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六番目の小夜子
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六番目の小夜子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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津村小夜子の碑は、黒川が勝手に作ったものなのか? ことしの転校生がたまたまサヨコだったので、同姓同名の碑を作って、そしてアルバムなどは 全部消去して。さもそんな生徒がいたかのようなトリックをしかけたのか・・・・。 そして秋がそれをかぎつけようとすることまで見越して。 そして加藤もそれに乗ってヒヲミテなどと演技したのかな? そう考えるとつじつまは合ってくるが、もう少しは小説の中で消化してほしい。 | ||||
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作品の雰囲気は好き。 自分には無いはずの思い出を懐かしく思い出させてくれるような。 が、話としては色々と破綻しているし、結局思わせぶりだけで終わってしまったりと、 読後に納得出来ない点が多過ぎる。 ちょっとミステリアスな青春小説という感じで深く考えずに読めばいいのだろうが、 サスペンスとかホラーとか系を期待して読むと「なんだそりゃ?」という感じ。 高校生活の描写は、優等生の文学少女の空想という感じでちょっと微笑ましくもある。 | ||||
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吉田秋生の『吉祥天女』・・・・としか言いようがない。 『吉祥天女』よりNHK少年ドラマシリーズで、青春臭さが漂う。それくらいしか違いが分からない。 『吉祥天女』を知らなければ、別の感想もあったかもしれないけど、もうその酷似ぶりから眼をそらすことができないもんな。 ただ、偏差値高そうな高校生の学校生活は、すごく親近感が持てた。自分の思い出と照らし合わせて、高校時代をなつかしく思い出させる小説に、はじめて会った。 自分は当然「なにものか」になって「なにごとか」を為す。 そんなこと日常的に考えてる高校生はそんなにいないってこと、高校卒業するまで知らなかった。 理解力・集中力に裏づけされた共通認識。その世界が描かれたのを見たのは初めてだ。 国家予算の半分は東大と京大が使ってるから、そのどちらかに行かなくちゃ損だ。とかね。本気で言ってるわけでね。 主人公の津村沙世子がどうも腹黒い匂いのするところが難点なんだけど、他人より美しく知能高く生まれついた少女の残酷さと思えば、アリかな。 他人をマインドコントロールして、自分の意思通りに動かそうとしたり。 どんな女子高校生像よりリアル。 | ||||
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どんな学校にも多かれ少なかれ存在するであろう「怪談」。 大勢の若いエネルギーの吹き溜まるところなんだから、年月を経れば得体の知れない何かが生まれ、育ったとしても不思議ではない。そんな「学校」の持つ不気味さを、うまく設定に活かしてあると思う。 でもおもしろいのは設定だけ、かも。 小夜子の存在はいわくありげなようでいて中途半端だし、雰囲気だけ盛り上げておいて、ものすごく消化不良。「怪談」の「雰囲気」だけで引っぱってる。引っぱられるだけの「雰囲気」ではあるんだけど。そしてその「学校の持つ、なんだか得体の知れない不気味な雰囲気」こそ、作者が描きたかった「もの」なんだろうけど。 文化祭のシーンの臨場感は、とてもうまい。この雰囲気を味わうだけでも、読む価値はあるかな、と思う。 ちょっとホラー風味の青春小説であると思って読めば、すでに大人の方々には懐かしくせつない時代を思い出させてもらえるでしょう。現役学生の方には「つくりもの」すぎると思われるでしょうが。 | ||||
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受け継がれる謎のゲーム「小夜子」。 今年は六番目の年。 そのゲームが行われるところまでは素晴らしく面白かった。 ところがその後、積み木が崩れる様を思い浮かべてしまうような「散らかし」っぷり。 せっかく張った伏線、せっかく積み上げてきた魅力ある「小夜子」像が台無しです。 「あれは結局なんだったんだろう・・・」と読後に唖然としてしまう点が少なくない。 細かいことは気にせず、作品の「雰囲気」だけを楽しんでください。 | ||||
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この作品は、ミステリー文学の面と青春文学の面があると思う。 ミステリーの方は、あまり評価できない。あれだけ「小夜子」のゲームと「津村沙世子」の存在を謎めかせて読者を引き込んでおきながら、結局、真相はどちらもたいしたものではなく、「驚愕の真実」を期待していた者としては、正直興ざめだった。 それに引きかえ、青春の方は、高校生の他愛ない心理が描写されていてなかなか良いと思ったし、どうやらテーマはこちらの方に重点をおいているようなので、青春文学としての評価で星3つ。 | ||||
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本屋で少し読んでみたら、 「おもしろいかも」とすぐに思い、 買ったのですが……面白いです。 そう、面白いのですが、大いに不満!!! それで終わっていいの!?と思いました。 説明不十分です。とっても消化不良になりました。 話がなかなか良かっただけに残念です。 | ||||
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物語を物語る技術が荒削りでぜんぜん洗練されていない。例えば地の文で大幅に補足しないと物語が進まない。謎が解き明かされたというよりもまるでテスト時間終了で解答が配られたかのように唐突な終わりかた。高校生と大学生で異なるが、同じ春、夏、秋、冬、そしてもう一度春が巡ってくる構成が同じ、伊坂幸太郎の「砂漠」と比べると、物語る技術に相当な差が感じられると思います。 正直、この1冊で消えても不思議は無かったかも。でも、文化祭で上演される演劇「六番目の小夜子」で文章がつむぎだす緊張感は強烈で、後知恵ですが、ああいうシーンが書けることも一つの優れた才能で後の人気作家、恩田陸を生み出していくことになったのでしょう。 | ||||
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恩田陸のいわくつきの処女作。 学校に長く伝わる奇妙な慣習、美少女転校生サヨコの正体など、謎が謎を呼んでテンポよく読める。 特に中盤の山場、学園祭での芝居の場面は圧巻。 奇抜な設定の芝居といい、破綻を予感させる展開がたまらない。 思わずページを繰る指が早くなった。 それだけに、その後あの緊張感を超える場面がなかったのが残念。 中盤以降は若干中だるみしている。 最後も尻切れトンボと言った感じで後味の悪さが拭えない。 それにしても、ヒロインのサヨコという名前と、 謎めいた美少女という設定から吉田秋生の「吉祥天女」を思い出すのは気のせいか(いや、そんなことはない)。 学校の不良?グループに囲まれて返り討ちにするのまで同じで笑える。 蛇足だろう。 | ||||
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ドラマ化もされた名作ミステリー。 ほど良い恐怖感とテンポの良さで、一気に読み切ってしまいました。熱中させてくれる小説と言う面で見ればかなりの傑作の部類に入るのではないでしょうか。 ですが読後感が必ずしも良くありません。結局全てが明らかになる訳ではなく、大半は謎のままです。氏の作品は総じてこういった傾向が有るようですが、私は残念ながら受け付けられません。 また、登場人物が皆なかなかに魅力的なのですが、彼等の青春日記的な人間関係はやや蛇足気味の感が否めません。 視覚的、聴覚的な恐怖を煽る効果とストーリーが変に逸れない点とで私はドラマ版の方が好きですね。勿論、あくまで私の私見であって、どちらが優れているといった話ではありませんよ。悪しからず。 | ||||
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NHKでテレビドラマにもなった、著者の記念すべきデビュー作。著者自身があとがきで「衝動的に書き上げた」と言っているように、全体的に荒削りな感は否めない。しかし、後に著者が発表する数々の作品の中で核となっていくテーマの数々は、デビュー作であるこの作品においてすでに芽生えている。大人への入口に立とうとしている高校生の心理描写、才色兼備の優等生が抱える孤独と平凡へのあこがれ、閉鎖的空間に潜む神秘性、超能力の存在、などなど。これらのテーマは後の作品でも繰り返し登場してくる。恩田ワールドへの入門書として、あるいは恩田さんの原点を振り返るという意味で十分に価値のある一冊であると思う。 | ||||
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恩田さんの作品は途中までは面白く読めるのですが、謎が最後まではっきりとせず、今ひとつすっきりしないと思うのは私だけでしょうか?この小説も、ある高校を舞台に繰り広げられますが、ホラーなのか、青春物なのか、どっちつかずのまま。特にジャンルに拘って読んでいる訳ではありませんが、心に残る物があまり無い。感動したというレビューを読むと年取って感性が鈍ってるのかなと思ってしまう。 | ||||
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名高い学園ホラー・ミステリー作品。気楽に読んだら、なかなか良かったです。整合性の乱れた部分は、かえって物語の広がりを感じさせる効果にもなっていると思います。 恩田さんの原風景が、受験進学系の高校生活なのだなあ、というのがよく分かりました。 緻密に作り上げられた作品のよさとは違って、ちょっと思わせぶりな不可解さがあります。ちょうど、サヨコというキャラクターと同じように。読者の様々な思い入れを許す許容量の大きい作品でした。 | ||||
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見せ方はホラー風味ですが、青春ミステリーという感じです。こんな学園生活ならさぞ楽しいことでしょう。ちょっと説明不足な終わり方と、思わせぶりな彼らの未来をもう少し読みたいという、物足りなさもありますが、全体的には満足です。オチが弱くても面白いと感じましたから、中途の読ませ方が巧いのですね。「学校」って今思えばかなり特殊な空間でした。思い出して少し若返りました。 | ||||
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どこの学校にもかならずある、怪談話、伝説。SFになるのかな? あまりSFが好きじゃない私も、おもしろおかしく読むことができました。 | ||||
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サヨコとは一体何なのか‥その謎に対する不安が始終どことなく漂っている。 その不安感が読み手にも伝わってきて、途中、自分の背後が怖くなってしまう場面もありました。 本の内容にぐいぐいと引き込んでしまう勢いもあって、ハラハラドキドキしながら楽しく読めたな、と思います。 ただ、最後のオチが納得できないというか‥書店で、『学校に行けなくなる 本格ホラー』と書かれているのを見て買った私としては、サヨコというものが漠然としたままになっていて少し不満が残ってしまい、その点が残念なように思えました。 面白い作品だな、とは思いますが、多分"ホラー"が好きな人には少し物足りなく感じてしまうのではないかと思えます。 | ||||
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学園という空間、学生という時間、他から切り離された場での群像描写や、物語の盛り上げ方がこの作家さんは得意ですね。私はこの作家さんの演出や物語の展開の仕方が好きなので、物語後半まではところどころ拙い個所がありながらも、勢いがあり、非常に引き込まれました。青春モノとしてもなんだか懐かしい空気があって良かった。きらきらしてる感じです。ただオチはちょっと杜撰でしょう。小夜子の正体、事件の動機、伏線の始末のつけ方、全部適当すぎです。ミステリにおいて致命的な欠陥だと思います。ちゃんとラストまで練り上げてから書いてほしいですね。でも前半が面白かったので読む価値は充分あると思います。 | ||||
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恩田陸の原点の原点であり、好きな作家の出発点となる作品は読むのが私の主義です。しかし作品としては錬度が今一。神秘的で不可解だった小夜子がどんどん普通の女になるようです。現実離れしていればいいって言うわけじゃないけれど、最後まで小夜子に引きずりこんでいく筆力が感じられませんでした。彼女の最高の作品を読んでから、参考のために読んでおくといった程度がふさわしいかも。 | ||||
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はっきり言って3分の2は面白かったです。でも最後が....。全然すっきりしない結末。誰が主人公なのか、何のために津村小夜子をこの学校に呼んだのか、黒川はいったい何がしたいのか、設楽が見た6番目の小夜子と津村小夜子が学園祭から消えたのは関係あるのか、石碑は誰が壊してなぜ壊されたのか、佐野美香子はどうして津村小夜子に利用されたのか。『冬の章』まではそれなりに楽しめましたが『再び、春』で拍子抜けしてしまいました。どの謎も半解きにしかなってないような気がして始めのころのワクワクドキドキ感が消えてなくなりました。どの女の子も美人という設定にもうんざり。私としてはもっと関根秋と津村小夜子に焦点を定めて欲しかったです。 | ||||
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はっきり言って3分の2は面白かったです。でも最後が....。全然すっきりしない結末。誰が主人公なのか、何のために津村小夜子をこの学校に呼んだのか、黒川はいったい何がしたいのか、設楽が見た6番目の小夜子と津村小夜子が学園祭から消えたのは関係あるのか、石碑は誰が壊してなぜ壊されたのか、佐野美香子はどうして津村小夜子に利用されたのか。『冬の章』まではそれなりに楽しめましたが『再び、春』で拍子抜けしてしまいました。どの謎も半解きにしかなってないような気がして始めのころのワクワクドキドキ感が消えてなくなりました。どの女の子も美人という設定にもうんざり。私としてはもっと関根秋と津村小夜子に焦点を定めて欲しかったです。 | ||||
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