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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全414件 201~220 11/21ページ
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高校の伝統行事で、24時間かけて80キロを歩く「歩行祭」 ただ歩くというイベント。 たった2日間の出来事。 この平凡なイベントを綺麗に描き切れています。 何気ない日常を見事に描けるのは、作者の力量ですね。 しかし、完璧な小説すぎて、少し感情移入できないところが気になりました。 上手な心理描写と、ほどよい甘酸っぱさ。 読後感さっぱりした青春小説でした。 | ||||
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高校時代、友達と他愛もない話を沢山した。 でも、そのほとんどは、今では記憶に残ってもいない。 かすかに教室の風景をうっすらと思い出すことができるくらいだ。 でも、修学旅行の最後の夜に、眠さをこらえながら、親友と二人でお互いの 将来の夢を夜通し語り合ったことだけは、今でもはっきり覚えている。 人が他人に本心を見せる機会は人生を通じてもそう多くはないが、 酔った大人がつい本音を漏らすように、肉体的にも疲れきった高校生も、 いつもより正直になれるのだろう。 この本のように、別れが近く、二度と訪れないイベントの時には特に。 心の壁が崩れ、お互いが心に抱えていた秘密が、一気に共有される瞬間。 毎日のように一緒にいた親友のことでさえ、本当には知らなかったことに気づく。 それは、まるで夏の夜の花火のように、人の心を明るく照らし、高揚させる。 そんな親密で幸せな瞬間は、まさに花火のようにすぐ終わってしまうが、 色褪せることのない大切な思い出として、人の記憶にずっと残っていく。 この本は、誰にでも経験がある、そんな花火のような瞬間の美しくも儚い空気を 見事に描ききっているからこそ、こんなにも多くの人の共感を得ているのだろう。 | ||||
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印象に残った言葉がいっぱいあった。 主人公たちの心境に共感できたから。 その時々はいろんなことがあるのだけれど、 今となっては忘れてる。 そうして時間は過ぎていく。 | ||||
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「青春がつまってるなぁ」 一読してそう思った。 身体を触れ合っていなくても、会話をしていなくても、特に何もしていなくても一緒に並んで歩いているだけで得られる共感。80kmを歩き通す過程で、肉体的に疲弊して頭の中は空っぽになって、飾りや隠し事のない、本当の心情だけが残って、それをお互いさらけ出すことで深まる理解。反目はうち解けて汗と共に流れてしまう。文章に書いてしまうと陳腐だけど、そう言う感じだ。 僕は友人と、うち解けているのだろうか。そもそも友人がいるのだろうか。こんなに熱くて、深くて、疲労に包まれた時間を共有したことがあっただろうか。いや、そんなものはなかった。他人から、きらきらした自慢の宝物を見せられた気持ちだ。 | ||||
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ぼくの母校には「強行遠足」という名の、72キロを走り抜く(歩いてもいいが、全部歩くと間に合わない)行事がある。 「北高の『歩行祭』」、80キロを歩き通すという、それに近い環境で、物語は展開されていく。 走り続けることに関する異様な高揚感や疲労感の描写に親しみを感じながら、物語の主題に引き込まれていった。 とにかく、友情の描写がいい。魅力的な人格って、こんな風にも描けるんだなと新鮮な感じがした。冒頭から最後まで、全体に気持のよい風が吹き抜ける佳作。 | ||||
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この本は映画化されたこともあり、タイトルと簡単なあらすじは知っていたが、 どうにも読む気が起きなかった。なぜなら、二度と戻らない学生時代を思い出し、あの頃に戻れないことを再確認するのが嫌だったからだ。 とはいえ反響が気になり読んでみたが、案の定なんともいえない気持ちです。。。戻りたいなあ、あの頃に! 登場人物たちの心情は重なる部分もあるけど、私が高校の頃はここまで考えてなかった気がします。茫洋と過ごしてしまった自分と比較すると、ある決意をもって行事に望み、一生の思い出を作った貴子は幸せに見えます。丸一日という時間の流れが細かく描写されていますが、貴子と融の関係、更に周囲の人物の秘密はどうなるのかという好奇心で最後まで読めてしまいます。 好奇心の中には、メロドラマ的要素を期待してる部分も否めませんが。 私の母校もフルマラソン級の競歩があったため余計そう感じるのだと思いますが、 読んだ誰もが、自然と短くあっというまに過ぎたあの頃を思い浮べてしまうと思います。それも含めてこのお話の一部であり、魅力のひとつなのかななんて思ってしまいました。 | ||||
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「歩行祭」という高校のイベントを通して、自分を見つめ直したり、友人同士の気持ちが微妙に変化したり、と地味だが味のある話で気持ちの良いテンポで読める本だ。作者はいったいこの「歩行祭」というイベントはどうやって思いついたのだろう。まさか本当にやっている学校があるとも思えないが、あまりにリアルに心理描写できている。高校時代にタイムスリップした気分になれました。どうでもいいことでも本当に真剣に悩んでいた頃ですね。年配の方にも超おすすめです。 | ||||
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修学旅行で悪さをした卒業生の罪。 その罰を永遠に償い続ける後輩たちの夜通し歩く懺悔の物語。 | ||||
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本屋大賞受賞作品 この小説の基盤となっているのは、高校生活最後のイベント “歩行祭” 朝の八時から翌朝の八時まで皆でただ歩く、というもの。 そんな中、融と貴子の視点を中心に話が展開されていく。 二人にはクラスメイトに秘密にしている秘密の関係がある。 そして貴子はこの“歩行祭”の間、ある“賭け”をしている。 個性豊かなクラスメイト達との高校生活最後の“歩行祭” ふだんあまりしゃべった事のない人との交流、親友の意外な一面を見たり・・・ ちょっとしたハプニングもあり・・・ “魔法”もかけられていたり・・・ ささいな情景も目に浮かんでくるようで、自分が高校生だった頃を思い出しました。 もう一度あの頃に戻ってみたい、そんな感情が沸き起こりました。 『みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう。』 共感しました。 キレイで眩しい、そんな青春の瞬間に触れられる作品です。 | ||||
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この小説を名作と呼ばずして何が名作か。 そう思わずにはいられない、恩田陸「夜のピクニック」。 描かれているのはほぼ24時間の出来事でしかない。 それを、これほど濃密に描ききれるのはやはり著者の力量か。 高校生活最後のイベント「歩行祭」。 全校生徒が夜を徹して80キロを歩き続けるという伝統行事。 二人の高校三年生、西脇融に甲田貴子。 それぞれの視点から交互に描かれる彼らの「歩行祭」。 そして、貴子が自らに課した「賭け」。 脇を固めるメンバーも丁寧に描かれていて、活字を追っているうちに 彼らが立体的に浮かんでくるような、あるいは 自分の高校の仲間に 当てはめてイメ−ジしてしまうような、そんな感覚を覚えてしまう。 物語の中心となる二人はなかなか口をきかず、その場には居ない 同級生が実は物語の重要なキーパーソンだったのだと気が付くのも 中盤以降のこと。 しかし、その同級生が前年の歩行祭で残した、 「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。 どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」 という言葉をじっくりと噛み締めるかのように、彼らは歩いてゆく。 すこしずつ明らかになってくる、登場人物たちの過去や悩み。 愛したことと愛されたこと。 憎しみ、そして“十字架”。 誰もが決して特別ではなく、等身大のひとりの高校生としてそこに 存在し、それ故に彼らひとりひとりが特別な存在なのだという事実が 彼らの視点で描かれる世界に溢れるように、そして静かに佇むように 存在している。 青春という季節、男の子には男の子だけの世界があり、女の子には 女の子だけの世界がある。 そして、そのふたつの世界が重なり合ったときに、初めて生まれる 世界がある。 西脇融と戸田忍の世界。 甲田貴子と遊佐美和子(と榊杏奈)の世界。 そして同じ極を持つ磁石が反発し合うように、いつまでも重ならない 西脇融と甲田貴子の世界。 そこにあるすべての物語が、彼ら自身と同じようにすこしずつ歩き、 進んでいることに、やがて彼らは気付き始める。 歩き続けている彼らに湧き上がる喜び、襲いかかる不安、胸の中を 駆けめぐる迷いや葛藤や戸惑い。 予期せぬ人物の登場や予想外のアクシデントを包み込みながら、 いつもと変わらぬ秋の日が青春の特別な一日へと変わってゆく・・・。 全編を通じて、彼らはほぼ歩き通しである。 歩きながら彼らは押さえ込んできた胸の内をそれぞれに打ち明け、 また同じくらい聞かされることになる。 しかし・・・、 自分自身の過去と照らし合わせても思い当たるようなささやかな エピソードから、「生きる」 ということの真実や友情の大切さ、人を 認め、人を許し、人を愛し、人を受け入れるということの意味などを 考えることになるのは実は読み手の側。 きっと読み進むうちにいつの間にか高校生に戻って自ら歩行祭に 参加しているような気持ちになっているはずの、僕ら読み手自身だ。 「六番目の小夜子」をはじめ、著者が高校生の光と影を描かせたら 天下一品であることは疑いようがないし、この 「夜のピクニック」 は きっと永遠に読み継がれる青春小説だろう。 いつも読み返すたびに懐かしさと切なさを感じつつ新鮮な気持ちに なれる、本当の意味での「名作」として愛され続けるに値する物語。 きっとそれは、この歩行祭のただ「歩く」という行為が、「生きる」 ということにも繋がっていくからではないだろうか。 常に目の前に在る、「生きる」と訳される「人生を歩いてゆく」という ことに・・・。 多くの仲間と語らいながら、喜びや悲しみ、迷いや葛藤や戸惑いを 繰り返しながら歩いてゆく。 そう。 奇跡的に巡り会えた、かけがえのない「みんな」と共に・・・。 そしていつか自分が年齢を重ね、登場人物達の親の年代になった としても、ページを繰ればいつでも変わらない、高校三年生の彼らと 自分に会えるのだ。 だから、、、 今はただ、この作品に出会えたということを心静かに感謝したいと 思っている。 ・・・・・。 空が、澄んでいた。 陽が、照りつけていた。 雲が、流れていた。 波が、寄せていた。 風が、吹いていた。 彼らが、歩いていた。 そして、、、 気が付けば、自分も一緒に、歩いていた。 ・・・・・。 「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。 どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」 本当に、「歩く」というのは、どうしてこんなに特別なのだろうか。 | ||||
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初めて恩田陸さんの小説を読んだのがこの本です。最初で最後の最高傑作であり、この小説以外は読まないだろう・・・だれもが18才に戻れるし、ピクニックしている気分になれる小説です・・・。 | ||||
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こういうイベントが自分の学校にもあったらよかったのに。。。と思ったりするのは年をとった証拠だろうか。他愛のないうわさ話がその後の伏線となっていたりするが、内容自体は学生時代に似たような話をしていたなぁとしみじみ思いだしてしまうような、どこにでもある話なのもいい。 わだかまりを持つ2人の主人公が次第に理解していく様はこの作品のポイントであるが、キーパーソンとなる杏奈の仕込みを始めとして、友人たちの行動はちと高校生離れしている点はいささか気になるかもしれない。 しかし、結末はすっきりした形であり、久しぶりに読後感がいい本を読んだと満足できた作品。 | ||||
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心の垣根がほぐれて取れる瞬間。人と人とか知り合い、触れ合い続ける中で、 『今この時、お互いの距離が決定的に近づけてるぞ!』と思える奇跡のような瞬間が確かに、ある。 生きていると。まぁ奇跡的な確率で発生する事態な訳で、そうそう味わえることじゃないが、 『 生きていて良かった!』と、明るく胸張って言える魔法が人生に刻まれて行く、 そんな1日の様子が書いてある本。主役の男女の頑固さが空回りする性格。 男女互いの親友が秘かに持っている秘密。こういった長時間の行事になると必ず出てくる、 オンとオフの差が激しいテンション高く飛ばす男子(このタイプって野性的な迄に空気読む、 気ぃ使いでイイ奴なんだよなぁ)。それから学校の規律は私が守る的、保安官みたいな男女。 ここぞとばかりにチヤホヤされたくて自己アピールに励むも結局イタイ子になってる自分に 気づいてない女子。 これら登場人物が、それぞれに関わり、長い時間歩き続けてった時。 ある一方に向いて動く集団の意識中から、1人1人個人の無意識がほどけ零れ始める。 ここら辺りからラストに至るまでの展開は本当にドキドキした。 さぁ、あなたも夜のピクニックに出掛けませんか? | ||||
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似たような行事を中学校時代経験しました。(たったの)20kmを日中に歩くだけですが・・・。当時感じた疲労感、終盤の不思議な高揚感、連帯感が本作品からも伝わってきました。それだけ本物なんだろうと思います。理屈っぽい(よく練り上げられている?)恩田作品が多い中、珍しくストレートに共感できる作品でした。 | ||||
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他の人のレビューを見て思ったのだけど、年をとったから、だからこそこの本に共感できるんだと思う。 今しかない。 今は今しか経験できない。 だから、背伸びして大人にならないで良い。 どっぷり、今につかっていて良い。 子供時代は子供の時にしかできないってことに、結局大人になってから気づく。 この本がファンタジーであるとすれば、子どもたちが「今しかない」ってことに子供の時に気づいちゃうっていう、そのあり得なさではあるのだけど。 大人のノスタルジーとしては、ありだなあ、と思うのです。 ちゃんと子供をできなかった大人が、大人になってから子供をやり直そうとしてもがくさまを毎日のように目の当たりにするにつけ、子どもの時に斜に構えずにちゃんと子供であればよかったのだろうか、と、ふと思うことがあるからかも知れません。 特に前半が秀逸だと思う。 食わず嫌いをせずにもっと早く読むべきだった。 | ||||
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本作品に出てくる「歩行祭」と同じイベントが、私の母校にもありました。 真夜中に駐車場でワイワイ騒いで、近所のおじさんに怒鳴られたりしたものですよ。 私は、「とにかく早くゴールしたい派」で(本作品にもそういうヤツがいますね)、友達とダベることもなく一目散にゴールを目指していました。 内心は、女子とお喋りしながらちんたら歩いて、楽しそうにゴールする人たちのことを羨ましく思っていましたけど^^; でも、「俺はそんなキャラクターじゃねぇし」と硬派ぶったりしてね。 素直じゃなかったなぁ・・・。 社会人になって同窓会があった時、既に人妻になっていた高校時代の憧れの女性から、「あの時、一緒に歩こうと思って探したんだよ〜」と衝撃の告白!! 「うわぁぁぁぁ青春し損なったぁぁぁ!!」と激しく後悔しましたよ。 本作品の終盤で、主人公の1人である融が「もっと、ちゃんと高校生やっとくんだったな」と後悔の言葉を漏らします。 が、私から言わせると、「何言ってんの融。ギリギリ間にあったじゃん。贅沢言うなよ」ですよ(笑) 読了後に私が抱いた感想は、こうです。 『青年には青年にしか、中年には中年にしか、お年寄りにはお年寄りにしか生きられない人生がある。前ばかり見て突っ走るのではなく、ゆっくり歩きながら隣にいる誰かと笑いあうことこそが、豊かな人生なんだ。』 青春時代はいささか生き急いだ感がある私ですが、おっさんになった今は、思う存分おっさんを楽しむ所存です^^ | ||||
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あまりに話題になった本なので、ちょっと敬遠していたのですが・・・ なんせ、「せかちゅう」で笑っちゃうようなどす黒い腹をしているので(笑 読んでみて、びっくり。 すっきり爽やかな読後感。 といっても、よくある、「青春時代の美化」とも違い、 登場人物みんなが、ひねくれていたり、ゆがんでいたり、自己中だったり、 でも、それがまた可愛らしい(笑 食わず嫌いしないで、早く読めばよかったです。 | ||||
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青春を小説で描く事は非常に難しいと思う。例えば青春ドラマのように嘘っぽく熱いシナリオを書く事は簡単かもしれないけれど、多くの人にとって青春とは振り返ってみて「あんなこともあったなぁ」と懐かしく思えるほんの日常的なことの中にあるものだと思う。青春と思えることって、野球ならホームランのように派手なものではなく内野安打的出来事の積み重ねの中にあるものだと思う。その意味で本書は高校時代の歩行祭というたった一日の行事の中から青春と呼べるエッセンスを上手く取り出して描いていると思える。読み終わって、なんとなく懐かしく、嬉しく、寂しく感じるのは、それだけ著者が上手く青春を描いているからだと思った。 | ||||
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この作品は、読者誰もが持つ青春時代への郷愁、憧憬、 そして後悔などを否応もなく思い出させてくれる。 彼・彼女らは、融となり貴子となり、忍となり美和子と なり、複雑な感情を抱えたまま、青春時代をやり過ごそう する二人に共感し、心配して、二人の邂逅に心からの祝福 を贈る。 しかし、多くの者にとって、青春はそのように美しいも のではない。それは青春に限ったことではなく、人は生き ている限り、人に出会い、別れを積み重ねていく。気持ち が届かない、理解できないそんな悲しみや後悔を抱えたま ま、大切な人との別れを経験する者も多いだろう。 そんな者に、この作品はエールを送っているように、私 には思える。 人生を送る限り、いつも今この瞬間、目の前にいる大切 な友に仲間にそして家族に、心を開いて気持ちを通わそう。 そうすれば、世界はますます広がり、それまでと違う景色 が見えてくると。 そんな清々しい希望を感じた。 | ||||
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異母兄弟である甲田貴子と西脇融。 学校行事の歩行祭を通じて起こる二人の運命はいかに? 僕自身はキャラクター達に感情移入できなかったものの、 自分には経験できないことを読書を通して間接的に経験できるというのは 素晴らしいことだなと思わせてくれる作品でした。 本当にストレートな作品で人気があるのも頷けます。 特にキャラクターの心理描写は上手いです。 青臭いけれども戻りたくなる気分にさせてくれますね。 | ||||
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