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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 21~40 2/4ページ
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1冊の本をめぐり、4つのお話が展開する。 ひとつひとつのお話がとてもよくできていて楽しめました。 推理あり、サスペンスあり・・・。 | ||||
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最近恩田さんしか読んでないです。 はまっちゃって... いつもはっきりしないんだけどー | ||||
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私は好きですね。四部構成で変幻自在。共通した流れも私は感じました。最後は夢を見ているような不思議な気持ちになれます。幻の本につながる糸口が溢れていると私は感じましたが…。実際レビューは難しいですね。おすすめなのですが、第四章「回転木馬」だけは評価が難しいです。私の場合は「麦の海に沈む果実」(学園ミステリーの白眉)を先に読んだことが幸いした感じもあります。 | ||||
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回転木馬目当てで購入。 一章の初めが引き込まれなかったのでなかなか進まなかったのですが、一章中盤になると最後まで止まらなくなりました。 この本も謎が比較的綺麗に明かされてますね。なので一章ごとにすっきり読めます。4章だけすっきりはしないでしょうが。 謎は分かれば大したことないですが、そこまでの過程が面白く、章はそれぞれ独立した話ですが関連性も少しあり、章ごとにテーマもあって良いですね。 最後に思いもよらないオチがあったりと恩田さん作品の特徴が良く出た作品なので、恩田作品がお好きなかたは手に取ってみてください。 また、理瀬シリーズを読んだことない方はこの本から読むと他作品をより深く読めます。 さっくり読めるしおすすめです。 | ||||
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読んだら誰もが虜にならずにはいられない、この世のどこかにある伝説のような一冊。 本好きにはたまらない設定であり、第一章と二章を読み進めるうち「ぜひ自分も手に取って読んでみたい」とゆう ノスタルジックな願望に囚われてゆく。 ただ、第四章で多少の息切れ感があり現実に引き戻されたので☆一つマイナスである。 第三章は他の短編に比べて異質であり「本の探索はどうなってしまったのだろう」と一瞬躊躇するが読後、私はこの章が一番好きであった。 美しい姉妹が出会い、葛藤し物語が終焉を迎えるまでの課程が繊細に描写されており、恩田陸が大得意とする世界観が凝縮されている。 美と醜。清と濁。愛情と憎悪。 全ての人間の中に存在する両極なものを、一つの物語の中で矛盾なくまとめてしまう文章力はさすがである。 最後のシーンで妹が呟く「おねえさん」いう台詞の哀しさに、涙がこぼれた。 | ||||
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この小説ほど書評に困るものもそうそう無い気がします。言葉では言い表しずらいのですが、どこか無限で夢幻のループの中にはまってしまったような不思議な感覚に陥ります。全4章からなる短編なんですが、作中の表現を借りるならば一冊の本が横糸としてすべての物語の中に横たわっています。個人的には読後すっきりした気持ちになるような小説が好きなんですが、これは必ずしもそうではなく何処かフワフワした浮遊感にひたらしてくれる作品です。 | ||||
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第一章は待っている人々。 第二章は出雲夜想曲。 第三章は虹と雲と鳥と。 第四章は回転木馬。 どの章も、この本の題名にもなっている『三月は深き紅の淵を』という本を巡る物語。 第一章では老人達が一人の青年を屋敷に招待し、幻の本『三月は深き紅の淵を』がこの屋敷にあると言い、それを探す話。 しかし、実際にこの本は存在しない。 老人達の‘娯楽’が書かれている。 この章に関係がある本が『黒と茶の幻想』。 第二章では幻の本『三月は深き紅の淵を』の作者を訪ねる女性2人の旅の話。ここではこの本が存在している。 女性2人の開けっぴろげな話を中心に話が進む。 第三章では、女子高生2人の転落遺体が発見されるのを発端として、その双方の女子高生の知人が事件の真相を追っていく話。 そして『三月は深き紅の淵を』今から書く話。 第四章は『三月は深き紅の淵を』今まさに書いている途中の話。 その書いている内容が4章にあてがわれている。 学園モノで、三月に入学、卒業、転入が行われる辺境の地の学校で、異例の二月に転入してくる少女を主人公とした話。 この章の本編となる本が『麦の海に沈む果実』。 この『三月は深き紅の淵を』を読むのは2度目になる。 一度じゃ頭の悪い私では理解を深める事が出来なくて…。 複雑です。本の中に本があり、その本の中にまた内容がある。 合わせ鏡を覗いた時、自分がどこまでも鏡の中に居る。その中に迷い込んだ感じ。 でも本当に魅力的。いつも通りまとめきれていないのか、閉じない物語を意識して書かれているのかは謎だが、そこがまた良いのだと思う。 | ||||
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第四章がもう血を吐くほど好き 高校生の頃、入院していた病院のベッドの上で、ボロボロになるほど読みふけった 同じページを 何度も何度も 無人の青い稲穂の海の中で電車が立ち往生している 私も、私も幼い頃にその電車に乗っていたんだ たった一人で、座席で足をぶらぶらさせて お母さんは諦めて夜に帰ってくるんだよね 日が落ちたら最期だってわかってるから 掌の汗は乾かないんだよね | ||||
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わたしが恩田陸の初めて読んだ本、それが「三月は深き紅の月を」です友達に薦められて借りてみました題名が素晴らしいです感動です題名だけでご飯三杯おかわりできます恩田陸さんの書く本はどれもノスタルジックな空気が特徴ですが、この本はそれを濃縮還元したような作品です さらにこの本は他の恩田陸さんの本ともつながっているようなので、そこもまたすばらしいです今も内容を思い出すだ懐かしいような淋しいよなきもちにさせられます | ||||
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本書と同題の作中小説「三月は深き紅の淵を」で 繋がれた、四つの独立した短編からなる連作集。 第一章「待っている人」は、大量の書物がある 邸宅から、「三月〜」を捜し出そうとする話。 「ザクロの実」というダイイングメッセージや沈んでいる家、そして 不自然な本の位置などを手がかりに、推理が展開されています。 第二章「出雲夜想曲」は、「三月〜」の作者 捜しの旅に出た、二人の女性編集者の話。 ヒロインの××にトリックが仕掛けられます。 第三章「虹と雲と鳥と」は、異母姉妹だった二人の女子高生が、 転落死した事件の真相を、元家庭教師の奈央子が解明する話。 結末では、「三月〜」が書かれる動機が明らかになります。 以上三章に出てくる「三月〜」は、それぞれ別物であり、 実際には「書物」として存在していないものもあります。 最終章である第四章「回転木馬」は、前三章の「枠」に相当し、回転木馬をモチーフにした 小説の書き出し部分について思い悩む、恩田陸自身を投影した人物による一人称の語り のパートと、ファンタジックな学園物語のパートが交互に配されています。 本書の四つの章は、第一章で言及される「三月〜」の四部、それぞれとモチーフを 共有し、対応しているだけでなく、最終的には第四章の結末が「三月〜」の第一部 「風と茶の幻想――風の話」に繋がっていくことに。 あたかも第四章のタイトル通り、回転木馬のごとく、円環をなす本作ですが、物語を 循環させ、冒頭に回帰させるという整然とした構造を有しているわけではないですし、 作中作による入れ子構造の内と外も、しだいにあいまいとなり、転倒されていきます。 すっきりと割り切れる物語ではないので、欲求不満に陥る人もいるとは思いますが、 著者の内側からあふれ出る、汲めども尽きない豊饒な「物語」の断片を娯しむ作品 と、いえるのではないでしょうか。 | ||||
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一気に読みました。以下、ネタばれあります、ご注意を。 頭がこんがらがります。 彼女の作品はいつも話の端々、登場人物、時間軸、キーワードが複雑に絡み合っており、 この本もまさにそういった魅力に満ちています。 この作品にはタイトルと同名のある本の存在が共通しています。 第一章ではあると見せかけて書かれる前。不思議な館に招待された青年の話、 第二章は書かれた後、出雲旅行を通した作者探し、 第三章は書かれる前、二人の少女の死をめぐる学園小説、 第四章も書かれる前、作者の私小説?あとがき?と学園ものの混在 いずれにも登場する「三月は深き紅の淵を」 書かれる背景が複数あることを考えると、各章はおそらくパラレルワールドなのでしょう。 ですが、登場人物にダブりがみられ、それがより複雑になっていて、 私には、お手上げです。 作者の好みなのか、この作品にはいくつもの本が登場します。タイトルだけでも 魅力的な本ばかり。 恩田陸のその他の作品も読みつつ、 恩田陸その人を掘り下げていく意味でもこれらの作品も読んで行きたいですね。 | ||||
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「三月は深き紅の淵を」 本好きなら、思わず手に取りたくなるようなタイトルです。 数年前、タイトル買いをして恩田陸という作家を知ったきっかけとなった作品でした。 4章仕立てになっていて、それぞれが登場人物も、ストーリーも、全然違う。 でも、話の底辺には「三月は深き紅の淵を」という、人を惹きつけてやまない、魅力的な本がある。 ひとつひとつのお話の細部を忘れてしまったとしても、日常の中でふと、その一節を思いだす、そんな不思議な本です。 年間300冊程度乱読していたときに読んだ作品ですが、埋もれることなく、いまだマイベスト5に入っています。 また、「黒と茶の幻想」など、他のリンクした作品を読んだ後もう一度読み返してみるとまた味わいがあります。 | ||||
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内容は、たくさんの方が書き込んでいらっしゃるので、あえて書かない。 私はこの本で恩田ワールドに引き込まれた。こういう形式はほかにもいろいろあるが、「三月」はたまらなく魅力的だ。図書館で借りて読み、迷わず買いに走った。 ただ、これを入門書にしてしまうと、続けて読めない人もいる気がする。恩田ワールドはどこまでも広がりを持っているので、これで偏見を持たないでほしい。この類は稀に含まれているだけだから。 | ||||
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恩田陸さんの作品は、それが備えている振動が小さいと思う。 振幅が小さく、振動の周期も長い。ゆったりとした波を描く。 平坦なのだ。まるで(今、非常に不謹慎なたとえを思いついたがそれは禁じ手にする) 中京競馬場みたいなのだ(不謹慎じゃないけど頭悪そうなたとえだな)。 しかしそれは読後の感動が小さいという意味ではない。 確かに「こりゃすげぇ! 今までこんな本読んだことねえや」 ってな種類の感動はやってこない。しかしながら確実に “染み入るような”感動がやってくる。 いい本なんだけど、だれにも紹介したくない、 そんな自分だけのものにしたくなるような本を書く、 それが恩田陸さんであり、その代表とも言えるのが本作である。 紹介したくないけど、いい本だから、ひっそりと紹介しておこう…。 | ||||
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私が恩田陸を知ったきっかけとなった作品です。 四部構成となっており、全てに、「三月は深き紅の淵を」が、キーワードとして出てきます。 中には、別で一冊出ている話を再編してうまく織り込みながら構成してる章もあり、これを読むとそれらも読みたくなるという、読書好きには嬉しい特典付きです。 ただ、「三月は深き紅の淵を」という、一冊の本のあり方が、章ごとに違うので、同じ視線で読むと分からなくなるかもしれません。 読書が日常となってる、正に読書好きにオススメしたい本当におもしろい作品です。 そして、この作品を読んだ後は是非、「麦の海に沈む果実」を読まれる事をお勧めします。 | ||||
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不思議な本です。「三月は深き紅の淵を」という題名の本自体が題材となって進んでいく話が4部収められています。 第1部の登場人物たちが述べているように、第4部だけが異質な体裁になっています。「6番目のサヨコ」風の雰囲気とでもいうような、独特の雰囲気です。 このレビューを書く際に「黒と茶の幻想」という著作がある事を知り、猛烈に読みたくなりました。 再読する価値ありと思っています。ジワジワ来る面白さ。 | ||||
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「小夜子」から「常野」から「理瀬」から、それぞれのシリーズに皆さん思い入れがあるでしょう。常野でピンとこなくて小夜子でぐっときた、なんていう風に必ずしも時系列で作品を読むとも限りません。この作品以降に「黒と茶の幻想」と「理瀬」が上梓されました。恩田作品を読むことはの恩田陸の予告編を読んでいるのと等しいのだなと思う要因のひとつとなった作品集。 | ||||
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作者未詳、発行部数も限られている。 持ち主はたった一人に、 たった一晩だけ貸すことが許された 幻の稀覯本「三月は深き紅の淵を」 そんな謎めいた1冊の本を巡る4つの物語。 一つひとつの話だけでも十分楽しめる出来だが、 4本まとめて読むとまたそれぞれの良さがわかる。 この作品には、作者の物語というものへの 愛がたっぷり詰まっている。 もっと面白い物語を読みたい、といつも思っている 活字中毒者たちの心を、恩田陸はよく知っている。 これを読んだら、次は「麦の海に沈む果実」 を読むことをオススメします。 | ||||
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この魅惑的なタイトルに魅かれて読み始めました。 個人的には第一章がいちばん好きでした。私の中の「三月は深き紅の淵を」に最もイメージがぴたりときました。「三月は深き紅の淵を」の魅力はなんといってもまだ見ぬ本でありつづけること。想像力と好奇心ををかき立てられる本です。 | ||||
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こちらを後で読んだためか、第4章が非常にわかりやすく感じました。中編をつなぐ一筋の流れが絶妙に織り込まれています。パズルを解くと言うよりも、糸を織り込んでいく小説だなぁと感じました。タイトルの後ろに続く言葉は何なのだろうと想像してしまいます。 | ||||
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