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『吾輩は猫である』殺人事件
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『吾輩は猫である』殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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長いこと積読状態になっていましたが、やっと読めました。この作者の小説を読むのは初めてです。が、残念ながら、途中で内容にじれったくなってすっ飛ばして読むことになってしまいました。自分は、漱石も「吾輩は猫」の小説も、そしてノヴァーリスも好き、少し前の時代の雰囲気も大好きなので、絶対に奥泉氏の作品を好きになるだろうと思っていたのですが・・・意外でした。 酔っ払って水がめの中でおぼれ死んだはずの猫がどうして上海に現れたのか、当時の魔都上海の様子など、最初はわくわくしながら読み進んでいったのですが、苦沙弥先生殺人事件の推理をそれぞれの猫が披露するあたりからダメになってしまいました。特に確信無さげに猫の”将軍”が延々と話す部分で「これはあまりにも主観的すぎて、結局間違っていたということになるんだろうな」と思うと、それを長々と読んでいるのが意味がないように思えてきて、さらに”マダム”や”ホームズ”の推理も同様で、このあたりまで我慢して読んだのですが「結局なんなんだ?あー、もういいや・・・」ということになってしまい・・・。先にあとがきを読み、次に最後から逆に読んでしまいました。 たぶん心のどこかで「これはミステリ小説か」と思っていた部分があって、そうなると解決に結びつきそうにない部分は無駄なように感じてしまったのかもしれません。普通の一般小説だと思って読み始めた方がよかったのかも。他のレビューアさんで「最初からSFだと言ってほしかった」と書いていた方がいらっしゃいましたが、それも同感です。 文学でもあり、ミステリでもあり、SFでもあり、ジャンル分けできない作品とも言えるのですが、読んでいる途中、行きつくところがわからない感があって、しかも長いので根気がなくなってしまうのだと思います。こちらでの評価が高いのにびっくりしたのですが、もしかして、いまいちだと感じた人や途中で投げ出してしまった人は評価を書いていないからでは・・?と思ってしまいました。 とりあえずあとは「ノヴァーリスの運用」か「雪の階」、「グランド・ミステリー」あたりのどれかは読んでみるつもりですが・・・今度は「おもしろかった!」と言えたらいいなと思います。 | ||||
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