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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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この本は恩田さんらしさが出ていたと思います。4章になっていて、それぞれ違うけど、どこか繋がったミステリーが楽しめます。『3月は深き紅の淵を』という本をめぐるお話です。すごく不思議で、実際に本の中に登場する『3月は深き紅の淵を』を読んでみたくなりました。 | ||||
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一人に一晩だけ借りて読むことができるという幻の本<三月は深き紅の淵を>をめぐり、「待っている人々」「出雲夜想曲」「虹と雲と鳥と」「回転木馬」の4つの話が出てきます。 この4つの外側の話に対して、話の中では同じタイトルの本<三月は・・・>に、「黒と茶の幻想」「冬の湖」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「鳩笛」と4つの内側の話が出てきます。 たとえていうなら、宝箱の中にもう一つ宝箱が隠れているみたいな・・・感じかなぁ。 この8つの話が、微妙に絡み合いながら一つの物語になって、立体的な不思議な感覚を感じさせてくれます。 出だしから、読書好きには是非とも読んでみたい気にさせてくれるし、読み進むうちに内側の話にも、どんどん興味がでてきます。 またこの本は、恩田さんのいろいろな引き出しを覗ける本でもあり、その中から自分に合った恩田さんの引き出しを見つけられる本でもあります。私もこの本で、恩田ファンになってしまいました。 この本で恩田さんの魅力に惹かれた方は、内側の第1章<黒と茶の幻想>や外側第4章にでてきた水野理瀬の本<麦の海に沈む果実>等も、読んでみることをお奨めします。 | ||||
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このタイトルにひかれました!読んで間違いなかった、1ページ目からひきずりこまれ、もっと読みたいと思わせる、恩田ワールド全開です。本編の4つの話と『三月は深き紅の淵を』という架空?の話が交差する不思議な世界です。 | ||||
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至って、独特な感じ。文体でなくムード。引き立てるムード。前半は叙述ミステリーの要素を含みながら後半はサイコサスペンスにもなってくる幅の広さ。幅が広いからかどうかしっくりこない感じもあるが。短いせいもあるのだろう。あくまでも本作に至ってはそう感じさせられた。 どこかにあるだろうと言われている幻の本「三月は深き紅の淵を」という本を巡る話で、第一章は主人公がその本を読んだと言われた人達のいる家に招かれる。四部作構成、出版数は数百しかない自費出版作。持ち主から借りた物は1日で返さなければらならない。第二章は女性編集者が本の作家を探る話。第三章、第四章は学園物。 第三章と第四章にテーマの追求の面では似ているが全部構成は異なる。四部作というのは本作もそうであり作中作の「三月は深き紅の淵を」もそうである。第一章は取りあえず作中作について語られる。勝手に話は進み、そしてラストは。ネタバレでしかないのに書けないが、決して読む気を失わないで読み通して欲しい。俺自身、第一章の終了時に屈折しかけただけに。 恩田陸という作家は色んな要素を持っているんだろう。それをこの小説にぶつけてきている。前半で提示された謎が別の方向へ行くんだから明らかに作家はひねくれ者とも思ってみる。面白いことに変わりないのだが、もっと面白くできるはず。 解説で皆川博子が述べているが、本作の解説は難しい。最後に締めくくっている言葉は、なんとなく納得した。 | ||||
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4つの章には『三月は深き紅の淵を』という本が共通して登場します。読み手は今、自分が同名書を手にしている状況から期待と同時に不思議な感覚を味わうのではないでしょうか。4つの章の中では、登場人物により『三月~』の内容が語られたり、又はその作者について言及されたりと、様々な角度からその本に光があてられます。自分が今読んでる本とは違う『三月~』が物語の中で妖しい魅力を漂わせます。できることなら手を伸ばして作中の『三月~』を手にとり読みたい!と、私は切実に思いました。本書の中で端的に表される物語は、恩田氏の他の本(『黒と茶の幻想』『麦の海に沈む果実』)で独立した作品として出版されています。『黒と~』『麦の~』も本書と同様に私の好きな作品でおすすめです。 | ||||
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この本の中に出てくる本、その本に読書好きなら非常な魅力を感じます。その魅力だけでも、かなりこの話に惹き込まれます。短編四編からなる一冊ですが、タイプは様々。きっとお気に入りの一つが見つかると思います。短編の中のひとつに、学園物があります。これと、同著者の「麦の海に沈む果実」がつながって(?)います。読み終えた方はぜひこちらも!! | ||||
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不思議で詩的なタイトルです。表紙の絵もすてきで、本を見た瞬間から、作者のワールドへ引き込まれてしまいました。4つの短編は全く別々のお話ですが、表題の「三月は深き紅の淵を」という幻の本をテーマに、奇妙にリンクしていきます。第一部は、楽しい短編ミステリーとして読めるのですが、第二部以降、一気に不思議の世界に入っていきました。4つ目のお話が気に入ったら、同著者の「麦の海に沈む果実」、短編がリンクする不思議さに惹かれれば、「光の帝国」もお勧めですよ。 | ||||
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私は推理小説が好きだった。しかし、食傷気味で遠ざかっていた。かなり読んだ横溝正史あたりが原因なのだがこれでもかと見せ付けられたって少しも推理の醍醐味も味わえない。この小説で殺人がなかったとは言わないがあっと言わせるどんでん返しが待ち受けている。一冊の本にかかわる謎。人の生き死には紛れもない重大事だが果たして彼女らは!といった重い重い問いかけもある。この小説で人が死なないわけでもないのだ。そして、・・・ | ||||
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すっごく不思議な本だった。読み始めて5分したら、もうこの本にハマってた。読んでる途中に「あれっ?」って気づく、この本の謎。恩田陸さんの本が好きな人は「これは…」とついニヤニヤしちゃうそんな本。リアルとバーチャルが交錯する、不思議な世界にハマりたい人はぜひぜひオススメです!! | ||||
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『三月は深き紅の淵を』という謎の本をめぐるミステリー4篇。1編1篇も独立して面白い話です。1つ1つの話の趣が異なり、いろいろなミステリーが楽しめます。が、謎の本『三月は深き紅の淵を』も4部構成から成り立っていて、それが、上手く写像されている・・というだけの本ではありません。驚きました。手間と気合の入った本でした。わりあい、あっさりした話が多かったですが、実は迷宮だったりして、、という感じの本でした。 | ||||
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見ての通りどこにも表題作をタイトルとする作品は出てこない。にもかかわらず全編を通し「三月は深き紅の淵に」が流れている。それを私は立体的な織物のようだとイメージしたが、ラストに“だまし絵”という単語が出てきたのを見て、嗚呼まさにその通りの物語だと感じる。 恩田陸と言う人がとても本が好きなんだということが伝わってくる。作中に出てきた作品をあまり(ほとんど)読んでないのが残念。とりあえず「チョコレート工場の秘密」って面白そうね。 きっとこの4話のうちどれが好きかっていうことで、読者の性格好みが出てくるんだろうな。ちなみに私が好きなのは・・・「待っている人々」。 | ||||
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この本には恩田陸の全てが詰っている。彼女の書こうとしている作品たちの全て(おそらく、当時の彼女の)が。『三月は深き紅の淵に』という作品の魅力を語る老人たちに振りまわされる青年を描いた第一章、その作品を書いた著者を巡る謎にまつわる第二章、二人の少女の死の謎を追う第三章、実にとりとめがなく空想が飛びまわる第四章――そのどれもが魅力的です。後に彼女の作品を読み進んで(『麦の海に沈む果実』『黒と茶の幻想』『図書室の海』等々)、またこの本に戻って読むと新しい発見があったり、自分はもうすでに予告されていたものを読んでいたのだと愕然としたりして、何度でも楽しめます。ファン必携の一冊。持ってるだけで全然面白さが違います。 | ||||
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読書が趣味の鮫島は、同じ趣味を持つ会社会長の屋敷に招かれ、そこで好事家たちから、屋敷内にあるのに十年以上探しても発見できない幻の本の噂を聞く(「待っている人々」)。 女性編集者二人は、夜行列車で出雲へと向かう。その旅は、昔読んだ本の作者を見つけ出すための旅だったのだが・・・(「出雲夜想曲」)。 二人の少女が同時に事故死した。夏までは中睦まじかった二人がどうしてこんなことに・・・。少女たちの知己だった少年と女性は事件の真相を追う(「虹と雲と鳥と」)。 新作を構想中の作家の独白と、彼女の頭の中の物語が交互に展開される(「回転木馬」)。 「三月は深き紅の淵を」という名の魅惑に富んだ一冊の本を巡る四部構成のミステリ。 | ||||
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本というものには、たいがい一定したリズムがあるものだと思います。読者はそのリズムに乗って、小説を読み進めて行くもの。しかし、この本には一定したリズムというものはありません。この本は4部構成で、1部ごとに本をめぐる1つの話が展開されています。4つの話がそれぞれのリズムを持っていて、そのばらばらのリズムがつながって不思議な物語を作り出しているようです。リズムが一定していないのは気持ちが悪いはずなのに、いつの間にかページがどんどん進んでいる、やめられない、という感じなのです。物語を通して常に緊張感や不可思議な感じがつきまとう、奇妙で、魅力的な本です。 | ||||
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《三月は深き紅の淵を》という幻の小説を核に内側と外側の話が展開するという説明が一番合っていると思う。読み終えてみないとこの感覚は理解しにくいが、外側は私が今手にしているこの小説を、内側は小説の中で展開する話を表している。幻の小説も4部構成、この小説も4部構成。さらに内側の小説のなかにも小説が存在し、それが《三月は深き紅の淵を》という凝った作りになっている。単純なようで巧妙。4つの話は全く違っていながらも、本を書くというところで繋がっている。第4章では作者自身のことが触れられている。この小説を書いている作者自身に会えるのだ。「麦の海に沈む果実」を読んだ後に再読。嗚呼、何て素晴らしいんだ陸ワールド。 | ||||
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何故って、、、ろくに内容もわからない、ただ、人が「すばらしい」といっているだけの本をモチーフにして、これだけの小説群がかけてしまうし、それをまたむさぼるように私たちも読んでしまう、、、いったいどれほどすばらしい本なのだろう、それは、「絶世の美女」と描写された伝説の女性に対して悩ましい思いを抱く男性のように、私たちもうっとりと想像をたくましくせずにいられない。そして、知らず知らず、恩田ワールドのわなにはまっていくのだ、、、 | ||||
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第1章~第4章の4部構成。それぞれが「三月は深き紅の淵を」に少しづつ(沢山)関わってくる。1章では、まだ「三月」は完成していない。しかし、2章ではすでに出回っていて、登場人物は作者を探しに行く。3章は悲しい事故をきっかけに、「三月」(だと思う)を書こうとしている。最終章では、作者の一人称で始まり、一人称で終わっている。ところどころに、「麦の海に沈む果実」の断片が散らばっているのがとても興味深い所だった。 | ||||
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一晩だけ、それもたった一人にしか貸すことが出来ない『三月は深き紅の淵を』という作者未詳の小説にまつわるミステリー。4章仕立ての入れ子状態になったストーリー。 内と外、両方とも楽しめるってのが、ポイント。 この作品の中に詰めこまれている物語やイメージも、ひとつひとつが独立してそれぞれの作品を語るだけの魅力を持つ。それらを惜しげもなく、凝縮して、一冊の本に仕立て上げたことは、ふとっぱらというか、恩田陸がイメージの塊のような作家であるということの証明か。 そして、その文章もイメージの重層であることが、また物語の4重構造を引き立てているように感じる。 短いセンテンスで描写される人、色、風景、形、感情。 デジャヴのようなノスタルジアが見え隠れする。本好きの人には手にとって欲しい。 『三月は深き紅の淵を』という稀覯本を読みたいという登場人物の気持ちがわかります。 この作品の一番の美点であり、欠点は、その本を読めない自分を悔しく思うこと。読みたい・・・。 | ||||
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作品名に関するミステリィーが、4章あります。一度世に出されて回収されたゆえに稀覯本となった本の内容は?回収された理由は?1章は英国風にちょっとしゃれて終わっています。2章はそういうつながりかあったかと思わせる方法でまとめられています。とにかく、オムニバスしたてで4度楽しめる本です。 | ||||
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