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(短編小説)
カザリとヨーコ
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カザリとヨーコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全171件 121~140 7/9ページ
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初めて読んだ乙一氏の作品でした。ファンの方・石投げないでほしいですが、ネタが命の短編集なのに、どれも「どこかで読んだ(観た)」と感じが拭えません。特に「SO‐far そ・ふぁー」「SEVEN ROOMS」「陽だまりの詩」は確か以前どこかで・・(汗)ただ作品の中に「絶望」だけでなく「希望」を織り交ぜるそんな作者の姿勢は好感が持て、将来を期待して星3つです。 | ||||
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乙一氏の短編集。そのほとんどが小説すばるに連載されたものであり、連載時期を見ると驚きました。1998年に書いたものもあれば2002年に書いたものもあります。この作品は、氏の4年間の作品が詰まっています。が、この作品は「乙一でも読んでみるか」という人にとってあまり最適な短編集とは言えないと思います。なぜかというと、氏の作品の中で最も文章が拙く、ネタだけの作品のように見えてしまうからです。その面で「乙一でも読んでみるか」という人は「平面いぬ。」あたりが最適でしょう。前置きが長くなりました。ホラーであり感動もある「SEVEN ROOMS」は大傑作、叙情SF「陽だまりの詩」のテーマは死、家族のテーマの「SO-far」はあざやかなどんでん返し、超能力少年の「神の言葉」は残酷などんでん返し、「Closet」は本格、グロイ問題作「冷たい森の白い家」、表題作「ZOO」は意味不明さが味、奇妙なコメディ「落ちる飛行機の中で」「血液を探せ!」、虐待と生きる力の「カザリとヨーコ」。と、この順番で好きです。全体的には面白く「SEVEN~」「陽~」だけでも五つ星をあげたいくらいです。というかあげます。 | ||||
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読後、正直に言うと、「何なんだこれは」という感想しかでてこなかった。 特にラストのseven rooms。客観的ミステリと言ったらいいのだろうか、このストーリーはおぞましく、背筋が凍りつくような恐怖がとにかく淡々と描かれている。そして最後まで読者を不快にさせたままぷつりと終わるのだ。突然の裏切りに、まさに「何なんだこれは」、である。初めはわざわざこの物語を描く理由がわからないと感じた。しかしこの唐突な終焉こそ乙一氏の味であり、読めば読むほど私は彼の描く巧みなストーリー展開に関心するばかりである。 | ||||
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この本を読んだとき、友達に感想を訪ねられました。そのときに頭に浮かんだのは、「やばい」の一言でした。 いや、他になんか言うことないのかよ!? とか思うけど、実際それしか浮かびません。 特に私がお薦めするのは、sevens room です(あれ?もしかして違うかも・・・?)あれほど驚いた作品はこれが初めてです。 乙一を読んだことがある人も、ないひとも、ZOO はお薦めです!! | ||||
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このたび映画化されるというので面白そうだから読んでみました。感想は。。。普通。というか買うべきではなかったかなぁ、というもの。確かに構想は練っているけれども、結構先読みが出来る展開であったり、また、使用される表現に凄みがないので臨場感に乏しかったりでして。それがあれば前に見たような内容でも面白く読めたと思うんですが、ちょっと残念でした。あと、たいていの作品が登場人物の一人称的指摘で描かれているのだし、その登場人物にあわせた表現を使って欲しかったですね。正直、10歳の子供が小難しい表現を使用してもなんだかうそ臭くなってしまって興醒めでした。 | ||||
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乙一先生がそう評される証明とも言える一冊です。どの話もそれぞれのよさがあるのですが、気に入ったのは〔SEVEN ROOMS〕。根本的な謎が解明されないまま物語は進み、完結するにも関わらず、全てが納得のいく展開と結末になってます。先生が、別の本のあとがきで触れられていた、映画〔CUBE〕に通じるものを感じました。〔CUBE〕が面白いと思えた人は、気に入ると思います。目新しいのに、ただ驚かせたり混乱させたりするのではなく、物語として成立させる技術は才能ですね。短くても上質なミステリ(ホラー?)は書けるということを示した話です。 | ||||
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結構以前に読んだ本なので1話目しか覚えていません。でもこんなに時間が経っても覚えているほどの内容だったということにもなります。双子の一人は愛され、一人は虐げられる。そんな時、双子はある行動を実行する。そして・・・。乙一作品の中でもかなり良い部類の本です。買って損はありませんよ。(こんなに褒めてるのに評価星3つなのは他の作品を忘れてしまったため正確な評価が出来ないからです) | ||||
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「え!うそ?!」っと言いたくなります。私のお気に入りは『そ・ふぁー』と『陽だまりの詩』です。『そ・ふぁー』のほうは、一回「そうなんだ」と悲しくなり目が潤んでしまいました。ですが二回「え~」といってしまいそうでした。『陽だまりの詩』はとってもすきです。まずはあの人の生きている時間で驚きました。そんなに動いていたんだなぁと。主人公(?)の女の人がだんだん人間らしい行動と意識を持っているのに感動しつつ、ラストは思わず涙が出てきてしまいました。「カザリとヨーコ」ではカザリの思考に思わず笑ってしまい、最後まで読むと「明日も頑張ろう」って思えたのが不思議です。気分転換に一度よんでみてはいかがでしょうか? | ||||
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乙一先生はまだまだ進化しています。GOTH以降の作品は黒乙一と呼ばれる作品と白乙一と呼ばれる部分のちょうど中間の作品のように思えてちょっと物足りなさを感じていました…しかしSEVEN ROOMSはその両方の乙一先生の良さが十分に発揮されていた気がします。(キノセイカモ)この本には収録されていませんが、『マリアの指』とこの『SEVEN ROOMS』を読むと乙一先生の進化を感じられずにはいられません。しかし表題作のZOOが正直中途半端でなんともいえない作品だったので星三つとしました。 | ||||
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乙一さんのファンになって読んだ2冊目の本。やっぱ乙一さんってすごい!と実感した本でした。私が一番好きなのは「Closet」です。だってまさかあの人が犯人だとわね。。思いませんよ!もっともっと乙一さんの本を読んでいきたいです!! | ||||
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乙一ワールド全開といった感のある、短編、中篇の作品集。相変わらず彼独特の、ある種異世界、また限りなく現実と、入り乱れる迷宮を堪能出来ます。一体彼の頭の中にはどんな脳細胞が納まっているのでしょうか? ただしすべての読者層に受ける作品では無いのでその点はわかって読みましょう。これが面白くないなと思ったら彼の世界へは入れません。あきらめて退場しましょう。 しかし、この作品は不運な名作になるような気がします。というのも彼はこの本の前に例の「GOTH」を出しているのです。あの作品のインパクトたるや、デビュー作である「夏の花火と私の死体」以来の鳥肌ものでした。 いやがおうにも次回作には期待が高まります。イコール、過度の期待。前作と比べてあまり良い評価をしない人が多いと思います。仕方ないことですけどね。 只これで乙一ファンは絞られると言うことで多少ニンマリです(笑)。誰だって自分だけの楽しみは取っておきたい。彼の小説は自分だけが秘めておきたい、って人多いんじゃないでしょうか。そんな魅力を持つのが彼の作品です。今回は彼自身による著者略歴がありませんでした。これが少し残念。毎回楽しみにしていたのに(笑)。 | ||||
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乙一さんの作品は暗くて、外界とは離れている。GOTHを読んだときに、「人殺したことあるのかな?」と思いました。ZOOものめり込むように読みました。グリナウェイの映画とは少し(だいぶ)違って安心しました。乙一さんの作品たちは読者のストライクゾーンが狭いけど、ミットに入れば体も突き抜けます。 | ||||
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中篇がぎっしり。粒よりの傑作揃いだ。乙一のは、気持悪くて怖いのが大半だけど、これは例外。すっきりしている。特にZOOでは、女の子が元気が良くていい。たいていのミステリーでは心ならずも殺すとかあって、殺した後はびくついたり、悔やんだりしているが、乙一の殺人者にはそれがない。イケシャアシャアというか実に堂々としている。実際はそうじゃないのかな?殺したくて殺すのだから、成功して嬉しいはずだ。殺人者にだって少しは嬉しいことがあっていいと思う。 | ||||
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前から乙一サンの作品は気になっていましたが、初めて読みました。ホラー小説に分類される、と知り、びっくりしてしまいました。後ろの著者紹介を読むまでは、人の心をいろんな方面から掘り下げた、人の心の暗い部分に焦点を当てた、奥行きのある純文学だと思っていたのです。どちらがいいというわけではないのですが、最初は、こんなに大事な気持ちに気づかせてくれるのに、なぜこんなに残酷なんだろう、と思っていたのです。確かに残虐なテーマを扱っているのだけれど、どの作品にも共通して、人間の、人間ゆえの愛を求める気持ちとか、愛する気持ちとか、大事なことを忘れてはいけないよ、と教えてくれているような気がします。だから、小説の主人公にとっては絶望的なラストでも、読んでいるこちらが励まされるような感じになり、読んだあと、切ないのだけれど、ホッと気持ちが温かくなるような気がします。そこに書いてあることはとても悲惨なのに、読んでいるこちらは、打ちのめされずにすむような、パンドラの箱の最後の「希望」のような仕掛けがどの作品にもあるのです。逆にこれらの小説の中にあるような極限の状況にならないと、大切にしなくてはいけないことに気がつかないのかな、なんて思ってしまいました。 | ||||
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喋り言葉が多用される文体といい、突飛な設定で展開されるストーリーといい、小説というよりは大人向けのシュールに作られたアニメを観た気分というのが読後感。カラクリみたいに話がパタパタと展開されて、仕込んだ伏線で最後にポンと出てくるオチは悪くないと思います。ただ不条理さを出す目的もあるのか、話の前後状況が省かれた設定はかなりトンチキ。確かに説明加えると話に無理が生じてトリックが冴えなくなってしまうんでしょうが、そのちゃちでキテレツな世界観に入り込めないと、最後まで冷めた視点で読んでしまう。発想も割と個性的だけど、目新しさは感じなかった。コミカルな話はドタバタコメディさながらの判で押したような台詞回しが少々興醒めでした。もう少し洗練されてると良かった。殺人や憎悪を事も無げに、時にコミカルに描くのもシュールさやブラックユーモアを出すためでしょう。でもそこに作者のベタな狙いを感じてしまったというか。この辺もうまく見せてほしかった。読者として多少悪意のある読み方をしてしまったのかもしれない。トリック自体は悪くないので、もう少し話の肉付けを工夫して見せ方にシャープさがあったら、味のある作品に仕上がったかと。 | ||||
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人によって話の好き嫌いがハッキリと分かれるのではないだろうか。私はグロテスクな話を読んで気が滅入ってしまい、2回「ここで読むのをやめよう」と考えた。結局全て読んだが、苦手な話は途中でやめても構わないと思う。けれど本は投げ出さずに、次の話を読んでもらいたい。10の短編は様々なテーマで描かれていて、作品ごとに印象は大きく異なる。その中で気に入るものは、きっと見つかるはず。 | ||||
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乙一だからこそ書ける本、これはその代表だと思います。乙一氏は社会問題などを、それぞれの話で提起しています。しかし、その描かれ方が怖い、私はそう思います。出来事自体は生々しく、残酷なものなんですが、それが乙一のあの文章タッチによって消えています。いや、消えるという表現は正確ではないかもしれません。隠されています。中にはブラックユーモアをも使って、滑稽なものとして仕上がってる作品もあります。だからこそこの「ZOO」はある意味乙一の新しい試みかもしれません。読んで実感してください。「ZOO」の輪郭のつかめない恐ろしさを。 | ||||
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「ZOO」は私が初めて乙一と出会った本だ。私のホラー好きの友人に借りて読んでみたのだが、初めの「カザリとヨーコ」の一行目を読んだ時点ではまってしまった。彼は紙一重の人間だと思う。最後の最後まで話の中で乙一が私達に言いたいことが伝わらない、理解しにくい話もあるが、オチというものがあって面白い。「so・far」が特に好きだ。現代の家族関係について言いたいことがよく伝わってきた。その問題提起をそのまま文章にするのではなく、ホラーとして書けるところが凄いと思った。簡単に言えば、「世にも奇妙な物語」みたいな話だ。最後の「落ちる飛行機の中で」の展開も予想外で、乙一の世界がまた更に遠く感じられた気がした。ミステリー、ホラー、ファンタジーなどが好きな人にとっては乙一の存在は大切だと思う。これからは更に彼に期待している。 | ||||
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ZOOという題名は乙一というペンネームを音読みしたときのの駄洒落だろうか。KIZ/KIDSというのもあったし、結構オヤジギャグ系の発想から題名をつけたり、インスピレーションを得ているのかな乙一って。私の中では大変に評価の高い乙一であるが、本書に関して言えば「星新一」と「阿刀田高」をわざとミックスしたような感覚でさすがの乙一もネタぎれかと思わされた。カザリとヨーコも慨出作を考えているときに傍系で浮かんだエピソードを使ったような感覚がある。この本の中ではカザリとヨーコが一番面白い。So-farも悪くはないし、他の作家に比べれば読書価値は十分なのだが、いつもの調子に戻って欲しいのでこの本にはあえて星一個。ノベライズものをやると言っていたが、そういう休息期間も必要なのだろうか。GOTHのあとだけにちょっと痛い。 | ||||
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『GOTH』でミステリファンの認知度&人気も急上昇した乙一さん。今作は、純粋なミステリの短編集、ではありませんが、多彩な芸風の振幅を誇るエンタテイメント作家、乙一さんの魅力が一杯に詰まった好短編集となっております。一筋縄ではいかない捻った本格ミステリから、『GOTH』を思わせる人の心が呼ぶダークなお話、せつない結末を迎えるスプラッタホラーなど、癖になる読後感が後を引く、味わい深い短編ばかりです。『GOTH』を読んでファンになったという人にとっては、最初はちょっと薄味に感じるかも知れませんが、でも最後まで読めば、やっぱり乙一さんにハマっている自分に気付く事でしょう。 | ||||
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