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塔の断章



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【この小説が収録されている参考書籍】
塔の断章 (講談社文庫)
新装版 塔の断章 (講談社文庫)

塔の断章の評価: 2.60/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

作者自身の解説「塔の解説」付き

『機械の森』というゲームの制作スタッフ達が、湖畔の別荘に集まった日の翌朝、
社長令嬢で、スタッフの一員でもあった香織が、別荘の尖塔から墜落死していた。
その上、彼女は、妊娠していたのだ。
香織の兄・秀一は、制作スタッフのリーダー・天童に事件の調査を依頼する
と同時に、『機械の森』の原作者・辰巳まるみに、事件の小説化を依頼した……。
「塔の序章」、「塔の断章」、「塔の終章」の三部構成。
なかでも「塔の断章」は、時系列順に並べられていない断片的な
挿話が次々に配されていく、という特異な形式が採られています。
目まぐるしく場面転換されるため、鬱陶しく感じる向きもあるかもしれません
が、大した分量でもないので、個人的には、それほど気になりませんでした。
さて、本作のメイントリックの一つは、いわゆる叙述トリック。
当然それを警戒してるだろう読者をミスリードすべく、作者はいくつかの
「罠」を用意しています(「辰巳まるみ」という筆名は、少々露骨かもw)。
それらに読者の注意を引きつけ、別の箇所に叙述トリックを仕掛けることで、事件の真相
を、ひいては本作全体の構造を、読者に気づかせない仕組みにしている、というわけです。
ただ、ミステリを読み慣れた人の目を意識しすぎたため、作者
が凝らした細やかな技巧が、いささか空回りしているのも事実。
そのために、自作解説まで書く羽目になってしまいましたw
塔の断章 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:塔の断章 (講談社文庫)より
4062736543

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