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塔の断章
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塔の断章の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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『機械の森』というゲームの制作スタッフ達が、湖畔の別荘に集まった日の翌朝、 社長令嬢で、スタッフの一員でもあった香織が、別荘の尖塔から墜落死していた。 その上、彼女は、妊娠していたのだ。 香織の兄・秀一は、制作スタッフのリーダー・天童に事件の調査を依頼する と同時に、『機械の森』の原作者・辰巳まるみに、事件の小説化を依頼した……。 「塔の序章」、「塔の断章」、「塔の終章」の三部構成。 なかでも「塔の断章」は、時系列順に並べられていない断片的な 挿話が次々に配されていく、という特異な形式が採られています。 目まぐるしく場面転換されるため、鬱陶しく感じる向きもあるかもしれません が、大した分量でもないので、個人的には、それほど気になりませんでした。 さて、本作のメイントリックの一つは、いわゆる叙述トリック。 当然それを警戒してるだろう読者をミスリードすべく、作者はいくつかの 「罠」を用意しています(「辰巳まるみ」という筆名は、少々露骨かもw)。 それらに読者の注意を引きつけ、別の箇所に叙述トリックを仕掛けることで、事件の真相 を、ひいては本作全体の構造を、読者に気づかせない仕組みにしている、というわけです。 ただ、ミステリを読み慣れた人の目を意識しすぎたため、作者 が凝らした細やかな技巧が、いささか空回りしているのも事実。 そのために、自作解説まで書く羽目になってしまいましたw | ||||
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