■スポンサードリンク
夜のピクニック
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全414件 41~60 3/21ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人それぞれの思いや心理状態の描写が素晴らしいと思いました。 自分も人の気持ちをもっと考えなければと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
学生の推薦図書にもなっているかと思います。一夜の出来事を瑞々しさを持って美しく描いており、まさに青春を感じる事が出来る内容と文章になっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度読み返しても良い作品です。 人は人生を選ぶことは出来ません。 抗うことの出来ない運命を持った若者が、高校のあるイベントを通して自分達なりに出来る生き方を見つけていきます。 みんな大なり小なり何かを抱えているものです。小さな事が気にならないわけではありませんが、力強く生きたいものです。そんな気持ちにさせてくれる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2006再掲 図書館本 まずは一般的な感想。 筆者である恩田さん(女性)の感性の凄さ、高校生あるいは人間の心を言葉に置き換える才能の素晴らしさ。 会話の中で交わされる言葉が生き生きと読者に伝わる。 181ページの一こまにある、「なんて言うでしょう、青春の揺らぎというか、煌きというのか、若さの影、とでも言いましょうか」 「うまく言えないけど、そういったものだよ。臭くて、惨めで、恥ずかしくてみっともないもの。あいつにはそういうものが必要だと思うんだよ」 もちろんこの前後に会話がある訳ですが、心が感じているけど言葉に出来ない事って嫌になるくらいありますよね。それを見事過ぎる位言葉にしてしまっています。青春の一こまが瑞々しく蘇ります。 目から何かが零れ落ちたのは東京の空気が悪いからです。。。。 47歳のオヤジを30年前にタイムトラベルするには十分以上な作品です。 ここから個人的な思い入れも加えて。。。。 恩田さんの母校である水戸一高の行事である歩く会と言う80キロの昼夜を徹しての行事の中で展開される高校生男女の物語、最初の60kmは団体歩行、そして残り20kmは自由。朝8時スタート翌朝8時リミット。途中2時間の仮眠だそうです。甲府一高には強行遠足と言う行事があった。現在でもあるが、僕等の頃とは異なっている。甲府ー小諸間105km(男子)、女子は50km程度で男女が同時に歩いたり走る事はない。記憶が正しければ昼12時半スタート翌日昼12時がゴールするリミットである。 この本の中の高校生の気持ちと同じである。早く終わって欲しいと思う反面、終わらないで歩きたい。特に高校3年生の時にはそう思う。経験した者は理解してもらえると思う。 現在は交通事故があったせいで、男子も距離が短くなったようである。 是非、甲府第一高校の皆さん、そしてOBの皆さん読んで見て下さい。 そして、もう一度歩いてみませんか、真夜中の星降る野辺山を、リンゴの臼田を。ゴールの小諸市役所を。そして本当のゴールである翌日の一高の校庭へ、足を引きずりながら。恩田さんのおかげで青春のカケラを一つ拾い直す事ができました。ありがとう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未だに書店に行くとおすすめコーナーに並んでいたりする。本屋賞をとったのだから本屋で推されているのは当たり前だけど、息がまだまだ長そうな作品です。 巧みだなあという印象を持ちました。小説を面白くするための設定が、この上なく巧みです。歩行祭という、夜通し歩き続けるイベントのなかで繰り広げられる、友情の物語。そこで展開されている男女のあれこれ。 高校生のときに誰もが抱いたことがあるような将来への不安や憧れ、人間関係の悩みなどがとても繊細に描写されています。 歩行祭という特別(だけど、ただ歩くだけ)だからこそ、普段ではなかなか表に出さなかった気持ちを吐露する男女たち。やはり設定がずるいというかうまいなあ。 だって、これが昼の運動会とかだったらこんなふうに登場人物が深い心情を語ることもないだろうし、歩行祭というひとつのモチーフを軸にして、ここまでの長編の物語ができてしまうなんてすごい。夜だからこそのリアリティがあります。 自分は、インディアンの儀式とか、ヴィジョンクエストとかを連想しました。小説ではそのような言葉はいっさい出てきませんが、ようは通過儀礼です。通過儀礼的な内容の小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分も登場人物たちのように「青春したかったな」と思います。女の子たちと楽しく話しながら高校時代を過ごしたかったなあとか、恋人を作ったり勉強を頑張ったり、充実した高校生活っていいなっと思います。 しかし、反対に自分は本当に「青春」していなかったのかな?っと思い返すきっかけになる小説でもありました。登場人物達も私と同じようにどこか高校生活に充足感を感じれずにいたのです。読む方によって印象が変わると思います。是非色々な方に読んで欲しいです。 本文にも出てくるのですが、小説は読むタイミングで印象や思いが変わってくると思います。アラフォーの私は高校生活を過去の出来事として「俯瞰」して読んでいましたが、もし自分が現役高校生で「当事者」として読んだらだいぶ見方が変わっただろうと思いました。是非現役高校生にオススメしたい一冊です。 オススメの方 1.現役高校生。 2.高校時代「青春」できなかった方。 3.爽やかな気持ちになりたい方。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生向け?と思いつつ読み進めた。が、私のようにウン十年前の高校生も楽しめた。大学生の時、夜通しで100キロ歩いた事がある。異性に対する憧れや、友情、あぁ、こんな子いたいた・・などとその頃に戻って読んだ。青春時代は永遠に胸の中に大切にしまってあるものだから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は二人、舞台は高校のイベント。 お互いの視点から、話が展開される。 一方の視点から話が展開されている際、 もう片方の視点は、全く入り込んでいない。 本当に、その主人公の心情を描いている。 ゆえに、説明文になってしまいがちなのだけれど、 その説明が全くしつこくない。 お互いのわだかまりが解けた瞬間。 あの瞬間のために、この物語は存在しているのではないか。 読んでてとても心地よかった一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の父親は私が中学三年生の時に不倫をして、その不倫相手と子供を作っていたことが判明した後、家を出てったきり二度と帰ってきませんでした。そんな自分とこの本の登場人物達の境遇が似ていたこともあり、簡単に感情移入することができました。私の母は不倫した父のこともその不倫相手も死ねばいいと常日頃から言っているほど、負の感情が強いです。息子であり一番身近で両親を見てきた私にとって、母の気持ちは少しはわかっているつもりです。しかし、自分は父に裏切られて捨てられたという想いがある一方で、父のことを恨めない自分がいます。そうした複雑な気持ちを持ちながらも素敵な友達に支えられながら、楽しい学校生活を送れた高校は自分の人生にとって宝物です。だからこそタカコとトオルが周りの友人に助けられながら複雑な家庭環境を乗り越えていく様を自然と応援している自分がいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多感な高校時代、複雑な家庭環境で、生まれ育った二人を、取り巻く友人たち。ささやかではあるが、見事なトリックで、雪解けを促した内容に、感動した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は60台の大学教員です。普段は司馬遼太郎さんとか、宮城谷昌光先生の古代中国モノなどを好んで読んでいるのですが、これは古い友人にすすめられて、ごく最近、読みました。 なんというか、ノスタルジックで、けどよくわかるというか、読んでいるとギクっとすることばかりで。。。 なんとも瑞々しいきもちになれました! 日々、学生たちと接するのが、とっても新鮮で、楽しくなりました。 まさに「永遠の青春小説」なんですね。。。 感謝を込めて、星5つつけてしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
限られた登場人物が、短時間の舞台で展開する芝居向けの作品で、いかにも恩田陸らしい。特に大きな事件も起きず地味な印象だが、高校生達の揺れ動く心理が鮮やかに描写されて、読み応えがある。偏差値の高い進学校が舞台だけど、興味の中心は恋愛のようでリアリティを感じた。ギクシャクした人間関係も頭の良い生徒ならではと言う感じがあり、少し気になるが、青春してる感は良く出ていたと思う。スタンフォード(!)に進学した女子生徒とその弟のエピソードが浮いてるように思ったが、良質な青春心理劇。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日々、似たような事の繰り返し。 今日する事は昨日の続き。 そんな惰性のような日常を変えるには、 きっかけが必要だ。 部活の大会だとか、修学旅行だとか、卒業式だとか。 こうしたイベントは、非日常的な出来事ゆえ、 日常を変えるきっかけになる。 主人公は高校3年生。 受験や、恋愛や、友達や、親子関係なんかにモヤモヤしながら、 そんなモヤモヤ吹き飛ばしてしまいたいと思いながらも、 変わりばえのない毎日を過ごす。 その主人公が挑む学校行事が、 歩行祭。 夜通し 80 km 以上の距離を踏破する、 学校一番の大きなイベント。 この大きなチャンスに、もう10年以上かかえてきた大きなモヤモヤを解消したいと、 決意を胸に秘めて歩行祭に臨む主人公。 そして、その友人達の一夜を描いた本作。 やや単調な序盤から始まり、 小さな事件を重ねながら徐々に盛り上がり、 最後は一気に駆け抜ける。 ラヴェルの『ボレロ』のような構成の本作。 序盤も中盤も全てが、 あの結末を書くための布石。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただ歩くだけなのになぜこんなに胸を打たれ感動させられるのだろう 切なくてあたたかく不安と小さな希望を描いた名作 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普段日常で感じていることを、言語化していて読むと共感できる箇所がとても多い。 歩行祭は現実世界では考えられないようなイベントだが、リアルに描かれていると思う。 私は大人になってからこの本を読んだが、この本を高校生の時に読んでいれば今と感じ方は違ったかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の「W受賞記念」ということで読んでみました。まず、歩行祭という舞台設定をした段階で、参りました、という感じです。日常の中に非日常を舞台設定で作り出したとでも申しましょうか。そのおかげで、本来日常の中で描くと重くなりそうなテーマを、さわやかに描くことができていると思います。また、主人公の男女高校生のうち、男性主人公の方の心理描写が特に秀逸だと思いました。女性主人公の男性主人公に対する思いの始点と、男性主人公の女性主人公への思いの始点とは大きな隔たりがあり、ラストにほぼ同じレベルまでに変遷する様子をうまくまとめていると思います。また、他の登場人物たちも個性的に、生き生きと描き分けられていると思いまする。惜しむらくは、風景描写は(動物の死骸を発見するシーン、海岸に出るシーンなど)、その描写が主人公達の心理描写にうまくつながっていると感じられず残念でした。また、直接評価とは関係ありませんが、この作品に限らず、高校生が主人公の小説を読むといつも、自分が高校生の時、こんなに精神的に成熟してたかなぁと思います。大人が書いている小説の中の主人公なので必然的に成熟した高校生になるということなのでしょうかね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの文学賞を受賞し、世評も高く、映画化された作品を初出から15年以上経って初めて読了しました。 たった2日間の出来事です。金曜日の8時から土曜日の朝にかけてひたすら歩くだけで、風景描写もさほどなく、描かれているのは思春期真っただ中の高校生たちの心情です。群像劇ですが、2人の主要登場人物の過去の秘密が縦糸に貫かれ、周辺の登場人物がその個性を生かしながら上手く絡んできます。 実際にこのようなエピソードがあるかのように描写する恩田陸の筆力の確かさが最後まで飽きさせずに読ませる原動力になっていました。 北高鍛錬歩行祭のモデル校は、作者の母校・茨城県立水戸第一高校ようで、歩く会をモティーフにしているようですが、その凝縮された時間の中でしか語り合えないという状況設定と登場人物の心情の変化がドラマ性を帯びるのは見事だと思いました。周辺の人物まで気を配り、人物設定がしっかりとしてあるので、読者は安心して、作者の語りについていけるのです。 自然描写は少なく、水平線、星空、日没や日の出といった時間をイメージする描写以外は、さらっとしか書かれていません。 それぞれの人物の内面の絡みが少しずつ解きほぐされ、ある方向に収れんしていく様は、心地よさを覚えるほどでした。 青春は振り返るものなのかもしれません。友情なんて言葉も小説や映画の中での話だと思えるかもしれません。 当事者たちにはそんな余裕もなく、ただひたすら目の前の壁にぶつかるしかないわけで、そんな甘酸っぱい思春期の気持ちを、非日常的な状況設定の場で深く潜り込み、心の奥底まで表面に浮かび上がらせて描写していくという筆力は、誰にでもできるものでは無いと心底感じました。 ラスト付近の主要登場人物の言葉が印象残っています。 「何かの終わりは、いつだって何かの始まりなのだ。」 恩田陸、恐るべし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんだかんだ言っても難関校を目指してるそれなりに偏差値の高い子たちの話で、私もこの子達くらい勉強頑張っとけばよかったなーと読むたびに思います。友人に恵まれ勉学に励むこの子達は進学校におけるリア充だなと思います。 この本の書評でリリカルという言葉をみかけましたがほんとそう思います。キラキラまぶしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
80キロを踏破する学校行事を通じて、それまで口も聞いたことのなかった異母兄妹の二人が、お互いにわかり合うまでの話。 本屋大賞は伊達じゃ無かった。大変素晴らしい。 あらすじからもっと単純な話かと思っていたが、登場人物が結構いる。そして、何人かの話が並行して絡み合い、最後にきちんとまとめ上がる素晴らしいシナリオ。 話は淡々としているが、飽きずに読める。そして爽やか。青春って良いよねと言わざるを得ない。 大変大変オススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろかった! だが実写は最悪だった ぜったい映画は見ないで本読んで | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!