感じている。この青春という感情の記憶は脳の神経ネットワークのあちこちに散りばめられて格納されていて、今この小説を読むことによって瞬時に反応し、寄せ集められている。 青春時代を過ぎ、もう将来にわたってこの場に訪れることがないと判断した脳の記憶担当は、それを最大限に利用できるカタチ、サイズに分解してあちこちのポジションに配置し格納する。 例えばこんな具合だ、部活での厳しい練習に耐えた記憶は社会での理不尽さに耐え、支える記憶として格納され、友人との喧嘩という重い記憶は、それまでに積み重ねられてきた自己主張という括りの中で、‘誠実さ’と‘生き残り戦略’というラベルを貼られて格納されていたりする。 私には経験のない‘夜のピクニック’というイベントに参加し、太陽の傾き、見過ごしてきた星の数、街の風景、に心躍らせながら見つめる未知の世界が輝きを放たないわけがない。初めは傍観者として参加した夜間歩行なのにいつのまにか、この小説のストーリーと並行して流れる自分の物語を歩いていた。そして役割を終えたと思って散りばめられた感情の記憶が磁石に引きつけられる砂鉄のように高校生の私をこの夜間歩行のゴールに立たせていた。 人間の記憶、いや脳という存在は素敵すぎる。 貴子のかけも、杏奈のおまじないも、恩田陸の想像物だけど、それをフックに感情の記憶によって独自の世界を作るのは読む者の脳の無自覚な試行錯誤によるところなのだ。 | ||||
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全校生徒が 24 時間かけて 80 キロを歩く高校の伝統行事「歩行祭」。高校生活を共に過ごした三年間を、振り返りながら過ごすこの特別な夜の話は、青春が凝縮されてて、切ない。自分の高校時代、親友達と過ごした素敵でホロ苦い時間を思い出さずにはいられなかった。ただ歩くだけの話なんだけど、青春を終えた大人達の心にキュンキュン刺激して懐かしい気持ちでいっぱいにしてくれる!もう取り戻せない時間がここにつまってると思った。 | ||||
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設定tが非常に面白い。この様なイベントが実際にあるのか? もし自分が高校生の時に参加していたらどの様に楽しめたであろうか。 展開は比較的ゆっくりでストーリーを予測しながら読めて面白い。 恩田睦さんの作品がもっと知りたくなった本でした。 | ||||
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恩田陸は歩くことが好きなのである。最近、恩田のアイルランド紀行を 読んだが、ただひたすら丘を歩くためにアイルランドに来たと書いている。 しかも歩いている道の傍らにはいくつもの人物が登場し(幻視)、物語の 片鱗を担いでいる。そのかけらをかき集めると、ひとつの長い小説ができ あがるらしい。 だから恩田にとって、小説を書くという行為は、創造でもなく、妄想でも なく、(縄文時代に私たちが狩猟採取生活をしていたように)ひたすら みちばたに落ちていることばのかけらを拾い集め繋ぎ合わせる作業なのである。 なーんてことをこの本を読みながら考えた。鍛錬歩行祭(ただひたすら 24時間歩き続ける)というじみな環境設定のもとで、高校生たちのこころの ゆらぎ(葛藤)がごく自然に描かれる。そしてその葛藤が歩いていくうちに ゆっくりとほぐれて溶けていく。歩行祭はこどもがおとなに脱皮する ときの通過儀礼のようだ。 ・・昼と夜だけではなく、たった今、いろいろなものの境界線に いるような気がした。大人と子供、日常と非日常、現実と虚構。 歩行祭は、そういう境界線の上を落ちないように歩く行事だ。・・ 個人的には、脇役の脇役である、内堀亮子(自分勝手なこどものような女)と 高見浩一郎(お調子もののすごく性格のいいやつ)が面白いと思った。 恩田はこのふたりをどこで拾ったんだろう。 | ||||
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昼、夕方、夜、夜明けから朝へと。変化する感情のまま皆んな新たな友情を深めて行く。"ただ歩くだけするだけの行事を'観る'のがこんなに特別なものだとは思わなかった“ 本を読む一番の理由がみんなと喜怒哀楽を共感できるからと言う事を又も思い知らされた。何でも無いような事をここまで活字に麗しく描写して感動を与えてくれる恩田さんは最高です。でも時々描写がクドイ為、星4つ。 | ||||
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時間を忘れてつい徹夜して読んでしまう本に会えるのは稀である。 この恩田陸の「夜のピクニック」は、正にその稀な一冊である。 毎年一回、夜を徹して80kmの距離をひたすら歩く行事「歩行祭」がある高校が舞台。 卒業を控えた三年生の二人の男女が主人公。 西脇融と甲田貴子である。 高校生活最後の歩行祭に参加したこの二人を軸に物語が展開してゆく。 ただ主人公たちが友達と一緒に夜通し歩くだけのイベントの話なのに本当に物語に引き込まれてしまい、夜通し本を読んでいる自分と夜通し歩いてる彼らの時間が一致してきたこともあり物語への没入感が半端ではなかった。 作者の人物造形の見事さとストーリーテリングの巧みさが素晴らしい。 主人公の二人だけでなく彼らを囲む友人達も素晴らしく非常に魅力的である。 様々な葛藤を抱えている彼らがそれらに向き合い、そして乗り越える事で人として成長して歩行祭を終えるという正に青春小説の王道ともいえる物語の構成も甘酸っぱくそして清々しく非常に好感が持てた。 | ||||
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直木賞の審査員達はこの作品 『夜のピクニック』 を直木賞に決定していれば、その後、才能が徐々に枯渇しての、あんなヘンテコな作品を 【ごり押し】 で直木賞にするという後ろめたいことをしなくても済んだのに・・・・・・。 ◎ 文庫本では出版社が儲からないのでダメなのですか? ◎ この年の直木賞は、新潮社の順番ではなかったのですか? 私は、 ≪恩田さんの作品の中では≫ 1番だと思いますよ。彼女にとっては、これで精いっぱいでしょう。お世辞にも、内容に深みがあるとは言えませんが楽しい小説です。 | ||||
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