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夜のピクニック
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夜のピクニックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全414件 181~200 10/21ページ
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高校時代の淡い思い出が蘇ってきました。物語は、高校の歩行祭の場面を中心に描かれていて、ストーリー的には大きな変化やハラハラ感みたいなものはありませんが、誰にでも経験のある高校生の心情や心理を巧みに捉え、自分が主人公になったような感覚で感情移入し一気に読み上げてしまいました。読んだ後に心が晴れやかになる作品です。 | ||||
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私の中で恩田さんと言えば前回読んだQ&A で描いた不条理で薄気味悪い 世界だったため、今回も夜中に肝試しにピクニックをしていた人達がわけが 分からないうちにバタバタ死んでいく、みたいな話をちょっと想像していました。 ですが本屋大賞は昨年が小川洋子さんの博士の愛した数式 と心温まる系だったため、 そんなはずはないかな。。と思いながらとにかく読み始めました。 読後の感想は、「やられたよ、恩田さん、、」という感じでした。直球ど真ん中。 溢れるノスタルジー。実家に帰って卒業アルバムを確認したくなる、そんな作品です。 これといったイベントも細工も無いのにこれだけしっかりと読ませてくれる。 今後も恩田さんには目が離せないと思いました。 | ||||
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この本の高校には高校生活最後の行事として、夜を徹して行われる歩行祭という催しがある。融(とおる)と貴子は異母兄弟という家庭の事情により、互いを強く意識しあいながらも一度も会話をしたことがなかった。しかし仲間たちと共に歩き、長時間歩き続ける苦しみ・今まで気づかなかったきれいな景色を見ることを共有する。そのことによって少年・少女たちの心は次第に開かれていき、それぞれの悩みや秘密を打ち明けていく。そして融と貴子の秘密を知る仲間たちや、海外へ行ってしまったかつての親友の手助けにより、二人の距離は急激に縮まっていく。 それぞれの仲間を大切に思いやる登場人物たちの振る舞いを想像していると、自分が高校生のとき優しくしてくれた人たちの姿も同時に浮かんできた。ふとその優しさを当り前のように受け取っていた自分はなんて愚かだったのだろうという気持ちになり、また一方で今更ながら感謝の気持ちがこみ上げてきた。恋愛話や身近であるがゆえの愛おしい風景描写があり、この本を読んでいて高校時代の自らのことを思い出すひとも多いだろう。 | ||||
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読んでいくなかで、自分の高校生活を後悔し続けました。何が悪かったとか、ああすればよかったとか、具体的なことは何も出てこないのに。ただそうやって漠然と過ごした高校生活にもう一度戻りたいと強く願いました。あの頃は早く大人になりたくてなりたくて駆け足でここまで来てしまったけれど、今思えばもっとゆっくり一歩ずつ大切に過ごせばよかった。“歩行祭”という過酷な行事によって、恋愛的な意味ではなく、徐々に心を近づけていく融と貴子。しかし結局2人は最初からずっと傍にいたのです。自分自身そんな行事があったら嫌で嫌でたまらないでしょう。歩き続けボロボロになっていく描写は、読んでいるこちらにまで痛みが伝わってくるようです。そんなしんどい状態なのに、いや、そんなしんどい状態だからこそ、打ち明けることができる事実、想いがある。過去に戻ることはできないけれど、きっと私の過ごしたあの高校時代も“青春”だったんです。 | ||||
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読みやすさは、出来事&会話形式なので抜群です。細かすぎる心理描写もなく、難しい言い回しも出てこない。するっと読めてしまう、いわゆる青春小説なので、読者の対象は若い人中心といえど幅広いでしょう。あまり好き嫌いの分かれそうな本でもなく、万人受けしそうです。特にものすごいメッセージとか、熱い恋愛感情とか(淡いのはあるけど)、そういうものがあるわけではありません。この小説が伝えているのは、若い世代が過ごす「今、この瞬間」という、捉えどころのない空気感みたいなものだと思いました。ただ、歩く。激しくスポーツするのでもない。ただ、歩くという行為の描写が、特にそういう感じを引き立てています。砂時計が落ちるように、高校生の3年間はあっという間に終わってしまう。そこで感じる焦り、ゆらめきなども、とても上手く表現されていると思います。現役の学生なんかが読んだら、きっと、今自分をとりまく貴重な青春の存在に気づいて、ちょっと張り切ろうかな?と思わせる本だと思います。タイミングが合えば、今しかない、かけがえのない、「キッカケ」をくれる本だと思います。 | ||||
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青春もの 死ぬとか そういうストーリーが嫌いなので 小説は明るく、ハッピーエンドで終わりそうな 小説を基本選びます。 ほとんど、そうです。 この本は読みやすい でも なんだか長ったるい まるで、80キロウォーキングみたいな あっもしかして意識して書いたのかな? 繋がっているのかな? もうちょっとコンパクトだったら いいなぁと思います。 でも、面白いすよ。 主人公になったら複雑な気持ちになるだろうなぁ って感じです。 | ||||
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歩行祭という学校の行事を通して、今まで確執のあった二人が仲良くなっていく。 その課程が何とも微笑ましくて、懐かしくて、青臭くて、こういう健全で高校生的な 青春を一度でいいから味わいたかった。 恩田陸先生の作品は今まで何作か読んだけど、ぴかいちだった。最初から最後まで もう夢中で読んでいました。歩行祭?微妙そうな内容だと正直考えていたので、いい 意味で期待はずれで嬉しかったです。 | ||||
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登場人物の底の浅さ、感情表現の乏しさ、文の力の無さ、その上誤字まで。小説としては今一つ。 それでも、読後に懐かしさと爽やかさが残る。40、50歳代にとっては美しい少年時代が蘇るからだ。何より取り上げたイベントが良かった。夜間ハイク、長距離ハイク共に経験があるが、あの疲労感と精神的な高揚感、達成感は素晴らしいものがある。物語に入り込めた読者は、再体験ができるのだ。 文章の力の無さが原因で入り込めなかった読者には詰らない本だろう。私は、何度か、つっこみながらも二時間で読破した。そういう意味ではライトノベルの分野にある本。 米国育ちの順弥は物語の上で、全く不要だった。あざとく、くどい。まるで韓流映画みたい。この本全体に流れる、分かりやすさは、特定の読者からは反発されそうですね。 | ||||
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私がこの本を読んだのは高校卒業を控えていた頃です。 受験勉強の合間に読んでいました。 実際ありえないような話ですけど、青春の素晴らしさを感じることが出来ます。 私自身は部活ばっかやっていたのでこういった経験はないですけど、何か心に響くものがありました。 個人的に恩田陸さんの作品は読みにくい作品が多いのですが、この本は非常に読みやすかったです。 | ||||
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恩田陸、いいじゃないかっ。「Q&A」以来、ミステリ好きとして最後が腑に落ちず、嫌煙してきた恩田陸だが、今回はその特徴が活かされた作品だった。ふわふわ終わるのがぴったりの小説である。 夜を徹して80キロ歩き、走る「夜行際」。ある高校で行われている行事である。高校生という特別な時間のなかで、特別な行事がスタートする。それぞれが、特別な感情を持って。そのなかでも、融(とおる)と貴子(たかこ)は、特別な間柄。このふたりはどうなっちゃうのよ、というストーリー。 これは、青春の物語であり、友情の物語であり、そして愛の物語なのである。登場するキャラクターがみな魅力的。さわやか三組である。高校生らしく、幼さと、大人っぽさが同居しており、生真面目で不器用で、読んでいて気持ちがよい。会話、心情ともに気持ちがよい。恩田陸だから、最後の最後になんかしでかすんではないか、とひやひやしていたが、前述どおりふわふわ。全編にわたってふわふわした、気持ちのよいさわやかさんな小説である。 ちなみにこの作品は、第2回 2005年本屋大賞受賞作品。本屋さんもなかなかやるなっ! | ||||
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高校3年受験を控えてる中、最後の学校行事夜通し歩き続ける「歩行祭」がはじまった。 読み終えた後はただただ青春っていいなと感動できる。 最後、嫌だった歩行祭ももう終わる…「何かの終わりは、いつだって何かの始まりなのだ。」若い内の無駄な事って大事だと思える。 映画もみたいです! | ||||
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一日かけて、80キロを全校生徒で歩く。ただひたすら歩く、歩行祭。 その一晩で友情や恋愛や憎しみ、嫉妬、部活、勉強などのことなどが 様々な人物の視点で描かれる。 もっとも重点が置かれている「憎しみ」が最後にどうなるんだろうと ワクワクしながら一気に読んだ。 そして、読み終えたあと非常に爽快でスッキリした。 こういう青春を学生時代にしたかったなあ、せめて学生時代にこの本に出会いたかったよ | ||||
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なんでもないことの中に、何かがあるんだろうなと感じさせる作品 ただ歩くだけ。という作業の向こう側に見えてくるものがあります 一緒にその道を歩きながら色んなものを見つけられる作品です。 | ||||
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本書の解説にも記述があったのですが、本書のすごいところは、 読み終わった後は、何だか自分も一緒に登場人物たちと24時間歩行を やり終えたような、そんな気持ちになることです。 登場人物たちと、「そういえばこんなこともあったよね」と思い出話が出来そうな そんな錯覚すら覚えます。 とても爽やかな読後感の味わえる、素敵な一冊でした。 | ||||
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久しぶりに読み返してみると、なんかもう、いまさら言葉にすることがあつかましいような、とにかく胸の奥の方でぎゅっとなるような感じがしたんです。 それでやっぱり、読むのが遅かったなって後悔しちゃったんですよね。 初めて読んだのは高三くらいだったか。それでもせめてあと一年早く読んでいられたら、自分の高校時代は何か変わっていたような気がするんです。 作中の台詞はどれも印象的で過去を振り返る時に見出だしたい言葉ばかりで、当時の自分はこの物語の中にある青春というものに憧れていたけど、それでもやっぱり、いろんな台詞はわざと聞き流していたような気がします。 「ぐちゃぐちゃ」も「青春の揺らぎ」も「しとけばよかった」も「順番」も、 どれも心に残っているくらい共感していたはずなのに、やっぱりカッコつけてる部分があって無視していた。 一番印象的な台詞はやっぱり何度も繰り返される杏奈の台詞です。 分厚い本だけど苦もなく読めました。小説は鮮度が命と言われ、しばらく時が経つと簡単に色あせていくものですが、この本はいつまでも読み続けていられるし、読み続けたい本です。 名作の定義は知らないけれど、もしかしたらこういう本こそが名作なのかもと思ってしまう。 素敵な物語でした。 | ||||
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他意はなく、青春してる小説だなって感想。 自分を振り返っても、何か諍いがあったというわけでもなく、精神的生理的に虫が好かないというわけでもないのに、なぜかよそよそしく、理由の無いわだかまりみたいなものを感じ、口が利けなかったクラスメイトっていました。 なぜ話さないんだろう?自分とどこか似ている要素が、反発しあうんだろうか?自分の気づかないところで、傷つけてしまったことがあったのだろうか?その人と、話す機会があったらどうなっていただろう?・・・な〜んて甘酸っぱさが甦ります。 ユダヤ教には、何もしてはいけない日、安息日があり、その間に過去や将来をいろいろと思索する機会が与えられます。日本にもいろいろな儀式がまだ残っていますが、主旨は形骸化してる印象ですが、普段は隠している想いを吐露する機会になっている側面もあると思います。 学校行事の“歩行祭”をとおして各々が、秘めていた想いを、少しずつ話し、受け入れ、過去を清算し、将来の道筋を計るという構成は、派手に振れる展開は無いですが、秀逸だと思います。さすが、本屋大賞! | ||||
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自分にもこんな時代が。設定は ありえないよと思いますが、ぐいぐい引き込まれました。 | ||||
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水戸第一高校に「歩く会」という、二日がかりででかけて100キロほどを歩く行事がある。 親しい先輩がこの高校の卒業生のせいか、この「歩く会」にはなんとなく興味がある。 この「歩く会」をモデルにした物語がこの「夜のピクニック」。なんて素敵な名づけ。 私の高校でこんな行事があったらどんな風にみんな歩いただろう。 マラソン大会さえおやつを持ってピクニックにするのーんびりした校風。 きゃあきゃあ騒ぎながら、また「だるいー」とかいいながら、 やっぱりこの物語に描かれたように歩くのだろうか。 でもな、60年以上続いているからできるものであって、 よその高校が急に真似しようとしても無理だろうな。 それは、私の高校の文化祭での教室演劇と同じかもしれない。 物語は青春群像で、惹き込まれて一気に読んだ。 自分の青春に引き戻される一方で、 こういう風に青春する時代は過ぎてしまったのだなあと、 振り返るように思った。 | ||||
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すいすい読めました にやにやしながら読めました 頭の中で想像しやすい作品 馬鹿な俺でも読めちゃった | ||||
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ひたすら「歩行祭」を描いた青春小説。大きな事件が起きる訳ではありません。でも面白いんです。登場人物が落ち着いてるし爽やかだし、決してリアルな高校生像とは言えません。実際の高校生はもっと色々と悩みが尽きないものですし。なので、現役の人が読んだら現実味がないと感じるかも。だけど、過去高校生だった人が読むとしっくりきそうです。 | ||||
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